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海水浴







エーコ「いやっほ〜〜〜!!海だ〜〜〜!!」

戦乱が終わった年の夏、まだジタンが戻らない中ではあるが、一行は忘れられた大陸の南にあるパームネル島(チョコボの入り江がある島)のビーチに海水浴に来ていた。

フライヤ「ちょうど太陽もいい位置にある。最適な状態じゃの。」

ダガー「でも何も無い島ね〜悪くは無いけど。」

フラットレイ「この様に暑い日は海に入るが一番だ。ここはサラマンダーが教えてくれたのだぞ。」

ビビ「以外だな〜サラマンダーがだなんて。」

フラットレイ「クイナが教えてくれたがこいつは大の海好きだそうだ。」

サラマンダー「いいだろうが・・・」

ラニ「ダンナって結構キャラ代わりしてるよね。」

ブランク「まぁいいじゃないか。」

マーカス「そうッスよ。ね、ミコトさん。」

ミコト「え、ええ・・・」

ルビィ「じゃあそろそろ水着に着替えようか?」

ベアトリクス「ええ。」

ルビィ「・・・誰も覗かんように!!」

サラマンダー「大丈夫だ・・・そのつもりはない・・・」

シナ「そうズラ。ただちょっぴし見たいけど・・・」

エリン「シナさん?」

シナ「どぐわぁ!!」

ビビ「エリン来てたんだ・・・」

パック「一応俺もいるんだけど。」

ビビ「あ、ごめんパック。じゃあ僕らも着替えようか。」

ブランク「ああ。」

そして男女別れて水着に着替えだした。







ビビ「みんな遅いな〜・・・」

男性陣は全員水着に着替え終わっていた。

ブランク「・・・って!!説明は無いのかおい!!」

「誰が野郎どもの水着など説明すっか。ついでにコーディネートもしてないからどんなのしてるかさえ無しだぜ。」

マーカス「そう言うもんスよ兄貴・・・」

ブランク「けっ・・・」

フラットレイ「まぁぼやくな。それに来たぞ。」

シナ「お・・・うぉーーーーー!!」

エーコ「お待たせ〜〜〜」

ブシ「おぉ〜〜〜〜〜〜!!」

女性陣の水着、ダガーは上が花柄のセパレート、下が白のショートパンツ、フライヤはネイビーのワンピースタイプのようだがまだ入らないらしく上にシャツを着ており、ベアトリクスは上下共に青系統のカラフルなビキニで、ルビィは上下水色のビキニに淡い黄緑色のパレオ、ラニは上がオレンジのタンクトップに青のショートパンツ、エリンは水色と雲のような白い模様があるワンピースタイプに太陽のようなマークがある白いパレオと言う格好だった。(コーディネート時間四十分以上マジ)

ブランク「って!!女に四十分かけるんだったら俺らもコーディネートしろ!!」

エーコ「いいんじゃない?あたしとサクラちゃんだってそうだよ。」

サクラ「なんでも『ろりこんけいこうあるからってちいさいこのみずぎはむずかしい』って。」

ビビ「ひらがなだけで難しいので変換すると『ロリコン傾向あるからって小さい子の水着は難しい』です。」

エーコ「だからあたしらは子供が着るような水着って思ってちょうだい。」

ブランク「ちっ・・・俺がどんななのか教えてやろうと思ったのに・・・」

サクラ「まぁまぁ。こーでぃねーとはこーで・・・」

サラマンダー「それ以上は言うな・・・」

マーカス「あれ?ミコトさんは?」

ルビィ「あら〜?あんま恥ずくないの選んだのに。ミコトちゃ〜〜〜ん。」

ミコト「は、はい〜・・・」

ルビィが呼ぶと恥ずかしそうにミコトが出てきた。

マーカス「あ〜来た来た。ミコトさ・・・」

男全員「・・・・・・・・・・・・・・・・・・( ゚Д゚)ポカーン」

ビビパックを含む男全員がミコトの水着を見て開いた口が塞がらずポカーンとしてしまった。

ミコト「や、やっぱりこれは・・・」

ミコトの水着は紺色のワンピースタイプのようだが、あまり膨らんでない胸元(セクハラ+失礼発言)に白い何かが貼っており、黒い字にひらがなで『みこと』と書いてあった。つまり・・・

ルビィ「レアやと思うんやけどな〜スクール水着っての。」

男全員(ス、スクール水着ぃ〜〜〜!?)

エーコ「ま、ミコトの水着はいいとしてさ、何か五名程いなくない?」

パック「そう言やあのブリキとピエロと黒服とチビととんがり耳がいなくないか?」

この一行にスタイナー、クイナ、コウ、ネリク、マックスの姿が無かった。

ベアトリクス「スタイナーは・・・」







スタイナー「だ、駄目じゃこりゃ〜〜〜・・・今度は通気性の良い鎧購入せねば・・・熱中症じゃ〜・・・」







エリン「流石にあの鎧で夏を乗り切るのは・・・」

フラットレイ「確かクイナとネリクとマックスは・・・」







クイナ「フグヌゥ〜〜〜〜〜〜!!ク族一生の不覚アルゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

ネリク「ク族の食あたりってどうすらいいド?」

マックス「とりあえずこのクミアイ胃腸薬でも飲ませておくか・・・」







エーコ「クイナが食あたり!?うっそ〜〜〜〜〜〜!!隕石でも落ちてくるんじゃないの!?」

サクラ「ぱぱはねぇ〜」

ラニ「私言うよ。コウは・・・」







コウ「ぐほぇっ!!ごほっごほっ!!うっ!!(お見せできません)うえぇ〜・・・夏風邪に肺炎・・・そして後から後から襲う頭痛腹痛下痢吐気に全身の倦怠感目まいに耳鳴り、そして四十度の発熱・・・俺死ぬか・・・!!うぷっ!!(お見せできません)・・・」







ビビ「そ、それはご愁傷様・・・」

ダガー「せっかくの海水浴なのに勿体無い・・・じゃあ六人の分も楽しまなくちゃ。」

サラマンダー「六人・・・後の一人はジタンか。」

ダガー「・・・うん。」

サラマンダー「そうだな・・・じゃあお約束のスイカ割りでもやるか。」

パック「お!!賛成賛成!!」

ベアトリクス「スイカはあるのですか?」

サラマンダー「ああ。」

そう言うとサラマンダーは大量のスイカを出した。

ダガー「こ、こんなに・・・」

サラマンダー「回すのは俺がやってやる。誰から行く?」

エーコ「は〜いは〜い!!」

サラマンダー「よし。」

トップバッターとしてエーコは目隠しをし、木刀を持った。

サラマンダー「速度はどうする?」

エーコ「もちMAXで!!」

サラマンダー「よし・・・行くぞ!!」

エーコ「来い!!」

サラマンダー「おらぁっ!!」

ギュォーーーーーーー!!

エーコ「うひゃぁあぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・!!」

ダガー「わぁ〜〜〜!!」

サラマンダーは思いっきりエーコを回したが、速度が速く強いので・・・

「助けてぇ〜・・・」

エーコは地中深くに埋まってしまった。

ビビ「うわわわ!!エ、エーコ!!」

サラマンダー「悪・・・強すぎた・・・」







サラマンダー「つ、次は加減してやるから・・・誰やる・・・?」

エーコ「フンだ!!」

それからエーコは救出されたが、サラマンダーはエーコに召喚されたかボロボロだった。

シナ「んじゃあオイラが。」

サラマンダー「ああ・・・」

続いてシナが目隠しをして木刀を持った。

シナ(フッフッフ・・・ここでいい格好をしてエリンちゃんにいい所見せるズラ・・・)

シナはこんな事を考えていた。

サラマンダー「じゃあ・・・行くぜ!!」

シナ「おうズラ!!」

サラマンダー「おらぁっ!!」

ギュォーーーー!!

シナ「うぉーーーーー!!」

今度は地中に埋まらない程度の速さで回した。

シナ「うぅ〜・・・」

ブランク「よ〜しシナ!!思いっきりぶっ叩け!!」

しかし・・・

シナ「うっ・・・」

エリン「シ、シナさん・・・?」

シナ「うっ!!」



しばらくお待ちください



サラマンダー「すまん・・・まさか吐くとは思わなかった・・・」

シナ「な、情けないズラ・・・」

マーカス「じゃあ次は俺が。結構弱めで頼むッス。」

サラマンダー「分かった。」

そして今度はマーカスが目隠しをし、木刀を持った。

サラマンダー「よ〜し、行くぜ!!」

マーカス「うッス!!」

サラマンダー「おらぁっ!!」

ギュォーー!!

マーカス「くうぅっ!!」

今度は人体に影響が出ないほどの速さで回した。

ブランク「お、そうだシナ。」

シナ「ズラ・・・?」

ブランク「ごにゅごにょ・・・」

シナ「・・・反対したいけど面白そうズラ。」

ブランク「じゃあやったろか。」

シナ「ズラ。」

この二人はマーカスが周り続けている中、なにやら怪しい計画を立てていた。そしてマーカスの回転速度が遅くなり、遂に停止した。

フラットレイ「よ〜しマーカス。そのまま・・・」

ブランク「右だ右!!」

フラットレイ「は?」

マーカスとスイカの位置はまっすぐ進めばいいのだが、何故かブランクは嘘の指示を送った。

マーカス「み、右ッスか〜?」

ブランク「そうそう!!そのまままっすぐ進め!!」

マーカス「う、う〜ッス・・・」

フラットレイ「ブランクよ、一体何をするつもりだ?」

ブランク「まぁ楽しみにしてろって。」

マーカス「まっすぐッスか?」

シナ「まっすぐズラ。」

そしてシナはマーカスの進行方向で何かの準備をしていた。

マーカス「ホントにまっすぐッスか?」

シナ「そう、まっすぐ・・・ズラ!!」

マーカス「おわっ!?」

突然シナはマーカスを足払いした。

マーカス「お、おわわわ!!どぉ〜〜〜〜!!」

そしてマーカスはそのまま前に倒れそうになった。その先には・・・

ミコト「え・・・?」

なんとミコトがいた。つまり・・・」

ドスン!!

マーカス「おわっ!!」

ミコト「ああっ!?」

マーカスはそのままミコトを巻き込んで倒れてしまった。

ブランク「いよっしゃ!!大成・・・」

ルビィ「ブランク〜・・・?」

ルビィがとてつもなく恐ろしい笑顔でブランクに話しかけた。

ブランク「な、何でしょう〜・・・?」







ルビィ「そうそう。まっすぐまっすぐ。」

パック「お、おう。」

ブランク「ムグ〜ムグ〜!!」

今度はスイカの変わりにブランクの頭(砂の中に埋められて頭だけ出てる)が置かれていた。

ルビィ「よしそこや!!思いっきり振り下ろすんや!!」

パック「おう!!」

ブランク「ムグ〜〜〜!!」

パック「どりゃあ!!」

パックは思いっきり木刀を振り下ろした。が。

パック「あ!!」

振り下ろした瞬間パックの手から木刀が離れ、そのまま・・・

ドスッ!!

ベアトリクス「・・・」

パック「げっ・・・」

パックの手から離れた木刀はベアトリクスの頭に直撃し、突き刺さった。

ベアトリクス「パック〜・・・?」

パック「あ〜・・・さいなら!!」

ベアトリクス「待ちなさい!!」

そのままパックとベアトリクスの戦いが始まった。

ダガー「元気ね〜・・・」

フライヤ「じゃの・・・」

エリン「そう言えばお二人は知ってますか?ガイアの海に関する伝説。」

ダガー「え?何それ?」

エリン「何でもこのガイアの海の何処かに人魚がいるって話ですよ。」

マーカス「その話なら俺少し知ってるッス。」

ダガー「マーカスにミコト、もう大丈夫?」

ミコト「ええ・・・さっきのは・・・その・・・事故ですから・・・」

フライヤ「そうか。」

ミコト「所でマーカス、にんぎょって何?」

マーカス「人魚ってのは半分人間で半分魚の伝説の生き物ッス。」

ミコト「半分人間で半分魚・・・?」







ミコト「うぅ〜・・・」

何を思ったのか、ミコトは震えだした。

マーカス「・・・何を想像したか丸分かりッス・・・その逆ッスよ。」

ミコト「そうなの?」

マーカス「何処にそんな人魚が・・・」

ミコト「・・・」

ダガー「まぁいいんじゃない?」

マーカス「じゃあ俺らその辺散歩してるッス。」

ラニ「お、ちょっといい?」

マーカス「何ス?」

ラニ「あのさ・・・こっそりでいいからサクラちゃん探していてくれない?」

マーカス「サクラちゃんッスか?」

ラニ「ちょっと目を離しちゃって・・・気付いたらいなくなっててさ・・・この事コウに知れたら殺されそうで・・・」

マーカス「分かったッス。じゃ、ミコトさん。」

ミコト「ええ。」

そして二人は散歩兼サクラ探しに出かけた。







ミコト「いないわね・・・」

マーカス「小さい島だからどっかにいるとは・・・あ、いたッス!!」

二人が散歩に出かけて間もなくサクラの姿を確認した。

ミコト「サクラちゃん。」

サクラ「あ、ごぶりんおにいちゃんにねこのおねえちゃん。」

マーカス「またゴブリン・・・」

ミコト「猫って・・・シッポだけでしょう・・・」

サクラ「どうしたの?」

マーカス「ラニが心配してたッスよ。」

ミコト「みんなの所に行きましょう。」

サクラ「は〜い。」

そして三人はみんなの所に向かおうとした。と。







エーコ「あと少しで完成だね。砂の城。」

ビビ「そうだね。」

その時ビビとエーコは砂の城を作っていた。が。

ベアトリクス「待ちなさ〜〜〜い!!」

パック「や〜だね〜〜〜!!」

ザスッ!!

ビビ「あ!!」

パック「あ?」

パックが砂の城を踏んで壊してしまった。

パック「お、悪い悪い。」

エーコ「わ・・・悪い悪いじゃないわよーーーー!!一斉召喚!!」

城を壊された怒りでエーコは一斉召喚した。

パック「おわぁーーーー!!」

ドゴーーーン!!







ミコト「な、何!?」

マーカス「こ、こっちに高波が!!」

ザッバーーーーン!!

サクラ「きゃーーーーーー!!」

エーコの一斉召喚の爆発で生じた高波が三人をさらって行った。







ダガー「ゴホッゴホッ!!」

一斉召喚で辺りにもの凄い粉塵が巻き上がった。

ビビ「エーコやり過ぎだよ!!」

エーコ「ご、ごめん・・・」

それから少し経って辺りの光景が見えるようになった。

ダガー「ふう・・・」

フライヤ「エライ目にあったな・・・」

エーコ「ごめ〜ん・・・」

ダガー「もう・・・あれ?」

ダガーは辺りを見渡した。

ダガー「マーカス達まだかしら?」

ブランク「そう言やぁ・・・」

ルビィ「サクラちゃん探してるんやし、そろそろ戻ってもおかしないやろ?」

ダガー「まさか・・・」











マーカス「ぐはぁ・・・ぐはぁ・・・!!」

その時マーカスは気を失ったミコトとサクラを抱えて何処かの海辺の洞窟にいた。

マーカス「はぁはぁ・・・大丈夫ッスか!?」

ミサ「・・・」

マーカスは二人に呼びかけたが反応は無かった。

マーカス「こ、呼吸は!!」

マーカスは二人が呼吸してるのかを確かめた。

マーカス「サクラちゃんは・・・よかった、呼吸してる・・・ミコトさんは・・・!!」

マーカスはミコトの方を確認して顔が青くなった。

マーカス「呼吸・・・してない・・・!!」

どうやらミコトは大量に水を飲んだらしく呼吸をしていなかった。

マーカス「ミコトさん!!しっかりしてくださいミコトさん!!」

大声で呼びかけたが反応は無かった。

マーカス「こうなれば!!」

マーカスは両手を重ね胸の辺りを強く押しだした。つまり心配蘇生法を実行したのだ。

マーカス「しっかりしてくれッスミコトさん!!」

マーカスはミコトの胸を何度も強く押したが、一向にミコトの意識は戻らなかった。

マーカス「そんな・・・ミコトさん・・・」

ミコト「・・・」

マーカス「こ、こうなれば最後の手段・・・!!」

意を決したマーカスは座った状態のままミコトの体を上半身だけ起こしミコトの顔を見た。

ミコト「・・・」

マーカス(く、唇が柔らかそう・・・ってイカンイカン!!そんな事を考えてる暇など!!消えろ俺の煩悩!!)

マーカスは必死になってやましい考えを振り払おうとした。

マーカス「ミコトさん・・・すいませんッス・・・」

マーカスは目を閉じ、自分の顔をミコトの顔に近づけた。

マーカス「・・・」

どうやら人工呼吸をしようとしているらしいが、マーカスの鼓動は異常なほどに高まっていた。

マーカス「・・・」

二人の唇はすぐそこまで近づいていた。が。

サクラ「おにいちゃんなにしてるの?」

マーカス「!?」

サクラがいつの間にか意識を取り戻していた。

マーカス「おわぁっ!!」

その分マーカスはとてつもなく驚いた。

マーカス「あ、その、こ、これは人工呼吸って言って!!その・・・!!」

マーカスは慌てながらサクラに説明した。と。

ミコト「・・・ゴホッ!!」

マーカス「!?」

ミコトが水を吐き出した。

マーカス「ミコトさん!!ミコトさん!!」

ミコト「ゴホッゴホッ!!・・・マーカス・・・?」

マーカス「よかったッス・・・」

ミコト「マ、マーカス・・・もう・・・大丈夫だから・・・その・・・」

マーカス「おあっ!!」

マーカスはすぐにミコトを放した。

ミコト「ねぇ・・・何しようとしてたの・・・?」

マーカス「それは・・・」

サクラ「おにいちゃんね、おねえちゃんのむねをぐっぐってなんどもつよくおしてちゅーしようとしてたよ。」

ミコト「!!!!!!!!!!!!!!!!!」

サクラの説明でミコトの顔が一気に真っ赤になった。

ミコト「マ、マーカス!?」

マーカス「ち、違うッス!!俺はただ心配蘇生法と人工呼吸を!!」

ミコト「エッチ!!」

マーカス「!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ミコトに言われたくなかった事を言われてマーカスは激しく落ち込んだ。

マーカス「そんな・・・俺は・・・ミコトさんを助けようと・・・してたのに・・・」

ミコト「え!?」

マーカス「なのに・・・」

ミコト「マーカス・・・ごめんなさい・・・」







ダガー「やっぱり海に・・・」

その頃他の仲間達は三人の事を心配していた。

サラマンダー「この辺りの潮の流れが変化してなきゃサルベージュ諸島の何処かにいると思うんだが・・・」

ルビィ「マーカス・・・ミコトちゃん・・・サクラちゃん・・・」







ミコト「それでこれからどうするの?」

マーカス「ここが何処かさえ分かればいいッスが・・・」

サクラ「ここどこぉ〜?」

ミコト「さぁ・・・」

マーカス「それさえ分かればどうするかの判断がつくッスが・・・」

ミコト「・・・サクラちゃん・・・」

サクラ「なに?」

ミコト「怖いかもしれないけど・・・この洞窟あっちにも続いている感じがあるの。見て来てくれない?」

サクラ「うん!!」

そしてサクラは洞窟の奥に進んだ。

マーカス「一人で大丈夫ッスか?」

ミコト「その方が・・・見られなくていいもの・・・」

マーカス「え・・・?」

ミコトはゆっくりマーカスに近づいた。

ミコト「さっきはごめんね・・・助けてくれたのに私・・・」

マーカス「そ、そんなのいいッスよ・・・」

ミコト「だから・・・お礼に・・・」

マーカス「ミ、ミコトさん・・・」

二人は目を閉じ、互いの唇を近づけた・・・が。

サクラ「ねぇねぇ!!」

マミ「!!」

ちょうどいい所なのにサクラが戻ってきた。

サクラ「あっちからおそとにでられるよ!!」

マーカス「そ、そうッスか!!」

ミコト「あ、ありがとサクラちゃん!!」

サクラ「?」

マーカス「そ、それじゃあ行きましょうか。」

ミコト「う、うん。」

そしてマーカスとミコトは洞窟の奥を目指そうとした。と。

サクラ「!!うしろ!!」

マミ「え?」

二人の後ろに高波が来ていた。

マーカス「ミコトさん!!早くこっちに!!」

ミコト「え、ええ!!」

ミコトはすぐに避難しようとした。が。

ミコト「あぅ!!」

ミコトは足を滑らせその場に転んだ。

マーカス「ミコトさん!!」

ザッバーーーーン!!

ミコト「きゃーーーーーーー!!」

そしてミコトはその波にさらわれてしまった。

マーカス「ミコトさん!!」

ミコト「マーカスーーーーー!!」

マーカス「く!!サクラちゃんは先に行ってて!!」

サクラ「おにいちゃん!!」

マーカスはミコトを助ける為に海に飛び込んだ。

マーカス「ミコトさん!!今行くッス!!」

そしてマーカスはミコトの元へ泳ぎだした。

サクラ「ど、どうしよう・・・!!」

サクラは洞窟の奥、外へ向かった。







ミコト「あぷっ!!マ、マーカス!!」

マーカス「大丈夫ッス!!すぐそっちに・・・おわっ!!」

ミコト「マーカス!!」

マーカス「ど、どうして晴れてるのに海が荒れてるんスか・・・」

その理由は・・・







シナ「い、いや〜ほんの出来心で・・・」

ダガー「それで覗きをね〜・・・」

シナ「ご、ごめんズラ!!だから召喚は!!」

ダガー「問答無用!!リヴァイアサン!!」







と言う事があったからだ。

マーカス「く、くそう!!」

荒波の中、マーカスは徐々にミコトに近づいていった。しかし。

ミコト「あぷぅっ!!マーカス・・・」

ミコトは力尽き、海に沈んで行った。

マーカス「ミ、ミコトさん!!くぅっ!!」

そしてマーカスはミコトを助ける為海に潜った。

マーカス(待ってて下さいッス!!)

マーカスは必死になってミコトの元へ泳ぎ続けた。

マーカス(後・・・少し・・・!!)

ミコト「・・・」

マーカス(よしっ!!捕まえた!!)

やっとマーカスはミコトの体を掴む事が出来た。が。

マーカス(後は・・・海面まで・・・うっ・・・!!)

マーカスの息が限界に達してしまった。

マーカス(な、なんとしてでも・・・う・・・)

そして遂にマーカスも力尽きた。

マーカス(す、すいませんッス・・・ミコトさん・・・)







マーカス「・・・ん?」

それから少し経ってマーカスは意識を取り戻した。

マーカス「お、俺は・・・」

「気が付いた?」

マーカス「ええ・・・?おわあっ!!」

マーカスは近くにいた何者かを見て驚いた。

「あはっやっぱり驚いた。人魚に会うと必ず驚くからね。」

マーカス「に、ににに人魚!?」

マーカスの近くに人魚が一人いた。

人魚「初めまして。私リネットって言うの。」

マーカス「あ、俺はマーカスッス。」

リネット「マーカスね。安心して、女の子の方は大丈夫よ。」

そう言うリネットの後ろにまだ気を失ってるミコトがいた。

マーカス「ミコトさん・・・よかった・・・ありがとうッス。」

リネット「どういたしまして。」

マーカス「それにしても・・・本物の人魚って・・・」

リネット「あんまり知られて無いけど私達は結構いるのよ。」

マーカス「そうなんスか・・・」

ミコト「・・・ん・・・」

その時ミコトが目を覚ました。

マーカス「ミコトさん!!」

ミコト「マーカス・・・私は・・・?きゃあっ!!」

ミコトもリネットを見て驚いた。

リネット「あなたはミコトね。私リネット。」

ミコト「あ、よ、よろしく・・・」

リネット「所でさ。あえて聞かなかったけどどうして呼吸できるか聞かないの?」

マーカス「そう言えば・・・」

ミコト「どうして?」

リネット「この辺の水は空気の水って言われて普通に呼吸とか出来るの。」

ミコト「不思議ね・・・」

リネット「でなかったらあなた達窒息死してたわよ。」

ミコト「窒息・・・!!まさかあなた!?」

リネット「ご安心を。人工呼吸してないから。」

ミコト「そ・・・」

マーカス「ミコトさん・・・」

リネット「で、どうする?そろそろ戻らないと他の人が心配してるんじゃない?」

マーカス「そうッスね。」

ミコト「それじゃあ戻ろうかしら。」

リネット「私が海面まで送るわ。しっかり掴まっててね。」

マーカス「うッス。じゃあミコトさん。」

ミコト「ええ。」

そしてミコトはマーカスにしがみ付き、マーカスはリネットにしがみ付いた。

リネット「空気の水が肺に溜まってるから少しは我慢できるけど、一分で行くね。」

ミコト「ええ。」

リネット「じゃあ・・・行くわよ!!」

そしてリネットは二人を連れて海面に向かった。







ダガー「大丈夫かしら・・・あの二人・・・」

ビビ「多分ね・・・」

サラマンダー「この近くにいればいいんだけどな・・・」

サクラ「おにいちゃん・・・おねえちゃん・・・」

仲間達はサクラを救出した後、その辺りを散策していた。







リネット「ふう。」

その頃こちらは海面まで到着していた。

マーカス「どうもッス。こっからならもう大丈夫ッス。」

ミコト「ありがとうリネット。」

リネット「いえいえ。後、私の事は出来れば言わないで欲しいのですけど・・・」

ミコト「どうして?」

リネット「人間に捕まって酷い事をされた仲間が沢山いるんです・・・ですから・・・」

マーカス「分かったッス。」

ミコト「ありがとうリネット。」

リネット「それじゃあね。」

そしてリネットは海の中に戻った。

マーカス「それじゃあ行きますか。」

ミコト「ええ。」

そして二人は一番近い島に向かい泳ぎだした。







ダガー「マーカス!!ミコト!!」

マーカス「はぁ・・・ただいまッス・・・」

ルビィ「大丈夫やった?」

ミコト「何とか・・・」

ビビ「二人が無事なら安心だよ。」

ダガー「それじゃあそろそろ戻りましょうか。」

マーカス「うッス。」

ミコト「また来ようね。」

マーカス「そうッスね。」

そして一行は島から離れた。その頃・・・











リネット「やっほジタン。」

ジタン「ああ。」

リネットは何故かモグネット本部のジタンの元に来ていた。

リネット「あの時は驚いたわよ。海を散歩してたらあなたが降って来たんですから。」

ジタン「ああ・・・悪かったな。でも浜辺まで連れて来てくれたんだろ?どうもな。」

リネット「ええ。所で怪我の具合は?」

ジタン「この間来たばっかりだぜ。後二ヶ月くらいはおとなしくしてなきゃ・・・」

リネット「そう言えばあなたの妹に会ったわよ。」

ジタン「で、どうだった?」

リネット「やっぱりあの二人・・・いい感じよ。」

ジタン「そっか・・・兄として嬉しいような悲しいような・・・」

リネット「ま、見守ってやりましょうよ。」

ジタン「そうだな。」







二人が互いの思いに気付いたこの日・・・それを知る者は彼らとこの二人だけ・・・まだまだ成長段階だけど、どうなっていくかはとても楽しみ。




続く










あ と が き
一話に比べたら長いです。
二人はこの時にはもう・・・
ちなみにミコトがスク水なのは萌えです。
人魚と空気の水はFF1からのネタです。
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