Another United World
〜一つに集まった十四の世界〜


第五話 崩壊し行く日常



それぞれの場所で物語が進み行く時、突如学校にクリーチャーが襲撃してきた。健達の物語も動き始めてきた。






健「そりゃっ!!」

クリーチャー「ギィ・・・」

健達は学校に襲って来たクリーチャーと戦い続けていた。

健「おし・・・また一段落着いたな・・・」

エド「だな・・・」

祐介「それにしても浩之・・・」

浩之「あ?」

祐介「一体何が起こったんだ?」

浩之「俺らだって知りてぇくらいだ。どうしてマンハッタン封鎖事件のクリーチャーが・・・」

ロイド「でもよ、何か違わくないか?」

浩之「何がよ?」

ロイド「いや、何となくそう思ったんだが・・・同じか?」

承太郎「そんな事構ってる暇があるなら気を抜くな・・・また来たぜ。」

承太郎の言う通り校門の方に再びクリーチャーと思われる物が近づいてきていた。

ルフィ「まだ来るのかよぉ〜・・・んん?」

カイル「どうかしたルフィ?」

ルフィ「今度の奴ら・・・何か人間ぽくないか?」

健「あ?」

祐介「・・・確かに・・・人間にも見える・・・」

クリーチャー「フギャァ・・・」

再び来たクリーチャーは何処か人間のような感じが漂っていた。

ロイド「どうだっていいさ。来るならやるま・・・!?うわっ!!」

エド「ロイド!?」

突然ロイドの辺りに無数の風の刃が発生した。

健「大丈夫か!?」

ロイド「あ、ああ・・・何とかな・・・でも今のは・・・エアスラスト・・・?」

「その通りだ。ロイド=アーヴィング!!」

ロイド「!!」

校門とは別の方向に左手に大きな機械を装着している男がいた。

ロイド「誰だ!!」

男「我が名はフォシテス。ディザイアン五聖刃が一人!!」

健「何ぃ!?ディザイアン五聖刃だぁ!?」

ディザイアン五聖刃とはディザイアンの幹部五人の事であり、それぞれ強力な力を持っているのだ。

ロイド「そんな奴らがどうして・・・まさか!!」

何かに気付きロイドは左手を隠した。

フォシテス「そう、そのエクスフィアを奪いに来たのだ。それは我らがエンジェルス計画に必要な物。渡してもらおう。」

ロイド「ふざけるな!!これは母さんの形見だ!!誰がお前ら何かに!!」

フォシテス「ならば力ずくで奪うのみ!!行くぞ!!」

そしてフォシテスはロイドに戦いを仕掛けた。

エド「ロイド!!」

健「くそっ!!ルフィ、ロイドを!!」

ルフィ「あ、ああ!!」

ルフィはロイドの援護に向かおうとした。が。

ルフィ「おわっ!!」

空から羽の生えたクリーチャーがルフィの行く手を塞いだ。

健「またクリーチャーかよ!!もういい加減に・・・!!」

「きぇいっ!!」

健「つぉっ!!」

何者かが健に襲い掛かったが健は草薙の剣で防御した。

健「か、鎌鼬・・・!!」

鎌鼬「名前覚えてたようだな。」

襲い掛かってきたのは鎌鼬だった。

健「こんな時に来やがって・・・!!」

鎌鼬「こんな時だからこそ来たんだろうがボケッ」

健「何だと?」

エド「くそう・・・カイル!!鎌野郎を倒すぞ!!」

カイル「ああ!!」

エドとカイルは鎌鼬に攻撃を仕掛けようとした。と。

承太郎「後ろだ!!」

エド&カイル「え?」

クリーチャー「ギャァ・・・!!」

二人の後ろに大量のクリーチャーが迫っており、二人に襲いかかろうとしていた。

エド「ま、まずい!!」

カイル「やられる!!」

浩之「エド!!カイル!!」

二人は不意を突かれ防御出来そうになかった。と、その時。

「光よ降り注げ!!レイ!!」

クリーチャーの群れ「フギャァ・・・!!」

エド「うわぁっ!?」

カイル「な、魔術!?」

突如クリーチャーの群れに光線が降り注ぎクリーチャーを一網打尽にした。

ロイド「今のはレイ・・・まさか!!」

「ええそうよ。」

浩之「あっ!!」

リフィル「みんな、大丈夫?」

先程の光線を放ったのはリフィルだった。

浩之「先生!!」

リフィル「話しは後です。今はここを守り抜くのです。」

エド「あ、ああ!!」

リフィル「あなたもお願いするわね。」

「ええ。ハンターとしてちょうどいいわ。」

カイル「あれ?先生、その人は?」

リフィルの後ろに金髪のアメリカ人と思われる女性がいた。

リフィル「彼女はアヤ。名前を聞けば分かるでしょ?」

カイル「アヤって・・・三年前の戦い、『マンハッタン封鎖事件』で活躍したアヤ=ブレアさん!?」

アヤ「ええ。」

アヤと呼ばれたこの女性は三年前の戦いで前線に立ち活躍した女性である。

アヤ「よろしくね。」

カイル「え?ええ・・・」

アヤ「!!伏せて!!」

エド「どわっ!!」

クリーチャー「ビィ・・・!!」

アヤは持っていた銃でルフィを襲っていたクリーチャーを撃ち落とした。

アヤ「気を付けなさいよ。」

エド&カイル「はい・・・」

リフィル「それじゃあ私とアヤ、浩之と承太郎でクリーチャーを、エドとカイル、ルフィは健とロイドをお願い。」

ルフィ「あ、ああ。」

祐介「あの、僕は?」

リフィル「あなたは?」

祐介「長瀬祐介です。ここに転校して来たんです。」

リフィル「あなたも戦えるようね。それじゃ私達とお願い。」

祐介「はい。」

アヤ「それじゃやりましょう!!」

承太郎「ああ。」

そしてそれぞれ健とロイドの元に向かった。

ロイド「みんな!!」

エド「援護するぜ!!そらっ!!」

エドは手を合わせ錬成しようとした。が。

フォシテス「そうはさせん!!はっ!!」

カイル「おわっ!!」

フォシテスはエド達に左腕の機械からエネルギー弾を撃った。

ルフィ「流石にこれは返せないだろうな。」

カイル「それでもやらなくちゃ!!はぁっ!!」

カイルはフォシテスの上に飛び掛った。

カイル「空翔斬!!」

そしてそのままフォシテスに上から斬りかかった。

フォシテス「甘い!!」

フォシテスはカイルの剣を左腕で受け止めた。

カイル「くそっ!!」

ルフィ「まだだ!!行くぞっ!!」

今度はルフィが両腕を後ろに伸ばしフォシテスに向かった。

フォシテス「悪魔の実の能力者か。」

ルフィ「ゴムゴムのぉーーーバズーカ!!」

ルフィはフォシテスに両腕を突き出した。

フォシテス「なめるでない!!」

カイル「わっ!!」

フォシテスはカイルを突き飛ばしてルフィの攻撃を避けた。

ルフィ「くそっ!!」

フォシテス「今度はこちらからだ!!エアブレイド!!」

フォシテスはルフィに圧縮された空気の塊を放った。

エド「飛ぶんだ!!」

ルフィ「うひゃぁっ!!」

ルフィは何とかエアブレイドをジャンプしてかわした。

エド「魔術が使えると来たか・・・厄介だな・・・」

健「んな事より一人でいいからこっち来てくれっての!!」

読めば分かるだろうが三人ともロイドの方に来ていた。

カイル「だって昨日お前らだけで倒したじゃないか。」

ルフィ「そうだそうだ。」

エド「てことで頑張れ。」

健「おのれらぁーーー!!」

鎌鼬「惨めだねぇ〜・・・」

健「黙れこの化物!!」

鎌鼬「おわっち!!」

健は我武者羅に斬りかかったが避けられた。

鎌鼬「危ねぇじゃねぇかよ・・・ま、時間稼ぎは出来たからも〜いいか。」

健「時間稼ぎ・・・?」

鎌鼬「そ、あばよ!!」

健「ま、待て!!」

しかし鎌鼬はそこから消えた。

健「何が目的だ・・・時間稼ぎ・・・?」

健は鎌鼬が話した『時間稼ぎ』について考えた。が。

ロイド「考えてる暇あったら手伝え!!」

ロイド達は今も苦戦していた。

健「悪ぃ!!今行く!!」

そして健もフォシテス戦に参加した。

ロイド「これで五体一だ!!覚悟しろ!!」

フォシテス「劣悪種が増えた所で!!死ね!!」

ロイド「負けるか!!」

フォシテスはロイドにエネルギー弾を放ったが、ロイドはそれをかわし右の剣を一度引いた。

ロイド「瞬迅剣!!」

そして一気にフォシテスに突き出した。

フォシテス「くぅっ!!」

しかし剣はフォシテスの髪を少し斬っただけでかわされてしまった。

ロイド「まずっ!!」

フォシテス「もらったぞ!!」

フォシテスは左腕をロイドの腹部に当てた。

健「させねぇ!!ていっ!!」

フォシテス「うおっ!!」

健がフォシテスに斬りかかり、フォシテスはそれを避けた為ロイドはフォシテスの攻撃を免れた。

エド「反撃だ!!喰らえ!!」

カイル「フレイムドライブ!!」

ルフィ「ゴムゴムの・・・スタンプ!!」

その隙を狙いエドはフォシテスに向けて突起物を錬成し、カイルは炎弾を三発放ち、ルフィは右足をフォシテスへ向けて伸ばした。

フォシテス「ぐおぉっ!!」

フォシテスはかわせず、全て当たってしまった。

健「やったか!?」

フォシテス「く・・・」

ロイド「いや、致命傷じゃない・・・でももう戦えないだろ。」

フォシテスのダメージはそれなりにあり戦う事は出来そうに無かった。

フォシテス「おのれ・・・この場は退くが・・・ロイド・・・そのエクスフィアがある限り・・・お前は我らに追い続けられるのだ・・・!!」

そう言い残しフォシテスは消えた。

ロイド「・・・」

エド「ロイド・・・」

ロイド「大丈夫だ・・・それよりもあっちの援護に!!」

カイル「あ、ああ!!」

そして五人はクリーチャー撃退組に向かった。が。

祐介「もう終わってるよ。」

既に片付いていた。

健&ロイド&カイル&エド&ルフィ「あだっ!!」

五人はずっこけた。

リフィル「ま、これで終わった事だから、早く校舎に・・・」

沙織「祐くーーーーーん!!」

リフィル「あら?」

リフィルが校舎に戻ろうとした時校舎から沙織が走ってきた。

祐介「沙織ちゃんどうしたの?」

沙織「み、みんなが・・・みんなが・・・!!」

慌てて走ってきたらしく沙織の息は切れていた。

リフィル「落ち着きなさい。一体どうしたの?」

リフィルは落ち着かせようと沙織に寄り添った。

祐介「・・・!!」

それと同時に祐介が何かに気付いた。

浩之「どうした祐介?」

祐介「この感じは・・・浩之!!」

浩之「まさか・・・嘘だろ!!」

浩之は何かに気付いたらしく祐介の肩を掴んだ。

浩之「あいつは俺達があの時倒したはずだ!!なのにどうして!!」

健「お、おいどうしたん・・・誰だ!?」

その場一同「!!」

健が気付いた先、校門に一人の紺色っぽい長髪の少女がいた。

少女「は〜い、浩之。」

浩之「あ、綾香!?」

綾香と呼ばれた少女こそ、浩之が前に言ってた来栖川綾香。有名な財閥来栖川グループのお嬢様で総合格闘技大会の女子チャンピオンでもある少女だ。

浩之「ど、どうしてここにいるんだよ!!」

綾香「どうしてって言われてもね・・・あなたを殺す為じゃない。」

浩之「・・・マジのようだな・・・!!」

祐介「ガディムが・・・また・・・」

健「だ、だからお前らだけで何納得してんだよ。一体何がどうなってんだ?」

沙織「そ・・・それは・・・!!」

落ち着いてきて沙織はようやく話せるようになった。

沙織「いなくなっちゃの!!あかりちゃんも佐藤君も・・・みんなが・・・!!」

浩之「くそっ!!今度はあかりまでか!!」

ロイド「い、いなくなったってどう言う事だ!?」

エド「ちょっと待て!!それじゃあコレットや美琴達はどうなんだ!!」

沙織「よ、よく分からないけど・・・何人か生徒が消えたって・・・」

祐介「その話からすれば・・・力がある者がさらわれたって事だね・・・」

浩之「だろうな・・・とりあえず今は綾香を倒すまでだ!!」

健「ちょっと待てよ!!だから何がどうなってんだっての!!」

浩之「説明は後だ!!殺さない程度にあいつを倒す!!」

カイル「そんな事言ったって相手はチャンピオンだぜ!!勝ち目あるのか!?」

祐介「やってみなくちゃ・・・分からないさ・・・!!」

綾香「!!」

祐介は綾香に目に見えない何かを放ったらしく、綾香はそれをかわし浩之に襲い掛かった。

綾香「てぇーーい!!」

綾香は浩之に飛び掛り、跳び蹴りをかけてきた。

浩之「うおっ!!」

エド「どわっ!!」

浩之は攻撃を避けたがそれが為に辺りにも多少被害が及んだ。

浩之「綾香を使いやがって・・・出てけっ!!」

綾香「はっ!!」

浩之は綾香に思いっきり周り蹴りをかました。

綾香「ぐはっ!!」

浩之「祐介!!」

祐介「壊れろ・・・!!」

綾香「ぐっ・・・あ、頭が・・・!!」

祐介がまた不明な力を使い、綾香の動きを封じた。

浩之「よしっ!!そのまま綾香から・・・!!」

エド「なっ!?」

浩之「が・・・」

突然浩之がその場に倒れた。

リフィル「浩之!!」

リフィルはすぐに駆け寄り浩之の容態を診た。

リフィル「これは・・・?」

浩之の背中には獣の爪のような痕があった。

アヤ「一体何が・・・」

何が起こったのか分からず、辺りに不安が過ぎった。が、一人だけ気付いていた。

承太郎「誰だ・・・」

ルフィ「あっ!!」

「・・・」

承太郎だけが浩之に起こった事に気付いていた。そしてすぐ近くに紺色のショートヘアーに白いワンピースを着た中学生くらいの少女がいた。

ルフィ「ま、まさかこの子供が?」

承太郎「手を見ろ・・・浩之の血だ・・・」

少女「・・・」

少女の右手には浩之のと思われる血が付いていた。

沙織「あ、あなた!!」

祐介「君まで・・・」

祐介と沙織は少女と面識があるようだ。そして。

浩之「か・・・」

浩之にもあるらしい。

浩之「かえ・・・で・・・ちゃん・・・」

健「かえでちゃん?」

沙織「あの子は柏木楓ちゃん。私達が浩之達と知り合った時同時に知り合った子・・・あの子まで・・・」

楓「・・・綾香さん・・・」

綾香「ふふっ・・・厄介なのが来たのね。」

楓「はい・・・」

綾香「それじゃ、私達はこの辺で帰るわ。」

浩之「あ、あや・・・か・・・」

綾香「ば〜い。」

そう言って二人は人間業とは思えないような動きで学校から去った。

健「な、何だったんだ?」

ルフィ「それよりも浩之の容態は?」

リフィル「傷は深くないけど・・・出血が酷いわ。急いでちゃんとした治療しないと・・・」

健「それじゃ急いで校舎に・・・」

健達は浩之を校舎に連れて行こうとした。と。

「待って!!」

健「またか!?」

再び校門の所に人がいた。

健「今度は誰なんだっつうの!?」

今度は背中に剣を背負ったあの赤髪の少女だった。

沙織「ティリアさん!?」

ロイド「またお前らの知り合いか?」

祐介「まぁね。」

そう言ってる内に少女、ティリアは駆け寄ってきた。

ティリア「遅かった・・・浩之は大丈夫なの!?」

祐介「まだ不明です・・・それにまた何人かさらわれたらしいですし・・・それよりもここに来たって事は・・・」

ティリア「ええ・・・」

エド「だからお前らだけで進めてんじゃねぇよ。それに浩之だって危険なんだ。急がねぇと・・・」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

カイル「うわっ!!何だっ!?」

突然辺りに大きな地震が発生した。

アヤ「落ち着いて!!すぐに納まるから・・・!!」

しかし地震は中々納まりそうになかった。

健「何がどうなってんだよ〜〜〜!!」

それから少し経って地震は納まった。

エド「や、やっと納まったか・・・」

カイル「そ、それじゃあ早速学校に・・・」

健「どしたカイル?」

一番先に学校の方を向いたカイルが突如硬直した。

カイル「がが、が、ががっががががっが・・・」

健「どうしたんだ・・・よ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?」

健が見た先には・・・学校は影も形も無かった。

健「な、何がどうなったんだ!?」

リフィル「が、学校が・・・と、とにかく浩之の治療をしないと・・・!!」

カイル「でもどこで・・・そうだ!!」

ロイド「ん?」

カイル「孤児院ならどうだ?あそこならこのくらいの人数なら入れるさ。」

リフィル「・・・それしかなさそうね。それにあなた達が何を知ってるかも聞かなくてはいけませんし。」

ティリア「ええ。」

健「じゃあ急ごう。早くしないと浩之が・・・」

リフィル「ええ。」

そして一向はカイルの家、デュナミス孤児院に向かった。









リフィル「浩之はもう大丈夫よ。」

沙織「よかった・・・」

ルーティ「それにしても・・・学校が消えるなんて・・・」

アヤ「どうしてかしらね・・・」

健「それじゃ話してもらおうか。お前らが知ってる事。」

祐介「はい。」

ティリア「まず私の事を。私はティリア=フレイ。こことは別の世界、つまり異世界から来た神の血を引く勇者よ。」

ロイド「異世界?」

ティリア「ええ。信じる信じないは結構よ。」

健「それがまたどうしてこの世界に?」

祐介「ティリアはその世界のガディムって言う邪神がいて。この前の夏休みの時、僕と沙織ちゃん、浩之達と他の仲間達と一緒にこの世界に来たガディムを僕らは倒したはずなんだ。」

承太郎「あの浩之がな・・・」

ルフィ「でもそのガディムとか言うのがどうしてまた?」

ティリア「それは私にも分からないわ。ある日突然ガディムが蘇って・・・奴の気配をたどったらまたこの世界に来て・・・」

エド「んじゃあ沙織が言ってた生徒の一部が消えたのはそいつのせいか?」

ティリア「そうでしょうね。恐らく消えた人は何らかの力を持った人だと思うの。」

アヤ「それじゃあ学校が消えたのは?」

ティリア「流石にそれは・・・でもガディムの仕業にしてもしなくても、今のあいつはとてつもない力を持ってるはずよ。」

ロイド「どうしてそんな事が?」

ティリア「学校から力ある者が消えた・・・つまり転移の力を持ってると思うの。」

エド「なるほど・・・つまり消そうと思えば俺らも・・・」

ティリア「そう言う事。」

カイル「それじゃあ学校のみんなは?」

ティリア「流石にそれは・・・」

健「う〜ん・・・」

大きな謎に当たり、皆頭を抱えた。と。

ジューダス「話は聞いた。」

奥からジューダスとロニ、ナナリーがやって来た。

カイル「みんな・・・ちょうど良かった。俺達今・・・」

ロニ「それについてだがよ。この仮面野郎が何か心当たりがあるようだ。」

ルフィ「ほ、本当か!?」

ジューダス「その時学校には多くの生徒がいただろう。」

カイル「うん。」

ジューダス「そして今現在、この世界の中で大量の人間を要する組織は何処だ?」

エド「大量の人間を要する組織・・・まさかディザイアン!?」

ジューダス「今現在それが一番確立として高いだろう。」

ロイド「まさかみんなを人間牧場に・・・!!」

人間牧場とは世界に四つあるディザイアンがエクスフィアを人間を使って精製する施設である。

ロイド「そんな事・・・させてたまるか・・・!!」

エド「だがガディムに連れ去られた奴らの事も考えなきゃいけないぜ。」

健「となると・・・二手に分けるしかないな。」

リフィル「つまり人間牧場に乗り込み生徒を救出する班とガディムに連れ去られた子達を助け出す班ね。」

アヤ「私も協力する。」

祐介「沙織ちゃんは今回残ってて。」

沙織「う、うん。」

健「じゃあリーダーは先生とアヤさんの二人に・・・任せていいッスか?」

アヤ「いいわよ。」

リフィル「ええ。」

健「じゃ、どう分けるか。」

ロイド「俺は・・・コレットを助けたいけどディザイアンも許せない・・・俺は生徒救出に行かせてくれ。」

カイル「分かった。コレット達は俺らが助ける。」

エド「俺もだ。」

ロニ「お前らだけじゃ不安だ。俺も付いてくぜ。」

カイル「ロニ。いいの?」

ロニ「あたぼうよ。」

ナナリー「あたしも付いてく。仲間は多い方がいいしね。」

ジューダス「同感だ。」

カイル「二人ともありがとう。じゃあジューダスとナナリーは生徒救出班頼みたいんだけど。」

ジューダス「いいだろう。」

ナナリー「おっけい。」

ルフィ「俺は生徒の救出に。」

承太郎「俺もそうさせてもらう。」

リフィル「私は生徒救出に。アヤはガディムの方に。」

アヤ「ええ。」

祐介「僕は勿論ガディムの方。」

浩之「待った・・・俺も行かせてもらうぜ・・・」

奥から包帯を体に巻いた浩之が来た。

健「その怪我じゃ危険だ。止めとけよ。」

浩之「こんな時に寝てるかよ・・・俺は行くぜ・・・あかりを助ける・・・」

健「しょうがないな。俺もガディム側に行くぜ。」

ティリア「私も勿論ガディム側ね。」

健「じゃあ整理しよう。ガディムに連れ去られた奴らの救出は俺と浩之、祐介とティリア。カイルとエド、それにロニにアヤさん。生徒救出はロイドと先生、ルフィに承太郎、ジューダスとナナリーさんって事でいいか?」

リフィル「それでよくってよ。でも救出班のメンバーが・・・」

健「確かに少ないけど・・・うちらはこれだけしかいないんだ。仕方ないよ。」

リフィル「そうよね・・・気を付けてよみんな。」

リフィルの生徒「はい!!」

アヤ「で、どこにどうやって行くの?」

全員「そ、それは・・・」

ここに来て最大の問題点、何処にどうやって行くかで再び皆頭を抱えた。

ルーティ「それなら良い方法があるわよ。」

カイル「本当母さん?」

ルーティ「ええ。夕方になってからだけど、いい?」

健「しょうがないか。待とう。」

と、言う事で一向は夕方まで待った。そして夕方・・・









のび太&ドラえもん「こんにちわ〜。」

デュナミス孤児院にのび太とドラえもんがやって来た。

ルーティ「わざわざ呼び出したりしてごめんね。実はさ・・・」

ルーティは二人に事の自体を説明した。

のび太「そんな事が起こってたなんて・・・」

ドラえもん「それでどうして僕達を?」

健「助けるって決めたはいいけど、何処に行けばいいか分からなくて・・・」

ドラえもん「ははぁ・・・つまり秘密道具って事か・・・それなら・・・」

そう言ってドラえもんは腹部につけてる四次元ポケットからステッキを取り出した。

ドラえもん「たずね人ステッキ。探したい人がいる方向に倒れるけど、確率は七十%で・・・」

のび太「説明はいいの。でも確実じゃないから気をつけてね。」

健「ま、無いよりましか。」

ドラえもん「それじゃあ誰を捜すの?」

リフィル「まず学校と一緒に消えた生徒達を。」

ドラえもん「分かった。」

そう言ってドラえもんはステッキを立て、離した。と。

カイル「倒れた・・・この方向には・・・」

ジューダス「五聖刃、マグニスの牧場があるな。」

ロイド「やっぱり牧場が・・・」

今更ながらこの星の世界地図は地球と同じであり、アレクサンドリアがあるのは地球で言うヨーロッパ北欧地方。ステッキが指した方向にはオーストラリアと似ているエド達のような錬金術師が多くいるアメストリスがある。

エド「んじゃお前らはアメストリスか。」

健「次は俺らだ。頼むぜ。」

ドラえもん「じゃ、ガディムって言うのにさらわれた人達は・・・」

ドラえもんは先程と同じくステッキを立て、手を離した。

健「今度はこっちか・・・」

浩之「隆山の方角じゃないか?」

承太郎「あの温泉地か・・・」

承太郎が言った温泉地の意味は、隆山は温泉地として有名だからである。

祐介「またあそこか・・・」

ロイド「何だ、夏休みに戦ったってのそこか。」

ティリア「ええ。」

健「これで行く場所は決まったな。で、どうやってだ。」

のび太「そりゃねぇ〜」

ドラえもん「勿論。」

ドラえもんは再びポケットに手を入れ、ピンク色のドアを取り出した。

ドラえもん「どこでもドアで。」

健「便利なもんだ・・・ま、いいか。先に先生達が行っていいぜ。」

リフィル「ええ。終わったらあなたに連絡すればいいのね。」

ドラえもん「うん。」

ロイド「それじゃ行こう。早くみんなを助ける為に。」

健「気を付けろよな。」

ルフィ「ああ。」

そしてロイド達はドアをくぐり、目的の場所に向かった。

健「次は俺達だ。頼むぜ。」

ドラえもん「はいはい。」

ルーティ「カイル、気を付けなさいね。」

カイル「分かってるって母さん。俺は英雄スタンの息子だから大丈夫だって。」

ルーティ「・・・だから危ないのよ・・・あの時のあいつが・・・」

カイル「母さん?」

ルーティ「ううん。何でも無いわ。いってらっしゃい。」

カイル「行ってきます。」

そして健達もドアをくぐり、目的の場所に向かった。

のび太「・・・何が起こってるんだろう・・・」

ドラえもん「のび太君?」

のび太「何か・・・起こり始めてるんだ・・・この星に・・・」

ルーティ「そうね・・・そうなのかもしれないわ・・・スタン・・・」




突如崩れ去った平穏な日常。しかしこれはこれから来るだろう戦乱の前触れにしか過ぎていない事に、誰も気付いてはいない。




続く










あ と が き
五話目、遂に戦いの火蓋が斬って落とされました。
そしてこういう具合に部隊を分けるネタ。
SRPGじゃよくある展開ですよね。
つまりこれはそんな感じのお話です。
この時点の相違点
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