CRYSTAL MEMORY STORY

第二部 武器と運命の物語
第十一話 集結


新たな仲間に出会ったスタイナー達、アルテマを手に入れたビビ。そして謎の青年レイに出会ったダガー達。そして皆もう一度集結しつつあった。

ダガー「フワ〜・・・」

ティーダ「でっかいあくびッスね。」

ダガー「剣の特訓で寝れなかったのよ・・・」

コウ「それはティルがやめようとしないからだろ・・・」

ネリク「コウ・・・寝癖凄いド・・・」

マックス「そしてダガーもな。」

ダガー「それにしてもみんな遅いね・・・」

ブランク「そろそろ戻って来るんじゃないか?」

マーカス「ミコトさん・・・」

フライヤ「フラットレイ様・・・」

ベアトリクス「スタイナー・・・」

ロック「パートナーがいない奴ってこんな感じなんだろうな。」

スコール「ああ〜・・・リノア〜・・・」

クラウド「ここにもいたぞ恋人馬鹿が・・・」

シナ「あの〜一ついいズラか?」

セシル「どうしたんだい?」

シナ「マリーン達ってどうしてガイアに来たズラ?」

マリーン「あ、それね。私達のはぐれた仲間を探してるの。」

ダガー「仲間?」

マリーン「うん。私達の幼馴染で・・・」

シャイン「つうかお前はあいつの事好きなんだろ?」

アーカム「バレバレですよ。」

ピココン!!

マリーン「うっさいわね!!」

シャイン「叩く事無いだろ・・・」

アーカム「同感です・・・」

マリーンは今度はピコピコハンマーで二人の頭を叩いた。

マリーン「まったく・・・デリカシーが無いんだから・・・」

怒りながらマリーンはピコハンをローブの中にしまった。

バッツ「それ・・・どっから出て来るんだよ・・・」

マリーン「気にしないで下さい。」

クジャ「まぁそんな事はいいとしてヒルダガルデが来たよ。」

ダガー「本当。ビビ達は帰って来たわね。」

そしてヒルダガルデは少し離れた場所に着陸し、ビビ達がやって来た。

ビビ「ただいま〜」

ダガー「お帰りなさい。アルテマは手に入った?」

ビビ「まぁ・・・色んな意味でね。」

エリン「そう言えばジタンさんはまだ帰って来てないんですか?」

コウ「あいつらはまだだな。」

エーコ「せっかく手紙預かってきたのに・・・」

ダガー「手紙?」

ビビ「あ、何でもないよ。で、そこの人達は?」

ダガー「昨日出会った人達。マリーンにシャイン、アーカムよ。」

マリーン「そう言う事。よろしくね。」

ビビ「こちらこそ。僕はビビって言います。」

エーコ「あたしはエーコ。」

エリン「エリンって言います。」

ブランク「これで残るはおっさん達とジタン達って事か。」

ダガー「早く帰って来てくれないかしらね〜・・・」

コウ「まぁゆっくり待とうや。今ラニとサクラがアイスココア持って来てくれるから。」

ティーダ「つうか来たッスよ。」

サクラ「ココアだよ〜」

ラニ「とりあえず飲んで・・・ってビビ達帰って来てたんだ。」

ビビ「ただいま。」

ラニ「となると三人分足りないな〜・・・」

マーカス「俺甘いの苦手ッスからいいッス。」

エリン「私もいいです。飛空挺を戻すので。」

ダガー「だったら私もいいわ。」

コウ「じゃ、みんな取ってけ〜」

そして全員ココアを取っていった。

ダガー「そう言えばさ、サクラちゃん。」

サクラ「?」

ダガー「前から気になってたけど・・・その勾玉の首飾り何なの?」

サクラの首には勾玉の形をした首飾りがあった。

サクラ「私もよく分かんないの。お父さんが七歳の誕生日の時にくれたの。お守りだって。」

ダガー「そうなの?」

コウ「ああ。」

エーコ「勾玉・・・?」

コウ「どした?」

エーコ「勾玉って・・・何かそれに関する話聞いたような・・・」

ビビ「それってクラークさんが言ってた奴でしょ。時の武器を分けた時に・・・」

コウ「ビビ!!その話し何処で聞いた!?」

ビビ「え?ダゲレオの館長のクラークさんに・・・」

コウ「ヤサカニノマガタマをどうして・・・」

ダガー「どうしたの?」

コウ「あ、何でもないよ・・・ん?」

コウは空を見て何かに気付いた。

コウ「あの光は・・・帰って来たのか?」

ダガー「本当。ライフかしら?」

そして光が地面に降りて、そこからスタイナー達が現れた。

スタイナー「は〜・・・やっと戻れた・・・」

フラットレイ「やはりガイアが一番だ・・・」

ベアトリクス「スタイナー!!」

フライヤ「フラットレイ様!!」

スタイナー「ベアトリクス!!」

フラットレイ「フライヤ!!」

・・・バカップルどもはほっといて・・・

ダガー「あら?そのク族は?」

サラマンダー「クイナの兄弟だと。」

クウカ「クウカアル。」

ダガー「ええええ!?!?!?!?!?」

クイナ「驚きすぎアル・・・」

ダガー「だ、だって!!え、ええええと・・・ク、クイナ性別って!?」

コウ「落ち着けっつうの。」

シルフ「何だこいつ?」

ダガー「?あ、あなたは?」

シルフ「俺はな・・・」

シルフは自己紹介しようとした。が。

マリーン「シ、シルフ!?」

シルフ「い?」

マリーン「シルフーーー!!」

マリーンがシルフに飛びついた。

シルフ「マ、マリーンどうしてここに!?」

マリーン「バカバカバカ!!勝手にいなくなんないでよ!!」

シルフ「わ、悪かったよ!!だから離れろっつうの!!」

シャイン「しばらくそうしてやれよ。」

アーカム「久しぶりだね。」

シルフ「シャイン、アーカム。お前らも・・・」

ダガー「あなた達の仲間なの?」

シャイン「そう言う事。」

アーカム「彼はシルフ=スカーレット。僕ら四人のリーダー的存在です。」

シルフ「ま・・・よろしくって!!離れろっての!!」

セシル「もてる人は何とやら。ですね。」

シルフ「お前らは・・・」

バッツ「俺らはアルテマウェポンを持ってるからこの星に止められてる者さ。」

シルフ「そっか・・・」

サラマンダー「シルフもアルテマウェポンの持ち主だろ。」

ロック「いい!?つまりこれで七本目・・・」

ビビ「後二つで全部揃うのか・・・」

シルフ「?どうしてそれを知ってるんだ坊主?」

ビビ「僕ビビです。それはダゲレオって言う図書館の館長のクラークさんが・・・」

シルフ「クラーク・・・あいつまだ・・・」

ビビ「?」

シルフ「いつか顔を出さなくちゃな。」

エーコ「あのお爺さんの知り合いなの?」

シルフ「もしあいつからオメガの英雄の話を聞いてるのなら後で話してやるよ。」

ダガー「まぁこっちも話したいことがあるしね。」

クイナ「で、そう言えばマイは何処行ったアル?」

ダガー「マイ?」

サラマンダー「あの小娘・・・またばっくれやがった。」

シルフ「あいつはそんな奴だよ。」

マリーン「シルフ〜〜〜マイって誰なのよ〜〜〜!!」

シルフ「別に付き合ってる訳じゃ・・・あだだだだ!!し、閉め過ぎだ!!」

シャイン「若いね〜」

アーカム「同感ですね。」

コウ「で、そのマイって誰なんぞや?」

サラマンダー「俺らと同じ十七の武器を持った奴だ。ただ人見知りが酷いと言うか・・・心を閉ざしてると言うか・・・」

ダガー「へ〜・・・でもこれでミコトを含めれば八人揃ったって事ね。」

クイナ「色々話したい事や聞きたい事があるアルが・・・まだジタン達は戻って来て無いっぽいアルね。」

ダガー「ええ。だからみんな戻ったら話そうと思うの。」

クウカ「そらとてもいいアル。」






クルー「ごめん・・・アルテマを・・・」

黒コート「いや、良いんだよ。」

また何処だか分からない場所にクルーとダガーがライバル視してる黒コートがいた。

黒コート「お前は清らかで優しい心を持ってる。嘘など言えない正直な奴だ。奴らがアルテマを手に入れると言うパターンは考えている。」

クルー「でも・・・敵になる人達に力を与えちゃって・・・」

黒コート「それはマットも同じだ。気にしないで良いんだ。」

クルー「そう言えばあの二人は?」

黒コート「おそらく奴らの所に行ってるだろう。後で私も行くがな。」

クルー「それじゃあ僕も・・・」

黒コート「お前は残っていな。お前に戦いなんて似合わない。」

クルー「でもそれじゃあ僕がいる理由は・・・」

黒コート「あの男が言っていただろう。『理由なんて要らない』と。」

クルー「・・・」

黒コート「お前の気持ちは分かってる・・・もし私達が負けて死んだ時はあいつらの元に行くが良い。」

クルー「そんな事・・・」

黒コート「いいのよ。お前はお前の道を進めば・・・だから行って来るね。」

クルー「姉さん・・・」

黒コート「大丈夫。今日は顔合わせだけだから。」

そう言って黒コートはそこから消えた。

クルー「・・・」







ダガー「それにしても暇と言うか・・・」

コウ「ポーカーでもやるか?」

ダガー「いい・・・コウに勝てる気しない・・・」

シャイン「そんなにこいつ強いのか?」

ダガー「鬼強よ・・・」

アーカム「では軽く手合わせ・・・」

コウ「よし。」

そして無謀なポーカーが始まった。

ダガー「止めてたら良いのに・・・それにマリーンもシルフを放したら?」

マリーン「い、や、で、す!!」

マリーンはシルフにしがみ付いて彼を放さなかった。

シルフ「お前は心配性なんだよ・・・少しくらい・・・」

マリーン「駄目!!」

ダガー「シャインとアーカムが言ったとおり・・・ベタ惚れなのね・・・で、こっちは?」

コウ「今日は駄目だな・・・」

ダガー「ええ!?コウもしかして負けて・・・」

コウ「いや・・・スペードのロイヤルなんだけどな・・・」

シャイン「ハートのロイヤル。」

アーカム「ダイヤのロイヤルです。」

コウ「これで引き分けよ。」

ダガー「つ、強い・・・」

コウ「これはファイブ出した者勝ちだな。」

ダガー「何でこんなに・・・あら?」

マイ「・・・」

ダガー達の近くをマイが通った。

ダガー「ユフィ?」

マイ「!?」

シルフ「お、マイ。こんなとこに・・・あだだだだ!!」

マリーン「だ〜め〜よ〜!!」

ダガー「あ、あなたがマイ?私は・・・」

マイ「ガーネット=ティル=アレクサンドロス・・・別名ダガー・・・どんな奴か気になってたけど普通だな・・・」

ダガー「え?」

マイ「私に何の用?」

ダガー「や、特に何も無いんだけどさ・・・ただ私も使い手の候補だから挨拶くらい・・・」

マイ「そんなのはいい・・・」

そう言い残しマイはそこから去った。

ダガー「え、え〜っと・・・」

シャイン「何だあのゴキブリ見たいな頭・・・」

アーカム「女の人に対してそれは失礼ですよ。」

コウ「そうだぜ。」

シルフ「あいつ・・・でででっ!?」

マリーン「シ、ル、フ?」

シルフ「頼むから放してくれよ〜・・・」

ダガー「ふぅ・・・セシルかスコール辺りに頼んで剣の特訓でもしようかしら・・・」

そう思いダガーは歩き出した。と。

?「きぇゃーーー!!」

ダガー「!?」

ガギン!!

マイ「!?」

コウ「ティル!?」

シルフ「な、何だ貴様!!」

突然ダガーに黒コートが襲い掛かって来た。ダガーは剣で受け止めていた。

ダガー「この感じ・・・昨日のあいつとは違うわね・・・!!」

黒コート「昨日の?ああ、あいつか。」

この感じからしてどうやらレットのようだ。

レット「俺はあいつとは違うな。ま、少しは同じだがよ。」

ダガー「どっち・・・なのよ!!」

レット「おおっと。」

レットはダガーから離れた。

ダガー「一体私に何の用なのよ!?」

レット「ちょっとした下見、顔合わせってとこだな。貴様らを殺す為のな。」

ダガー「あんたのような奴に殺される理由なんて・・・」

レット「持ち合わせてないてか?俺が殺すのに理由なんて無い。あのメス猿と同じ事言わすなよ。」

ダガー「訳の分からない事を!!ストックブレイク!!」

ダガーはストックブレイクを放った。

レット「おっと。」

しかしレットは難なくかわし、その場から逃げた。

ダガー「待ちなさい!!」

そしてダガーは後を追った。

ティル「おい待て!!っち!!俺らも行くぞ!!」

シャイン「そうすっか!!」

アーカム「ええ!!」

シルフ「マリーン行くぞ!!」

マリーン「うん!!」

マイ「・・・」

そしてコウ達も後を追った。



スタイナー「おわっ!?何だぁ!?」

ダガー「たぁっ!!」

レット「何の!!」

ダガーとレットの戦いは他の仲間達まで巻き込んだ。

レット「あいつと比べたらまだまだ雑魚だな。」

ダガー「うっさいわね!!」

フライヤ「一体なんじゃ!?」

クイナ「よく分からないアルが・・・ダガーが変な奴と戦ってるアルよ!!」

フラットレイ「ウィンと似た気配を感じる・・・」

ラニ「昨日の奴とは違うっぽいけど・・・」

コウ「お〜〜〜い!!」

サラマンダー「おい何だあいつは!?」

コウ「知るか!!ただ俺達を殺す為の下見だとかぬかしてるがよ!!」

レット「おっと。気付けばこんなに。俺っち囲まれてるやないけ。」

ダガー「一体あなたの目的は何なの!?」

レット「言ったろうが、お前らを殺す為だよ!!」

そう言ってレットは地面を殴った。と。

バゴン!!

ダガー「きゃっ!?」

ダガーの足元の地面が盛り上がり、ダガーに隙が出来た。

コウ「まずっ!!」

スタイナー「陛下!!」

ティーダ「ちぃっ!!」

その場の全員武器を手にした。が。

レット「邪魔すんな!!」

バゴゴゴーーン!!

コウ「おわっ!?」

クウカ「アイヤ!!」

フライヤ「くっ!?」

レットが地面に力を込めて全員の武器を落とす様に地面を盛り上がらせた。

レット「死ねやーーー!!」

コウ「避けろ!!」

ダガー(間に合わない!!)

ダガーは我武者羅に防御の姿勢をとった。

レット「そんなの俺にはつうじっ!?」

ガギン!!

レット「おっ!?」

ダガー「!?」

「帰ってきて早々てめぇに会うとはな・・・!!」

レット「遅かったじゃないかジタン。」

ジタン「悪かった・・・な!!」

レット「おっと!!」

ジタン「大丈夫か?」

ダガー「ライフ!!」

ジタン「こいつの相手は俺に任せな。」

レット「邪魔しやがって・・・てめぇもしっ!?」

レットは何かに気付き足を止めた。

ミコト「ちっ・・・!!」

ミーナ「気付かれましたね・・・」

ミコトとミーナが影からレットを狙っていた。

マイ「ミーナ姉?」

ミーナ「マイ!?どうしてここに・・・」

レット「隙ありだ!!」

レットはミーナを狙い襲い掛かった。

ジタン「させねぇ!!」

ブランク「速っ!!」

ジタンは一瞬の内にミーナの前に来た。

レット「ちっ。」

ダガー「?ライフ・・・そのダガーは?」

ジタンの両手には短剣が一つずつ握られていた。

ジタン「後で話すよ!!」

レット「ことごとく邪魔しやがって・・・全員この場で!!」

?「待てレット。」

レット「おおっ!?」

ジタン「!?」

すぐ近くに黒コートが一人現れた。

ジタン「マット・・・貴様まで来るとは・・・」

黒コートはマットと言うらしい。が。

スタイナー「お主、ウィンではないのか?」

雰囲気的にウィンであった。

マット「・・・久しぶりだな。」

フラットレイ「やはり偽名であったか。」

マット「ああ。」

ダガー「何なのこいつら?」

ジタン「俺らの・・・今回の敵さ・・・」

?「そうだ・・・」

ダガー「!?」

そしてマットとレットの近くにまた黒コートが現れた。

ダガー「あなた昨日の!?」

黒コート「そうだ。」

ジタン「リースまで来てたのか・・・」

この黒コートはリースと言うらしい。

リース「安心しろ。あの子は来てない。それに今日は顔合わせだけに来たのだ。」

ジタン「そっかよ・・・」

レット「ふざけんな!!こいつらはこの場で!!」

マット「よすのだ。」

レット「けっ・・・」

マット「顔合わせなのだからコートは外そうではないか。」

リース「ああ・・・」

そして三人はコートを脱いだ。マットは緑色の髪(ショート)と瞳で、ドラゴンメイルとドラゴンシールド、飛竜の靴と竜がらみの装備をつけた青年で、リースは赤色の髪(ロング)と瞳で少々破れてた箇所があるジーンズ(破れジーンズ?)にタンクトップのような白いシャツと水色のバンダナを頭に巻き、両腰に剣を携えた女性で、レットは黄色の髪(ボサボサのショート)と瞳で、黄色のスパッツと半袖のGジャンを羽織った男だった。(12の○ァンっぽい格好)

ジタン「カオスチャイルドが三人も来るとはな・・・レットはともかくマットとリースが顔合わせだけに来たって言うのなら信じれるな。」

マット「ジタンよ。お前は我が倒す。それまで死ぬなよ・・・」

ジタン「ああ。」

リース「ダガー・・・とか言ってたな・・・」

ダガー「・・・」

リース「私はいつでもお前の挑戦を待ってる・・・それまで腕を磨くのだな。」

ダガー「ええ・・・」

レット「こいつらに逆らっちまったら死しか待ってねぇ。今日の所は勘弁したるわ。」

そして三人は消えた。

ジタン「消えたか・・・」

ダガー「ライフ・・・あいつらって・・・」

ジタン「後で話す。今はみんな休もう・・・」

ダガー「所であの子は?」

ジタン「ミーナか。あの子は十七の武器の使い手さ。」

ダガー「あの子も・・・」

ジタン「も?」

ダガー「スタイナー達が連れてきた仲間にもいるのよ。マイって心を閉ざしてる子が・・・」

ジタン「マイ・・・?もしかして・・・」

ミーナ「どうしてマイがここにいるの?」

マイ「好きでいるんじゃない・・・それにどうしてミーナ姉が・・・」

ミーナ「私は自分の意志で来たのよ。ジタンさんとミコトさんと一緒に。」

マイ「ミコト!?」

ミコト「呼んだ?」

ミーナ「あ、ミコトさん。紹介するね。この子が私の・・・」

マイ「アンタがミコト=カリスミィなのか・・・」

ミコト「え?そうだけど・・・」

マイ「・・・」

マイは何も言わずにミコトに近づいた。

ミコト「あなたもユフィとヴィンセントの?」

マイ「ええそうよ・・・でもね!!」

バチーーン!!

ミコト「つっ!?」

マイはミコトを平手打ちした。

マイ「アンタがいなかったら母さんは!!」

ミーナ「マイ!!」

マイ「ふん!!」

ミコトに対して嫌悪感を抱いてマイはその場から去った。

ミコト「どうしたの・・・あの子・・・」

ミーナ「ごめんなさい・・・マイはまだ・・・」

ジタン(やっぱりか・・・)







ジタン「ようし・・・マイを除いてみんな揃ってるな。」

ジタン達全メンバー一つの会議室にいた。

ブランク「狭いぞ〜」

シナ「暑苦しいズラ〜・・・」

ジタン「ちょっとは我慢しろ。」

ダガー「で、何から話しましょうか。」

クジャ「こうなると何から話せば分からなくなるしね。」

ビビ「じゃあ先にいいかい?」

ジタン「おう。いいぜ。」

ビビ「僕らはアルテマを手に入れる為にダゲレオまで行った。そこで館長のクラークさんから色々と聞いたんだ。」

サラマンダー「聞いたって何がよ?」

ビビ「ガイアのもう一つの歴史を・・・」

シルフ「オメガの戦乱の事か。」

マリーン「シルフ、知ってるの?」

シルフ「ああ。」

マーカス「で、何スかそれって?」

ビビ「ガイアがテラと融合する前の話らしいんだ。」

ジタン「テラと融合する前の?」

ビビ「その時は忘れられた大陸に凄い文明があったらしいんだけど・・・」

シルフ「オメガって言うとんでもない兵器が作られたって話だ。」

バッツ「オメガ・・・?」

ビビ「そのオメガは暴走して、全てを破壊し始めた。」

シルフ「それを英雄が沈めさせたって話よ。」

エーコ「シルフだっけ?さっきから話に割り込むけど・・・アンタ知ってるの?」

シルフ「知ってるって言うか・・・その英雄の一人は俺だぜ。」

ほぼ全員「はっ!?」

シルフ「な、何だよ・・・」

エーコ「いや・・・童顔だから気付かなかったけど・・・あんたも歳相当・・・」

シルフ「言っておくが俺は十八だ。」

エーコ「じゃあ滅茶苦茶合わないじゃない!!何億年前の話だと思ってるのよ!!」

シルフ「俺がガイアに来たのは俺の感覚で二年前だ。」

エーコ「へっ!?」

ジタン「シルフの星とガイアとじゃ時間の速さが違うようだな。」

シルフ「だろうな。」

クラウド「で、そのオメガとかはどうなったんだ?」

ビビ「オメガはオメガを創った人達が協力して強大な力を持った武器を作り、全部で八人、後のオメガの英雄って呼ばれた人達によって機能を停止させる事は出来たんだ。一人の犠牲と共に・・・」

シルフ「ああ・・・」

ビビ「そしてここにその強大な力を持った武器の一つ、オメガウェポンだった物が七つある・・・」

セシル「七つ・・・まさかアルテマウェポン!?」

シルフ「そうだ。オメガウェポンは強力過ぎた・・・俺だってギリギリ扱えれた様な物だったんだぜ。」

マリーン「シルフがそのオメガウェポンの持ち主だったの?」

シルフ「ああ。」

ジタン「でもここに八本揃ってるって事は・・・ある意味運命なのかもな。」

スコール「八本だと?」

ミコト「兄さんの短剣、アルテマウェポンなのよ。」

ジタン「そゆ事。」

シルフ「なるほどな。確かに一つだけ強力すぎて二つに分けた奴があったな。」

ジタン「それが今二つ、揃ってるのさ。ビビ、続けてくれ。」

ビビ「うん。戦いが終わった後、今言った様にオメガウェポンは九つに分けられ、クラークさんはメイスオブゼウスを捨ててオメガの封印にあたった。」

フライヤ「メイスオブゼウスはビビが今持ってる・・・」

エーコ「戦った英雄の内五人は十七の武器を使ってたみたいなの。死んだ人も・・・フェアリーテイルの・・・」

シナ「と言うかそのクラークとか言う爺さん。何でそんな昔から生きてるズラ?」

ビビ「オメガを見張るのが自分の役目だからとか言って、オメガが消えるまで死ねないように自分でやったみたいなんだ。」

シルフ「で、オメガはどうしてるんだ?」

エーコ「昨日変な奴らがオメガの封印を解いたんだけど、あたしとビビのアルテマで海に沈める事は出来たの。」

シルフ「どうしてオメガを・・・そんなの知ってる奴は少ないのに・・・」

ラニ「と言うか何で二人がかりな訳?」

ビビ「アルテマは白魔法と黒魔法が両方使えれる人にしか使えない魔法だったんだ。だけど僕とエーコが力を合わせて何とか使えれる様になったけどね。」

エーコ「言うなればあたしとビビの愛の合体技ってとこね!!」

マリーン「そう。で、歴史の方はまだ途中だけど・・・」

エーコ「スルー!?」

ビビ「そうそう。十七の武器を持った人達は別々に旅立って、アルテマウェポンはシルフともう一人、神の力を借りたとか言う人が一本ずつ持って、他は別の星に飛ばしたって。」

ティーダ「それで時が流れて俺達の手に・・・」

ベアトリクス「しかし今の話ではまだ七人しかいませんよ。」

ビビ「後の一人は時を操る武器を使ってたらしいんだ。」

コウ「時を操る・・・」

ビビ「その武器も危険視されて、繋ぎの短剣と勾玉、鏡、そして力の六つの武器に分けられてバラバラにしたんだ。」

サクラ「勾玉・・・?」

ダガー「もしかして夜中に盗まれた鏡は・・・?」

エーコ「それは無いんじゃない?繋ぎと武器の二つは持ってた人がまだ未発達なチキュウって星に渡ったって言うから。」

コウ「そうか・・・だからか・・・」

シルフ「俺もそいつに関して一つ知ってる。繋ぎはその星に置いて、武器はまだ持ったまま何処かに旅立ったらしい。」

ダガー「そしてテラが融合した・・・」

ビビ「うん。僕の話はここまでだね。」

クジャ「次は僕が。いいかい?」

ダガー「ええ。」

クジャ「昨日この場にいなかった人達には何の事か分からないかもしれないけど、昨日ダガー達はレイって言う青年に会った。」

スタイナー「誰なのである?」

クジャ「分け合って命に興味を示さない奴でね。」

ダガー「どうしてか私の事を良く知ってるみたいだし、私に対して嫌悪感を抱いてるようなの・・・」

エーコ「一体どうして?」

クジャ「今ここで全て言ったら何かが壊れそうな気がするから、一部だけ言うよ。」

ジタン「ああ・・・」

クジャ「彼は・・・レイはダガーのクローンだ。」

ダガー「!?」

コウ「クックッ・・・クローン!?」

ほぼ全員「って何?」

コウ「ほげっ!!」

あまりのボケにコウはこけた。

コウ「誰かの体の一部をちょっといじくると出来るコピーだよ・・・」

ビビ「ドッペルゲンガーと同じ?」

コウ「それとはまた違うな・・・簡単に言えばあいつはもう一人のティルって事だ。」

ダガー「もう一人の私・・・?」

コウ「しかし性別まで変えれるもんだったか?」

クジャ「さぁ・・・でも彼はダガーのクローンである事には変わりない。」

ベアトリクス「しかしどうやって陛下の・・・何て言うかその・・・」

コウ「クローンは髪の毛一本からでも出来るんだ。知らない内に取られたりとかされたんじゃないのか?」

ダガー「そうなのかしら・・・?」

コウ「しかしクローンははっきり言って大罪だぜ。人間のコピーを作る事なんか・・・コピーを繰り返していく内に遺伝子は徐々に・・・ってみんな着いて来てるか〜?」

シナ「代表で言うズラ・・・もう少し分かりやすく・・・」

皆知恵熱で倒れる寸前だった。

コウ「まぁ滅茶苦茶分かりやすく言うとだな・・・何だろうかえっと・・・」

コウは必死にいい例えを考えていた。

コウ「えっとな・・・例えば少し小さめの網目があるとするだろ。そこに石や砂を入れたらどうなる?」

マーカス「砂はそのまま通り抜けて網目より大きい石は下には行かない?」

コウ「そう。この石や砂が遺伝子だとして、網目の大きさがコピーした回数だとする。網目を段々大きくして行ったらどうなる?」

ロック「そりゃ最終的に全部・・・そう言う事なのか。」

コウ「そう。コピーの度に遺伝子は劣化し、ぼやけて来る・・・コピーし続ける事は危険な事なんだ。」

ジタン「つまりそいつはテラが創ったもう一人のセーラって事か。」

クジャ「そう。自分が創られた理由を知ってしまい、彼は今の様になった。」

ダガー「レイ・・・」

クジャ「僕からはこのくらいだね。」

サラマンダー「次は俺からが聞きたい事がある。」

フラットレイ「コウ、星と星との移動はあの装置無しでも行えれるのか?」

コウ「装置無しか・・・一種の自然現象として時折起こるらしい話は聞いてるが・・・」

ジタン「そいつは俺も知ってる。でもそれに巻き込まれると副作用が起こるらしいが・・・」

コウ「起こんないパターンもあるのさ。クウカの事だろ?」

クウカ「アル・・・」

コウ「ぱっと見変化は無いようだから大丈夫だろ。」

サラマンダー「そうか。俺からはそれだけだ。」

ジタン「次はミーナ。頼む。」

ミーナ「はい。」

ダガー「一体どんな人なの?」

ミーナ「先程の事で気付いてるかも知れませんが、私とマイは実の姉妹です。」

シルフ「あいつに姉がいたなんてな。」

クイナ「でもあの感じはどう言う事アルか?」

ミーナ「・・・おそらくお母さんを失った事に関係があると思います・・・」

ミコト「失ったって・・・ユフィ死んじゃったの!?」

クラウド「ユフィだと!?」

ミーナ「はい・・・私の名はミーナ=ヴァレンタイン・・・クラウドさんの仲間のヴィンセントとユフィの実の娘です。」

スコール「しかし今の感じでは出産はおろか妊娠してる気配すらないぞ。」

ジタン「俺の勘だけど、二人は未来か他次元から来たのかもしれない。」

ティーダ「つまりさっき言ってた自然現象で過去に飛ばされたか・・・」

コウ「次元の壁を越えてパラレルワールドから来たか、か。」

ブランク「アパレルワールド?」

コウ「パラレルワールドだ。常に並行してあるもう一つの世界の事だ。」

エーコ「もうちょっと分かりやすくお願い。」

コウ「例えばイーファの戦乱後、もしかしたらジタンは帰って来なかったかも知れないだろ?」

ネリク「そらそうだド。」

コウ「パラレルワールドはその『もし』が起こってるかもしれない世界だ。」

ジタン「そう。この時に俺はもう死んでるかも知れない・・・時間の中にはそんな感じにいくつもの分岐点がある。それでこの道とは別の道を進んだ場合。簡単に言えばそんな感じだ。」

フライヤ「そうか・・・あの時私はクジャに殺されかけた。もしかしたら死んだかも知れない道もあると言う事か。」

ダガー「そして私がここに流れ着かなかった場合も・・・」

コウ「でも他次元への移動はそう簡単には出来ないだろ。例え自然現象でも。」

ジタン「でも確率はゼロじゃない。」

エーコ「話し戻すけどさ。どうしてユフィは・・・」

ミーナ「お母さん、ジェノバに取り込まれたでしょ・・・」

ミコト「え、ええ・・・」

ミーナ「その時に体を侵食されたらしくてね・・・私達を産んで数年後に・・・」

クラウド「念の為に聞くが・・・お前達の過ごしてきた道で、あの二人はどうしたんだ?」

ミーナ「あの後、お母さんは妊娠してお父さんと一緒に別の星に渡ったの。そして私が生まれ・・・三年後にマイが生まれた・・・でもマイが十歳、私が十三歳の時に・・・お母さんはジェノバ細胞の暴走で侵食され・・・お父さんが止めを・・・」

ミコト「・・・」

ミーナ「私達はお父さんと一緒に過ごす事になった。けれどある日マイが突然消えたの・・・その時は何が何だか分かんなかった。でもさっき気付いたの、それは自然現象での転移だって。そして私もお父さん偶然にそれに巻き込まれた・・・そしてあの星に着いた。」

ジタン「俺の目が狂ってなかったら二人とも影響は出てないだろうな。」

ミーナ「お父さんはマイを探す為に一人で旅に出た、後はジタンさん達に出会うまであの星で巫女として暮らして来ました。」

ミコト「それじゃあマイが私の事を・・・」

ミーナ「はい・・・あなたには酷かも知れませんが・・・『あなたを庇いさえしなければお母さんは死なずに済んだかも知れない』・・・彼女はそう思ってる事でしょう・・・」

ミコト「ごめんなさい・・・私・・・」

ミーナ「いいえ。ミコトさんは何も悪くありません。」

マックス「しかしあの感じではそう簡単に仲直りとは行きそうに無いな。」

バッツ「どうにかして二人の溝を埋めてやりたいな・・・」

ミーナ「それと一つ。あの子はキサラギと言う姓を名乗ってます。」

ミコト「ユフィの姓・・・」

ミーナ「お母さんを忘れないように自分でした事なんです・・・そして彼女はあんな子じゃありません・・・その事を・・・」

シルフ「分かったよ。」

ジタン「じゃ、最後に俺が話すか。」

ミコト「あいつらは何なの?」

ジタン「俺がエンジェルブレスを探して旅をしてる時に遭遇した敵・・・なのだろうな。幾度と無く戦って・・・そして今回あんな感じに挨拶してきやがった。」

サラマンダー「舐められてるな・・・」

ジタン「でもあいつらは確かに強い。俺もかなり苦戦してるんだ。」

ダガー「それで三年も・・・」

ジタン「色々あった。そして俺はある奴らを助ける為にあの召喚をした。」

ビビ「ある奴ら?」

ジタン「それについてはいつか話すよ。」

コウ「でもどうしてお前は・・・」

ジタン「どうした?」

コウ「いや・・・」

ジタン「そしてセシル達をガイアに止めたのにも理由はある・・・」

セシル「一体どうして・・・?」

ジタン「星々の魔獣だが・・・今回の事は希少の一体でも類のないケースだったらしいんだ。もしかしたら魔獣が現れた星にも異変が生じるかもしれないんだ。」

バッツ「ま、マジかよそれ!?」

ジタン「可能性で言えば低くない。」

ロック「セリス・・・エース!!」

クラウド「あいつら・・・」

スコール「リノア・・・」

ティーダ「ユウナ・・・それにみんなも・・・」

ジタン「だからみんな。自分の星に戻ってくれ。もし力が必要になったらアルテマウェポンが伝えてくれるだろうから。」

セシル「分かったよ。」

ジタン「それにスコールは一番大変だろうよ。何てったって恋人が妊娠しちま・・・」

スコール「だわわわわ!!」

エーコ「ええマジ!?」

ビビ「本当なの!?」

スコール「・・・ああ・・・」

エーコ「おめでとうじゃん!!」

ジタン「ま、だからしっかり守ってやれよ。」

スコール「ああ・・・」

ジタン「そしてティーダ。お前の物語がどうであろうと、彼女を泣かすなよ。」

ティーダ「・・・うッス。」

クラウド「ユフィ達にはこの事は言わない方がいいだろうな。」

ジタン「そうしてくれ。そしてロックも、家族を守ってやれよ。」

ロック「ああ。」

セシル「じゃあジタン。僕らは一時自分の星に帰るね。」

バッツ「何かあったら呼ぶかもしれないからな。」

ジタン「分かった。」

そして六人はそれぞれの星に戻った。

ジタン「さてと、これからが始まりだな。」

シルフ「少しだったが八本も揃ったアルテマウェポン・・・後はフリオニールだけか・・・」

コウ「ヤタノカガミを盗んだ奴・・・今回の裏はまさか・・・」

ダガー「テラがどうして私のクローンを・・・」

ミコト「マイ・・・」

ビビ「・・・始まった。」

エーコ「ビビ?」

ビビ「始まったんだ。第二の物語が・・・」

エーコ「・・・うん。始まったね・・・」

ビビ「武器と・・・運命の・・・物語が・・・」

エーコ「始まった・・・」

そう。今この瞬間、新たな物語は本当のスタートを切った。




遂に本格的に動き始めた二つ目の物語。マイの過去、レイの存在、新たな敵。皆が安らげれるのはまだまだ先の様だ。




続く










あ と が き
久々のオンライン時の作品です。
本当の始まりはここからなのですよ。
そしてここで来たミコトとユフィの悲しい関係。
二人の溝は埋めれるのだろうか?
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