CRYSTAL MEMORY STORY
第二部 武器と運命の物語
第四話 悲しみのトレジャーハンター
魔獣を倒す旅に出たダガー達。一行は三つ目の星へ渡るのだった。
ダガー「ん・・・」
ダガー達は今度は普通の家にいた。
ダガー「今度は民家・・・」
?「何か悪かった?」
ダガー「あ・・・」
ダガー達のいる部屋に青いバンダナを頭に巻いた女性が来た。
ダガー「すいません・・・こっちの話なので・・・」
女性「気にしないわよ。私はセリス、普通の主婦よ。」
女性はセリスと言うらしい。
ダガー「私はダガーって言います。」
セリス「ダガー、変わった名前ね。所でどうしたの? あなた達は近くの砂漠で倒れてたのよ。」
ダガー「砂漠・・・」
セリス「ま、こんな所で話すよりもあっちの部屋で話しましょう。」
ダガー「あ、はい。でも・・・」
セリス「大丈夫よ。多分ね。」
ダガーはベットで寝ていたが、ビビエーはベットの上で寄り添い、ミコトもベットの上で横になっていて、フラットレイは壁に寄りかかり、スタイナーはベットの脇で座り込んでクイナとサラマンダーは床に投げ捨てられていた。
セリス「行きましょうよ。」
ダガー「はい。」
と言うことで二人は別の部屋に来た。
セリス「そこの椅子にでも座ってて、お茶を出すから。」
ダガー「あ、はい。」
ダガーは椅子に座り、セリスはお茶を入れ始めた。
セリス「で、何しに来たの?」
ダガー「あのう、この星で倒したはずの魔獣が復活したとかそう言うような話聞いたことありませんか?」
セリス「星? 魔獣?」
ダガー「細かい話は後でしますので。」
セリス「魔獣ね・・・八竜が蘇ったって聞いてるけど。」
ダガー「それです!!」
セリス「何か訳ありなのね、まあお茶でもどうぞ。」
そう言ってセリスはお茶を差し出した。
ダガーはお茶を飲んだ。
ダガー「所で主婦ってことはご結婚なされてるんですか?」
セリス「ええ。それに子供もいますよ。ほらそこに。」
ダガーの後ろに赤ん坊が眠っていた。
ダガー「可愛いですね。この子名前は?」
セリス「エースよ。」
ダガー「エース、いい名前ですね。あら?」
ダガーは何かに気付いた。
ダガー「この指輪は?」
エースの指に指輪があった。
セリス「それね、ロックが見つけた物なのよ。」
ダガー「ロックって夫ですか?」
セリス「ええ。」
ダガー「でもこの指輪・・・」
セリス「どうかした?」
ダガー(古の十七の武器から発せられる波動を感じる・・・)
セリス「ダガー?」
ダガー「あ、何でもないです。」
「ただいま。」
ダガー「?」
誰かが家に入ってきた。
?「客か?」
入ってきたのは灰色の髪の青服の青年だった。
セリス「お帰りなさいロック。」
どうやらこの青年がロックのようだ。
ロック「誰なんだい?」
ダガー「私はダガーって言います。」
セリス「何でも八竜を倒しに来たんだって。」
ロック「八竜をね〜・・・」
セリス「・・・やっぱり行かないの?」
ロック「俺はこいつの側にいるよ。」
セリス「そう・・・」
と、先程の部屋から皆が起きてきた。
ダガー「おはようみんな。」
エーコ「ダガー・・・先起きてたんなら起こしてよ・・・」
ダガー「別にいいでしょ。この人はセリス、そっちの方がロック。この家の人よ。」
セリス「よろしくね。」
ダガー「紹介するわ。エーコにビビ、ミコトにスタイナーとフラットレイ、クイナとサラマンダーよ。」
ロック「亜人か・・・お前ら別の星から来たのか?」
ダガー「ええ・・・」
ロック「ま、頑張りな。」
そう言ってロックは別の部屋に入った。
エーコ「・・・何だか嫌な夫・・・」
セリス「訳ありなのよ・・・」
ダガー「何かあったんですか?」
セリス「所で八竜を倒しに来たんでしょ? 一緒に来ない?」
ダガー「何処へです?」
セリス「私の仲間の所によ。」
ミコト「いいかもね。そこでその魔獣についても少しは分かるしね。」
セリス「じゃあロック、出かけてくるね。」
しかし返事は無かった。
セリス「じゃ、行きましょう。」
そして九人は家を出た。
ダガー「で、仲間ってどんな人?」
セリス「そうね・・・ま、会えば分かるから楽しみにしてて。」
そして歩き続けること小一時間。九人は砂漠を歩いていた。
エーコ「あ、あづい〜〜〜・・・」
ダガー「が、我慢しなさいよ・・・」
砂漠はとてつもなく暑いようだ。
エーコ「でも暑い暑い暑い〜〜〜!!」
サラマンダー「黙れ・・・!!」
怒りたいが暑さで全然声が出なかった。
エーコ「ああ〜〜〜!! もう服脱いでやる!!」
ビビ「エ、エーコ落ち着いてよ!! ワンピース一枚なんだから!!」
エーコ「うう〜〜〜・・・!!」
セリス「もう少しだから、ほらあそこよ。」
遥か先に城が見えた。
ダガー「城?」
フラットレイ「蜃気楼ではないよな・・・」
セリス「大丈夫よ。」
そしてまた歩き続けてやっと城に到着した。
兵士「セリスさんお久しぶりです。ロックはやはり・・・」
セリス「ええ。その代わりにこの人達を入れさせて。」
兵士「はい。」
そして九人は城の中に入った。
ダガー「仲間って王族?」
セリス「ええ。」
そして九人は玉座の間に来た。
セリス「みんなお待たせ!!」
そこには二つある玉座に座る王のような青年と筋肉質の青年に、緑の髪の女性と少年に帽子を被った少女、銀髪の青年と髭の生やした中年にモーグリがいた。
ダガー「この人達みんな仲間?」
セリス「ええ。あの玉座に座ってるのがエドガーとマッシュ、女の人はティナでその近くにいる子供がガウとリルム、銀髪の男がセッツァーで隣がカイエン、モーグリのモグよ。」
エーコ「モグ・・・か・・・」
セリス「どうかした?」
エーコ「ううん、何でもないの・・・」
セリス「そう?」
ダガー「こんにちわ。あのう・・・どちらがエドガーさんでマッシュさんですか?」」
筋肉の男「俺がマッシュさ。ここフィガロの王はどっちか言えば兄貴のエドガーさ。」
どうやら筋肉がマッシュでそうじゃないのがエドガーのようだ。
エドガー「そう言うことだ。お嬢さん。」
そう言ってエドガーはダガーに近づき、左手の手の甲にキスをした。
ダガー「ええっ!?」
セリス「エドガーは無類の女好きなのよ。気にしないで。」
ティナ「だからって初めて会った人にキスは・・・」
ミコト「そうよ。この人はもう恋人いるし、二人も子供いるんだから。」
エドガー「おお、それは失礼。ではそちらに・・・」
エーコ「残念でした。ミコトもマーカスって言う恋人がいるのよ!!」
ミコト「エ、エーコ!!」
ミコトは顔が赤くなった。
エドガー「残念だな。」
エーコ「言っておくけどあたしにもビビがいるから駄目だからね!!ねっビビ?」
ビビ「そ、その通りだ!!」
カイエン「その前にお主とエドガー殿では犯罪になるでは?」
リルム「と言うかあなたいくつ?」
エーコ「十歳よ。」
ビビ「僕は十四です。」
リルム「十歳って言うと、あたしが色男と始めて会った歳か。」
ダガー「王族なら正直に話しても言いかしら?」
スタイナー「しかし自分は気に食わぬ・・・昔のあいつのようで・・・」
ダガー「いいでしょ。私はダガー、本名はガーネット=ティル=アレクサンドロスって言います。」
エドガー「つまり君も王族かい?」
ダガー「ええ、でも私のことはダガーって呼んでください。」
エーコ「それにあたしも王女よ。」
マッシュ「お前みたいなチビが?」
エーコ「チ、チビですって!?」
ビビ「あのマッシュさん・・・エーコを怒らせたらここが廃墟になってしまいますよ・・・」
マッシュ「何でだ?もう魔法も幻獣も無いんだぜ。」
セリス「あのね。この人達この星の人じゃないのよ。」
マッシュ「そりゃあそこのネズミの大将とピエロを見て分かるよ。」
クフ「・・・」
ダガー「言っておくけどこの子・・・召喚獣・・・こっちの世界で言う幻獣を操ることが出来るのよ。」
マッシュ「いい!?」
ビビ「ついでに僕は黒魔法を使えます。」
ティナ「それがその星の普通なのですか?」
ダガー「ええ。こっちじゃ普通に使える人なら魔法を使えますよ。召喚獣は私とエーコだけどね。」
ティナ「つまり私みたいな人はいないんだ。」
ミコト「あなたみたい?」
ティナ「私ティナって言います。私の父親は幻獣なんです。」
ダガー「つまり人間とのハーフ?」
ティナ「はい。」
エドガー「この世界では千年近く前に魔対戦と言われる戦争があってな、それから人間と幻獣は交わることがなくなったんだ。」
セリス「その時から魔法はなくなったのよ。」
ダガー「魔法が無い・・・」
ティナ「そして数年前に帝国がその力を復活させ、捕まえた幻獣の力を使ってセリスみたいに魔法が使えるようにしたのよ。」
ダガー「セリスさんが? それに帝国って?」
カイエン「当時世界の敵であったガストラ帝国のことでござる。」
セリス「私はそこの将軍だったけど、裏切ってね。」
ティナ「私は二歳の時に帝国に捕らわれて最初っから使えられてたの。」
マッシュ「そして俺達は帝国を倒すって意志の元集まった仲間って訳さ。」
ダガー「てことは皆さん帝国に恨みが・・・?」
ティナ「私は帝国にいいように使われていた。」
カイエン「拙者は守っていた国を毒で・・・」
リルム「村のみんなを・・・」
サラマンダー「所でセッツァーとそこのモーグリとガキはどうしたんだ?」
マッシュ「ガウは俺らになついて一緒に来たんだ。」
ガウ「ガウガウ!!」
ティナ「モグは私達の力になってくれた幻獣が仲間になれって言われて仲間になったの。」
セッツァー「俺は飛空挺を持ってるから協力したまでさ。」
ダガー「そうなの。所でガウ君は何だか変わった感じがするんだけど・・・」
マッシュ「こいつは生まれてすぐ捨てられてモンスターと一緒に育ったんだ。」
ダガー「ごめん・・・」
マッシュ「野生児だからモンスター同様の力で戦ってな。今はティナの所で暮らしてるんだ。」
ティナ「ええ。」
ダガー「ティナさんって何してるんですか?」
ティナ「今は遠くにあるサマサの村で孤児院をやってるの。魔導の力が無くなってから私は普通の人間になったしね。」
ダガー「魔導って幻獣とかの力ですね。」
ティナ「そうよ。後さん付けはしなくていいわよ。」
ダガー「はい。で、どうして無くなったんですか?」
ティナ「前の戦いで、魔法を作った神の力を得たケフカを倒したからよ。」
ダガー「魔法がなくなるなんて・・・凄い戦いだったのね・・・どんな戦いだったのですか?」ティナ「元々帝国と地下組織のリターナーとの戦いでね、幻獣の力を借りようとしたの。でも幻獣は解放された力を抑えられず、帝国を攻撃した。」
セリス「それで一度休戦して幻獣とも和解しようって話になったの・・・だけど・・・」
サラマンダー「帝国が裏切った。」
カイエン「そうでござる。」
ティナ「一部はそれに気付いてなく、帝国の数少ない理解者のレオ将軍はケフカに・・・」
ダガー「ひどい・・・」
リルム「その時あたしの村を・・・」
エーコ「頭にきちゃうなそのケフカって奴!!」
セッツァー「しかもケフカは自分の帝国を作ろうと企て帝国を作ったガストラ皇帝をも殺した。」
セリス「そして世界は一度崩壊した・・・」
フラットレイ「世界が崩壊?」
リルム「魔導を作った三闘神の像の力でね・・・」
ティナ「三つの像の力でケフカは世界を崩壊させ一度世界の覇者になったの・・・」
セリス「崩壊してから一年後、私達は再び集まった。ケフカを倒すためにね。」
ティナ「あの時戦った十二人。そして協力してくれたあの二人、全部で十四人ね。」
ダガー「でもここには九人しか・・・」
モグ「その仲間の一人は雪男クポ。だからここに来るのは嫌がってたクポ。」
エーコ「ゆ、雪男・・・」
カイエン「もう一人は物まねがうまい奴で、呼びに行くためには一度モンスターに飲まれなくてはいかなくてな・・・」
クイナ「食べられるのは嫌アルな・・・」
リルム「その中の二人はあたしのおじいちゃんとお父さんなんだ・・・」
ダガー「その二人は?」
リルム「おじいちゃんはあの後腰を悪くしてね・・・で、お父さんは・・・」
スタイナー「もしや・・・」
セリス「最後の戦いが終わった後・・・行方不明で・・・」
ティナ「それにリルムの父親だって分かったの戦いが終わった後だもんね・・・」
エーコ「それじゃああなた・・・」
リルム「うん・・・お父さんのことを『お父さん』って言ったことないの・・・でも今はティナと一緒に住んでるから大丈夫よ。」
ダガー「じゃあ後一人は?」
セリス「ロックよ。」
エーコ「ロックってあの最低亭主?」
セリス「昔はそうじゃなかったのよ・・・私達のリーダー的存在だった・・・」
エーコ「そうは見えないけど・・・」
ティナ「ロックと会えたから今の私がいるのよ・・・」
モグ「それに僕を助けたのもロッククポ・・・」
エーコ「な、何だかとてもいい奴?」
ダガー「何かあったんですか?」
セリス「・・・戦いが終わって私達は結婚した・・・それから双子が生まれたんだけど・・・」
ダガー「もしかして片方の子が・・・」
ティナ「二人がちょっと家を空けてる時に殺されたか誘拐されたか分かんないけど・・・いなかったの・・・」
セリス「それから彼はエースを一人にしないようずっと家にいるようになって。」
エドガー「外に出ると言えばセリスがいる時に時々トレジャーハントに出かけるくらいだよな。」
ダガー「彼トレジャーハンターなのですか?」
セリス「自称ね。でも腕は確かよ。あの指輪だってロックが見つけたお宝なんだから。」
ティナ「とても大切な守りたいものをまた失って・・・もう二度と失いたくないのよ。」
ダガー「守りたいもの?」
セリス「ロックには恋人がいたんだけど、自分のミスでその人の記憶が失って・・・その人から離れてる時に帝国の襲撃でその人が死んじゃったのよ。」
ダガー「・・・」
ティナ「私達はそのことを分かってるから彼にはエースの側にいさせたいの。だから分かってね・・・」
エーコ「うん・・・」
セッツァー「しみったれた話はその辺にしておいてそろそろ本題に入ったらどうだ?」
ダガー「あ、そうですね。」
ビビ「で、この星では何が蘇ったのですか?」
セリス「ダガーには言ってあるけど、八竜が蘇ってるわ。」
ミコト「八竜ってことは竜が八匹?」
ティナ「ええ。」
エーコ「で、ちょっとは倒してくれてるよね?」
ティナ「えっと・・・二匹だけ・・・」
エーコ「二匹だけ〜〜〜!?」
ビビ「倒してないよりいいでしょ。」
エーコ「けどぉ〜・・・だったら何処にいるかは分かるわよね?」
ティナ「それも・・・まったく・・・」
エーコ「ふ、ふざけんじゃないわよ!!こっちは時間が無いんだから!!」
マッシュ「んだとガキ!!」
エーコ「ガキじゃなって言ってるでしょ!!」
ビビ「エーコ落ち着いてよ!!」
エーコ「だって!!」
ビビ「この人達にはこの人達の都合があるんだ。我慢しなよ。」
エーコ「うぅ〜〜〜・・・ビビがそう言うなら・・・」
ダガー「とりあえずまた分かれて竜を倒しましょう。」
エドガー「そうしようか。」
ダガー「それじゃあこっちのメンバー振り分けは・・・」
皆がメンバーの振り分けを話し合おうとした。と、その時。
兵士「た、大変です!!」
兵士が一人駆け込んできた。
エドガー「どうした?」
兵士「りりり、竜が六匹こっちに向かってきてます!!」
エドガー「何!?」
マッシュ「ちょうどいいじゃねぇか。迎えてやろうぜ!!」
エドガー「そうだな。私達はこれから竜を倒しに行く。全員城を出たら城を埋めるんだ。」
兵士「了解!!」
セリス「行きましょうみんな!!」
ダガー「私達も行くわよ!!」
ミコト「ええ!!」
そしてダガー達、セリス達皆城の外に出た。
エドガー「今だ埋めろ!!」
ズゴゴゴゴ!!
突然城が砂の中に潜り出した。
ダガー「す、凄い機能・・・」
マッシュ「感心してる場合じゃねぇだろ。来たぜ!!」
遠くから竜らしき影が五つ近づいてきた。
エーコ「あれ?五つしか見えないわよ。」
ビビ「ほんとだ・・・」
ティナ「気をつけて・・・下よ!!」
ビエ「下?」
二人が足元を見た。と。
ドーーーン!!
ビビ「うわぁ!!」
エーコ「きゃあ!!」
ダガー「ビビ!!エーコ!!」
二人の足元から何かが飛び出してきて二人は上に飛ばされた。
ビビ「あ、純白・・・」
飛ばされたビビは何かを見て一言呟いた。
エーコ「危なかった・・・ねぇ・・・ビビ・・・」
二人は何とか着地できたが、エーコの顔は何故か赤かった。
ビビ「・・・ごめん・・・」
そしてビビもちょっと顔が赤くなってた。
エーコ「ビビだから・・・別にいいけど・・・」
何のことを話してるのか全然分からない会話をする二人。と。
マッシュ「別にガキの(ピーー)見てもな。」
サラマンダー「同感だ・・・」
エーコ「むっ!!」
ゴーーーン!!
二人はエーコの女のプライド十トン重りに潰された。
ダガー「エーコ・・・仲間を潰してどうするのよ・・・」
エーコ「フンだ!!」
エーコは完全に怒ってた。
ティナ「でも・・・ついでに一匹倒してるし・・・」
仲間達「は?」
よく見ると重りの下に茶色い竜が潰されてた。
セッツァー「アースドラゴンか・・・」
ダガー「ま、まぁ尊い二つの犠牲の上に一匹目・・・」
サマ「勝手に殺すな・・・」
しかし二人は出られそうに無かった。
カイエン「そんなことより来たでござる!!」
と、遠くから赤い竜と青い竜、黄色い竜に骨のような竜と唯一空に飛んでいた銀色(?)の竜が来た。
リルム「レッドドラゴンにブルードラゴン、イエロードラゴンにスカルドラゴンとストームドラゴンね!!」
セリス「と言うかホーリードラゴンとフリーズドラゴンは倒したでしょ。」
ダガー「こっちは二人戦闘不能で十五人だから・・・」
ミコト「一匹三人ね。」
エーコ「じゃああたしとビビにダガーで!!」
スタイナー「すると自分達は・・・」
クイナ「いつもどおりアル・・・」
セリス「ティナ、リルム、行ける?」
ティナ「いいわよ。」
リルム「うん!!」
エドガー「カイエン、セッツァー。」
カイエン「いいでござる。」
セッツァー「ああ。」
ミコト「じゃあ私はガウ君とモグね。」
ガウ「ガウガウ!!」
モグ「クポ!!」
ダガー「それじゃあ行きましょう!!」
ティナ「ええ!!」
そして十五人は竜に向かい走り出した。
ダガー「はぁーーー!!」
ダガー達はレッドドラゴンに仕掛けた。
レッドドラゴン「ギャァーー!!」
ボウ!!
ダガー「わっ!!」
レッドドラゴンは自分の周りに火の壁を発生させダガーを近づけさせなかった。
ビビ「任せて!!ウォタラ!!」
ジュゥーーー!!
ビビのウォタラで火の壁は消えた。
エーコ「今度はあたしが!!カーちゃん!!」
エーコはカーバンクルを召喚した。
エーコ「いつもどおりルビーレイ!!」
パシューー!!
カーバンクルはルビーレイを放った。が。
レッドドラゴン「ガァ!!」
ヴァーーー!!
炎でルビーレイがかき消されてしまった。
エーコ「そんなのあり!?」
ダガー「ぶつくさ言わないの!!」
エドガー「凄いものだな・・・」
エドガー達はブルードラゴンと戦っていた。
ブルードラゴン「ガァーーー!!」
ブルードラゴンが自分の周りに水を集め始めた。
セッツァー「大海嘯だ!!距離をおけ!!」
セッツァーが叫ぶと三人はブルードラゴンから距離をおいた。
ザヴァーーー!!
そしてブルードラゴンはリヴァイアサンの大海嘯の同じような波を発生させた。が。
ジュゥ〜〜〜・・・
エドガー達に届く前に砂漠の熱に蒸発し、砂で吸収されて届かなかった。
ブルードラゴン「ギッ・・・」
カイエン「ちょうど良いでござる。拙者らは多少距離をおいて攻撃が出来るでござる。」
セッツァー「そう言うことだ。はぁっ!!」
エドガー「そらっ!!」
カイエン「必殺剣・・・月!!てやっ!!」
セッツァーはカードを、エドガーはボーガンを、カイエンは剣を振って空から気を降らして攻撃した。
ザシュシュッ!!
ブルードラゴン「ギャァーーー!!」
エドガー「よし、この調子だ!!」
スタイナー「ほほぉ・・・あの男やるな。」
クイナ「感心してる場合じゃないアル!!」
スタイナー達はストームドラゴンと戦っていたが、実質戦ってるのはフラットレイだけであった。
フラットレイ「このっ!!」
ストームドラゴン「ガァーーー!!」
ストームドラゴンは空高く飛んでいてジャンプ力のあるフラットレイが飛んで戦い、スタイナーとクイナは下から援護するだけであった。
スタイナー「ではもう一度!!ストックブレイク!!」
スタイナーはストックブレイクを上に向けて放った。が。
クイナ「届いてないアル!!」
ストックブレイクはストームドラゴンまで届かなかった。しかも。
クイナ「降ってきたアル!!」
そのまま下に降って来た。
ボーーーン!!
リルム「わぁ!!」
その上ティナ達の近くに降って来た。
リルム「危ないでしょ!!」
スタイナー「すなまいである!!」
ティナ「大丈夫かしらあの人達・・・」
セリス「さあ・・・」
ティナ達はイエロードラゴンと戦っていた。
セリス「雷神の盾で多少は雷の攻撃に耐えれるけど・・・」
リルム「地味に物理攻撃力上がってるよね・・・」
どうやら八竜は前よりパワーアップしてるようだ。そうなると疑問に思うことが一つ。
ティナ「てことはエーコちゃんは八竜以上に強いってこと?」
リルム「そう言えばそうだよね・・・アースドラゴンを一撃で倒したんだから・・・」
倒したと言うか潰したといったほうが正しいだろうど思うが・・・
リルム「誰?」
ティナ「リルム、そう言うのには触れないのがいいのよ。」
リルム「ふ〜ん。」
セリス「そんな話してる暇があったら戦ってよ!!」
テリ「あ。」
地味にセリスだけがイエロードラゴンと戦っていた。
イエロードラゴン「ガァーーー!!」
ズドーーーン!!
セリス「きゃっ!!」
イエロードラゴンがセリスにサンダラを放ったがギリ雷神の盾を出して防御した。
セリス「やっぱり魔法が無いからきついわね・・・」
リルム「ずっとバニシュにデスかデジョンだったもんね。」
バニシュデス(デジョン)とは6をプレイした方なら分かる一撃必殺技である。
リルム「バニシュをかけた奴にデスかデジョンをかけると一部のボス除いて一撃で倒せるのよね。」
ティナ「ちなみにナレーションさんはこの方法が味方に取り付いてる時のアレクソウルにも効果があることを見つけました。」
セリス「そんな事どうでもいいしナレが誰かなんて言わないの!!」
セリスは二人に叫びながら持っていた剣、ラグナロクに力を込めた。
セリス「まふうけんを発動したから誰も魔法使わないでね!!」
ダガー「まふうけんって!?」
ティナ「一回だけ全部の魔法を封じ込める避雷針みたいなものよ!!」
エーコ「ええ!?ホーリー唱えちゃったよ!!」
セリス「嘘ぉ!?」
シュパーーー!!
セリスの剣にホーリーが吸い込まれた。
リルム「まずいわ〜〜〜!!」
ズドーーーン!!
セリス「わぁっ!!」
再びサンダラが放たれたがセリスは寸前で避けることが出来た。
ティナ「このぉ!!」
ティナはイエロードラゴンに向かい走り出した。
イエロードラゴン「ガァーーー!!」
しかしイエロードラゴンがシッポを振って攻撃してきた。
リルム「危ない!!」
ティナ「くっ!!」
ザグッ!!
イエロードラゴン「ギャッ!?」
ティナは左手に持っていた短剣(ミスリルナイフ)でシッポを刺し、何とか回避してそのまま右手の騎士剣(クリスタルソード)で少し体を切りつけた。
リルム「ようし、次行くよ!!」
そう言うとリルムはどこからかキャンパスを出して何かを描き出した。
リルム「行っけぇ〜〜〜!!」
そして完成した絵を前に出すとそこから紫色のタコが出てきた。
ベシッ!!
そして足でイエロードラゴンを引っ叩いた。
ミコト「リルムちゃんって凄いんだ・・・」
モグ「あの子が描いた絵はあんな感じに出てきて攻撃したり出来るクポ。だからあの子に似顔絵を描かれたくないクポ。」
そんな会話をしているミコト達はスカルドラゴンと戦っていた。
ガウ「ガウ〜〜〜!!」
ガウは何かのモンスターになりきってスカルドラゴンに飛びついた。
スカルドラゴン「ギャァーーー!!」
スカルドラゴンはガウがあたりをチョロチョロするので翻弄(ほんろう)されていた。
ミコト「もう一度行くわよ!!」
モグ「クポ!!」
そう言うとミコトは銃を構え、モグは槍(グローランス)を持ち空高くジャンプした。
ミコト「ガウ君避けて!!」
ガウ「ガウ!!」
ミコトが叫んだと同時にガウは離れた。そして。
ガン!!ガン!!
銃弾を二発スカルドラゴンに撃ち込んだ。
ミコト「今よ!!」
モグ「クポ!!」
続けてモグが上空から槍を構えてスカルドラゴンに攻撃を仕掛けた。
ザグッ!!
スカルドラゴン「グガァッ!!」
モグはスカルドラゴンの頭に槍を突き刺した。
スカルドラゴン「グ・・・ガァーーー!!」
モグ「クポぉ!!」
スカルドラゴンは頭にいるモグを振り払った。
ミコト「危ない!!」
ポフッ
ミコト「ふぅ〜・・・」
振り払われたモグをミコトが何とかキャッチした。
ミコト「大丈夫?モグ・・・?」
ミコトは何か違和感を感じた。それは・・・
モグ「ん〜・・・そんな大きくないけど柔らかいクポ。」
ちゃっかりミコトの胸を触っていた。
ミコト「!!!!!」
ベチーーーン!!
モグ「グボッ!!」
ミコトはモグを剥ぎ取り地面に叩き付けた。
ミコト(兄さんとマーカスにしか触られたことが無かったのに・・・!!)
ミコトは顔を真っ赤にし、両腕で胸を隠していた。
ティナ「ど、どうしたのかしら・・・?」
ダガー「さ、さぁ・・・?」
エーコ「胸触られたのね・・・」
ビビ「アーメン・・・」
ガイアから来た方々は十字を切って両手を合わした。ちなみにミコトはマーカスに対しては抱きしめるまで、ジタンには一緒に入浴、または一つの布団で一緒に睡眠までと自分が許した男には優しいがそれ以外に体に触られる(いわゆるセ○○ラ)とマジ切れするのである。
エーコ「ちなみに仲間内でのバストの順位では後ろから数えた方がはや・・・」
ガン!!ガン!!ガン!!ガン!!
エーコ「わわわわ!!」
エーコの足元に銃弾が四発撃ち込まれた。
ミコト「次は当てるわよ・・・」
ミコトの眼光は全キャラクター以上に鋭かった。
ミコト「分かった!?」
その場全員「はい・・・」
ミコトの眼光に皆は恐れおののいた。と。
各竜「ガァーーー!!」
ダガー「わぁ!!」
セッツァー「おっと!!」
クイナ「アイヤ!!」
リルム「きゃあ!!」
ガウ「ガウ!!」
ミコトの暴走のやり取りの間に休憩したらしく竜達は回復していた。
ダガー「もしかして・・・やばい?」
ビビ「もしかしなくてもそうだと思う・・・」
エーコ「いやぁ〜・・・(半泣き)」
ロック「今頃あいつら何してんだろうな・・・」
ロックはずっと家にいてエースの側にいた。
ロック「そう言えばあいつらどうして八竜を倒しに来たんだ?」
事情を聞いていないロックはダガー達が来た理由を知らなかった。
ロック「別の星に来てまであいつらは何を・・・そう言えば前俺も似たことをしてたな・・・」
そう思いながらロックはエースを見た。
ロック「なぁエース・・・俺はどこかで道を間違えたのか・・・」
そしてエースに話しかけた。
ロック「あの頃はあいつを蘇らせようと必死になってた・・・でも今は・・・俺はミントを失って・・・道を間違えたのか・・・?」
しかし当たり前だが返答は無かった。
ロック「俺の進む道は・・・教えてくれ・・・」
返答も無いのにロックはエースにずっと話しかけた。と。
(その道を選ぶのはあなた自身よ・・・)
何処からか声がした。
ロック「!?」
(そも道を選ぶのは誰でもない・・・あなた自身なのよ・・・ロック・・・)
ロック「その声・・・まさか・・・レ・・・」
ロックは声の主を知ってるらしく、名前を言おうとした。と。
「死人に言われるとはな・・・」
また別の声がした。
ロック「!?」
今度は声のした方が分かり、その方を向いた。
ロック「お前・・・生きてたのか・・・」
?「そんなことより急いだほうがいい・・・あいつらは今戦っている・・・」
ロック「でも俺は・・・」
?「『守るものを失いたくない』か・・・?だがそれは子供と仲間達を量りにかけ、子供を選んだことになるぞ・・・」
ロック「・・・」
?「早く行き、そして早く戻ってくればいいことだろう・・・道を間違えたくないのだろ?」
(そうよ・・・ロック・・・)
ロック「そう・・・か・・・そう・・・だよな・・・ああその通りだ!!」
二つの声に説得され、ロックはどこかに走り出した。
ロック「確かここに・・・あった!!」
そしてロックは何かを探し出し、また走り出した。
ロック「待ってろみんな!!」
イエロードラゴン「ガァーーー!!」
ズドーーーン!!
セリス「ああ!」
ティナ「セリス!!」
何度も攻撃を受け止めて遂に雷神の盾が限界を迎え壊れてしまった。
ダガー「本気でやばいね・・・」
先程の休憩で形勢が八竜に有利になっていた。
ビビ「早く倒したいけど・・・こっちのギリギリだからね・・・」
ガウ「がうぅ〜・・・」
ミコト「こっちは二人だから・・・」
エーコ「そりゃミコトがさっきモグを叩き倒したからね・・・」
ミコト「・・・エーコはサラマンダーとマッシュさんを潰したからね・・・」
エーコ「何よ!!」
ミコト「何よって何よ!!」
ダガー「そんなコントしてないで戦って!!」
エドガー「まずいな・・・」
カイエン「そうでござるな・・・」
スタイナー「しかし負けられん・・・」
ティナ「その通りよ・・・負ける訳には行かない!!」
そう言ってティナはイエロードラゴンに向かい走り出した。
リルム「ティナ!!危ないよ!!」
ティナ「はぁーーー!!」
リルムの声はティナには届かず、そのまま一心不乱に向かって行った。
イエロードラゴン「ガァーーー!!」
そんなティナに対し、イエロードラゴンは再びシッポを振って攻撃してきた。
ティナ「くっ・・・!!」
ザグッ!!
しかしティナはまた短剣を刺して回避した。が、今度は刺したまま短剣を放して首に斬りかかった。
ティナ「やぁーーー!!」
しかし。
イエロードラゴン「ガァーーー!!」
ドスッ!!
ティナ「あうっ!!」
イエロードラゴンが頭でティナを地面に叩きつけた。(簡単に言うと頭突き)
イエロードラゴン「ガァーーー!!」
そして止めを刺すかのようにイエロードラゴンが足を上げ、ティナを踏み潰そうとした。
セリス「ティナ!!」
リルム「こっからじゃ間に合わないよ!!」
ダガー「ミコト!!」
ミコト「分かってる!!」
ミコトは銃をイエロードラゴンに向けた。が。
スカルドラゴン「グギャーーー!!」
ドン!!
ミコト「あう!!」
邪魔するかのようにスカルドラゴンがミコトに突進した。
リルム「ティナーーー!!」
ティナ(ここで終わりね・・・さよなら・・・)
ティナは死を悟り、目を閉じて何も考えなくなった。
ティナ(・・・?)
ティナにはまだ思考があった。
ティナ(まだ生きてる・・・?)
ティナは体に違和感を感じ、目を開けた。すると・・・
ティナ「ええ!?」
目を開けるとそこには細切れにされたイエロードラゴンが浮いていた。
ティナ「いったい何が・・・てか私誰に抱かれてるの?」
ティナは何者かに抱きかかえられて一緒に宙に浮いていた。
?「何とか間に合ったようだな。」
ティナ「!!」
ティナを助け出した人物・・・その正体は・・・
ロック「大丈夫か?」
ティナ「ロック!!」
なんとロックだった。
ロック「よっと。」
ロックはティナを抱いたまま着地した。
ティナ「ありがとうロック。」
ロック「守ってみせるって言ったろ?」
セリス「ちょっと。いつまでティナを抱いてるの?」
ロック「お、悪ぃ。」
そう言ってロックはティナを放した。
エーコ「な、何をしたのあいつ?」
ガイアの方々は一人除いて何が何だか分からなかった。
フラットレイ「もの凄い速さで竜を切り刻み、最後にティナを助けつつさらに斬ったのか・・・」
ダガー「見えたの!?」
フラットレイ「少しだが・・・あいつの速さはジタンと同じくらい・・・いや、それ以上かも知れん・・・」
エーコ「でもあいつ何も持ってないよ。」
確かにロックは何も持っていなかった。
ロック「ちゃんと持ってるさ。」
そう言ってロックは持っていたと思われる何かを見せた。
ダガー「剣の・・・柄?」
ロックが持っていたのは剣の柄だけであった。
ロック「なめんじゃねえぞ。こいつの威力はな・・・」
スカルドラゴン「ギギャーーー!!」
ロックが説明しているとスカルドラゴンが襲い掛かってきた。
ロック「普通とは違うんだぜ!!」
ズヴァッ!!
スカルドラゴン「ギャーーー!!」
しかしスカルドラゴンか返り討ちにされた。
ダガー「な、何あれ!?」
ロックの持っていた柄から光の刃が伸びていた。
ロック「これがアルテマウェポンの力さ。」
ダガー「アルテマウェポン!?」
ロック「今のうちだぜ!!セリス!!ティナ!!」
ティナ「分かった!!」
セリス「ええ!!」
二人は剣を握り締め、弱ったスカルドラゴンに向かった。
ティナ「ライオットソード!!」
セリス「スピニングエッジ!!」
力を込めるとティナの剣は光だし、セリスの剣から衝撃波が放たれた。
ズヴァーーー!!
スカルドラゴン「ガァーーー!!」
衝撃波とティナの剣に斬られ、スカルドラゴンは地面に溶けて消えた。
リルム「後三匹だね!!」
と。
ダガー「リルムちゃん後ろ!!」
リルム「え?」
ストームドラゴン「ギャーーー!!」
リルムの後ろからストームドラゴンが襲い掛かってきた。
リルム「きゃぁーーー!!」
ダガー「間に合わない!!」
ストームドラゴンはリルムに突進しようとした。が。
ストームドラゴン「ギャッ!?」
リルム「え!?」
ストームドラゴンは何故かリルムの目の前で止まっていた。
ダガー「な、何が起こったの?」
リルム「あ・・・」
リルムはストームドラゴンの影が何かで縛られているのに気付いた。
リルム「こんなこと出来るのは・・・ようし!!」
リルムは持っている筆に力を込めた。
リルム「アンタなんか消えちゃえーーー!!スタープリズム!!」
シュパァーーー!!
ストームドラゴン「ギャァーーー!!」
筆から沢山の流星が現れ、それを浴びたストームドラゴンは消えてしまった。
リルム(ありがとう・・・お父さん・・・)
エドガー「後二匹!!」
セッツァー「ブルードラゴンは俺らだけで倒してやるぜ!!」
そう言ってエドガー達はブルードラゴンに向かった。
ブルードラゴン「ガァーーー!!」
しかしブルードラゴンは来させまいと自分の周りに水を張った。
エドガー「おっとまずいな。」
カイエン「どうするでござる?」
三人は足を止めた。と。
「タイガーファング!!」
ドヴァーーー!!
ブルードラゴン「ギャッ!?」
ブルードラゴンの下から何かが起こり、ブルードラゴンがひるんだ。
エドガー「マッシュか!?」
マッシュ「おうよ!!このまんまじゃいいとこ無しなんでな!!」
エーコ「あれ?サラマンダーは?」
サラマンダー「ここだ〜・・・」
サラマンダーはマッシュがぶっ飛ばした砂の穴からノコノコ出てきた。
エーコ「ノコノコってなんか懐かしい響きだね。」
そう言いながらエーコは羽根をパタパタさせた。
ダガー「クイナ、アクアブレス出したら駄目よ。」
クイナ「何でアルか?」
クイナはアクアブレスを出そうとしていた。
ダガー「これ以上は他社だから止めなさいよ。一回競演したけど。」
ビビ「あぁ〜懐かしいね。」
フラットレイ「・・・今ちょっとネリクを思い出したぞ・・・」
スタイナー「あ奴は『ラリホ』だ。」
ミコト「歌の歌詞は?」
ビビ「それととある番組のプロデューサーもね。」
ダガー「一応言っておくけどヘ○ヘ○ホーと○イポーでしょ・・・いい加減になさい!!」
ダサ以外のガイアの方「は〜い。」
・・・話を戻します。
エドガー「よし、隙が出来たぞ!!」
セッツァー「止めは任せたぜカイエン!!」
カイエン「心得たでござる!!」
止めをカイエンに任せてエドガーとセッツァーは先に仕掛け、ブルードラゴンの両サイドに周った。
エドガー「喰らえ!!ロイヤルショック!!」
セッツァー「行け!!ブラッディカード!!」
ズドドーーーン!!
ブルードラゴン「ギャーーー!!」
エドガーからスタイナーのショックと似たような衝撃波が、セッツァーから血の色をしたようなカードが放たれ、大ダメージを与えた。
カイエン「そこでござる!!」
そう言ってカイエンもブルードラゴンに向かった。
カイエン「喰らうがいいでござる!!奥義!!」
叫びながら刀を握り締めた。
カイエン「燕返し!!」
ズヴァーーー!!
ブルードラゴン「ギャァーーー!!」
カイエンの一刀でブルードラゴンは真っ二つに斬られ倒れた。
ダガー「後はこいつだけね!!」
残り一匹だけとなり皆に気合が入った。
レッドドラゴン「グガーーー!!」
ダガー「わぁ!!」
しかしレッドドラゴンも倒されまいと自分の周りに炎の渦を発生させた。
エーコ「あつつつ!!これじゃあ近づけないよ!!」
ビビ「こうなったらウォタガ!!」
ジュワ〜〜〜!!
ビビはウォタガで火を消そうとした。が。
ビビ「駄目だ消えない!!」
炎の方が強く、消えそうに無かった。
ロック「だったら任せな!!」
そう言ってロックはレッドドラゴンに向かった。
ダガー「危ないわよロック!!」
ロック「大丈夫だって!!」
ダガー「!?」
ダガーは今のロックを見て何かを思い出した。
ダガー「何だろう・・・あの人に似てる・・・」
ダガーはロックを見てあの人物を思い出したようだ。
ロック「行くぜーーー!!」
そしてロックは全力を出して走り出した。
ロック「ミラージュダイブ!!」
そしてロックは残像が見えるほどの速さで炎に飛び込んだ。
ダガー「ロック!!」
ティナ「大丈夫よ。」
ダガー「だってウォタガでも消えないような炎に飛び込んだりして・・・」
セリス「だから大丈夫だって。」
ダガーはとても心配しているがロックの仲間達はそう心配していなかった。と。
レッドドラゴン「ギャーーー!!」
ダガー「え!?」
炎の中からレッドドラゴンの奇声が上がった。そして炎が同時に消えた。
ダガー「嘘・・・倒されてる・・・」
ロック「だから言ったろ?大丈夫だって。」
ダガー「ロック!!」
炎が消えた場所にはロックが立っていた。
ロック「ちょっと燃えちまったがな。」
ロックの服は青い上着が燃えてなくなっていた。
ロック「とりあえず全部倒したな。」
セリス「よく来てくれたわね。」
ロック「まぁ俺も落ちぶれちまって立って気付いただけさ。」
セリス「そうなの?」
ロック「ああ。」
呟いてロックは空を見上げた。
ロック「サンキュ、レイチェル、シャドウ・・・」
ダガー「でもよく無事でしたね。」
ロック「ミラージュダイブは高速移動で切り刻む技でな、ホントなら炎なんざ触れれないんだけど久々にやったから足がなまってるな。」
エドガー「単に歳じゃないのか?」
セッツァー「もう三十間近だろ。」
ダガー「ええええええ!?」
ロック「お前らはホントの三十路だろ・・・」
エマセ「いやいやいやいや!!」
ティナ「私とセリスはまだ二十代だからね。」
ダガー「よかった。私はまだ二十歳だから・・・」
歳食ってる方々「悪かったね年寄りで!!」
ダガー「ひっ!!」
エーコ「・・・」
ビビ「お姉ちゃんが言わなかったら言うつもりだったしょ?」
エーコ「うん・・・」
この後ダガーが歳を食ってる方々から説教されること小一時間・・・
エドガー「次の座標が設置出来たぞ。」
エーコ「ありがとね。」
エドガー「いや何、これくらい当たり前さ、小さなお姫様。あと六年すればな私好みの・・・」
ビビ「駄目ですエドガーさん!!エーコは僕が幸せにするんです!!」
エドガー「おお失礼したね。小さなナイト君。」
エーコ「ビビったらもう・・・!!」
リルム「お暑いわね・・・」
エーコ「そう言うアンタはガウとはどうなの?」
ガウ「ガウ?」
リルム「あたしとガウは友達で兄妹みないだからそんな関係にはなんないわ。」
ビビ「そっか、一緒にティナさんの孤児院に住んでるんだっけ。」
リルム「そうよ。」
ミコト「そろそろ行きましょうよ。」
ビビ「でもお姉ちゃんが・・・」
ダガー「あうぅ〜〜〜・・・」
説教中正座してたらしく足がしびれてるようだ。
ダガー「ちょ・・・ちょっと待ってぇえぇえぇ〜・・・」
よたよた歩きながらダガーは装置の前に向かった。
ロック「ま、俺を立ちなおさせてくれたんだ。ありがとよ。」
ダガー「い、いえ・・・そ、それほどで・・・も・・・」
セリス「次の星でも頑張ってね。」
ビビ「お姉ちゃんの変わりに、はい。」
ティナ「気をつけてね。」
ミコト「ええ。それと・・・」
モグ「さっきはごめんクポ・・・」
ミコト「私もやりすぎたわ。ごめんね。」
サラマンダー「別にいいじゃねぇか、無いに等しいくせに・・・」
ドゲシッ!!
サラマンダー「!!」
ミコトは怒ってサラマンダーの右ひざを思いっきり蹴っ飛ばした。しかも。
ミコト「やぁーーー!!」
ズゴン!!
サラマンダー「ぼぶ!?」
フラットレイ「シャ・・・」
スタイナー「シャイニングウィザード・・・」
ミコトはサラマンダーにシャイニングウィザードをかましたのだ。
クイナ「シャイニングウィザードってのは簡単に言えば相手の足を踏み台にしてそこから顔面に飛び膝蹴りをかます技アル。」
スタイナー「ちなみに今の場合、踏み台を作るためにひざを蹴ってかがませ、そこからサラマンダーの右足にミコト殿が左足で踏み、右足で膝蹴りしたのである。」
ミコト「ちなみに下手したら死んじゃうかもしれないので気を付けてね。テヘッ☆」
サラマンダー「ふぇふぇ・・・ふぁふぇ〜・・・」
ビビ「訳、テヘッじゃねぇ〜・・・」
サラマンダー「ふふぃふぇふぃふぃふふぉ・・・ふぃんふふぉふぃふふぃふぉふぉ・・・ふふぉふぁふぃふ・・・」
エーコ「訳、ついでに言うと、ピンクと水色の、ストライプ。」
ミコト「!!」
エドガー「やはりな・・・」
マッシュ「よく見えたな・・・」
ミコト「いやぁーーーーー!!」
ドゴン!!
サラマンダー「ゴブッ!!」
エドガー「おぶっ!!」
恥ずかしさの余りミコトはサラマンダーをエドガーに投げつけた。
エーコ「そりゃそんなミニじゃね・・・」
ダガー「と、とにかくもう行こうよ・・・」
フラットレイ「・・・大丈夫か?」
ビエ「さぁ・・・」
クイナ「次の星は心配アル・・・」
ダガーは足がしびれ、サラマンダーは重症、ミコトは制御不能と来ていた。
ロック「そろそろお別れか。」
ビビ「エースを頑張って育ててくださいね。」
ロック「ああ。」
セリス「私が操作するわ。」
ティナ「あなたたちと出会えてよかったわ。」
ロック「頑張れよ!!」
エーコ「うん!!」
ビビ「さよなら!!」
そして装置が発動し、八人は次の星に向かった。
ロック「また会えたらいいな・・・」
そう呟き、全員空を見上げた。
三つ目の魔獣を倒したダガー達。そして三本目のアルテマウェポン・・・次の星では何が待ち受けているのか・・・
続く
あ と が き
主人公ではない男が主人公ですね。
彼がこうなるのは初めから決めてました。
そしてロクセリの子供はチェックしててくださいね。
エコとミコの○○ちらはファンには申し訳ありません。