CRYSTAL MEMORY STORY

第二部 武器と運命の物語
第三話 チョコボに乗った風来坊



一つ目の星にて魔獣を倒したダガー達。二つ目の星の魔獣はどのような物なのか。

ダガー「う・・・」

今度はどこかの森にダガー達はいた。

ダガー「城の次は森?」

?「悪かったな。」

ダガー「あれ? あなたは?」

近くに茶色の髪をした青年とチョコボがいた。

青年「俺はバッツ。こいつはボコだ。」

ボコ「クエッ」

青年はバッツと言うらしい。

ダガー「私はダガーっていいます。」

バッツ「どうしたんだ、この近くで倒れてたからよ。」

ダガー「あの、それは・・・」

バッツ「まぁこんな森で話すのもなんだしよ。他の奴らが目を覚ましたら俺の仲間の所で話そうぜ。」

ダガー「はい。」

と。

エーコ「う〜〜〜・・・」

エーコが目を覚ました。

ダガー「エーコおはよう。」

エーコ「あ〜・・・おはよう・・・」

そして次々と仲間達が起き出した。

ダガー「星越える度に寝ちゃうってのは・・・」

バッツ「橋を越える?」

ダガー「星よ。」

バッツ「星ねぇ〜・・・ま、とりあえず出発だ。」

ダガー「で、どこに行くの?」

バッツ「いいから。」

そう言ってバッツはボコに乗った。

エーコ「ちょっとあたし達も乗せてよ!!」

しかしボコは既に走り出してた。

ダガー「我慢しなさい。」

エーコ「ぶぅ〜〜〜・・・」

やむを得ず八人は走ってバッツの後を追った。



バッツ「見えてきたな。」

遠くに城らしき建物が見えてきた。

バッツ「大丈夫か?」

ダガー「そ、そう思うんなら・・・の、乗せてくれたっていいでしょ・・・」

八人はかなり疲れてた。

ダガー「よ、四年前のスタイナーの辛さが分かった様な気がする・・・」

このことについては第一部九話を読めば分かります。

エーコ「で、あの城は?」

バッツ「俺の仲間のいる城さ。」

ミコト「仲間って王族?」

バッツ「ああ。」

ビビ「あれ?」

ビビが空を見て何かを見つけた。

ビビ「あれ飛竜?」

ダガー「え?」

城の方に向かって一匹の飛竜が向かっていた。

バッツ「クルルか。後はシドとミドに俺だな。」

ダガー「ここにもシドが・・・」

バッツ「ここにも?」

ダガー「こっちの話・・・」

バッツ「じゃ、行くか。」

そして九人と一匹は城に向かった。

兵士「バッツ殿、お待ちしておりました。皆様待っております。」

バッツ「あれ? 俺が最後か。」

兵士「そちらの方は?」

バッツ「ああ、知り合いだ。入れさせてやってくれ。」

兵士「はい。」

バッツ「じゃあ行くぜ。ボコはここで待ってな。」

ボコ「クエ。」

ダガー「お邪魔しま〜す・・・」

そしてボコ以外は中に入った。

ダガー「でもどうしてバッツはここの王と仲間なの?」

バッツ「そいつはみんなに会ってから話すよ。」

そして一行は玉座の間に来た。

バッツ「おうみんな。久しぶりだな。」

そこにはピンクの髪の女性と紫の髪の女性と黄色ポニーテールの少女に老人と子供がいた。

ピンク「久しぶりねバッツ。」

バッツ「そうだなレナ。」

ピンクの女性はレナと言うらしい。

紫「もうちょっと早く来いよな。」

バッツ「悪かったよファリス。」

紫の女性はファリスと言うらしい。

ポニーテール「遅刻よ。」

バッツ「お前だってさっき来たばっかりだろクルル。」

この少女がクルルのようだ。

子供「まあそろったことだしいいでしょ。」

老人「だが今度から早く来いよ。」

バッツ「分かってるってのミド、シド。」

どうやら子供がミドで老人がシドのようだ。

レナ「で、そちらの方々が別の星から来た人達ですね。」

ダガー「どうしてそれを?」

ファリス「この前セシルから連絡があってよ。次に来る星はここだって分かったからよろしくだってよ。」

ダガー「セシルとお知り合いなんですか?」

レナ「はい。それと私はレナ、ここタイクーンの女王です。こちらは姉のファリスです。」

ファリス「よろしくな。」

ダガー「姉ってことはファリスさんも女王ってことですよね・・・」

ファリス「全然見えないってか? まあ俺は海賊だからな。」

ガイアの八人「海賊!?」

レナ「姉さんは小さい頃はぐれて海賊に育てられたんです。だから口調も男っぽいのです。」

ファリス「だから女王ってのはめんどいからレナに任せたのさ。」

エーコ「嫌な姉・・・」

ファリス「なんか言ったかチビ王女。」

エーコ「だからチビじゃ・・・!! って何でエーコが王女だって?」

レナ「あなた達のことはセシルから大体聞いていますので。」

ダガー「なら話は早いですね。」

レナ「ええ。それよりお互い女王は大変ですね。」

ダガー「まあね。」

バッツ「何だあんたも女王だったのか。まさかそいつら全員・・・」

ビビ「違うよ。王族はお姉ちゃんとエーコだけさ。」

バッツ「良かった・・・また俺以外王族なのかと・・・」

クルル「別にいいじゃないそんなの。あ、私はクルル、バル城の城主として頑張ってます。」

エーコ「あなたが城主? 明らかにダガーより若いよね。」

ミド「クルルの家族はみんな死んじゃっててね・・・」

エーコ「あ、ごめん・・・」

クルル「気にしなくてもいいよ。」

ミド「ちなみに僕はミド。こっちがおじいちゃんのシド。よろしくね。」

ビビ「よろしく。」

レナ「そろそろ本題に入りましょう。」

ダガー「あ、はい。」

レナ「魔獣と言う訳じゃないかも知れませんが、エクスデスの手下が蘇っています。」

ダガー「エクスデス?」

バッツ「この世界での敵だった暗黒魔道士さ。親父やガラフ達が一回倒して俺らが止めを刺してな。」

エーコ「ガラフって?」

クルル「私のおじいちゃんよ。」

ダガー「その人はどうして・・・」

クルル「私を助けるために・・・」

ダガー「あ、ごめんねクルルちゃん。」

クルル「ううん、いいよ。」

サラマンダー「所でそのエクステだか何だか知らんがそいつは一回倒されたのに復活したってのか?」

バッツ「まあそこなんだが、この世界にもクリスタルがあってな。」

ダガー「ここにも・・・」

バッツ「あいつは昔クルル達の世界から来た四人がクリスタルの力を使って封印してたんだ。でもエクスデスの手先がクリスタルを次々壊してあいつは復活したんだ。」

クイナ「クルルの世界?」

バッツ「ここの世界はだいぶ昔に次元的に分断されて俺らの世界とクルルの世界に分かれてたんだ。」

レナ「全部のクリスタルが壊された時戻ってね今に至るの。」

バッツ「エクスデスはクルル達の世界から出てきたんだけど親父やガラフ達暁の四戦士がこっちのクリスタルの力を借りて封印したんだ。」

フラットレイ「と言うとお前はクルルの世界の住人か。」

バッツ「でも生まれは俺らの世界だぜ。」

エーコ「あのさ・・・ややこしくなってきたからバッツの世界を第一、クルルを第二、今の世界を第三って呼ばない?」

レナ「いいわねそれ。」

バッツ「俺らはクリスタルの欠片から力を借りてエクスデスと戦ったんだ。沢山の犠牲の上にな・・・」

ダガー「それってガラフさんのこと?」

ファリス「ガラフだけじゃない・・・父さんやゼザ、それにケルガーも死んだ・・・」

レナ「みんな・・・世界のために・・・」

スタイナー「そのレナ殿の父親以外の二人は?」

クルル「おじいちゃんと同じ暁の四戦士よ。」

ミコト「ちょっと待って。その暁の四戦士はガラフって人とゼザにケルガー、そしてバッツのお父さんの四人でしょ。バッツのお父さんはどうしたの?」

バッツ「俺の親父、ドルガンは戦いが始まる数年前に病気で死んだよ。」

レナ「でもお父様やガラフたちの力があったから私達はエクスデスを倒せたのよ。」

ファリス「そうだよな。」

ダガー「で、この星ではそのエクスデスの手下が蘇ってるのね。」

ファリス「ああ。」

ダガー「それでその魔獣は今どこに?」

バッツ「そう言えば俺も見かけただけではっきりとどこにいるか知らないんだ。」

ダガー「見かけた?」

バッツ「あんたらと会う前に森の中でチラッとな。ありゃカタストロフィーだぜ。」

クルル「私も来る途中にハリカルナッソスを見たわ。」

レナ「噂じゃ四歩足の化物を見たって人がクレセントの町にいるわ。おそらくツインタニアね。」

ファリス「俺の手下は魔道士みたいな奴が近くをうろついてるって言いやがる。アポカリョープスだろうぜ。」

ミド「そう言えば図書館に変なモンスターが出たって聞いたよ。」

シド「それに世界樹だとかいう場所にも女みたいな奴がおったそうじゃ。」

バッツ「アパンダにカロフィステリだ。」

レナ「全部で六かしら。」

バッツ「どうだろうな・・・ネクロフォビアだけが見当たんないのはおかしいぜ。」

ダガー「つまりその七体ってことですね。」

エーコ「一つも倒してないのってきついな・・・」

フラットレイ「我らを六組に分けて見かけた奴らを先に倒そう。」

ミコト「私達で八人。シドとミドを外してあなた達は四人。全部で十二人。ちょうど良いんじゃない?」

ファリス「一体に二人か・・・それで行くか。」

ダガー「ええ。」

エーコ「あたしは勿論ビビと。」

ダガー「ミコト、一緒に行きましょう。」

ミコト「いいわよ。」

フラットレイ「ではスタイナー、行くか?」

スタイナー「いいぞ。」

クイナ「そいじゃワタシはサラとアル。」

バッツ「ボコと飛竜なら遠くまで行ける。クルル行けるか?」

クルル「うん。」

レナ「じゃあ私は姉さんとね。」

ファリス「ああ。」

シド「では皆にこれを渡そう。」

そう言ってシドはペアの片方に草を渡した。

ダガー「これは?」

バッツ「ひそひ草か。これは持ってるもの同士が遠くからでも会話できる草なんだ。」

ダガー「つまり誰かがピンチに伝えれば助けに行けるってことね。」

バッツ「まあそうだな。それじゃあ行くか。」

そして十二人は魔獣を倒しに出発した。

ビビ「僕とエーコは図書館に向かうよ。」

バッツ「本燃やすなよ。」

エーコ「分かってるよ。」

ダガー「私達はさっきの森に行きましょう。」

ミコト「ええ。」

ファリス「俺らは船で部下が見たって言う場所に行く。」

バッツ「俺らは世界樹に行く。」

クルル「一番遠いしね。」

フラットレイ「我らはクレセントの町とやらに向かおう。」

スタイナー「ああ。」

サラマンダー「つまり俺達はそのアルカリ電池とか言う奴か?」

バレファク「ハリカルナッソス!!」

クイナ「アルよ。」

バッツ「まあとりあえず行くか。」

ダガー「ええ。それじゃあまたね!!」

そして十二人は分かれた。



ダガー「やっぱり一番近いだけあってすぐに来れたね。」

ダガーとミコトは先程の森に来ていた。

ミコト「この森にいるのよね。」

ダガー「多分そうだけ・・・ど・・・」

ミコト「?」

ダガーの顔が段々青くなっていった。

ミコト「どうしたのいった・・・」

気になってミコトもダガーが見ている方を見た。するとミコトも顔が青くなっていった・・・

化物「・・・」

二人の後ろに黒い一つ目の化物がいた。どうやらこれがカタストロフィーのようだ。

カタストロフィー「・・・」

ダミ「こ、来ないでぇーーー!!」

ボゴーーーン!!





エーコ「な、何今の爆発!?」

ビビ「さ、さあ・・・でももの凄い魔力を感じた・・・」





ダミ「はぁはぁはぁ・・・」

カタストロフィー「・・・(俺の出番これだけ・・・?)」

どうやらカタストロフィーは暴走した二人の力により既に倒されたようだ。





クルル「なんだったんだろう・・・」

バッツ「もの凄い爆発だったよな・・・」

クルル「誰か倒したのかな?」

バッツ「まさか・・・でも聞いておいた方がいいか。」

そう言ってバッツはひそひ草をとりだした。

バッツ「こちらバッツこちらバッツ、誰か倒したのか?」

フラットレイ(我らは知らないぞ。)

ビビ(同じく。)

レナ(こっちも。)

サラマンダー(知らん。)

ダガー(あ、私達です。)

ダミ以外「早っ!!」

ダガー(あ、でもあんまり気にしないでどうぞ・・・)

バッツ「あ、ああ。」

クルル「凄いのね、あのお姉ちゃん達・・・」

バッツ「ああ・・・」

そんな会話が交わされる中、二人は大きな木の前に来た。

バッツ「さてと・・・いるんだろ!? 出て来い!!」

バッツが叫ぶと突然目の前に女の悪魔が現れた。

クルル「出てきたわねカロフィステリ!!」

カロフィステリ「また会うとはね・・・始めて会ったのも次元の狭間の森の中だっけ?」

バッツ「だろうな。また森の中で死ぬんだ。ありがたく思いな!!」

そう言ってバッツは背負っていたサーベル状の剣を抜いた。

カロフィステリ「なめるんじゃないよ!! クリスタルの欠片を持たないあんたらに何が出来るのさ!!」

そう言ってカロフィステリは魔法を唱え始めた。

カロフィステリ「喰らいな!! リフレク返しファイガ!!」

ヴァーーー!!

カロフィステリがファイガをリフレクで跳ね返して二人に放って来た。

バッツ「まったく・・・前と変わんないな。」

呆れながらバッツは剣を前に差し出した。すると。

ザヴァーーー!!

カロフィステリ「なっ!?」

バッツの剣から水が現れファイガを沈下させ、そのままカロフィステリに襲い掛かった。

カロフィステリ「ああーーー!!」

水はカロフィステリを貫通した。

カロフィステリ「ば、馬鹿な・・・私はリフレクがかかってあるのに・・・」

バッツ「この水は魔法とは訳が違うんだぜ。リフレクなんか効くか。」

カロフィステリ「な、何だと・・・」

バッツ「それじゃ、あばよ!!」

ザシューーー!!

バッツが剣を振るとカマイタチが発生し、カロフィステリを切り裂いた。

カロフィステリ「あぁーーー!!」

カマイタチでカロフィステリは倒された。

クルル「やっぱり強いねその剣。」

バッツ「剣かよ・・・ま、セシルのとは違うけどな。」





スタイナー「どうもである。」

町の人「いや〜あの化け物倒してくれるんならいいってことさ。」

フラットレイ「・・・どうだった?」

スタイナー「どうやら近くの森にいるようだ。」

フラットレイ「それはいいとして・・・何故私はマントで体を隠してなければならないのだ?」

スタイナー「仕方なかろう・・・この星には狼の亜人はいるらしいがネズミの亜人はいないと言うからな。」

フラットレイ「・・・」

スタイナー「では行くか。」

フラットレイ「・・・ああ。」

若干フラットレイは落ち込んではいるが二人は近くの森に向かった。

フラットレイ「この森か。」

スタイナー「そうらしい。」

「また来たのか・・・おろかな虫けらどもよ・・・」

スタイナー「こ、こいつか!!」

二人の前に四歩足の牛みたいな化物が現れた。どうやらこいつがツインタニアのようだ。

ツインタニア「まったくおろかな・・・うおっ!?」

フラットレイ「?」

ツインタニアはフラットレイを見て驚いた。

ツインタニア「何だ貴様!? ネズミの亜人など聞いたこと無いぞ!! 気持ち悪っ!!」

フラットレイ「!!!!!」

明らかに『ガ〜〜〜ン』と言う効果音がフラットレイの辺りに聞こえた。

フラットレイ「・・・き・・・」

スタイナー「フ、フラットレイ?」

スタイナーはフラットレイに異様な殺気を感じた。と。

フラットレイ「貴様に言われとう無いわ!!」

スタイナー「なぬぅーーー!?」

ツインタニア「な、何だ!?」

フラットレイは服装が変わり、緑色の光を放った。つまりトランスしたのだ。

フラットレイ「消え去れーーー!!」

フラットレイはツインタニアに斬りかかった。

ザグズヴァドスザグシュザシュ!!

ツインタニア「ごぁーーー!!」

フラットレイ「うぉーーー!!」

ツインタニアはもう瀕死の状態なのにフラットレイは連続切りを止めず、むしろもっと斬り付けていた。そして。

フラットレイ「竜の紋章!!」

スタイナー「ひどっ!!」

止めと言わんばかりに竜の紋章を放った。

ゴヴァーーー!!

ツインタニア「どわーーー!!」

本当に止めとなってツインタニアは倒れた。が。

フラットレイ「まだまだだ!!」

フラットレイはまだ攻撃しようとしていた。

スタイナー「お、落ち着け!! もう倒したのだ!!」

フラットレイ「くっ・・・うぉーーーーー!!」

フラットレイは悔しいのか何なのか分からないが空に叫んだ。





クイナ「・・・気のせいアルか?」

サラマンダー「・・・何がよ・・・」

クイナ「今フラットレイの声が聞こえたような・・・」

サラマンダー「・・・気のせいだろ・・・多分・・・」

この二人の所にのフラットレイの叫びは微かに届いていた。

サラマンダー「で、アルカリ電池はこの神殿の近くにいるのか?」

クイナ「・・・もういいアル。」

二人は孤島の神殿の近くに来ていた。

クイナ「クルルはこの辺だって言ってたアルから・・・まだそんな遠くに行ってないと思うアル。」

サラマンダー「じゃ、探すか?」

クイナ「アル。」

そう言って二人は辺りを探し始めた。と。

「私をお探しかい?」

どこからか声がした。

サラマンダー「てめぇがアルカリ電池か!? 姿を出せ!!」

「・・・」

クイナ「サラ・・・ハルカリナッソスアル・・・」

が、時既に遅く。

ハルカリナッソス「誰が電池だーーー!!」

突然二人の前にハルカリナッソスが現れた。(地味にバーサク状態で)

サラマンダー「そんなの別にいいだろ?」

クイナ「・・・サラが『ナマコンダー』って言われるのと同じアルよ・・・」

サラマンダー「!!!!!」

明らかに『ガ〜〜〜ン』と言う効果音がサラマンダーの辺りに聞こえた。

ハルカリナッソス「貴様ら二人そろって死ねーーー!!」

プッツン行ってしまってハルカリナッソスは二人に襲って来た。

クイナ「サラ、来るアルよ!!」

しかし。

サラマンダー「お、俺・・・そんな事言われてたのか・・・」

かなり落ち込んでいた。

クイナ「どいつもこいつもオランダも・・・いい加減にしろよなコノヤロアルーーー!!」

シュヴァーーー!!

ハルカリナッソス「なぁーーー!!」

逆ギレしたクイナがグランドトラインを唱えてあっけなく終わった。

クイナ「行くアルよサラ・・・」

サラマンダー「ナマコだなんて・・・ひどい・・・」

クイナ「駄目だコリャ。」





レナ「はぁはぁ・・・」

ファリス「大丈夫かレナ?」

レナ「ええ・・・何とか・・・」

?「やはりクリスタルが無いと弱いな。」

ファリス「黙ってろ!!」

レナ「あなたなんてすぐに倒してやるんだから、アポカリョープス!!」

アポカリョープス「生意気な口を聞けるのも今の内だ。」

レナとファリスは船の上でアポカリョープスと戦っていた。

アポカリョープス「死ね!! ミサイル発射!!」

ドシュドシュドシュ!!

アポカリョープスは二人に目掛けてミサイルを三発発射した。

ファリス「避けろレナ!!」

レナ「きゃっ!!」

レナは何とかミサイルを避けることが出来た。

アポカリョープス「ちぃっ!! ならばアクアブレス!!」

ジャボボボン!!

今度はアクアブレスを放って来た。

ファリス「くぅーーー!!」

ファリスはアクアブレスを耐え切った。

ファリス「この程度・・・」

レナ「とりあえず治して置くわ。ケアル!!」

レナはファリスにケアルをかけた。

レナ「ごめんなさい・・・まだこれくらいしか・・・」

ファリス「十分だって。」

アポカリョープス「おのれぇ!! ハリセンボン!!」

バシューーン!!

ファリス「危なっ!!」

レナ「きゃっ!!」

二人は何とかハリセンボンを避けることが出来た。

アポカリョープス「フフフ・・・次は何を喰らいたい?」

レナ「うぅ〜・・・」

ファリス「ちぃ・・・? そう言えば・・・」

レナ「どうしたの姉さん?」

ファリス「あいつが使ってるのって、俺達が次元の狭間で戦った時に使った奴だけじゃないか?」

アポカリョープス「!!」

レナ「そう言えば・・・使ったのってあの四つと自爆だけだよね。」

アポカリョープス「・・・」

ファリス「まさかお前・・・俺達が使った青魔法しか使えねぇな?」

アポカリョープス(ギクッ!!)

レナ「図星ね。」

ファリス「それなら安心だ。シルドラ!!」

ファリスが叫ぶと海から竜が顔を出した。

シルドラ「クァーーー!!」

ファリス「こいつをやっちまえ!! サンダーストーム!!」

シルドラ「クァーーー!!」

ヴァシューーー!!

アポカリョープス「のぁーーー!!」

シルドラが放ったブレスでアポカリョープスは海に沈んだ。

レナ「これで大丈夫ね。」

ファリス「だな。」





エーコ「今頃みんなどうしてるかな?」

ビビ「もう倒したんじゃない?」

この二人は何故か既に帰路についていた。

エーコ「でもまさかね・・・」

ビビ「うん・・・」


回想


ビビ「すいませ〜ん。ここに魔獣が現れたって聞いてきたんですけど。」

図書館の人「あ、魔獣? もしかしてあの本か?」

エーコ「本?」

図書館の人「ああ、何だか変な化物が出るって言うから俺達で燃やしたんだ。ほれ、そこのたき火跡がそれだ。」

ビビ「・・・弱〜・・・」



ビビ「まさか既に燃やされてたなんてね・・・」

エーコ「結局あたし達は何しにいったんだろ・・・?」

ビビ「とりあえず帰ろうよ。」

そして色々あったが十二人は再びタイクーン城に来た。

バッツ「みんな無事のようだな。」

ダガー「無事だけど・・・普通じゃないのが二人ほど・・・」

フサ「・・・」

ファリス「どうしたんだあの二人?」

クイナ「今はそっとして置くアル・・・」

クルル「でもお姉ちゃん達、カタストロフィーを一瞬で倒すなんて凄いね!!」

ダガー「あ、あれね・・・だって気持ち悪かったんだもん・・・」

フラットレイ「!!」

スタイナー「陛下・・・ちょっと・・・」

ダガー「?」

スタイナー「しばらくフラットレイの前で『気持ち悪い』と言うのは止めてくれませぬか?」

ダガー「どうして?」

スタイナー「いつか教えます・・・」

ミコト「で、サラマンダーはどうしたの?」

クイナ「とりあえずそっとして置いてくれアル・・・」

ミコト「別にいいけど・・・」

サラマンダー「なぁ・・・俺ってナマコ?」

フラットレイ「私は・・・気持ち悪いのか・・・?」

ビビ「滅茶苦茶落ち込んでるね。僕らは戦いもせずに終わったからどれだけ強いか分かんないけど、そんなに辛かったのかな?」

エーコ「そうよね・・・既に燃やされてたからね。」

スタイナー「自分の所はフラットレイがトランスしてな・・・」

ダガー「フラットレイもトランス出来たの!? と言うかそこまで苦戦したの?」

スタイナー「いや・・・トランスの理由は聞かないで下さい・・・」

ダガー「?」

ミコト「とりあえず六対倒したのよね。」

クルル「もしネクロフォビアがいなかったらこれで全部?」

バッツ「だといいがよ・・・」

ダガー「バッツ?」

ダガーはバッツの様子が少しおかしいことに気付いた。

ダガー「ねえレナ。バッツとネクロフォビアってのと何かあったの?」

レナ「思い当たる節はあるけど・・・」

「この私を呼んだか?」

その場全員「!?」

どこからか声が聞こえた。

バッツ「その声・・・ネクロフォビアか!!」

すると皆の前にネクロフォビアが現れた。

ネクロフォビア「久しぶりだな貴様ら・・・」

バッツ「またてめぇに会うとはな・・・」

ネクロフォビア「私が何かしたか?」

バッツ「てめぇがいなかったらギルガメッシュは死ななかったんだ!!」

ネクロフォビア「そのことか・・・自爆したのはあいつだ。私には何の関係も無い。」

バッツ「うるせーーー!!」

バッツは剣を握り締めネクロフォビアに斬りかかった。

レナ「やっぱりギルガメッシュのことね・・・」

ダガー「誰?」

ファリス「本当はエクスデスの下についていた男だったんだけどよ・・・何度か戦って行く内に敵同士なのに互いが良く分かるようになってな・・・」

スタイナー「好敵手と言うものか。」

レナ「ええ。でもギルガメッシュはエクスデスに捨てられ、次元の狭間で再開したけれど・・・あいつに苦戦している時にギルガメッシュが自爆してあいつごと・・・」

クルル「言っていたよね・・・『仲間』って・・・あれって『俺も仲間にしてくれ』って言いたかったんだと思うんだ。」

レナ「だから一番戦ったバッツにとって、あいつはギルガメッシュの仇なのよ・・・」

ダガー「バッツ・・・」

バッツ「うぉーーー!!」

ネクロフォビア「フフフ・・・無駄だ。今度のバリアは剣の刃も通さないぞ!!」

バッツ「はぁはぁ・・・くそぅ!!」

ネクロフォビア「言っておくが、召喚魔法や魔法剣も今の私には通じないぞ。」

エーコ「ちょっとそれじゃあ打つ手無しじゃん!!」

レナ「あのバリアはネクロフォビアの周りに四つ浮いていたはずだけど・・・」

ビビ「でもそんなもの見えないよ。」

ファリス「復活してバリアを自分の体ん中に埋め込んだな・・・」

クルル「どうするの!?」

ミコト「・・・そうだわ!!」

ダガー「何か策があるの!?」

ミコト「一か八かだけど・・・」

そう言ってミコトはリボルバーを右腰のホルスターに置いて右手に光を出した。

ダガー「それってまさか・・・!!」

ミコト「ええ。」

ミコトが光を握り締めるとユニコーンドライブが現れた。

ミコト「どんな攻撃も弾くって言うけど・・・古の十七の武器ならどうかしら?」

ダガー「撃てるの!?」

ミコト「言ったでしょ、一か八かって!!」

そう言ってミコトはユニコーンドライブの銃身をネクロフォビアに向けた。

ミコト(お願い・・・今だけ・・・一瞬でいいから・・・力を貸して!!)

ミコトは強く祈った。すると。

ダガー「ユニコーンドライブが・・・」

銃身に光が集まりだしていた。

ミコト「いっけぇーーー!!」

ミコトは思いっきり引き金トリガーを引いた。

ヴァシューーーーー!!

ビビ「わっ!!」

ユニコーンドライブからとてつもない力がある光が発射された。

ミコト「くぅーーー!!」

ネクロフォビア「なっ!?」

ズドーーーーン!!

光は貫通し、ネクロフォビアに届いた。

ネクロフォビア「な、何だと・・・!!」

バッツ「今だ!!」

バッツは剣に力を込めた。

バッツ「アルテマウェポン!! 力を貸してくれ!!」

バッツが力を込めて握り締めると刃が赤、青、緑、黄色の四色に光りだした。

バッツ「フォースエレメンタラー!!」

ヴァーーーーー!!

バッツが剣を振ると刃から四つの光が現れ、一つとなってネクロフォビアに向かって行った。

ネクロフォビア「ば、馬鹿なーーー!!」

ドガーーーン!!

ネクロフォビア「がぁーーー!!」

バッツの攻撃が止めとなってネクロフォビアは塵となって消えた。

バッツ「はぁはぁ・・・や、やったぜ・・・」

レナ「バッツ・・・おめでとう。」

バッツ「いいや、俺の力じゃない。ありがとなミコ・・・ミコト!?」

ミコト「うっ・・・」

ミコトは倒れていた。

ダガー「大丈夫!?」

ミコト「だ、大丈夫・・・ちょっと・・・疲れただけ・・・」

そう言ってミコトは気を失った。

ダガー「・・・命に別状は無いわ。」

エーコ「よかった・・・でも、でもこれが・・・」

ビビ「古の十七の武器の力・・・」

スクサフ「・・・」





シド「アパンダの燃えカスをセットして次の星の座標は分かったぞ。」

ダガー「ありがとうシド。」

エーコ「それじゃあミコトが起き次第出発ね。」

ダガー「ええ。」

バッツ「しかしまだ凄い武器があるんだな。あの力、俺のアルテマウェポン並・・・いや、それ以上かもな。」

ダガー「アルテマウェポン?」

バッツ「俺の剣さ。こいつはとてつもない力、究極の力がある武器なんだ。俺も使えるまでかなり時間がかかったからな。」

レナ「でも確かセシルも持っていたわよね。」

ダガー「あのレイピアのこと?」

レナ「はい。」

ファリス「こうやってあるんだからまだあるんじゃないか?」

ダガー「そうかもね。」

ミコト「・・・ん・・・」

ダガー「ミコト、大丈夫?」

ミコトが目を覚ました。

ミコト「え、ええ・・・ごめんなさい、私が気を失ってて時間取っちゃって・・・」

ダガー「いいのよ。」

エーコ「ミコトも起きたんだし、行こうよ。」

ダガー「ええ。」

そして八人は装置の前に立った。

バッツ「頑張れよ。大切な奴なんだろ。」

ダガー「うん。」

クルル「ばいばい。」

ファリス「頑張れよ。」

レナ「それでは。」

ミド「じゃあね。」

バッツ「さよならだ。」

ダガー「ありがとうバッツ、レナ、ファリス、クルル、ミドにシド。」

シド「では行くぞ!!」

そして装置が発動して八人は光となり、空に上がった。

バッツ「・・・ありがとよ。」

レナ「バッツ?」

バッツ「あいつの仇を討たせてくれてよ。」

レナ「・・・そうね。」

バッツ「また・・・会えるだろうか。」

レナ「会えるわよ、きっと。」




二つ目の魔獣を倒したダガー達。そこで見た古の十七の武器の力。その力が完全に発動する時はいつ来るのだろうか・・・




続く










あ と が き
セシルに続いてバッツの登場。
彼キャラ薄いよね。
古の武器の力もえらいことに・・・
全て揃ったらどうなんのか。
第ニ話へ
第四話へ
第二部TOPへ

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