CRYSTAL MEMORY STORY

第二部 武器と運命の物語
第七話 夢の存在



遂に魔獣は後一つとなった。ダガー達のこの旅も終局を迎えてきた。

ダガー「ん・・・?」

ダガー達は今度は休憩室のような部屋で眠っていた。

ダガー「何かしらここ?何だか飛空挺に乗ってるような気分・・・」

「ノシヤワ?」

ダガー「は?」

ダガー達のいる部屋にゴーグルをつけた変な言葉を喋る男がいた。

ダガー「あの?ここは?」

男「ノハレサボモワサシヤンガ?」

ダガー「あ、あの何て?」

男「アルベドロモオザダアワサラミロワ?」

ダガー「あ、あのう・・・」

ダガーは困惑してしまった。と、そこに。

?「ハッヤーーー!!」

ダガー「!?」

ダガーの所に今度はオレンジ色の服を着た緑色の目をした少女が来た。

少女「カヤニダナラニヌクワサ。」

男「アワッヤ。」

おそらく会話して男は出て行った。

少女「ごめんね。アルベド語分かんないでしょ?」

ダガー「あ、アルベド?」

少女「ん?あんたらももしかしてあっちのザナルカンドから来たの?」

ダガー「ザナルカンド?」

少女「あれ?ザナルカンドも知らない?ん〜まいっか。あたしはリュック。君は?」

少女はリュックと言うらしい。

ダガー「私はダガーって言います。」

リュック「ふ〜ん。あ、ちなみにさっきのは順に『起きたか?』『お前ら何処から来たんだ?』『アルベドの言葉が分からないのか?』『待ったーーー!!』『あたしが話するから』『分かった』ね。」

ダガー「そうなのですか・・・?」

リュック「あたしが間違えてどうすんのよ?でももしかしたら間違えてるかもね?」





作者「ひらがなからアルベドに変えるのとアルベドからひらがなにするのって地味に違う場所があるからな・・・なんでこの話のアルベドはほとんど後者のほうになるッスよ〜」




リュック「だってさ。」

ダガー「そうですか・・・」

リュック「それにしても変わった服だしアルベドどころかザナルカンドまで知らないとなると・・・かなり『シン』の毒気にやられたみたいだね。」

ダガー「しん?」

リュック「も、もしかして『シン』も知らない?」

ダガー「ええ・・・」

リュック「ん〜・・・とりあえずみんなに会ってから話したら?」

ダガー「あ、はい。」

そしてダガーはリュックに連れられて部屋を出た。

ダガー「あれ?何か忘れてるような・・・」

リュック「どしたの?」

ダガー「いえ、何でも・・・所でここは飛空挺ですか?」

リュック「そだよ。」

そしてダガーは飛空挺のブリッジにやって来た。

リュック「さっきの人達の一人が起きたよ〜」

ブリッジには金髪の少年と目の色が左右違う少女とトサカ頭の男と黒服の女性と赤服の男に青色の獣人とその他大勢がいた。

少年「大丈夫ッスか?俺はティーダ。この子はユウナッス。」

少女「始めまして。」

少年はティーダ、少女はユウナと言うらしい。

トサカ「お前も『シン』の毒気にやられたのか?」

ダガー「あの・・・だからしんって?」

女性「『シン』のことまで忘れてるなんて・・・」

リュック「ワッカにルールーあのさ、この人・・・ザナルカンドのことも知らないみたいだったよ。」

トサカはワッカ、女性はルールーと言うらしい。

ティーダ「やっぱそうか。俺らとは何か違うと思ったんだけど・・・」

ワッカ「じゃあどっから来たんだ?」

ダガー「あの、それは・・・」

赤服「おそらく別の星だろう・・・」

ティーダ「べ、別の星!?どう言うことッスアーロン!?」

赤服はアーロンと言うらしい。

アーロン「その服装と『シン』にザナルカンドも知らないとなると残る考えはそれだけだ。」

ワッカ「別の星って、ただ単に『シン』の毒気にやられたんじゃ?」

ダガー「あの、その人・・・アーロンって方の言うとおりです・・・それにさっきから言ってるシンって?」

アーロン「『シン』とはこの世界、スピラを脅かす魔物だ。今はどうしてか消えているがな。」

ダガー「スピラって言うんですかこの世界は。でもその口ぶりからすると魔獣はその『シン』じゃなさそう・・・」

ティーダ「魔獣ってどう言うことッス?」

ダガー「とりあえず話すよ・・・」

ダガーは事の全てを話した。

ワッカ「しかしまだ信じられねぇな・・・どうやってスピラに来たんだ?」

ダガー「星と星を移動する装置があるのですけど・・・おそらくスピラにもあると思うのですが・・・」

リュック「そんな物ねぇ〜・・・オヤジなんか知らない?」

「あん?なんだ?」

ダガー達の所にはげたオヤジが来た。

ユウナ「シドさん、あの・・・」

ダガー「ま、またシドが・・・」

シド「何でぃ、何か文句あんのか?」

ダガー「いえ・・・」

リュック「あのさオヤジ・・・」

説明中

シド「星を移動する装置だ!?もしかしてアレか?」

リュック「オヤジ知ってるの?」

シド「ホームを出る前に変わった機械を見つけてな、何だか知らねぇから調べるためにこいつにつんだんだがよ。」

アーロン「おそらくそれだろう。」

ダガー「はぁ・・・でも何か忘れてるような・・・」

獣人「それは他の仲間のことではないか?」

初めて獣人が喋った。

ダガー「ああ!!」

ティーダ「キマリするどいッス・・・」

獣人はキマリと言うらしい。

ダガー「どうしよう・・・起きたら起こすって言ったのに・・・」

?「すっかり忘れてるようですね義姉さん・・・」

ダガー「ぎくっ!!」

ダガーが恐る恐る後ろを振り返るとそこには他の仲間が来ていた。(微妙に怒りオーラ漂わせて)

ダガー「あ、あのねみんな・・・」

ミコト「義姉さん〜?」

ダガー「あ、あの、その・・・」

ミコト「ちょっと失礼しますねぇ・・・」

怪しいオーラを漂わせてミコトはダガーを何処かに連れて行った。

ビビ「代わりに僕が話しますので。僕はビビと言います。それにみんなは・・・」

紹介中

ティーダ「さっきあの子から聞いたけどお前ら別の星から来たんだって?」

エーコ「もう五つほど回ったわよ。」

ワッカ「そうなのか・・・」

エーコ「あり?普通なら『角!?』って驚くと思ったのに。」

ワッカ「そんくらいロンゾについてるからよ。」

エーコ「ロンゾ?」

キマリ「キマリ達の事だ。」

キマリの額には角があったが少し折れていた。

ルールー「もし本当に知らないんなら教えてあげるわ。スピラには色々と民族があってね、キマリのような種族はロンゾと呼ばれ、リュック達はアルベドと呼ばれてるの。」

スタイナー「しかし見た目は普通の人と変わらぬようだが・・・」

リュック「アルベドはね、普通の言葉を喋らないのと渦巻模様のある緑色の瞳をしてるの。」

ユウナ「ちなみに私は半分アルベドの血が流れてるから目が片方緑なの。」

ルールー「そして他には身体と楽器が一体化した楽器亜人種に早口で小さいペルペル族、顔の紋章と硬直した髪が特徴のグアド族、シパーフを操るハイペロ族ね。」

フラットレイ「色々あるのだな。ガイアにも亜人は沢山いたが・・・」

ティーダ「そっちはガイアって言うんスか。」

サラマンダー「で、さっき言ってた『シン』とやらが消えた理由は知らないのか?」

ワッカ「それな、九日前に何故か消えちまってよ。」

クイナ「九日といえばちょうどジタンが魔獣を召喚したのと同じじゃ・・・」

スタイナー「『シン』とやらが消えた代わりに魔獣が現れたのか?」

ティーダ「魔獣ってさっき聞いたけどさ、倒したはずの魔獣が復活してるとか何とかだよな?」

ビビ「はい。」

ティーダ「倒したはずッスか・・・んな話聞いたことあるッスか?」

ユウナ「私は特に・・・」

キマリ「キマリもだ。」

ルールー「私も知らないわ。」

ワッカ「俺もだ。」

ティーダ「アーロン、あんたなら知ってるんじゃないッスか?」

アーロン「間違ってなかったらおそらく『シンのコケラ』だな。」

ティーダ「ええ!?あいつら!?」

エーコ「何なの?」

ワッカ「『シンのコケラ』はな、『シン』の体の一部が切り離されて魔物になった物の事だ。」

エーコ「話を聞いてるとさっきから『シン』ばっかりね。」

ワッカ「そりゃ『シン』はスピラにとって天敵だからな。俺らは『シン』を倒すために旅をしてたんだ。」

エーコ「なぁんだ、倒せるんだ。」

ティーダ「と言っても今は倒せるかどうか分かんない状況ッスけど。」

ビビ「どうしてです?」

ティーダ「俺達自身でその方法を否定したからッス。」

エーコ「何でそんな事をしたのよ?」

ティーダ「『シン』を倒すことはユウナが死ぬのと同じことッスから・・・」

ビビ「『シン』と同時にユウナさんが?」

ユウナ「『シン』を倒す方法としてされてる手段・・・究極召喚は・・・」

エーコ「ちょい待ち、召喚?」

ルールー「ユウナは召喚士なのよ。」

ワッカ「そんで究極召喚は召喚士を護衛するガード、まぁ俺達のことだな。その中の一人から絆の深い奴を祈り子にして究極召喚獣を呼び出すことなんだ。」

リュック「でも究極召喚を発動したらその召喚士も死んじゃうんだ・・・」

エーコ「勝手に話を進めないでよ・・・」

ユウナ「あ、召喚から話す?えっとね・・・」

ビビ「いや・・・召喚は僕らも知ってるから。何せエーコは召喚士だから。」

エーコ「そゆこと。」

ユウナ「ええ!?そうなの!?」

エーコ「こっちはそんな大きな使命は無いけどね。ちなみにダガーもよ。」

ティーダ「はぁ〜・・・」

エーコ「こっちの召喚士は角が生えてるのよ。ダガーは小さい頃に取っちゃってないけど。」

ビビ「それにもう二人しかいないけどね・・・」

ユウナ「どうして?」

ビビ「ガイアの召喚士は一族として暮らしてたんだけど今はエーコとお姉ちゃんの二人だけなんだ。」

ユウナ「・・・」

ビビ「所で祈り子ってなんです?」

ユウナ「祈り子は簡単に言えば人の魂ね。召喚士の祈りに応えて召喚獣を呼び出す・・・と言うか具現化かな?まぁそんな感じね。」

エーコ「こっちは石に召喚獣が眠ってるからその力を呼び覚ますのが召喚ね。これはその一つよ。」

そう言ってエーコはユウナにルビーを差し出した。

ユウナ「へぇ〜」

サラマンダー「所でよ、『シンのコケシ』だか何だか知らんがそいつら今何処にいるか知ってるのか?」

リュック「『コケシ』じゃなくて『コケラ』!!ちゃんと聞いてよラハモカヤハ!!」

サラマンダー「・・・何て?」

アーロン「『ナマコ頭』だと・・・」

サラマンダー「!!!!!」

クイナ「シィ〜アル!!サラにナマコはタブーアル!!」

サラマンダー「うぉ〜〜〜!!」

時既に遅くサラマンダーはその場で壊れた。

クイナ「ありゃりゃアル・・・」

ミコト「それよりも早くしないと。兄さんの命が危ないから・・・」

ビビ「ミコトお姉ちゃん、お姉ちゃんは?」

ミコト「ちょっとお仕置きしたからしばらくそっとしておいて。」

ビビ「お、お仕置きって・・・」

ミコト「で、その『シンのコケラ』の居場所は知ってるのですか?」

ティーダ「アーロンどうなんだ?」

アーロン「場所までは知らん。」

ミコト「急がないといけないのに・・・」

ミコトは少し泣きそうになった。と。

「トタギ!!」

シド「ボルギア!?」

シドが誰かに呼ばれてその方に向かった。

ビビ「今のは?」

リュック「『オヤジ』と『どうした』よ。あれあたしのアニキなの。」

ミコト「お兄さん?名前は?」

リュック「アニキだよ。」

ガイアの方「まんまかい!!」

シド「ちょうどいいタイミングだぜ。『シンのコケラ』が出たそうだ。」

ミコト「何処にですか?」

シド「コケラは全部で四体、ビーカネルとキーリカ近海にナギ平原、雷平原だ。」

ティーダ「また変わった場所に出てきたな。」

ユウナ「私達も手伝わなきゃね。」

ティーダ「ああ。」

ダガー「そ、それじゃ・・・よ、四つ手に分かれましょう・・・」

スタイナー「陛下どうなされた!?」

ミコト「ああ気にしないで。私がちょいっとお仕置きしたくらいだから。」

スタイナー「ど、どんな仕置きを・・・!?」

ミコト「ひ、み、つ。」

スクフ(し、知りてぇ〜・・・)

エーコ「とりあえずあたしとビビにダガーとミコトは確定でしょ?あんたらどうするの?」

フラットレイ「では今度は私とクイナ、スタイナーとサラマンダーで行こう。」

スタイナー「しかしサラマンダーは・・・」

サラマンダー「あおぉーーー!!」

まだ壊れていた。

ティーダ「それじゃあ俺らはどうするッス?」

ワッカ「近海ってことは海の中だろ?となると俺とお前にリュックってことになるぞ。」

リュック「あたしビーカネルに行きたかったけどしょうがないからいいよ。」

ティーダ「じゃあ俺もキーリカ近海ッスね。」

ユウナ「バランスを考えると二人ずつだろうけど・・・」

アーロン「俺は一人で十分だ。」

ワッカ「アーロンさんがそう言うなら・・・俺とルーで行くか?」

ルールー「いいわよ。」

ユウナ「じゃあ私はキマリね。」

キマリ「ユウナはキマリが守る。」

クイナ「そっちはそれできま・・・おっとアル!!」

その場一人除いて全員「?」

フラットレイ「今のまま行けばキマリで決まりだろ?サラマンダーのよりはいいが気付いてしまう自分が・・・」

サラマンダー「フッ甘いぜクイナ・・・」

フラットレイ「おお!?いつの間に戻った!?」

サラマンダー「所でよ。海の中でどうしてその三人なのだ?どうしてもわ・・・」

ジャギッ

サラマンダー「!?」

ミコト「いいかんにしてよねこの野郎・・・」

ダガー「そ、それ言おうとしたのに・・・」

スタイナー「どっちにしても・・・」

フラットレイ「次言ったらしめるぞ。」

サラマンダーに向けてダガーとスタイナーが剣を、フラットレイが槍を、ミコトが銃を向けていた。

サラマンダー「・・・すまん・・・」





コウ「なぁフライヤ。」

フライヤ「ん?どうした?」

コウ「子供達用の玩具作ろうと俺が作った輪っかどこにやったか分っかんねぇか?」

フライヤ「・・・それはギャグか?」

コウ「んにゃ。」

フライヤ「そうか・・・」





ミコト「ん?またどっかで・・・」

フラットレイ「ああ・・・」

ビビ「そんなことより急ごうよ。」

エーコ「時間無いんだから。」

クイナ「そうアルな。どう言う風に行くアル?」

ビビ「その場所がどんな場所かによるね・・・」

ティーダ「ビーカネルは砂漠、ナギ平原はやたら広い平原、雷平原は雷の危険地帯ッス。」

ミコト「スタイナーは鎧だから海と砂漠は向いてなさそうね。義姉さん、私達が海に行きましょう。」

ダガー「え?ええ・・・い、いいわよ・・・」

ビビ「それじゃあ僕らはナギ平原ってことに行こうよ。」

エーコ「いいわよ。」

クイナ「じゃワタシとフラットレイで砂漠アルね。」

フラットレイ「ああいいぞ。」

スタイナー「となると自分らは雷平原なる場所・・・なぁ一ついいか?」

ビビ「どうしたの?」

スタイナー「冷静になって考えるとその四箇所全て自分には合わないと思うが・・・」

ビビ「あ・・・確かに・・・」

ミコト「砂漠は砂が入る。海は鎧の重みで沈む。平原は広すぎて長く持たない。雷は鎧に落ちてくる・・・確かに・・・」

エーコ「オマケに相方は最近ヘボイし・・・」

ユウナ「それじゃあ私とキマリが雷平原に行くよ。いいキマリ?」

キマリ「ユウナに任せる。」

アーロン「俺はナギ平原に行かせてもらおう。」

ワッカ「じゃあ俺とルーはビーカネルだな。」

ルールー「しっかり頼むわね。」

シド「よっしゃあ行くぜ!!」





ティーダ「確かこの辺だったはずッスが・・・」

ダガー「そ、それにしても・・・こ、この船どう、どうやって動いて・・・るの?」

リュック「大丈夫?」

ミコト「まださっきの残ってるの?」

ダガー「・・・」

リュック「さっき何やったの?」

ミコト「ま、気にしないで。」

ティーダ「さっきの続きだけどさ。この船はチョコボで動かしてるんだ。」

ミコト「チョコボって凄いんだ・・・」

ダガー「で、で何処に『シンのコケラ』はいる・・・の?」

ティーダ「多分海の中だね。」

ダガー「海の・・・中って・・・どう・・・やって戦うの?」

ティーダ「俺らは長時間水の中に潜れれるから大丈夫ッスけど・・・」

ミコト「私はちょっと自信ないわ・・・」

ティーダ「う〜ん・・・リュックなんか良いの無いッスか?」

リュック「これなんかどう?」

そう言ってリュックは変な筒のようなものを出した。

リュック「この中に空気が入ってるからこれで水の中でも大丈夫。苦しくなったらチューブを出して口にくわえて呼吸すればいいから。」

いわゆる酸素ボンベのようだ。

ダガー「で、でも服濡れちゃうし・・・」

ティーダ「そんなの気にしない!!行くッスよ!!」

先にティーダが海に飛び込んだ。

リュック「早く来てよね。」

そしてリュックも飛び込んだ。

ミコト「じゃ、私達も行きましょうよ義姉さん。」

ダガー「う、うん・・・」

ミコト「・・・ちょっとやりすぎたかしら?少し嘘混じってたけど・・・」

ダガー「うぅ〜・・・」

ミコト「先行くわね。」

そしてミコトもボンベを背負って海に潜った。

ダガー「まさかあの人とミコトが・・・」

かなりやばそうな状態でダガーもボンベを背負って海に潜った。その頃。





エーコ「うっわ〜〜〜!!何も無くて広〜〜〜い!!」

アーロン「子供の遠足ではないのだ・・・行くぞ・・・」

ビビ達はやたら無駄に広い平原に来ていた。

ビビ「ここがナギ平原・・・その名の通りの平原ですね。」

エーコ「ビビ、ナギって分かるの?」

ビビ「海で波が一切無い状態のことをベタ凪って言うんだ。多分そっから来てると思うんだけど・・・」

エーコ「ふ〜ん・・・でもさ、何処にも魔獣のようなもの見えないじゃない。本当にいるの?」

アーロン「見えなかったら探すまでだ。行くぞ。」

エーコ「ええ〜ちょっと待ってよ〜〜〜・・・こんなに広かったら疲れちゃうよ〜〜・・・」

ビビ「大丈夫だよ。もし疲れたら僕が背負うから。」

エーコ「でもそれじゃあビビが・・・」

ビビ「ちょっとは体力つけなきゃいけないからいいよ。」

エーコ「ビビ・・・ありがとう!!ビビ大好き!!」

エーコはビビに抱きついた。

アーロン「行くぞもたもたするな。」

エーコ「ぶぅ〜・・・ちょっとはいいじゃないおっさん!!」

アーロン「俺は35だ。」

エーコ「十分おっさんよ!!」

ビビ「エーコ落ち着いて。行こうよ。」

エーコ「ぶぅ〜・・・」





クイナ「いやぁ〜・・・何処をどう見ても砂アルね!!」

ワッカ「砂漠だから当たり前だろ。」

フラットレイ「しかし島一つが砂漠とは・・・」

ルールー「でもこれじゃあ『シンのコケラ』が何処にいるのか・・・」

フラットレイ「探すのは大変だろうな・・・」

ワッカ「手当たり次第探すとするか。」

クイナ「めちゃくちゃ大変アル・・・」

フラットレイ「我慢するのだ。」





ドーーーン!!

スタイナー「うおっ!!」

スタイナーの近くに雷が落ちた。

スタイナー「危ないであるなここ・・・」

ユウナ「避雷針があるからって気をつけなくちゃ行けないよ。」

スタイナー「分かっておりますユウナど・・・」

ドーーーン!!

スタイナー「のっ!?」

スタイナーに雷が落ちた。

ユウナ「危ない!!ケアルガ!!」

すぐにユウナがスタイナーにケアルガを放った。

スタイナー「た、助かった・・・」

ユウナ「大丈夫ですか?」

スタイナー「ああ・・・」

キマリ「雷に気をつけながら探すしかあるまい。」

サラマンダー「まったく・・・何だよここは・・・」

ユウナ「行きましょうよサラマンダーさん。」

サラマンダー「おう・・・」

ドーーーン!!

サラマンダー「危なっ!!」

ユウナ「気をつけてくださいね。」

キマリ「・・・」

ユウナ「キマリ?どうかした?」

キマリ「・・・近くにいる!!」

ユウナ「え!?」

スタイナー「なんと!?」

キマリが『シンのコケラ』に感づいたらしく皆に呼びかけた。

ユウナ「何処かしら・・・」

サラマンダー「気を抜くなよ・・・」

スタイナー「しかしこの雨で視界が・・・」

ユウナ「私が召喚獣で上から探すよ。」

スタイナー「大丈夫でありますか?」

ユウナ「大丈夫よ。ヴァルファーレ!!」

ユウナが召喚獣の名を呼ぶと空から大きな翼がある召喚獣が来た。

ユウナ「お願いね。」

そう言ってユウナはヴァルファーレの背中に乗り空に上がった。

スタイナー「どうであるか!?」

ユウナ「ちょっと待ってね・・・いた!!そのまままっすぐ!!」

サラマンダー「行くぜ!!」

そして三人はユウナが行った方向に向かい走り出した。

サラマンダー「あいつか!?」

着いた場所にはどうも表現しがたい化物がいた。

ユウナ「ミヘン・セッションの時の!!」

スタイナー「みへっ?なんであるかそれは?」

ユウナ「前に『シン』を倒そうとした計画のことよ。その時にこの『シンのコケラ』で『シン』を誘き寄せたのだけども・・・」

スタイナー「失敗した・・・であるか・・・」

ユウナ「うん・・・」

スタイナー「しかし今はこやつを倒すのが我らの目的!!行くぞ!!」

ユウナ「はい!!」

そしてスタイナー、サラマンダー、キマリの三人は『シンのコケラ』に向かい走り出した。

『シンのコケラ:ギイ』「ギィーーー!!」

そして『シンのコケラ』も三人に向かってきた。

キマリ「来るぞ!!」

サラマンダー「先行くぜ!!おらっ!!」

最初にサラマンダーが攻撃を仕掛けた。が。

ガシン!!

サラマンダー「硬っ!!」

両腕でガードされあまりダメージは与えられなかった。

キマリ「こいつは体と腕と頭に分かれている!!先に腕と頭を倒すぞ!!」

スタイナー「しかし頭には届かないであるぞ!!」

この『シンのコケラ』の頭はかなり上にあった。

ユウナ「私が行きます!!」

そう言ってヴァルファーレに乗ったユウナが頭に向かった。

スタイナー「となると自分らはあの腕になるが・・・」

サラマンダー「かなり硬いぞアレは・・・」

スタイナー「しかしやるしかあるまい!!うおぉーーー!!」

スタイナーは気合を込めて『シンのコケラ』に向かいジャンプした。

スタイナー「喰らえ!!サンダーブレ!!」

スタイナーはサンダーブレードを使おうとした。と。

ドーーーン!!

スタイナーの剣に雷が落ちた。

スタイナー「ドぉ!?」

しかし。

ザシュ!!スドドドーーーン!!

『シンのコケラ:ギイ』「ギィ!?」

かなりいいダメージを与えたようだ。

スタイナー「サンダーブレードに雷が落ちて威力が上がったのか・・・ラッキィ〜」

サラマンダー「俺には雷の技ねぇし・・・」

スタイナー「まてよ。これにビビ殿の魔法を組み合わせれば・・・」

ユウナ「凄いな〜私も頑張らなきゃ。ヴァルファーレ!!」

ヴァルファーレ「ギャァーーー!!」

ユウナの命令を受け、ヴァルファーレは口にエネルギーをため始めた。

ユウナ「シューティング・レイ!!」

パシューーー!!

ヴァルファーレは口から光の光線を放った。

ドーーーン!!

光が頭を貫通し、爆発を起こした。

サラマンダー「頭は潰したようだな。」

スタイナー「ここは自分とサラマンダーで腕を押さえてキマリ殿が止めを頼むである。」

キマリ「分かった。」

スタイナー「では行くぞ!!」

サラマンダー「おう!!」

スタイナーは『シンのコケラ』に向かいサラマンダーは爪に力を込めた。

スタイナー「もう一度来い!!ライトニングブレード!!」

サラマンダー「雑魚ちらし!!」

ズドドドドーーーン!!

二人の同時攻撃で両腕がもぎ取られた。

スタイナー「キマリ殿!!」

キマリ「分かってる!!」

そしてキマリも『シンのコケラ』に向かい走り出した。

キマリ「はっ!!」

ドゲシッ!!

キマリは『シンのコケラ』に回しげりをかまして吹っ飛ばした。

ユウナ「念の為にもう一度!!スピラに希望の光を!!ホーリー!!」

シュパーーー!!

『シンのコケラ:ギイ』「ギギャーーー!!」

ユウナのホーリーで『シンのコケラ』は光になって消えた。

スタイナー「よし、後は皆を信じるとするか。」





ビビ「危ない!!」

エーコ「きゃっ!!」

ビビ「大丈夫?」

エーコ「な、何とか・・・」

アーロン「前よりやはり力は上がってるか・・・」

ビビ「あのグラビデが強力だ・・・」

エーコ「重力の魔法はただでさえ大ダメージを与えれるから・・・あんなに連発されちゃ・・・」

アーロン「だったら即効でやるしかなかろう。」

そんな三人の前には地面に突き刺さったような化物がいた。

『シンのコケラ:エムズ』「・・・」

ビビ「来る!!」

アーロン「させんぞ!!」

そう言うとアーロンは左腕を出して持っていた大剣を両手で持ち走り出した。

アーロン「はぁ!!」

ザシュッ!!

アーロンは大剣で『シンのコケラ』を斬りつけ、大きく怯ませた。

アーロン「今だお前達!!」

ビビ「はい!!」

そして二人は魔法の詠唱に入った。

ビビ「喰らえ!!フレア!!」

エーコ「ホーリー!!」

二人は同時にフレアとホーリーを放った。

バガガーーーン!!

『シンのコケラ:エムズ』「!!」

アーロン「吹き飛べ!!流星!!」

カキーーーン!!

アーロンの一太刀で『シンのコケラ』はどっかに飛んでいった。

アーロン「終わったか・・・」

ビビ「す、凄い・・・」

エーコ「や、やるわねあのおっさん・・・」

アーロン「行くぞ。」

ビビ「あ、はい・・・」

エーコ「他のみんなは大丈夫かしら・・・とくにダガーは・・・」





ダガー「ゴブッ!!(くちゅん!!)」

ミコト(風邪?)

ダガー(違うと思うけど・・・)

海の中でダガーがくしゃみをしていた。(ちなみに会話は身振り手振りで表現してる)

ティーダ(危ないッスよ!!)

ダガー「ゴバッ!!(きゃっ!!)」

ダガーのすぐ側を鱗のような少し小さめの化物のようなものが通り過ぎた。

ダガー(うっ!!空気・・・!!)

ダガーは苦しくなり背負っていたボンベからチューブを出して空気を吸った。

ダガー(ふぅ・・・)

ティーダ(でもこんなにコケラくずがいるなんて・・・)

リュック(これじゃああいつを倒すの難しいよ!!)

リュックが指差したほうには『シンのコケラ』がいた。

『シンのコケラ:エキュウ』「・・・」

『シンのコケラ』が体からさっきの鱗のような化物を大量に出してきた。

ティーダ(あいつあんなこと出来たか!?)

ミコト(パワーアップぐらいするでしょ!!)

リュック(これじゃあきりが無いよ!!)

ティーダ(だったら俺とリュックでコケラくずをやるからダガー達はあっちを!!)

ダガー(分かった!!ミコト!!)

ミコト(ええ!!)

そしてそれぞれターゲットに向かった。この様子からすればダガーは元に戻ったのだろう。

ダガー(ええい!!)

ダガーは剣で斬りかかった。(泳ぎながら)と。

『シンのコケラ:エキュウ』「!!」

ダガー(くっ!!)

『シンのコケラ』は触手のような物でダガーの剣を受け止めた。そして。

ダガー(な、何!?)

今度はダガーの体中に触手を絡ませた。

ミコト(義姉さん!!今助けるから!!)

ミコトはティーダから借りた剣でダガーを助け出そうとした。(ミコトの銃は水の中じゃ使い物にならないので)と。

『シンのコケラ:エキュウ』「・・・」

『シンのコケラ』の触手が少し光り始めた。そして。

バシュッ!!

ダガー「ガバッ!!(ああっ!!)」

一瞬大きく光った触手によりダガーの体力が一気に減った。

ミコト「ヴェヴァン!!(義姉さん!!)」

そして『シンのコケラ』はダガーを放したが、力がほとんど無い上気を失っていた為、下に沈んで行った。

ティーダ「ヴァヴイ!!(まずい!!)」

ティーダとリュックはダガーを助けに行きたかったが、コケラくずが大量にいるために助けに行けなかった。

ミコト(待ってて!!今行く!!)

ミコトはダガーを助けようと急いで潜り始めた。しかし。

リュック「ヴィッヴァヴォ!!(行ったよ!!)」

コケラくずが多数ダガーに向かった。

ティーダ「ヴァヴァッ!!(早っ!!)」

コケラくずのスピードは早くすぐダガーのとこまで来た。そして。

ミコト(ああっ!!)

コケラくずがダガーに攻撃をし始めた。そして。

ティーダ「ヴァヴイ!!ヴォヴヴェヴァ!!(まずい!!ボンベが!!)」

コケラくずの攻撃でダガーのボンベが外れてしまった。

ミコト(義姉さん!!)

ミコトは全力を出してダガーの元に行った。

ミコト(このままじゃ義姉さんが窒息する・・・こうなったら!!)

ミコトは何かを考え、吸えるだけボンベの空気を吸った。そして。

ミコト(今行く!!)

ボンベを手に取り、何かをつけてミコトはダガーの元に向かった。

ミコト(義姉さん!!)

ミコトはダガーの側まで来たがやはりコケラくずがミコトにも襲ってきた。

ミコト(よくも義姉さんを・・・!!これで!!)

ミコトはボンベを放し、その腕でダガーを抱き寄せた。

ミコト(一気に!!)

ミコトはさっきボンベにつけた場所に剣を向けた。そして。

ミコト(行く!!)

ガギン!!

ミコトは剣先をボンベにぶつけた。すると。

ボーーーン!!

ボンベが爆発した。

ミコト(くぅ!!)

ミコトはその爆発を利用して一気に海面まで目指した。

ミコト(後はお願いします!!)

ティーダ(ウッス!!)

後はティーダとリュックに任せてミコトは海面を目指した。

ダガー(うっ・・・)

爆発のためかダガーが少し意識を取り戻した。

ミコト(義姉さん!!)

ダガー(う・・・く・・・)

ダガーはかなりの時間息を止めていたため既に限界間近だった。

ミコト(これじゃあ間に合わない・・・こうなったら!!)

意を決したミコトは一回止まりダガーの顔を見つめた。

ミコト(兄さんごめんね!!)

ダガー(う・・・)

ダガーは意識を失いかけていた。そこに。

ミコト(ん!!)

ダガー(!?)

なんとミコトがダガーに口付けをし、ダガーに空気を口移しであげた。

ダガー(!?)

ダガーはミコトの行動に驚いた。

ミコト(これで少しは・・・)

そしてミコトは再び海面を目指した。

ミコト「ぷはっ!!」

ダガー「ゴホッゴホッ!!」

二人は海面に上がった。

ミコト「義姉さん・・・大丈夫?」

ダガー「え、ええ・・・でもあなた・・・」

ミコト「さっきの?あのままじゃ義姉さん窒息死してたでしょ?あれしか方法が無かったのよ。」

ダガー「そうだけど・・・女同士でキスなんて・・・」

ミコト「姉妹だから別にいいでしょ?兄さんには悪いけど。」

ダガー「それもだけど・・・マーカスに悪いわよ・・・」

ミコト「な、何が!?」

ダガー「ミコトのファーストキス、私が奪ったなんて知ったら・・・」

ミコト「ああそう言うこと?」

ダガー「そう言うことって・・・あ!!もしかしてもう?」

ミコト「ち、違うわよ!!」

上では姉妹のイチャイチャコントが行われてる頃下では。

ティーダ(おらっ!!)

ティーダが一人で『シンのコケラ』と戦っていた。

リュック(大丈夫!?)

ティーダ(こっちは平気ッス!!)

リュックはコケラくずを相手にしていた。

ティーダ(そろそろケリつけるか・・・はぁーーー!!)

ティーダは凄いスピードで『シンのコケラの下に向かった。

ティーダ(スパイラルカット!!)

ザシュッ!!

『シンのコケラ:エキュウ』「ギィーーー!!」

ティーダの一刀で『シンのコケラ』は真っ二つになり、同時にコケラくずも全て消えた。

リュック(はぁ〜・・・上がろっか?)

ティーダ(ウッス。)

そして二人も海面に上がった。

リュック「大丈夫?」

ダガー「ええ。」

リュック「でもいったい何したの?」

ミコト「あのボンベに私の銃の銃弾をつけてそれを剣で暴発させたの。」

リュック「なるほどね。酸素ボンベはそう言うの当たると大爆発起こすからね。」

ティーダ「まぁ何はともあれ戻るとしますか。」

ダガー「ええ。」





ワッカ「・・・終わったのか?」

フラットレイ「さぁ・・・」

そんな四人の前には『シンのコケラ』に『シンのコケラ』が突き刺さっていた。

クイナ「いったい何処から飛んできたアル?」

ルールー「さぁ?」

回想

ワッカ「やっぱし少し強くなってるな。」

ワッカ達は『シンのコケラ』と戦っていた。と。

クイナ「何か来るアルよ。」

ルールー「何?」

四人はそれに目を向けた。と、その時。

ズゴン!!

『シンのコケラ』×2「!?!?!?」

『シンのコケラ』に『シンのコケラ』がぶつかった。しかも降って来たのはさっきアーロンがフッ飛ばした奴だった。

ルールー「な、何・・・?」



ワッカ「とりあえず揃って戦闘不能っぽいな。」

ルールー「それじゃあ戻りましょうか。」

フラットレイ「ああ・・・クイナ奴の体の一部を。」

クイナ「あい。」

そう言ってクイナは『シンのコケラ』の体の一部を拝借し、飛空挺に戻った。





フラットレイ「これで・・・ガイアに帰れるな。」

フラットレイが装置の調整をしていた。

ワッカ「これでお前らの仲間が復活するんだな。」

ビビ「はい。」

ルールー「しかし本当に別の星からだったんだね。」

ビビ「やっぱり信じるのは難しいですよね。」

ルールー「でもこれみたらそんな感じがするわね。」

リュック「ま、仲間は大切にしなきゃね。ミコトは兄だしね・・・ってミコトは?」

エーコ「そう言えばダガーもいないわ。」

サラマンダー「そろそろ帰るってのに何やってんだ?」

ティーダ「俺探して来るッス。」

そう言ってティーダが二人を探し始めた。その頃その二人は。

ダガー「やっと彼を助けれたのね。」

ミコト「そうね。」

ダガー「早くリリスとルシアスを抱かせてあげたいわ。」

ミコト「ええ。それとさっきの話だけど・・・」

ダガー「さっきの?」

ミコト「あれちょっとは嘘入ってるから。」

ダガー「そうなの?よかった〜・・・全部本当だったら私・・・」

ミコト「いくら私が兄さんのこと好きだからってそこまでやらないわよ。」

ダガー「そうよね。でのあなたたちならしかねない・・・」

どうやら先程のお仕置きとジタンを助けれることについて話してたようだ。(ちなみにどんなお仕置き及びその内容は皆さんの想像にお任せします。)そこに。

ティーダ「ここにいたんスか。」

ティーダがやって来た。

ティーダ「皆さん行く準備できてるッスよ。」

ダガー「すぐ行くわ。」

ミコト「・・・」

ティーダ「どうしたッス?」

ミコト「ちょっとある人を思い出しただけ。」

ダガー「マーカスね。喋りがそっくりだものね。ッスってのが。」

ティーダ「誰ッス?」

ダガー「この子の恋人よ。」

ミコト「義姉さん!!」

ティーダ「恋人ッスか・・・」

ダガー「ティーダは恋人いないの?」

ミコト「私にはユウナとそんな感じがするけど。」

ティーダ「・・・確かにユウナのことは好きッスけど・・・俺には幸せには出来ないッス・・・」

ダガー「どうして?」

ティーダ「ユウナは気付いてるかもしれないけど・・・俺この戦いが終わったら消えるんスよ・・・」

ミコト「消えるってどう言うこと?」

ティーダ「俺はザナルカンドから来たって話たッスよね。」

ダガー「話したようなしてないような・・・」

ティーダ「そのザナルカンドは夢の存在なんス・・・」

ミコト「夢?」

ティーダ「俺も俺のザナルカンドも『シン』が作り出した夢・・・『シン』を倒す時・・・その夢が終わった時は俺は消えるッス・・・」

ダガー「それじゃああなたはどうしてここに?」

ティーダ「俺の世界とスピラは『シン』だけが行き来出来て、俺はアーロンに連れられてきたんス。」

ミコト「アーロンってどんな人なの?」

ティーダ「俺の親父とユウナの父さんの仲間ッス。」

ダガー「ティーダとユウナのお父さんの?でもティーダが夢の存在ならお父さんも。」

ティーダ「夢ッスよ。十年前にあっちからこっちに来たらしいッス。」

ミコト「で、ユウナのお父さんってどんな人なの?」

ティーダ「十年前スピラを救った召喚士ッス。」

ダガー「救ったって事は『シン』を倒したってこと?」

ティーダ「『シン』は蘇るんスよ。究極召喚は『シン』を一時的倒し、その究極召喚獣をエボン=ジュが乗っ取って『シン』になるんスよ。」

ダガー「そっか。だからその方法を否定したのね。それにユウナのお父さんの仲間のアーロンさんがいるんだから・・・ってちょっと待って。それじゃあ今の『シン』って・・・」

ティーダ「そう。俺の親父、ジェクトッス。」

ダガー「それじゃあ・・・」

ティーダ「いいッスよ。十年前にユウナのお父さん、ブラスカと一緒に親父も死んだと言っても過言じゃないッス。それにアーロンだって・・・」

ダガー「アーロンさん?」

ティーダ「アーロンも十年前に死んでんだ。」

ミコト「それじゃあ今いるアーロンは?」

ティーダ「死んだ後でもい続ける死人ッス。」

ダガー「・・・」

ティーダ「いいッスよ。人はいつかは消えるんだ。俺は早かっただけッス。だから二人はそんなことが無いようにッス。」

ダガー「え、ええ・・・それじゃあ行きましょうか。」

ミコト「ええ。」

三人は皆のいる所に行こうとした。と。

(・・・だ・・・)

ミコト「ん?」

ミコトは何かが聞こえてその場に止まった。

ダガー「どうしたの?」

ミコト「声が・・・」

ティーダ「声?声なんかしないッスよ。」

ミコト「でも聞こえたの。」

(ま・・・だ・・・)

ミコト「また聞こえた。まだ?」

(ま・・・のこ・・・ミコト・・・)

ミコト「ちょっと待って・・・この声・・・」

(まだ・・・そ・・・星・・・魔獣・・・)

ミコト「この声・・・兄さん!?」

ダガー「え!?」

(まだ・・・その星の・・・魔獣は・・・残ってる・・・)

ミコト「兄さん!?兄さんなの!?」

しかしもう声は聞こえなかった。

ダガー「彼なの!?なんて言ってたの!?」

ミコト「この星の魔獣はまだ残ってるって・・・」

ティーダ「まだ・・・?」

謎の声に困惑する三人。と。

ドーーーン!!

突然飛空挺に衝撃が走った。

ダガー「きゃあ!!」

ティーダ「な、何だ!?」

ミコト「もしかして最後の?」

ティーダ「まさか・・・」

ティーダは何かを覚り何処かに走り出した。

ダガー「私達も行きましょう!!」

ミコト「ええ!!」

そしてダガーとミコトはティーダの後を追い、甲板に出た。

ダガー「な、何あれ!?」

飛空挺のすぐ側に羽の生えた蛇のような魔獣がいた。

ティーダ「エフレイエ・・・こいつまでいたのか・・・」

魔獣の名はエフレイエと言うらしい。と、そこに。

ワッカ「どうした!?」

他の仲間全員がやってきた。

ダガー「魔獣が後一体残ってたの!!」

ルールー「よりによってエフレイエ!?」

エーコ「何なの?」

アーロン「スピラで一番の都市、ベベルにある聖ベベル宮の聖獣だ。」

ビビ「聖獣ってことはそれなりに強いってことだね。」

アーロン「気を抜くなよ。これで終わりだろうからな。」

スタイナー「しかし攻撃しようにもこの距離では・・・」

エフレイエは飛んでるために普通には攻撃できそうになかった。

ダガー「魔法や飛び道具ならいけるでしょ!!ストックブレイク!!」

ダガーはエフレイエにストックブレイクを放った。しかし。

エフレイエ「ガァーーー!!」

簡単に避けられた。

リュック「ありゃりゃ〜・・・これじゃあ大変だな〜・・・」

ティーダ「ワッカ。飛んでる奴はお任せッスよね?」

ワッカ「お前な・・・しゃあない!!任せろ!!」

そう言ってワッカはボールを手に取った。

エーコ「ちょっとトサカ!!ボールなんかで戦えると思ってるの!?」

エーコはワッカの行動に批判した。しかし。

フラットレイ「いや・・・アレで戦えるのだ・・・」

エーコ「へっ!?」

ワッカ「そゆことだ!!おりゃ!!」

ワッカはエフレイエに思いっきりボールを投げつけた。

バシッ!!

エフレイエ「ギャッ!?」

ボールはエフレイエに見事に当たった。しかも。

ワッカ「よっと。」

ボールは当たった後ワッカの元に跳ね返ってきた。

エーコ「む、むちゃくちゃすぎる・・・」

ルールー「でもそれだけじゃいいダメージは与えれて無いわね。」

ワッカ「そう言うならルーも行けよ。」

ルールー「はいはい・・・」

呆れながらルールーは魔法の詠唱に入った。

ルールー「行くわよ・・・フレア!!」

ヴァガーーーン!!

エフレイエ「ギャァーーー!!」

ビビ「凄い・・・僕よりも絶対に凄い・・・」

リュック「あ、落ちてくよ。」

ルールーのフレアを喰らってエフレイエは下に落ちて行った。

ワッカ「何だ?これで終わりか?」

ダガー「だったら嬉しいけど・・・」

ティーダ「そうでもねぇようだぜ!!」

ユウナ「来ました!!」

甲板に光弾が大量に向かっていた。

ドドドドドーーーン!!

ティーダ「危なっ!!」

ワッカ「おっと!!」

リュック「あわっ!?」

キマリ「ユウナ!!ぐっ!!」

ユウナ「キマリ!!」

ダガー「あ、危なかった・・・」

ミコト「でもこっちの被害は大きいわね・・・」

ダガー達は一部光弾を喰らっていた。(キマリ以外のセリフ言ってない人)

リュック「みんなの治療は私がするよ!!」

ミコト「私も手伝うわ!!」

そう言って二人は光弾を喰らった仲間の治療を始めた。

ワッカ「しかしこれはきつくなったな。」

戦闘できる状態なのはダガーとティーダ、ユウナとワッカだけであった。

ダガー「しょうがないでしょ・・・来たわ!!」

再びエフレイエが飛空挺の側に着た。

ワッカ「これだけ近けりゃ剣でも直に行けるだろ。」

ティーダ「確かにそうッスけど・・・ユウナ。」

ユウナ「何?」

ティーダ「取って置きをぶっかますから少し頼むッス。」

ユウナ「アレね?分かったわ。ダガーさん。」

ダガー「何?」

ユウナ「あなたも召喚出来るんですよね。」

ダガー「ええ。」

ユウナ「でしたら・・・コソコソ・・・」

ダガー「分かったわ。やりましょう。」

ユウナ「ワッカさん。少しの間時間稼ぎお願いします。」

ワッカ「しょうがねぇな。」

そしてティーダは力をため始め、ダガーとユウナは詠唱に入った。

エフレイエ「ギャァーーー!!」

ワッカ「おめぇの相手は俺だ!!行くぞぉ・・・うぉーーー!!」

いきなりワッカはその場で回転し始めた。

ミコト「な、何してるの!?」

リュック「ああ、あれね。ワッカの必殺技だよ。」

ワッカ「喰らえーーー!!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラーーーーー!!」

ドドドドドドドドドドドドドドドド!!

回転したワッカから大量にボールが発射され全てエフレイエに当たった。

エフレイエ「ギャギャギャギャギャギャ!?」

ミコト「何アレ・・・?」

リュック「別にワッカは時を止めれないよ。別にスタープラ○ナいないし。」

ミコト「ボールのス○ンドなんてあった記憶もないし。」

リュック「で、ユウナんとダガーは何してるの?」

ミコト「見た感じ召喚だと思うけど・・・あそこまで長いとバハムートかアークってとこかしら。」

リュック「ユウナんもバハムートかアニマ、メーガス三姉妹ってとこね・・・ん!?」

ミリュ「バハムート!?」

一つの単語が二人の口から出て二人は顔を合わせた。

ダガー「ドラゴニック・シードリング!!」

ユウナ「全てを吹き飛ばしてください!!」

ダガー「竜王!!」

ユウナ「バハムート!!」

二人同時にバハムートを召喚した。

ダガー「そっちのバハムート・・・こっちよりカッコいいかも・・・」

ユウナ「そう?」

ガイアのバハムート「!!!!!」

ダガー「あ、あなたも十分カッコいいから!!」

ガイアのバハムート「・・・」

ダガーの一言でガイアのバハムートは落ち込んでしまった。

スピラのバハムート「・・・」

そんなガイアのバハムートをスピラのバハムートは慰めた。

ダガー「それじゃあユウナ。」

ユウナ「はい!!」

ダガー「行くわよバハムート!!」

ユウナ「お願いします!!」

両バハムート「ガァーーー!!」

同時に両バハムートが力をため始めた。

ダユ「メガフレア!!」

そして同時にメガフレアをエフレイエに放った。

ヴァガガガガーーーン!!

エフレイエ「ギャァーーー!!」

ミコト「す、凄い・・・」

リュック「うわぁ〜・・・」

ユウナ「ティーダ!!」

ティーダ「おう!!」

そしてティーダはエフレイエに向かい近づけるだけ走った。

ティーダ「こいつの力見せてやるぜ!!みじん斬りにしてやる!!」

そしてティーダは剣を構えた。

ティーダ「エース・オブ・ザ・ブリッツ!!」

ザシュガシュドスズヴァザグギュシュズスザグシュ!!

ティーダは八回連続斬りし、剣を足元に突き刺し柄を踏み台にして高くジャンプした。

ティーダ「ユウナ!!」

ユウナ「はい!!」

ユウナはティーダに向かってボールを投げた。

ティーダ「止めーーーーー!!」

バシーーーン!!

ティーダはオーバーヘッドキックでボールをエフレイエに向かって蹴った。そして。

バーーーーーン!!

エフレイエ「ギャァーーーーー!!」

ボールが直撃し、エフレイエは光を出して消えていった。

ティーダ「幻光虫が出たってことは今度こそやったってことッスね。」

ダガー「ボールって凄いのね・・・所でティーダ。」

ティーダ「何ス?」

ダガー「その剣ってさ・・・名前あるの?」

ティーダ「これッスか?アルテマウェポンッスよ。」

ダガー「これで六本目・・・」

ティーダ「何がッス?」

ダガー「ううん。何でもないわ。所でみんなは大丈夫なの?」

リュック「何とかね。私の特性アイテムで回復させたから。」

ダガー「特性アイテムってネリクみたいね。」

リュック「それミコトにも言われたよ。同じ事出来る人少ないからレシピ書いて置くからその人に渡して。」

ダガー「はい。」







ダガー「今度こそガイアに帰れるのね。」

ミコト「早く兄さんと会いたいわ。」

ダガー「それにルシアスとリリスを抱かなきゃいけないしね。」

ユウナ「大変でしたんですね。」

ダガー「でもこれで彼は目を覚ましますから。」

ビビ「短かったけど、沢山の出会いがあったからね。」

ダガー「そうね・・・セシルにバッツ、ロックにクラウド、スコール・・・そしてその仲間達。」

ミコト「そしてこの星の人達・・・」

ティーダ「あんたの恋人がどんな奴か見てみたかったな。」

ダガー「そうね・・・それじゃあ行きましょうか。」

エーコ「うん。」

そして八人は装置の前に来た。

ダガー「ティーダ。最後に言って置くね。」

ティーダ「?」

ダガー「その先に何があってもユウナの事を忘れちゃ駄目だよ。」

ティーダ「・・・分かったッス。」

ユウナ「・・・」

リュック「何の事?」

ティーダ「何でも無いッス。」

ダガー「それじゃあ私達は行きます。」

ルールー「気をつけてね。」

ダガー「はい。」

シド「さっき言ったとおりにやりゃいいんだな?」

ミコト「そうです。」

シド「おっし、行くぜ!!おらぁ!!」

シドは別に入れなくてもいい気合を入れて装置を起動させ、ガイアの方八人は光となって空に上がった。

ティーダ「・・・」

ユウナ「ねぇ・・・さっきダガーが言ったの・・・」

ティーダ「何でもないッスよ。」

ユウナ「本当に?」

ティーダ「うん。」

ユウナ「・・・信じてるからね。」

ティーダ「ああ。」

アーロン「・・・おい。」

ティーダ「何スアーロン?」

アーロン「お前は気付かないのか?」

ティーダ「・・・『シン』ッスね。」

ワッカ「『シン』がどうしたんだ?」

アーロン「何故あいつらの仲間が召喚した魔獣を倒してもまだ『シン』がいない?」

ルールー「そう言えば・・・」

ティーダ「まだやるべきことがあるのか・・・俺達に・・・?」





セシル「・・・なんだろう・・・この感じ。」

ローザ「どうしたの?」

セシル「ダガー達の事さ。おそらく魔獣は全部倒したと思うんだけど・・・」

ローザ「だけど?」

セシル「まだ・・・終わってない気がする・・・」





レナ「どう言う事?」

バッツ「まだ何かが残ってると思うんだ。」

レナ「でも魔獣は六つの星だけでしょ。気のせいじゃない?」

バッツ「いや、この感じは気のせいじゃない・・・」





ロック「そう・・・何かを感じる・・・とても強力で・・・恐ろしい・・・」

セリス「もしかしてあの人達の星に?」

ロック「おそらく・・・いや絶対に。」





クラウド「俺達の戦いが終わっても、あいつらの戦いはまだ終わってないのか・・・」

ティファ「でもどうするの?」

クラウド「決まってる。その時が来たら・・・」





リノア「その時が来たら・・・ね。」

スコール「ああ。でもそれは俺だけでいい。」

リノア「どうして?」

スコール「・・・使命なのだろうか・・・?」





ティーダ「あるとしたら使命ッスね・・・これを持つ者として・・・」

ユウナ「その時は・・・私は止めないからね。でも・・・必ず・・・」

ティーダ「分かってるッス・・・」

それぞれの星で六人の男が何かを感じていた。そしてダガー達の方は・・・





ダガー「よっと。到着ね。」

出発したあの装置の前にいた。

ビビ「久しぶりにガイアに帰ってきたけど・・・夜中だね。」

辺りは暗く、どう考えても夜中だった。

エーコ「早くジタンのとこに行こうよ。みんなもいるかもしれないしね。」

ダガー「ええ。」

そして八人はジタンの下に向かおうとした。と。

エリン「皆さん!!」

前からエリンが全速力で向かってきた。

ダガー「久しぶりねエリン。ライフは起きた?」

エリン「急いで忘れられた大陸に行きましょう!!時間がありません!!」

エリンはとても慌てていた。

エーコ「どうしたの?魔獣は全部倒したのよ。」

エリン「そ、それが・・・!!」

フラットレイ「・・・嫌な予感がするな。」

スタイナー「ああ・・・」

クイナ「このパターンからすれば・・・」

サラマンダー「・・・だな。」

ダガー「えっ・・・」









ラニ「あうっ!!」

コウ「大丈夫かラニ!?」

ラニ「な、何とかね・・・」

フライヤ「しばらく戦いなどしてないから・・・なまってるな・・・」

ベアトリクス「それでも・・・やらなければ・・・」

ブランク「そうだぜ・・・あいつを助けるために・・・」

コウ「まさか希少の一体のタイミングとはな・・・」









ダガー「エリンもっと早く!!」

エリン「分かってますがこれが限界です!!」

エーコ「早く早く!!日が昇っちゃうよ!!」

ミコト「兄さん・・・!!」

ダガー(ライフ・・・必ず助けるから・・・!!)

東の空がかすかに明るくなりつつある時。ある者達は何かと戦い、ある者達はその場へ向かっていた。




六つの魔獣を倒しガイアに帰ってきたダガー達。しかしまだ終わりでなかったようだ。コウの話した希少の一体とは何なのか・・・




続く










あ と が き
六つの魔獣全部倒しました。
しかし物語は始まったばかりだ。
って別にカッコつけてる訳じゃありませんので。
ではしばしバイナラ
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