CRYSTAL MEMORY STORY

第二部 武器と運命の物語
第二話 銀髪の聖騎士



行方不明だったジタンが突如ダガー達の前に現れたが彼は死の淵に立たされていた。ジタンを救うべくダガー達は別の星へと向かった。

ダガー「う・・・ん・・・」

ダガーはどこかの部屋で目を覚ました。

ダガー「あれ・・・ここは?」

ダガーはどうしてかまともなベットで眠っていた。そして周りを見ると他の七人もいた。そして。

?「やぁ、目覚めたかい?」

そして銀色の髪の青年がいた。

ダガー「あの・・・あなたは?」

青年「僕はセシル、ここバロンの国王さ。」

青年の名はセシルと言うらしい。

ダガー「国王?ではここはどこかの国ってことですか?」

セシル「まあそう言うことになるね。君は別の星出身だね?」

ダガー「どうしてそれを?」

セシル「僕達の世界とは服が少し違うからね。何となく分かったんだ。」

ダガー「そうですか。私はガーネット=ティル=アレクサンドロスです。私のことは気安くダガーって呼んでください。」

セシル「ダガー? 何でガーネットじゃないんだ。」

ダガー「あの、それは・・・」

セシル「とりあえずここで話すのもなんだし、僕について来なよ。」

ダガー「でもみんなが・・・」

セシル「その内目覚めるさ。」

ダガー「それなら・・・」

そしてダガーとセシルはどこかに向かい歩き出した。

セシル「ここでいいかな?」

二人が来たのは城の見張り台にあたる塔の上だった。

ダガー「はい。」

セシル「で、何で君はダガーって呼んだほうがいいのかい?」

ダガー「私は名前の通りアレクサンドリアと言う国の女王なのです。この名前は四年前私がまだ王女だった時に城から出た時につけた偽名なのですが、皆の間ではダガーで馴染んでいるので。」

セシル「女王か。若いのに大変だね。」

ダガー「そう言うセシルさんも若いのに国王ではありませんか。」

セシル「セシルでいいよ。僕はここの国王に育てられたんだけど、その国王がゼムスと言う奴の策略で殺されたんだ。そして僕らが倒して僕とローザがここを収めることにしたんだ。」

ダガー「ローザって恋人ですか?」

セシル「まあそうだね。」

ダガー「私の方は四年前にお母様が死んでしまって、お父様も十年前に死んでしまっているので私が女王に即位したんです。十六の時に。」

セシル「大変だったんだね。所でどうしてこの星に来たんだい?」

ダガー「はい。この星で倒したはずの魔獣が復活したとかそんなことありませんか?」

セシル「倒したはずの魔獣? そう言えば五体ほど復活していたな。」

ダガー「本当ですか!?」

セシル「何か知ってるようだね、玉座の間で話そう。」

ダガー「はい。」

そして二人は玉座の間に来た。

セシル「では教えてくれ。何故復活したのかを。」

ダガー「はい。実は私の仲間の一人がその魔獣達を召喚したのです。」

セシル「召喚?」

ダガー「ええ。その魔獣には仲間の魂が振り分けられ、倒さないと仲間は死んでしまうのです・・・」

セシル「その仲間は・・・とても大切な人なんだね。」

ダガー「はい・・・」

セシル「この星に現れたのは全部で五体いるんだ。」

ダガー「五体も?」

セシル「その五体は白竜、ダークバハムート、プレイグ、ルナサウルス、ダイダリアサンの五体。僕達の方で既にダークバハムートとルナサウルスは倒してあるよ。」

ダガー「では後は白竜とダイタリアサンですか。何だかリヴァイアサンに似た名前ですね。」

セシル「リヴァイアサンを知ってるのですか?」

ダガー「知ってるどころか私召喚できますよ。バハムートも。」

セシル「ええ!?」

ダガー「私女王をやってますけど本当はマダイン・サリって言う召喚士一族の村出身なんです。」

セシル「・・・」

ダガー「どうしました?」

セシル「いや、僕の仲間にミストって言う召喚士が住む村出身の仲間がいるんだ。」

ダガー「この星にも召喚獣が!?」

セシル「この星では幻獣って呼ばれてるんだけどね。」

ダガー「そうなのですか。」

二人がそんなことを話していると。

?「おうセシル!!他の連れが目を覚ましたぞ!!」

後ろから髭もじゃメガネの男と他の仲間達が来た。

セシル「シド、お客さんの前だよ。」

ダガー「シ、シド!?」

シド「ワシの名前がどうした?こいつらもそんな反応したがよ。」

ダガー「いえ・・・私の星にもシドって言う方がいたものですから・・・」

エーコ「で、何を話していたの?」

ダガー「紹介するわ。私の星のシドの養子のエーコ、幼いけど王女よ。」

セシル「よろしく。エーコ王女。」

エーコ「あんたは?」

セシル「失礼した。僕はセシル、この国の国王だけど気軽にセシルって呼んでくれ。」

エーコ「よろしくね!!」

ダガー「他の人も紹介するわ。帽子の少年がビビ、ネズミの亜人がフラットレイ、鎧を着てるのがスタイナー、あの何とも言えない生物はクイナ、ドレットへアーはサラマンダーでシッポが生えてる子がミコトです。」

ビビ「よろしく。」

セシル「君達の星は亜人が多いんだね。」

ダガー「ええまあ・・・」

セシル「とりあえず君の仲間のために早く白竜とダイタリアサンを探さなくちゃね。」

ダガー「はい。」

エーコ「仲間じゃなくて恋人でしょ?」

ダガー「エ、エーコ!!」

セシル「そうなのかい?」

ダガー「え、ええ・・・」

ミコト「それに子供もいるしね。」

ダガー「ミコトも余計なこと言わないの!!」

セシル「ははっ、大変だね。」

ダガー「笑わないで下さい!!」

セシル「で、兄さんてことはその人はミコトさんのお兄さんなのですか。」

ミコト「はい。」

エーコ「兄妹とは思えないほどラブラブだけどね。」

ミコト「い、いいでしょ!!私は兄さんが好きなんだから!!」

?「俗に言うブラコンか。」

その場全員「!?」

ダガー達の後ろに派手な服装の忍者みたいな青年が来た。

青年「久しぶりだなセシル。」

セシル「エッジ、どうしてここに?」

青年の名はエッジと言うらしい。

エッジ「なんか前倒した月のモンスターが復活したって聞いたからよ。リディアにも連絡入れておいたぜ。」

セシル「そのことに関してギルバートやヤンさん達にも伝えておいたよ。」

エーコ「誰なのこいつ?」

セシル「彼はエッジ、僕の仲間さ。」

エッジ「ま、よろしくな。」

セシル「所でエッジ、カインは?」

エッジ「お前も知らないって事はまだいないのか?」

セシル「うん・・・」

ダガー「カインって?」

セシル「僕の幼なじみの竜騎士さ。戦いが終わってからは修行に出るって言ってそれっきり。」

フラットレイ「ほう、この世界にも竜騎士がいるのか。」

セシル「するとあなたも。」

ダガー「フラットレイは竜騎士最強の男って言われてるのよ。」

フラットレイ「いやいや、私はまだまださ。」

セシル「この星にいる間にカインと会ったら手合わせしてみたらどうだい?彼はここの竜騎士隊の隊長だからね。」

フラットレイ「それは楽しみだな。」

?「とても盛り上がってるわね。」

エッジ「おっ!!」

今度は緑色の服を来た女性が現れた。

セシル「リディア、よく来たね。」

リディア「久しぶりねセシル。」

エッジ「また美しくなったな。」

リディア「久しぶりねエッジ。」

セシル「幻獣界にいてまた大人になったね。」

エーコ「幻獣?」

ダガー「もしかしてこの人が召喚士の?」

リディア「あら、あなたも召喚士?」

エーコ「あたしもね。」

ダガー「ここの星では召喚士に角は無いんだ。」

エリ「この星?」

セシル「説明するよ。この人達は別の星からあの魔獣達を倒しに来たんだ。」

リディア「そうなの、私はリディア。あなたは?」

エーコ「あたしはエーコ。よろしくね。」

リディア「こちらこそ。」

セシル「他の方はダガーにミコト、スタイナーにフラットレイ、ビビにクイナとサラマンダーって言うんだ。」

エッジ「つうことで改めてよろしくな坊主。」

ビビ「はい。」

リディア「そう言えばヤンさんやギルバートは?」

セシル「まだのようだね。パロムとポロムにも伝えてあるんだけど、みんなまだのようだ。」

ダガー「その方達も仲間なのですか?」

セシル「そうさ。ヤンさんはファブールの王、ギルバートはダムシアンの王子さ。パロムとポロムはミシディアって言う魔道士の村出身の双子の黒魔道士と白魔道士なんだ。歳はちょうどエーコ王女と同じくらいかな?」

エーコ「そうなんだ。いい友達になれるかな?」

セシル「どうだろうね。パロムは一言で言えばいたずら小僧、ポロムはその正反対な性格だからね。」

ビビ「とりあえず話してみたいな、同じ黒魔道士として。」

セシル「結構気があったりして。歳も近いんだし。」

ダガー「セシルは仲間が沢山いるのね。」

セシル「まあね。前に何度も再開と別れを繰り返してゼムスを倒したんだから。」

シド「そりゃそうさ。なんてったってワシも自爆したからな。」

ダガー「よ、よく生きてましたね・・・」

セシル「それを言ったらヤンさんも僕達のために一度死に掛けたし、パロムとポロムも自分達を石化して僕やシドを助けたんだ。」

シド「だがあの爺さんは死んじまったがな・・・」

セシル「テラさんか・・・」

ダガー「その人はどうして?」

セシル「テラさんはギルバートの死んだ恋人の父親だったんだけど、その恋人が兄さんがダムシアンを襲撃した時に死んでしまって、兄さんを倒そうとメテオを放って・・・」

ミコト「あなたの兄さん?」

エッジ「ゴルベーザって言う奴でな、あいつもゼムスに操られてたんだ。そしてゴルベーザはカインを操ってセシルを襲わせたり、クリスタルを奪ったりしてな。」

八英雄の六人「クリスタル!?」

セシル「そっちの世界にもあるんだね。」

ダガー「こっちでのクリスタルは星の核みないなものだけどね。」

セシル「僕らの方は大きな力を持った宝石みたいなものなんだ。」

ダガー「そうなんだ。」

セシル「話を戻すよ。その後兄さんは正気を取り戻して月の民のフースーヤと一緒に月でゼムスを倒しに行ったんだ。」

ダガー「月の民?」

セシル「その名の通り月に住む人達さ。僕も兄さんもその血が流れているんだ。」

リディア「その後二人は月に残ったんだけど・・・」

ダガー「けど?」

エッジ「月自体どこかに行っちまってな・・・」

ダガー「それじゃあ・・・」

セシル「でも二人は生きてるさ。」

ダガー「あなた強いのね。」

シド「前は弱気な暗黒騎士だったがな。」

セシル「その話はやめてよ。」

ダガー「暗黒騎士だったんですか?」

セシル「でも今はパラディンだからね。」

ダガー「パラディン?」

セシル「聖騎士みたいなものさ。」

ダガー「そうなんですか。」

エッジ「所でよ、いくらなんでも遅すぎやしないか?」

セシル「確かに・・・」

ダガー「何かあったのでしょうか?」

?「セシル!!」

その場全員「?」

奥から一人の女性がやって来た。

セシル「ローザ、どうしたんだ?」

ダガー「この人がローザさん? 綺麗な方ですね。」

ローザ「ま、綺麗だ何て。」

セシル「それでどうしたんだ?」

ローザ「あ、そうよ!!今ヤンさん達がダイタリアサンと戦ってるって!!」

セシル「来たか!!」

エッジ「行こうぜセシル!!」

セシル「もちろんだ!!君達も手伝ってくれるよね。」

ダガー「はい!!」

セシル「シド!!赤い翼の準備を!!」

シド「もう出来てらい!!」

セシル「行くぞみんな!!」

ダガー「赤い翼って?」

セシル「後で話す!!今はついて来てくれ!!」

ダガー「あ、はい!!」

そしてダガー達はどこかへ走り出した。

リディア「国王になってもまだ隊長気分なのね。」

セシル「そりゃあね。」

ダガー「隊長?」

セシル「向かう途中で話すよ。」

そしてダガー達はドックのような場所に来た。そこには。

ダガー「飛空挺!? 五隻も!?」

五隻の赤い飛空挺だった。

セシル「早く乗り込んで!!」

ダガー「あ、はい!!」

そして全員飛空挺に乗り込んだ。

セシル「赤い翼、出撃!!」

セシルの命令で飛空挺が出航した。

セシル「目標、ダイタリアサン!!」

そして飛空挺はダイタリアサンへ向かった。

セシル「赤い翼とはバロンが誇る最精鋭部隊のことさ。僕はそこの隊長でもあるんだ。」

ダガー「凄いのね。」

セシル「急ごう!!魔獣達は皆強くなってるんだ。」





モンク僧「はぁーーー!!」

ダイタリアサン「ギャーーー!!」

モンク僧「うおっ!!」

吟遊詩人「大丈夫ですかヤンさん!!」

ヤン「大丈夫だギルバートよ。」

ギルバート「でもどうしてこいつが・・・月でセシル達が倒したって聞いたのに・・・」

少年「それ言ったらあの骨とかはどうなんだよ!?」

少女「それにあの黒いバハムートもそうです。」

ヤン「パロムとポロムの言う通りだ、無駄口を叩いてないで一気に行くぞ!!」

ダイタリアサンとヤン達四人が戦いっていた。

ギルバート「伊達に吟遊詩人をやってはいない!!力は無くても補助は出来る!!」

ギルバートは竪琴を奏でた。

ダイタリアサン「ギャッ!?」

竪琴から奏でられる音色によりダイタリアサンの動きが鈍った。

ポロム「パロム!!同時に行くわよ!!」

パロム「分かってるよ!!」

そして二人は詠唱に入った。

ヤン「はぁっ!!」

そしてヤンは直接ダイタリアサンに攻撃を仕掛けた。

ドムッ!!

ダイタリアサン「ギャアッ!!」

ヤンの一撃は溝撃ちとなって少しはいいダメージを与えられた。

ヤン「今だ!!」

パポ「プチメテオ!!」

シュアーーー!!

二人が同時に放つと空から流れ星がダイタリアサンに降り注いだ。

ダイタリアサン「ガァーーー!!」

パロム「全然効かねぇな。」

ポロム「そんなこと言ってる暇があったらもっと行くわよ!!」

パロム「分かってるよ!!」

二人はまた詠唱に入ろうとした。が。

ダイタリアサン「ガァーーー!!」

ダイタリアサンが自分の周りに水を集めだした。

ギルバート「まずい!! 津波を起こすつもりだ!!」

パロム「てことは俺達流されるのか!?」

ポロム「縁起の悪い事言わないの!!」

ヤン「しかしこのままでは危ないぞ!!」

ダイタリアサン「ガァーーー!!」

そして遂にダイタリアサンが津波を発生させた。

パロム「うぉわーーー!!」

ポロム「このままでは・・・」

ヤン「万事休すか・・・」

ギルバート「アンナ・・・」

そして津波が四人の目の前に迫ってきた。 と、その時。

「風のささやき!!」

どこからか女性の声が聞こえた。 と、同時に。

ヤン「うおっ!?」

ギルバート「わっ!?」

四人の体が風で宙に浮いた。

パロム「なんだなんだ!?」

ポロム「あ、あれっ!!」

ヤン「おお!!」

四人の上に赤い翼が来ていた。

セシル「ヤンさん!! ギルバート!! パロムもポロムも大丈夫か!?」

ギルバート「セシル!!」

そして四人はセシルが乗ってる船に乗った。

ヤン「恩にきるぞ。」

ギルバート「そちらの方々は?」

セシル「あの魔獣を倒しに来た別の星の方さ。」

ダガー「次は私達がやります。あなた達は休んでて。」

パロム「まだまだ大丈夫だっての!!」

エーコ「いいから休んでなさいよ。」

パロム「何だこのガキ?」

エーコ「ガ、ガキですって!? アンタよりは大人よ!!」

パロム「なんだと!?」

ビビ「止めなよエーコ。」

ポロム「よしなさいパロム!!」

エパ「むぅ〜・・・」

ポロム「似たもの同士大変ですね。私ポロムって言います。」

ビビ「そうだね。僕はビビって言います。」

ダガー「挨拶は後にしてまずはあいつを倒さなきゃね。」

セシル「幸運にもこの辺に街は無いからある程度なら爆撃できるな。」

シド「準備は出来てるぜ。」

セシル「よし、一斉に爆撃だ!!」

セシルの命令で赤い翼全艦がダイタリアサンに対して爆撃を開始した。

ドゴーーーン!!

ダイタリアサン「ギャーーー!!」

ダガー「凄い・・・」

赤い翼の爆撃でダイタリアサンにかなりのダメージを与えられた。

セシル「このまま一気に倒すぞ!!」

エッジ「そう行きたいが無理だな。」

リディア「セシル!! プレイグが近づいてきたわ!!」

セシル「何!?」

遠くから一つ目の化け物が近づいてきた。

プレイグ「ピギャーーー!!」

セシル「こんな時に・・・」

ダガー「セシル達はプレイグを倒してきて!!私達でダイタリアサンを倒すから!!」

セシル「大丈夫かい?」

ダガー「大丈夫だから早く!!」

セシル「分かった。任せるよ。」

ダガー「みんな行くわよ!!」

エーコ「でもあいつまでかなり遠いよ。」

ダガー「下に降りてる時間は無いわ!!飛ぶわよ!!」

エーコ「ええ!? マジ!?」

ダガー「本気でなきゃこんなこと言わないわよ!! えいっ!!」

ダガーが船から飛び降りた。

スタイナー「ぬおっ!! 陛下!!」

ビビ「僕らも行くしかないよ!!」

エーコ「でもこの高さよ!!」

ビビ「何とかなるさ!!」

そしてビビも飛び降りた。

エーコ「むぅ〜・・・えいっ!!」

エーコも飛び降りた。

フラットレイ「我らも行くしかないな。」

スタイナー「ぬぬぬ・・・男は根性じゃーーー!!」

クイナ「ヤケクソアル!!」

サラマンダー「しょうがない・・・」

ミコト「兄さんのためなら・・・怖くない!!」

そして残りの五人も飛び降りた。

セシル「僕らはプレイグを倒しに行く!!」

そして赤い翼はプレイグを倒しに向かった。

ダガー「このまま行けばダイタリアサンの頭に・・・」

こちらの八人はそのまま自然落下していた。

エーコ「でもこれ着地はどうすんのよ!?」

ビビ「ガルーダを召喚して風を起こすんだ!!」

エーコ「あ、なるほど!!」

クイナ「だったら早くしてアルーーー!!」

エーコ「今召喚する!! ガルーダ!!」

エーコがサファイアからガルーダを召喚した。

エーコ「早く風で助けて!!」

ガルーダ「ギャーーー!!」

命令を受けてガルーダが風を発生させた。

エーコ「これで何とか・・・あれっ!?」

ビビ「どうしたのエ・・・お姉ちゃん!?」

ダガーは風を受けずそのまま落下していった。

エーコ「ダガー!! 死んじゃうよ!!」

ダガー「私なら大丈夫だから!!」

そう言ってダガーは左腰につけてあった鞘からセイブ・ザ・クイーンを抜いた。

ダガー「ベアトリクスから教えてもらってるから・・・後は実行あるのみ!!」

そしてセイブ・ザ・クイーンに力を込めた。

ダガー「はぁ・・・ストックブレイク!!」

なんとダガーがストックブレイクをダイタリアサンに向けて放った。

ボーーーン!!

ダイタリアサン「ギャッ!?」

ダイタリアサンに当たって爆発が起こった。

ダガー「よっと!!」

ダガーは爆風で落下速度を下げてダイタリアサンから地面へと着地した。

エーコ「や、やるようになったのね・・・」

他の仲間は唖然としていた。

ダガー「さあこいつをやるわよ!!」

スタイナー「こ、心得ました!!」

そう言ってスタイナーは前から使ってる剣を抜いた。

エーコ「エクスカリバーは使わないの?」

スタイナー「今の自分では大根すら斬れないのでな。」

エーコ「そら言えるわ。」

クイナ「とりあえずワタシは斧を使っておくアル。」

クイナはフォークではなくルーンアクスに似た斧を持った。

フラットレイ「私は使い慣れたこいつを使おう。」

ミコト「私も。」

フラットレイとミコト、ついでにサラマンダーは前と同じ武器を使ってた。

ビビ「本当はメイスオブゼウスを使いたいけどまだ使い慣れてないからね。」

ビビも前と同じ杖を持っていた。

エーコ「あたしは勿論フェアリーテイルを!!」

そう言ってエーコは髪飾り状態のフェアリーテイルを持って力を込めた。 が。

ガシャン!!

エーコ「きゃうっ!!」

また潰れた。

ビビ「・・・諦めたら?」

エーコ「・・・うん。」

おとなしくエーコはフェアリーテイルを羽根に戻した。

ダガー「じゃあみんな行くわよ!!」

サラマンダー「おう!!」

ビビ「僕らは後方から魔法で援護を!!」

エーコ「うん!!」

そして二人は魔法の詠唱に入った。

ダガー「えーーーい!!」

ダガーはダイタリアサンに斬りかかった。

ダイタリアサン「ガァーーー!!」

しかしダイタリアサンがシッポをダガーに向けて振り下ろした。

ダガー「わっと!!」

ドスン!!

しかしダガーは上手く避けた。

ダガー「危なかった・・・」

エーコ「・・・ダガーも思いっきり前衛キャラになってるわね。」

ビビ「ま、いいんじゃない?」

エーコ「それもそうよね。」

ビビ「じゃ、行くか。サンダガ!!」

ズドォーーーン!

ダイタリアサン「ギャッ!!」

ビビのサンダガは見事に命中した。続いて。

エーコ「やっちゃえタイタン!!」

エーコがタイタンを召喚した。

エーコ「大地の怒りでやっちゃえ!!」

エーコの命令でタイタンは地面を持ち上げ投げつけた。

ドガーーン!!

ダイタリアサン「ガァーー!?」

ダガー「いいわよ二人とも!!」

スタイナー「我らも行くぞ!!」

フラットレイ「ああ!!」

そして大人四天王(?)もダイタリアサンに向かって行った。

ミコト「援護は任せて!!」

ガーーーン!!

ミコトも銃で皆の援護にまわった。

クイナ「何だかワタシ達の存在が薄れていくような・・・」

サラマンダー「気にするな・・・」

その頃。







プレイグ「ピギャーーー!!」

エッジ「くっそー・・・離れてたら主砲で一撃なのによ。」

プレイグは赤い翼の甲板まで来ていた。

セシル「しょうがないよ。」

リディア「ぶつくさ言ってないで戦うの。」

エッジ「あいよ!!」

そう言ってエッジは手裏剣をプレイグに投げつけた。

ザシュシュッ!!

プレイグ「ピギャッ!?」

リディア「続けていくわ!! トルネド!!

リディアがプレイグにトルネドを放つと辺りに風が集まりだした。そして。

ビュァーーー!!

大きな竜巻を起こした。

セシル「リ、リディア危険だよ!!」

竜巻は赤い翼自身にダメージを与えてしまった。

リディア「あ、ごめん。」

エッジ「つうかセシルも戦えよ。」

セシル「そうしたいんだけど、剣が抜けなくなって・・・」

エッジ「何ぃ!?」

セシル「と言うことで頑張ってくれ。」

エッジ「お前な・・・」

と、プレイグがエッジ目掛けて突進して来た。

プレイグ「プギャーーー!!」

エッジ「どわっ!!」

エッジは体当たりを喰らって吹っ飛ばされた。

ローザ「大丈夫?」

エッジ「そう思うんなら・・・」

ローザ「はい。ケアルラ!!」

ローザのケアルラでエッジの体力は回復した。

エッジ「せめてケアルダで頼む・・・」

リディア「贅沢言わないの。」

エッジ「へいへい・・・」

と、またプレイグが突進してきた。

エッジ「こんなろ!!」

エッジは両手に忍者刀を持って斬りかかった。が。

ザグシュッ!!

プレイグ「プギャッ!?」

エッジ「何だ!?」

?「何やってんだよお前ら。」

ローザ「あっ!!」

プレイグの上に槍を持った青い鎧の青年がいた。

青年「セシル、ローザ、久しぶりだな。」

セロ「カイン!!」

カイン「よっ!!」

プレイグ「プ、プギャーーー!!」

カイン「おっと。」

カインはジャンプしてプレイグから離れた。

カイン「セシル!! これを使え!!」

そう言ってカインはセシルに剣を投げ渡した。

カイン「そいつは今使えないんだろ!?」

セシル「ありがとう!!」

そしてセシルは剣を握ってプレイグに斬りかかった。

セシル「はぁーーー!!」

プレイグ「ピギャーーー!!」

そしてプレイグもセシルに向かって突進してきた。

ローザ「セシル!!」

ズヴァーーー!!

プレイグ「ピギャッ・・・」

すれ違い様セシルはプレイグを一刀両断した。

セシル「ありがとうカイン。」

カイン「いいって事よ。それにしても何で白竜だけじゃなくこいつまでいるんだ?」

セシル「白竜?」

カイン「ああ。まあ俺が一人でやっつけたがな。」

ローザ「凄い・・・」

カイン「で、何でこいつらが復活したんだ?」

セシル「後で話すよ。早くダイタリアサンへ!!」

シド「おっしゃ行くぜ!!」

そして赤い翼はダイタリアサンへ進路をとった。







ダガー「ラムウ!! 裁きの雷!!」

ズドーーン!!

ダイタリアサン「ギャァーーー!!」

エーコ「うわぁ・・・全然効かない・・・」

ビビ「雷なのに何で・・・」

ダガー「多分私がここ最近召喚をしたことが無かったからかしら?」

フラットレイ「確かにな。あの戦いの後多少剣の修行をして出産などで召喚なんかする暇がなかったからな。」

ダガー「もうちょっと召喚魔法を鍛えなくちゃね。」

サラマンダー「そんなのこいつ倒してから言えーーー!!」

クイナ「援護頼むアルーーー!!」

この二人はまだダイタリアサンに取り付いて戦っていた。

エーコ「しょうがないわね・・・フレンズ!!」

エーコはムーンストーンからフレンズを呼び出した。

エーコ「思いっきりやっちゃって!!」

チョコボ「クエッ!!」

モーグリ「クポ!!」

サボテンダー「キュウ!!」

ムンバ「ラグナ!!」

ケット・シー「ニャアッ!!」

コヨコヨ「は〜い!!」

トンベリ「・・・」

動物達は皆ダイタリアサンに向かって行った。

ダガー「相変わらず癒し系なのね・・・」

ダイタリアサン「ガァーーー!!」

ビビ「オマケに強いし・・・」

フレンズによりダイタリアサンにかなりのダメージを与えられた。

スタイナー「では自分が止めを。」

フラットレイ「いや、私も行こう。」

ダガー「待って!! ダイタリアサンが何かしようとしてるわ!!」

スフ「何!?」

ダイタリアサン「ガァーーー!!」

ダイタリアサンが自分の周りに水を集め始めていた。

エーコ「何か・・・やな予感が・・・」

ダイタリアサン「ガァーーー!!」

ダイタリアサンは大津波を発生させた。

サラマンダー「おわぁーーー!!」

クイナ「アイヤーーー!!」

クイナとサラマンダーは全力で逃げてきた。

エーコ「やばーーーい!! あのままじゃあたし達流されちゃう!!」

ビビ「ガルーダの風で何とかならない?」

エーコ「そ、それが・・・」

ダガー「フレンズ召喚して・・・MP不足?」

エーコ「ピンポ〜〜〜ン!! その通り!!」

ダガー「嘘でしょ〜〜〜!?」

エーコ「あ〜〜〜ん!! 誰か助けて〜〜〜!!」



エッジ「おいあいつらやばいぞ!!」

赤い翼が上まで来ていた。

ローザ「リディア、早くシルフを!!」

リディア「そ、それが・・・」

他一同「それが?」

リディア「さっきのでMP全部使っちゃった。」

エッジ「ば、馬鹿やろーーー!!」

カイン「どうするんだ!?」

セシル「どうするって言われても・・・ん?」

ローザ「どうしたの?」

セシル「剣が・・・アルテマウェポンがうずいてる。」

エッジ「何で今さら?」

セシル「今使う時だからさ!! はあっ!!」

セシルは赤い翼から飛び降りた。

エッジ「お、おいセシル!!」



フラットレイ「どうするのだ!?」

スタイナー「ストームサーベルでは・・・無理だな。」

クイナ「ツイスターは無理アル・・・MP0アル・・・」

ビビ「ダークネスでもあれは弾き返せないだろうな・・・」

エーコ「誰かーーー!!助けっ!?」

ダガー「どうしたのエーコ?」

エーコ「あ、あれセシル!?」

ミコト「ええっ!?」

ダガー達より少し前の空にセシルが落下して来た。

ダガー「何するつもりなの!?」



セシル「この力なら・・・あの人達は守れる!!」

そう言ってセシルは左腰からレイピア状の剣を抜いた。

セシル「アルテマウェポンよ!! 僕に力を!!」

そしてセシルは剣を振り上げた。

セシル「はぁーーー!!」

ヴァーーーーー!!

ダガー「わあっ!!」

エーコ「きゃーーー!!」

あたりに凄い爆発が生じた。

ダガー「・・・あれ? 津波が来ない?」

ビビ「本当だ。」

ダガー「いったいどうし・・・セシル!?」

セシル「はぁ・・・!!」

なんとセシルがダガー達の前で津波を剣で斬っていたのだ。

ダイタリアサン「ギャッ!?」

セシル「このまま・・・貫けぇーーー!!」

セシルは剣に力を込めた。すると剣が白と黒に光りだした。

セシル「クロスブラスター!!」

バシューーー!!

セシルが剣先をダイタリアサンへ向けると白い光と黒い光が回転しながらダイタリアサンへ向かって行った。そして。

ヴァーーー!!

ダイタリアサンを貫いた。

ダイタリアサン「ギャァーーー!!」

それが止めとなってダイタリアサンは光となって消えた。

セシル「・・・」

ダガー「凄い・・・」

セシル「だ、大丈夫かい・・・?」

ダガー「ええ。でもあなたは・・・?」

セシル「な、何でも・・・ない・・・さ・・・」

ミコト「そうは見えないけど。」

と、赤い翼が降りて来た。

ローザ「セシル、大丈夫?」

セシル「あ、ああ・・・」

しかしセシルの様子は普通では無かった。

リディア「どうしたの?」

セシル「な、何でも・・・無いから・・・」

カイン「ん?」

よく見るとセシルの足が震えていた。

カイン「なるほど。」

何かに気付いてカインはセシルに近づいた。そして。

コツッ

セシルのひざを槍で軽く叩いた。すると。

セシル「あふっ・・・!!」

その場に倒れこんだ。

カイン「あの高さから飛び降りて着地の際に足がしびれたんだろ?」

セシル「分かるんなら・・・そっとしておいてよ・・・」

数分後



セシル「はぁ〜・・・これで君達の目的は達せられたわけだ。」

ダガー「いえ、まだ後五つの星に行かなくてはいけないので。」

セシル「後五つか。」

ダガー「この星に別の星に行ける装置ありませんか?」

セシル「別の星に行ける装置? それならあるよ。」

ダガー「よかった・・・これで一日待たずに済むね。」

ミコト「でもあの魔獣の細胞が無きゃ次どこに行けばいいか分かんないでしょ。」

ダガー「あ。」

カイン「それなら大丈夫だ。」

ダガー「あなたは? もしかしてカインさん?」

カイン「ああ、とりあえずこれ。白竜の鱗だ。」

そう言ってカインは白い鱗を差し出した。

ダガー「ありがとうございます。」

フラットレイ「お前がバロンの竜騎士か。」

カイン「そう言うお前も竜騎士だな。」

フラットレイ「フラットレイと言う。本当なら手合わせしたいが急いでいるのでな。」

カイン「落ち着いたら一度やろう。」

フラットレイ「ああ。」

そう言って二人は握手した。

ダガー「じゃあセシル。装置のとこに連れてって。」

セシル「ああ。」

そして皆はバロンまで帰って行った。

ダガー「本当だ。これで次の星に行けるわ。」

シド「それじゃあその鱗をよこしな。」

ダガー「はい。」

ダガーはシドに鱗を渡した。

シド「アレをこうしてと・・・よしっいいぜ。」

エーコ「うわっ・・・滅茶苦茶適当。」

ダガー「いいでしょ。早く行かないと。」

ビビ「うん。」

そして八人は装置の前に立った。

セシル「気をつけてね。」

ダガー「ええ。それではさようなら。」

そして装置は発動して八人は光となって空に上がった。

セシル「・・・」

ローザ「寂しいの?」

セシル「ちょっとね。」

シド「所でよセシル。この星の座標、見覚えないか?」

セシル「えっ?」

セシルはダガー達が向かった星の座標を見た。

セシル「この星・・・バッツの星じゃないか?」

シド「だよな。」

セシル「何かの運命なのだろうか・・・これは?」




一つ目の星で魔獣を倒したダガー達。次の星ではどのような出会いがあるのだろうか。




続く










あ と が き
別の星に来た八人とその星の住人。
別のFF作品がここにタッグをくんだ。
そしてシドも沢山・・・
でも脇役ね。
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