CRYSTAL MEMORY STORY
第二部 武器と運命の物語
第八話 新の始まり
六つの魔獣を全て倒しガイアに帰ってきたダガー達だったが、まだ何かが残されていたようだ。あの時ガイアでは何が起こっていたのか。
コウ「あいつらどうしてんだろうか・・・?」
フライヤ「そろそろ十日だぞ。間に合うのか?」
コウ「間に合わなきゃいけないだろ。」
ガイアに残ったメンバーはエリクシルの前に集まっていた。
ブランク「そう言えばよ。」
コウ「何だ?」
ブランク「どうしてこいつは魔獣を召喚できたんだ?」
シナ「確かある条件が揃えば誰でも出来るって言ってたズラ。」
コウ「それな・・・俺も気になってるんだ。どうしてあいつに出来たのか・・・」
ブランク「だからその条件ってなんなんだ?」
コウ「・・・少なくともサクラはその条件を満たしてるな。」
ブランク「何だって?」
コウ「いや、何でも・・・」
マーカス「ミコトさん・・・」
ラニ「とりあえずマーカスはミコトのことばっかり考えてるよ。」
ベアトリクス「私だってスタイナーのことが・・・」
フライヤ「私だってそうさ・・・」
ネリク「しかしオレらに出来ることは何も無いド?」
マックス「何もしないのはどうもな・・・」
コウ「待つしかないさ・・・アレで無いならな・・・」
ラニ「アレって?」
コウ「魔獣召喚の際に何万分の一の確率で希少の一体が現れるんだ。」
ベアトリクス「希少の一体?」
コウ「星々の魔獣は別々の星に現れるけど、その一体はその召喚者の母星に現れるんだ。六体目が倒された時に。」
ブランク「もしその一体が出てきたとしてもよ、あいつの母星ってテラだろ?どうしようもないじゃん。」
コウ「確かにそうだが・・・もしかしたらガイアに出てくるかもしれない・・・」
マーカス「何でッス?」
コウ「それは・・・」
コウは自分の疑問を話そうとした。と。
ガーーーン!!
近くで大きな爆発が起こった。
フライヤ「な、何じゃ!!」
コウ「こいつはまさか・・・」
エリン「大変です!!近くの高原に突然球体のモンスターが現れて辺りを襲っています!!」
コウ「当たった様だな・・・何万分の一に・・・」
エリン「どうするんです!?」
コウ「あいつらが帰って来る気配は!?」
エリン「まだありません!!」
コウ「今はちょうど夜中・・・そして現れらってことはあいつ等もそろそろ帰ってくるとは思う・・・」
ブランク「どうするんだよ!?」
コウ「今からの時間と・・・ジタンの容態からすれば・・・日の出がタイムリミットだな・・・」
ベアトリクス「何の事です!?」
コウ「ジタンの命だよ!!あの状態からしてあいつが完全に石になるまでおそらく日の出と同じくらいだろう!!」
ブランク「ま、マジかよ!?」
コウ「俺の計算だからどうかは分かんないが・・・」
マーカス「とにかく日が昇る前にそいつを倒せばいいんスよね!?」
コウ「まぁそう言うこった!!」
フライヤ「しかしここで戦っては街にも危害が及ぶぞ・・・」
ラニ「飛空挺で忘れられた大陸まで誘い出してそこで戦おうよ。」
コウ「それがいいな。よし行こう!!」
そしてガイアに残ったメンバーは飛空挺(ヒルダガルデ三号)で現れた魔獣を忘れられた大陸に誘い出した。(どうやってかはトップシークレット)
コウ「おっし・・・エリンはあいつらが帰ってくるのを待っててくれ!!」
エリン「はい!!」
そしてヒルダガルデは忘れられた大陸から離れた。
ブランク「しかしこいつはまた丸っこいな・・・」
現れた魔獣は本当に丸い魔獣だった。
ブランク「しかしこんな奴ガイアにいたのか?」
コウ「さぁ・・・?」
ベアトリクス「ここまで丸いモンスターって言ったら確か・・・」
ラニ「知ってるの?」
ベアトリクス「昔、オズマと言う強大な力を持ったモンスターがいたって聞いたことがありますが・・・」
フライヤ「それは私も知っておるぞ。その外見は『とにかく丸い』らしいが・・・」
シナ「おもいっきしこいつじゃないかズラ!!」
コウ「どうする?俺らで敵うと思うか?」
ネリク「・・・百歩譲っても難しいと思うラリ・・・」
マックス「弱気になる以前に『百歩譲って』は使い方を間違っていると思うが・・・」
ブランク「例えそうでもやらきゃいけないだろ!!」
コウ「まぁそうなるな。じゃ、行くとしますか!!」
コウのかけ声と同時に皆それぞれの武器を持ち、戦闘態勢をとった。(ベアトリクスは普通の騎士剣)
マーカス「ねぇシナさん・・・せめてトンカチ以外の武器で戦ってくださいッス・・・」
シナ「これはオイラのポリシーズラ。」
シナは今までどおりトンカチだった。
ラニ「そんなんじゃ戦闘力ゼロと同じじゃない。」
シナ「じゃあオイラは後ろでみんなのおうえ・・・」
コウ「戦えよ・・・?」
シナ「・・・ズラ・・・」
ベアトリクス「そんなことより来ますよ!!」
やたら丸い魔獣、オズマに魔力が集中し始めた。
コウ「なるほど。こいつ魔法中心タイプって訳か。」
ブランク「何でお前はそんなに冷静なんだよ!?」
コウ「そう言えばそうだよな。ま、いいだろ別に。」
フライヤ「それより来るぞ!!」
オズマ「・・・」
ヴァガーーーン!!
オズマが皆の近くにフレアを放った。
コウ「おわっ!?」
フライヤ「な、何て威力じゃ今の・・・」
ベアトリクス「失礼だと分かってますがビビよりも何倍も・・・」
ラニ「でも直接攻撃出来るような高さだし、あたしらでも何とかなるかな?」
コウ「魔法を喰らわなきゃな。」
ブランク「でも魔法は詠唱時間があるからその隙に・・・」
マーカス「でも今の・・・」
ブランク「あん?」
コウ「詠唱が短い、だろ?おそらく二秒ちょいだな。」
フライヤ「それにちょっとやそっとの攻撃では詠唱中断は無理・・・」
コウ「となると攻撃のタイミングは魔法放った直後だな。」
ブランク「じゃあ今だな!!行くぜっ・・・!!」
ヴァガーーーン!!
ブランク「だぁー!?」
再びオズマがフレアを放ってきた。
コウ「あちゃ〜・・・魔法を放った後の隙が少ないぞこいつ。」
ネリク「おそらく詠唱二秒。」
マックス「隙は十秒と言った所か。」
マーカス「合わせて十二秒ッスか?」
コウ「まぁそのくらいだろうな。」
フライヤ「時間があるだけ良かろう。」
ラニ「そりゃそうさね。」
コウ「じゃ、張り切って行くか!!」
マーカス「うッス!!」
ベアトリクス「ええ!!」
そして皆オズマに向かい走り出した。その頃。
エリン「皆さん・・・早く・・・」
エリンはエリクシルの前でダガー達が帰ってくるのを待っていた。と。
エリン「あ、あの光!!」
エリンは光が降りてくるのを見て、その現場に向かった。
エリン「皆さん!!」
ダガー「久しぶりねエリン。ライフは起きた?」
着いた場所にはダガー達八人がいた。
エリン「急いで忘れられた大陸に行きましょう!!時間がありません!!」
エーコ「どうしたの?魔獣は全部倒したのよ。」
エリン「そ、それが・・・!!」
フラットレイ「・・・嫌な予感がするな。」
スタイナー「ああ・・・」
クイナ「このパターンからすれば・・・」
サラマンダー「・・・だな。」
ダガー「えっ・・・」
エリン「早くしてください!!急がないとジタンさんが!!」
ダガー「エリンどう言うことなの!?」
エリン「コウさんが話してたのですが、星々の魔獣にはとても少ない確率で七体召喚されることがあるのです・・・」
ビビ「七体ってことは・・・」
エリン「はい、その七体目は今忘れられた大陸にいます!!」
ダガー「そんな・・・」
エリン「そしれおそらくジタンさんの命は日の出までが限界だそうです・・・」
ミコト「日の出って・・・もうそんな時間無いでしょ!?」
エリン「ですから日が昇る前に最後の魔獣を倒さなくては・・・!!」
ダガー「行きましょうみんな!!」
エーコ「もち!!」
ビビ「うん!!」
エリン「飛空挺はこちらです!!」
そしてダガー達は飛空挺に乗り込み忘れられた大陸に向かった。その頃。
コウ「くっ・・・もう弾切れか・・・そっちはどうだ!?」
ベアトリクス「私の魔力ももう・・・」
ネリク「アイテムも底をついたド・・・」
マックス「つまりもう回復の手立てがない・・・か・・・」
コウ達はオズマとの戦闘で受けたダメージを回復させていたが全ての手がなくなってしまった。
フライヤ「レーゼの風も使えんぞ・・・せめてホワイトドローが使えれたならば・・・」
ホワイトドローは竜技の一つで魔力を回復させる事が出来る技である。
ラニ「とにかく何とかしなくちゃ!!はぁーーー!!」
ラニが斧を構えオズマに向かった。
コウ「待て!!」
オズマ「・・・」
バガーーーーン!!
ラニの少し前にメテオが落ちて来た。
ラニ「あうっ!!」
コウ「大丈夫かラニ!?」
ラニ「な、何とかね・・・」
フライヤ「しばらく戦いなどしてないから・・・なまってるな・・・」
ベアトリクス「それでも・・・やらなければ・・・」
ブランク「そうだぜ・・・あいつを助けるために・・・」
コウ「まさか希少の一体のタイミングとはな・・・」
ブランク「日の出までは・・・?」
ネリク「エルフのお前なら分かるホ?」
マックス「おそらく一時間有るか無いか・・・」
コウ「ティル・・・早くしてくれよ・・・」
ダガー「エリンもっと早く!!」
エリン「分かってますがこれが限界です!!」
エーコ「早く早く!!日が昇っちゃうよ!!」
ミコト「兄さん・・・!!」
ダガー(ライフ・・・必ず助けるから・・・!!)
スタイナー「日の出までおそらく一時間・・・この位置から忘れられた大陸までは・・・」
クイナ「多分三十分近く・・・」
ダガー(間に合って・・・神様・・・!!)
ダガー達も飛空挺で向かっていた。
コウ「ぐあっ!!」
ラニ「コウ!!大丈夫!?」
コウ「いや、大丈夫だけどよ・・・銃が・・・」
コウの銃は壊れていた。
コウ「あいつに蹴り通じるかな?」
ラニ「それよりアンタにはあの力があるじゃないか。」
コウ「アレか・・・出来れば戦闘の為に使いたくは無いんだ・・・」
ラニ「やっぱしね・・・でもこのままじゃ・・・」
コウ「・・・ああ・・・分かっては・・・いるよ・・・けど・・・」
コウとラニは何かについて話していたが、何の事かさっぱり分からなかった。と。
フライヤ「コウ!!避けろ!!」
コウ「あ?」
シュパーーー!!
コウ「のぁっ!?」
コウに向けてオズマがホーリーを放った。
コウ「まずっ!!」
コウは避けれそうに無かった。しかし。
バチン!!
コウ「い!?」
コウの目の前でホーリーが跳ね返された。
コウ「り、リフレク?もしかして!!」
何かに気付きコウは辺りを見回した。
コウ「やっと来たか!!」
肉眼で確認出来るくらい近くに飛空挺が来ていた。
コウ「これで何とかなるな・・・」
そして飛空挺は着陸し、中からダガー達がやってきた。
ダガー「みんな大丈夫!?」
コウ「あんがとよ〜・・・これでやっと回復が間に合うな・・・」
エーコ「回復が出来るのはあたしとダガーにクイナだね。」
サラマンダー「一応俺も出来るぜ。」
フラットレイ「私はいざと言う時の為に私は魔力(MP)を貯めておく。」
フライヤ「フラットレイ様・・・」
フラットレイ「フライヤ・・・後は任せるのだ。」
ダガー「はいはい。そう言うことは後でゆっくりとね。それとそっちもね。」
ミコト「え?」
マーカス「い?」
ダガー「今はあいつを倒すのが先決だからね。」
全カップル「はい・・・」
ダガー「後、約三十分・・・いっきに行くわよ!!」
エーコ「ほんとはダガー、早くジタンとイチャイチャしたいんでしょ・・・」
ダガー「何!?」
エーコ「いえいえ、何でも。」
ビビ「それじゃあ改めて、やるよみんな!!」
ダガー「ええ!!」
コウ「おうよ!!」
全員揃い皆に気合が入った。しかし。
シナ「すんませ〜ん・・・オイラ滅茶苦茶戦えそうに無いズラ〜・・・」
コウ「お前はほんとやる気に水差すな・・・分かったお前はアイテム担当な。」
シナ「どうもズラ〜」
そう言って喜びながらシナは後ろに下がった。
マーカス「あんなんだからもてないんスよ・・・」
ブランク「ああ・・・」
ダガー「そんなことより来るわよ!!」
オズマ「・・・」
再びオズマに魔力が集中し始めた。
ビビ「この感じはフレアだね。」
ビビは来る魔法がフレアだと気付き自分もフレアを詠唱し始めた。
ビビ「フレア!!」
オズマ「・・・」
ヴァガガーーーーーン!!
ビビとオズマのフレアが当たり大爆発が起こった。
スタイナー「ぬおっ!?」
フラットレイ「こ、この威力は・・・!!」
ビビ「相当魔力が高いんだね・・・」
ラニ「気をつけて!!そいつの隙は十二秒しかないよ!!」
スタイナー「な、何だと!?」
フラットレイ「ならば今の内に行くぞ!!」
そう言って先にフラットレイが前に出た。
スタイナー「フラットレイちょ待て!!ええい、ならば自分も!!」
そしてスタイナーもフラットレイの後を追った。
サラマンダー「治療も終わったことだ。俺らも行くぜ!!」
クイナ「アル!!」
サラマンダーとクイナも後を追った。
コウ「お、おい気をつけろよ!!そろそろ十二秒だ!!」
フラットレイ「その前に叩く!!はぁーーー!!」
四人同時にオズマに斬りかかった。
フラットレイ「てやっ!!」
スタイナー「チェストーーー!!」
クイナ「アチョーーー!!」
サラマンダー「おらーーー!!」
しかし。
フラットレイ「なっ!?」
スタイナー「おっ!?」
クイナ「ルル!?」
サラマンダー「何!?」
突然オズマがその場から消えた。
ブランク「何だぁ!?」
コウ「やべぇ・・・マジで気配がつかめない・・・」
ダガー「一体何処に・・・」
エーコ「ちょっと待って・・・」
ビビ「エーコどうしたの?」
エーコ「分かんない・・・けど、少しだけオズマの気配が・・・」
ダガー「何処!?」
エーコ「・・・何て言えばいいか分からない・・・でも、この辺り全て・・・全てに感じる・・・」
コウ「つまりどっから来るかお楽しみって事かよ・・・」
皆は辺りに気を配った。と。
ビビ「!?魔力が・・・?」
今度はビビが何かを感じた。
ベアトリクス「どうしたんです?」
ビビ「凄く魔力が集まってきている・・・僕らがいる・・・この辺りに・・・」
ダガー「ビビとエーコが同時に何かを感じてるなんて・・・」
ビエ「・・・」
二人は感じる何かを探るために集中した。と。
エーコ「動き始めてる・・・来るわ!!」
ビビ「あそこに魔力が集まってる!!」
ダガー「えっ!?」
コウ「何っ!?」
ほぼ同じタイミングで二人はある場所を指差した。とその時。
バガーーーーン!!
フラットレイ「ぐおーーー!!」
スタイナー「ぬがっ!!」
クイナ「アイヤーーー!!」
サラマンダー「がぁーーー!!」
フラットレイ達四人を中心に爆発が起こり四人は重傷を負った。
ベアトリクス「スタイナー!!」
フライヤ「フラットレイ様!!」
ラニ「ダンナ!!」
ネマ「クイナ!!」
と。
オズマ「・・・」
四人のすぐ近くにオズマが現れた。
フライヤ「おのれぇ・・・よくも!!」
フライヤはオズマに向かおうとした。が。
エーコ「待って!!」
エーコがフライヤを止めた。
エーコ「まだ・・・まだこの辺りにいるよ!!」
ダガー「まだってどう言うこと?」
ビビ「・・・確かにまだこの辺に魔力が集中している・・・まだ何かがある・・・」
コウ「この二人の言うことを推理すれば・・・まさか!!」
ダガー「えっ?」
ビビ「来る!!」
エーコ「周りにいる!!」
二人が言ったと同時に皆を囲むように六対オズマが現れた。
ミコト「う、嘘!?」
そして六体揃って強力な魔法を放とうとしていた。
コウ「伏せろティル!!」
ビビ「エーコ!!」
エーコ「ビビ!!」
バガガガガガーーーーン!!
セシル「!?今のは!?」
バッツ「まさかあいつら・・・」
ロック「冗談じゃねぇぞ・・・」
クラウド「・・・これが俺の行く道なら・・・」
スコール「仲間を失わせない・・・」
ティーダ「答えは一つッスか。」
ダガー「うっ・・・」
コウ「よ、よう・・・大丈夫か?」
ダガー「コウ!!あなた私を・・・」
コウ「お前が死んだら俺があいつに殺されそうだからな。」
コウがオズマの攻撃からダガーを守ったようだ。
ダガー「大丈夫なの?」
コウ「ガントレットがぶっ壊れた以外な・・・」
コウのガントレットが完全に壊れていた。
ラニ「あつつ・・・大丈夫だったんだね・・・」
コウ「ラニ、大丈夫か?」
ラニ「あたしはね・・・でもあんたは・・・」
コウ「・・・」
ラニ「そのガントレット・・・力抑えてたんでしょ・・・」
コウ「大丈夫だ・・・暴走はしてない・・・」
ダガー「な、何の事?」
コウ「いや、何でもない。それよりみんなは?」
三人は辺りを見渡した。
コウ「・・・無事なのは俺らとネリクにマックス、ビビとエーコ、ミコトだけか・・・」
それ以外の皆は戦えそうに無かった。
エーコ「ビ、ビビ・・・大丈夫?」
ビビ「何とかね。でも杖が・・・」
ビビの杖は先程の攻撃で壊れてしまった。
コウ「こいつはマジでまずいな・・・」
ダガー「あ・・・」
東の空から強い光が差し始めていた。
コウ「多分十分切ったな・・・」
ダガー「急がなきゃ・・・彼が・・・彼が・・・!!」
ダガーは立ち上がろうとしたが力が入らずその場に倒れ、悔しさで泣き出した。
ミコト(兄さん・・・)
エーコ(もう・・・駄目なの・・・?)
ダガー(死んじゃったら・・・あっちでも・・・会えるかな・・・?)
皆に諦めが漂い始めた。と。
(諦めるのはまだ早いぜ・・・)
ダガー「!?今の・・・」
ミコト「義姉さん・・・」
ダガーとミコトに何者かが呼びかけた。と、その時。
ドガガガガガーーーーン!!
ダガー「えっ!?」
周りにいた六体のオズマが爆発して消滅した。
ダガー「な、何?」
「何とか間に合ったようだね。」
「これでちょっとは目立てるな。」
「あの時の借りは返したぜ。」
「ま、後で報酬くれるのなら治療もしてやるぜ。」
「後は任せておきな。」
「俺らでカタつけるッスから。」
ダガー「あっ!!」
ちょうどその辺りに日の光が届いた。そこにいたのは。
ダガー「セシル!!バッツ!!ロック!!クラウド!!スコール!!ティーダ!!」
セシル「やぁ。」
バッツ「よっ。」
ロック「おう。」
クラウド「ふっ。」
スコール「ああ。」
ティーダ「うッス。」
今までの星で共に戦った六人の男達がいた。
ダガー「でもどうしてここに?」
?「それは僕が連れてきたからさ〜!!」
ダガー「うっ・・・その声・・・クジャね?」
クジャ「僕を忘れてもらっちゃ困るね!!」
バッツ「大体はこの変態から聞いたぜ。」
スコール「G.Fをジャンクションしてきたから魔法も使えるぜ。」
クラウド「マテリアもたっぷり持ってきた。」
セシル「後は僕らに任せて。」
ロック「お前らは休んでろよ。」
ティーダ「即効で潰すッスから。」
ダガー「ありがとう・・・みんな。」
そして六人は最後のオズマと戦い始めた。
ダガー「あの六人なら何とかなるわね・・・」
エーコ「・・・ううん、まだ・・・」
ダガー「え?」
エーコ「アレはただの幻・・・本当のあいつは違う・・・」
ダガー「じゃあ・・・本体は何処に?」
ビビ「おそらく目には見えない・・・でも近くにいる・・・」
コウ「それ本当ならやばいぜ。あと少しで完全に日の出だ。」
ダガー「なんとかしなきゃ・・・ライフ・・・どうしたら・・・」
ダガーはジタンに祈った。と。
(そなたらの想い・・・我らが主に相応しいと認めよう・・・)
エーコ「え!?」
ビビ「何!?」
ミコト「誰!?」
スクサフ「!?」
ビビにエーコ、ミコトと重症だった四人に何者かが話しかけた。
(我らが力・・・使うが良い・・・)
ダガー「どうしたの!?」
(武器がみんなを認めたんだ・・・自分達の新しい主として・・・)
ダガー「武器が・・・みんなを?」
(ああ、そうさ・・・)
ビビ「メイスオブゼウスが・・・」
ビビはメイスオブゼウスを握り締めた。
ビビ「これなら・・・みんな避けて!!」
セシル「え?」
バッツ「い?」
ロック「お?」
クラウド「ん?」
スコール「は?」
ティーダ「へ?」
ビビ「メテオ!!」
ビビはメテオを発動させた。が、いつもと雰囲気が違っていた。
コウ「な、何だあのデカさ!?」
今回のメテオは辺り一面潰してしまいそうなほど大きかった。そして。
ドゴーーーーーン!!
メテオは見事に落ちた。しかし。
ダガー「あれ?特に何も変化は・・・」
ダガー達はおろか地面にも被害は無かった。が。
コウ「あ、あれが本当のオズマか!?」
先程六人が戦ってた場所とは違う場所にオズマがいた。
エーコ「そう・・・今まであたし達が戦っていたのはあいつが出した幻・・・あたし達の力が弱まった所であいつが止めを刺そうとしてたのよ。」
ダガー「じゃああいつが出て来たのは・・・」
コウ「ビビのメテオでこの辺り全てを攻撃したからか。」
エーコ「それだけじゃないわ・・・あのメテオはビビが『敵』だって感じた物にしかダメージを与えてないわ。あたし達が無事なのはビビのおかげよ。」
コウ「これが・・・古の十七の武器の力か・・・」
ダガー「でもオズマは高い場所にいるわよ。」
ミコト「だったら任せて!!今度は大丈夫だから!!」
そう言ってミコトはユニコーンドライブをオズマに向けた。
ヴァシューーーーー!!
コウ「いい!?」
ユニコーンドライブから発射された光は前よりも強力だった。
ズドーーーーーン!!
オズマ「!!」
光はオズマを貫通し、オズマが下に落ちてきた。
スタイナー「今である!!行くぞ!!」
フラットレイ「ああ!!」
クイナ「アル!!」
サラマンダー「おう!!」
四人はそれぞれの武器を持ち、力をためた。(傷はクジャが治した。)
スタイナー「ストックブレイク!!」
フラットレイ「桜花狂咲!!」
クイナ「マトラマジック!!」
サラマンダー「雑魚ちらし!!」
四人それぞれオズマに向けて技を放った。(クイナはルーンアクスを振ってマトラマジックを放った。)
ドドドドーーーン!!
全て命中した。
コウ「凄いもんだな・・・ネリクマックスお前らも行って見ろよ!!」
ネリク「おっしゃマックス!!久々にこいつの本気出すド!!」
マックス「フッ・・・いいだろう。行くぞ!!」
そう言ってネリクは斧の刃を外し、マックスは弓の弦を外した。
ネリク「地の力よ!!この武器に!!」
マックス「風よ!!ここに集まれ!!」
二人が叫ぶと二人の指についてる指輪が光りだした。
コウ「あ、アレはもしかして・・・」
するとネリクの斧に土と岩で出来た刃が現れ、マックスの弓に風の弦が現れた。
ネリク「久々にアースエレメンタルの力見せるラリ!!」
マックス「ウインドエレメンタルの力見せてやるぞ!!」
コウ「やっぱり地の斧と風の弓か・・・」
ラニ「あいつらが使い手だったんだ・・・」
ネリク「行くドーーー!!」
マックス「風よ!!」
ネリクはオズマに向かい走り、マックスは風の弦を引き、風の矢を出した。
ネリク「ドォーーー!!」
マックス「喰らえぇーーー!!」
ドゴーーーン!!
先にネリクが斧をオズマを叩き斬った。
ダガー「じ、じ、地面ごと叩き斬った・・・」
続いて。
バシューーー!!
マックスが放った風の矢がオズマを貫通した。
コウ「あと少しだな・・・」
エーコ「止めは行かせてよね!!」
そう言ってエーコはフェアリーテイルを出した。
エーコ「くっ・・・やっぱまだ重いかも・・・」
しかしエーコは両手でしっかりとフェアリーテイルを持ち上げ走り出した。
エーコ「やぁーーー!!」
そしてオズマの前で思いっきりジャンプした。
エーコ「止めーーー!!」
ズヴァーーーーー!!
オズマ「!!!!!」
エーコの一刀でオズマは真っ二つになり消えた。
ダガー「や、やったの・・・?」
そのほぼ同時に太陽が完全に昇った。
ダガー「間に合ったのかしら・・・」
コウ「早く戻ろうぜ。」
ダガー「みんなも来てね。私の大切な人紹介するから。」
セシル「ではお言葉に甘えて。」
バッツ「行かせて貰うか。」
ロック「てかあの装置あっちにしかないだろ。」
クラウド「だから俺達は一緒に行くしかない。」
スコール「そう言うことだ。」
ティーダ「でも見て見たいッス。」
ダガー「じゃあ行きましょうよ。」
ビビ「あ、待って!!」
その場全員「?」
ビビ「エーコがフェアリーテイルに潰されちゃって・・・」
エーコ「たちゅけて〜・・・」
ドドドッ!!
皆一気にこけた。
ルビィ「お疲れ様やみんな。」
ミコト「体大丈夫ですか?」
ルビィ「まぁな。それよりずっと穿いててくれたんやね。」
ミコト「え、ええ・・・」
別の星の男達を含めて皆エリクシルの前にいた。
ダガー「ライフの石化が治ってくわ。」
エリクシルの中にいるジタンの体が徐々に戻って行った。そして。
ジタン「・・・ん・・・」
ジタンの意識が戻った。
ダガー「ライフ!!」
ジタン「セーラ・・・」
ジタンが自力でエリクシルから出て来た。
ジタン「・・・ただいま。」
ダガー「おかえり・・・!!」
すぐに二人は抱き合った。
エーコ「あんたらほんと・・・」
ジタン「所で・・・こいつらは・・・」
ダガー「あ、紹介するね。別の星の住人で・・・」
ジタン「いや、知ってるよ・・・」
ダガー「え?」
ジタン「アルテマウェポンを持つ六人・・・みんなのして来た事は知ってるよ・・・」
セシル「確かに優しそうな人だね。」
バッツ「いいなぁ〜キャラあって・・・」
ロック「何か俺被ってる?」
クラウド「俺もそう思う・・・」
スコール「まぁ俺とリノアほどじゃないがな・・・」
ティーダ「何がッス?」
ダガー「みんなありがとう。いなかったら間に合わなかったと思うわ。」
エーコ「終わったんだしこれでしばらくゆっくり出来るわね。」
ジタン「いや、それは違う。」
エーコ「へ?」
ジタン「これからが始まりなんだ。」
ダガー「どう言うこと?」
ジタン「ある人が言ったんだ。『いつかアルテマウェポンを持つ者が六人揃ったら、それは新たな戦いの始まり』だと。」
Aウェポンを持つ六人「・・・」
ジタン「今この時、新たな戦いが始まったんだ。」
コウ「そう・・・武器と運命のな・・・」
ダガー「武器と・・・運命?」
コウ「俺は三年前から武器と運命にまつわる何かが始まると予感していた。これがそうなのだろうな。」
ジタン(コウ・・・お前なのか・・・あの葉を持つのは・・・?)
ダガー「運命は分からないけど・・・武器ってアルテマウェポンと古の十七の武器かしら?」
ジタン「いや、十七の武器はまだ違うだろ。その武器は・・・あの野郎が持ってた奴と・・・ネリクとマックスの武器じゃないか?」
ビビ「そう言えばあの武器は?」
ネリク「アレはエレメンタルウェポンだド。」
マックス「我らエルフとドワーフに伝わる武器だ。」
ダガー「それじゃあ運命は?」
コウ「さぁな。」
ジタン「ビビとエーコの運命か・・・」
エーコ「どうしてあたし達?」
ジタン「いや、何でもない・・・それよりこれからどうするかだ。」
ダガー「これからって?」
ビビ「さっき言ってた次の戦いの事?」
ジタン「ああ。こうなったら奴らが来る前にアレを取りに行かなくちゃな。」
ダガー「アレって?」
ジタン「三年前から俺が探してる奴さ。もう在り処は知ってる。後は譲ってもらうか盗むかだけさ。」
ダガー「また・・・出るの?」
ジタン「・・・ああ。」
ダガー「だったらわた・・・」
ミコト「私も連れてって!!」
ダガー「あ!!」
ジタン「ミコト・・・」
ミコト「私・・・この三年間兄さんがいなくてとても寂しかった・・・だから兄さんが行く所に私も行かせて!!」
ジタン「ミコト・・・」
ダガー「私が言おうとしたのに・・・」
ミコト「義姉さんは城のことがあるでしょ。だからここは私に任せて。」
ダガー「あ、ありがとう・・・」
ジタン「ねえさん?」
ミコト「あ、それはね・・・ってことなの。」
ジタン「そっか・・・でも本当についてくるのか?」
ミコト「うん。」
ジタン「なら分かった。それとお前ら。」
セシル「なんだい?」
ジタン「この戦い・・・もしかしたらだけど・・・」
バッツ「だからなんだよ?」
ジタン「いや・・・帰ってきてから話すよ。」
ロック「何だそれ?」
クラウド「この星に長くいるつもりは無いぞ。」
スコール「リノアが心配する・・・」
ティーダ「それに『シン』が・・・」
ジタン「すぐ戻る。だからそれまでここにいてくれ。」
セシル「・・・分かったよ。」
バッツ「おいセシル・・・ま、いいけどよ。」
ロック「この星がどんなのか知りたいしな。」
クラウド「それも悪くは無いな。」
スコール「後でリノアに連絡しなくちゃな・・・」
ティーダ「大丈夫ッスかね・・・?」
ジタン「ま、いいからいいから。それじゃミコト。」
ミコト「うん。」
ダガー「あ、ちょっと待って。」
ジタン「ん?」
ダガー「行く前に会わせたい人がいるの。ねぇ誰か・・・」
?「子供達は連れて来てますよ。」
コウ「あ、先生。」
トットが二人の子供を連れてやって来た。
ダガー「ありがとう先生。」
そう言ってダガーはトットからルシアスを受け取り、リリスの手を引いた。
トット「いえいえ・・・」
ジタン「セーラ、その子達は・・・」
ダガー「そうよ。」
リリス「まま〜だれなの?」
ダガー「あなたのパパよ、リリス。」
リリス「ぱぱぁ〜?」
二歳のリリスは多少喋ることが出来るようだ。
リリス「ぱぱなの〜?」
ジタン「ああ・・・俺が・・・お前のパパさ・・・」
そう言ってジタンはリリスを抱き上げた。
ダガー「その子はリリス、この子はルシアスよ。」
ジタン「そっか・・・ルシアス・・・リリス・・・これから・・・よろしくな・・・」
リリス「ぱぱおかえりぃ〜」
ジタン「ああ・・・」
ダガー「さ、リリス。帰ってきてすぐだけれどね、パパまた出かけちゃうのよ。ごめんね。」
リリス「そうなの?」
ジタン「ごめんな。」
リリス「ううん。ぱぱがんばってね。」
ジタン「ああ。」
そしてジタンはリリスを降ろした。
ジタン「ルシアス・・・行って来るよ。」
そう言ってジタンはルシアスの頭をなでた。
ダガー「さぁもう一度寝なさいね。まだ早いから。」
リリス「うん、おやすみなさ〜い。」
トット「さ、こちらですよ。」
ダガー「あ、ルシアスを。」
トット「はいはい。」
そしてトットはルシアスを受け取りリリスの手を引いてその場を去った。
ジタン「あの子が俺達の・・・」
ダガー「ええ。」
エーコ「ま〜たイチャイチャし始めてるし・・・」
ジタン「うっ!!いいだろ!!」
ダガー「そうよ!!」
エーコ「今度はシスコンから親バカかしら?ジタンも隅に置けないね〜」
ジタン「エーコ!!」
エーコ「きゃぁ〜こわ〜い。」
ジタン「ったく・・・そうだミコト。」
ミコト「何?」
ジタン「一緒についてくるのは別にいい・・・が!!(ズビシッ!!)」
ジタンは思いっきりミコトの穿いているスカートを指差した。ズビシは効果音。
ジタン「そのスカートはやめろ!!」
ミコト「や、やっぱり?」
ジタン「当たり前だ!!そんなの穿いてたら悪い虫が寄り付いてくるぞ!!それに見られるだろうが!!」
ミコト「私も恥ずかしいけど・・・お姉さまが・・・」
ジタン「ルビィ〜・・・!!」
ジタンはマジで怒っていた。
ルビィ「や〜保護者が帰ってきちゃしゃ〜ないわ。ちょいちょい。」
ルビィはミコトを手招きした。
ミコト「何です?」
ルビィ「アンタのために同じ色のちょっち長めのスカート作ったんや。ほい。」
そう言ってルビィはミコトにスカートを渡した。
ミコト「えっと・・・」
ミコトはそのスカートを合わせた。
ミコト「ん〜・・・このくらいなら・・・どう兄さん?」
ジタン「どれ・・・それくらいなら良いか?」
クジャ「僕はもうちょっと短くても良いと思うけどね。」
ジタン「決定。今はそれで良いがいつかはもう少し長めのにしろよ。」
クジャ「無視しないでくれよぉ〜」
ジタン「兄さんに任せたらどうなるか不安だからミコトの事は俺に任せてくれよ。」
クジャ「う〜・・・しょうがないな。じゃあダガーと君の子供・・・」
ジダ「駄目!!」
クジャ「まぁとりあえず作っておくからね。」
ジタン「はいはい・・・」
ミコト「じゃあ着替えてくるね。」
ルビィ「ああちょい待ち。こっちこっち。」
ミコト「?」
ミコトはルビィに言われるがままに近くに寄った。が。
ジタン(何か嫌な予感が・・・まさか!?)
その時ジタンは思った。
ミコト「何です?」
ルビィ「時間が無いんやから・・・着替えんのここでええんちゃう!!」
ルビィが一気にミコトのスカートに手をかけた。そしてそのまま一気に・・・
ミコト「きゃぁーーーーー!!」
ジタン「(いかん!!)ちょっと待てーーー!!」
ミコト「え?」
ルビィ「ん?」
ジタン「俺がその辺の物陰に連れてくから!!誰も見んなよ!!」
そう言ってジタンはミコトを抱きかかえてマッハで近くの物陰にミコトを隠した。
ルビィ「ちぇ。あのまま一気にスカート下ろそうかと思ったのに。」
ジタンの読みは当たっていた。
ジタン「いいか誰も見るなよ!!」
男ほぼ全員「見ませんよ。」
別の星の住人も皆から聞いててジタンのミコトに対する想いは知ってるので誰も覗こうとは思わなかった。
マーカス「こらしばらくデートは控えたほうがいいッスな・・・」
ミコト「もういいわよ。」
そして物陰から新しいスカートを穿いたミコトが出てきた。
ジタン「よし、それくらいならいいか。」
ミコト「ええ。それと兄さん・・・」
ジタン「何だ?」
ミコト(やっぱりマーカスも駄目?)
ジタン(そ、それは・・・い、いいか・・・)
ミコト(ありがとう。)
ジタン(だが限度は考えろよ!!いいな!!)
ミコト(うん。)
ジタン「じゃ、行く前に・・・サラマンダー。」
サラマンダー「あ?」
ジタンがサラマンダーを呼んだ。
サラマンダー「何だよ。」
ジタン「ちょっと・・・な!!」
ズドムッ!!
サラマンダー「おぶっ!?」
いきなりジタンがサラマンダーに滅茶苦茶力を込めて溝撃ちをかました。
サラマンダー「おっ・・・!!ごばっ・・・!!」
ジタン「お前がロックの星でミコトの事を馬鹿にしたからだ。」
サラマンダー「がっ・・・!!けばっ・・・!!」
ジタン「何?『本当のことだろうが』だと?」
サラマンダー「こふっ・・・へほ・・・」
ジタン「『今の取り消し』か。後ミコトのアレを見た分が残ってるけど・・・」
サラマンダー「!!」
サラマンダーは身振り手振りで思いっきり拒否した。
ジタン「よし、それじゃあ・・・」
サラマンダー(やった・・・!!)
ジタン「兄さん頼むわ。」
サラマンダー「!!!!!!」
クジャ「おっけい!!僕に任せなよ!!」
サラマンダー「嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌!!」
クイナ「サラ・・・観念するアル・・・合掌。」
全員サラマンダーに向けて手を合わせた。
クジャ「任せなよ。僕のコーディネートで君を素晴しくしてあげるから。」
サラマンダー「Noーーーーーーーーーーーーーーー!!」
ジタン「まぁそれよりも。そろそろ行くぞ。」
ミコト「私はいつでもいいわよ。」
ジタン「よし・・・」
ジタンは装置の座標をセットした。
ジタン「それじゃあすぐに帰るから。」
ダガー「信じてるからね。」
ジタン「もしかしたらあいつらが来るかもしれない。その時は気をつけろよ。」
ダガー「あいつら?」
エーコ「なぁに大丈夫だって!!こっちにゃ古の武器があるんだから!!」
ジタン「でもな。あの時の様な力は出ないぞ。」
エーコ「へ?」
ジタン「とりあえず主として認めてはいるから通常の武器より少し強い程度だな。今の武器は。」
ビビ「じゃああの時は。」
ジタン「みんなの思いに応えて本気を出したのさ。バッツの星でのミコトは願いを叶えて少しだけ力を与えたのさ。」
ダガー「それじゃあ今までとあまり変わってない?」
ジタン「その通り。」
エーコ「じゃぁまた特訓?いやぁ〜・・・」
ジタン「頑張れよ。じゃ、行くわ。」
ダガー「気をつけてね。」
ジタン「分かってるって。」
そう言ってジタンはダガーにキスをした。
ダガー「い、いきなり何するのよ!?」
ジタン「久しぶりだから良いじゃないかよ〜」
ダガー「もう!!」
ジタン「それじゃあコウ。装置を。」
コウ「あいよ。」
そしてジタンとミコトは装置の前に立った。
ジタン「すぐ戻るからな。」
ミコト「行って来ます。」
コウ「そらよ!!」
そしてコウは装置を発動させ、二人は光となって空に上がった。
ダガー「新たな戦い・・・平和な日々はいつ来るのかしらね。」
コウ「その日が来るまで戦うまでさ。」
ダガー「そうよね。」
エリン「あのぉ〜・・・ちょっといいでしょうか?」
ダガー「あ、いたのエリン。」
エリン「あの二人だけで良かったのでしょうか・・・?」
ダガー「大丈夫でしょ。あの二人な・・・ああーーーー!!」
マーカス「はっ!!」
エーコ「何!?」
ビビ「エーコが気付かないなんて・・・あの二人だけで良かったのかって事さ。」
エーコ「それがどうし・・・ああなるほど!!」
そう。『あの兄妹二人だけ』と言うのが問題なのである。
ブランク「こら間違い起こってもおかしくないな。」
マーカス「ミコトさぁーーーーーーん!!」
ダガー「ライフーーーーーー!!変なことしたら許さないわよーーーーーー!!」
二人は空に叫んだ。しかし届く訳も無い。
フライヤ「ま、大丈夫じゃろ。一応兄妹なのだし。」
ダガー「そうかしら・・・?でも・・・」
ベアトリクス「どうしました?」
ダガー「気になるのよね・・・新たな戦い・・・運命ってのが・・・」
コウ「運命か・・・」
新たな戦いの前に皆は空を見上げた。
遂にジタンは復活した。しかし戦いは始まったばかりだと言う。ジタンが言うあいつらとは。そしてジタンが取りに行ったアレとは。第二の物語が今動き出した。
続く
あ と が き
オフライン時に書いた一作目。
投稿の場合ではこの前で切れてたから楽しみにしてた方多いような・・・
そんな方々の為に早くネットつながんないかな〜
ああ〜オフラインは辛いな・・・