CRYSTAL MEMORY STORY

第一部 青と赤の物語
第三十五話 始まりの場所へ



ガイア各地で決意を固めた八人は決戦の地、イーファの樹へインビンシブルで向かうのであった。

ジタン「あれか・・・」

エーコ「何だろう・・・あの光・・・?」

イーファの樹の上には怪しい光の球体があった。

サラマンダー「あそこか・・・クジャがいるのは?」

ジタン「多分な・・・」

フライヤ「何じゃ? 何かこちらへ来るぞ!!」

ジタン「ありゃあ銀竜だ!! しかもあんなに!!」

怪しい光から数えきれないほどの銀竜が出てきてインビンシブルに向かってきた。

ジタン「来る!!」

インビンシブルに銀竜の群れが襲い掛かっていた。と、その時。

ボーーーン!!

ジタン「!?」

突然銀竜が爆発した。

ビビ「あれ!!」

ビビが外を指差した。その先には。

ジタン「ヴィルトガンス!?」

インビンシブルの後方にヴィルトガンスと呼ばれる飛空挺の軍団がいた。

ジタン「間違いない!! あれは船の国リンドブルムの飛空挺軍団だ!!」

エーコ「でもどうして船の国リンドブルムの船がここに?」

外では飛空挺軍団が銀竜を大砲で打ち落としていた。

サラマンダー「おい、あれはヒルダガルデじゃないか?」

ダガー「む〜!?(ええっ!?)」

よく見ると飛空挺軍団の中にヒルダガルデ三号機があった。

ダガー「む〜・・・む〜〜〜!!(本当・・・って言うか早く治して!!)」

ジタン「あ、ごめん・・・」

そう言ってジタンはダガーに沈黙を治すやまびこ草を渡した。

ダガー「ムグムグ・・・(でもどうして?)」







シド「各艦!! インビンシブルの針路を作るのだ!!」

エリン「大公!! もの凄い数です!!」

バクー「がたがたぬかすんじゃねぇ!! あいつらだって頑張ってんだよ!!」

ヒルダガルデの中にはシド達が乗っていた。







ジタン「ボスの差し金か・・・それとも・・・」

クイナ「それよりこれはチャンスアル!!」

スタイナー「そうである!! 今の内に突破である!!」

ジタン「ああ!! しっかりつかまってな!!」

ビビ「エーコ!!」

エーコ「うん!!」

二人は手を握り寄り添った。そしてインビンシブルはスピードを上げた。しかし少数の銀竜が後を追ってきた。

ジタン「くっそう!!」

ブリッジ内の後ろを映すモニターが追って来る銀竜を捉えていた。と。

バシシーーーン!!

銀竜「ギャーーー!!」

スタイナー「なっ!?」

なんとインビンシブルの後ろに剣の国アレクサンドリアのレッドローズが現れ、インビンシブルの盾になった。







プルート隊A「ベアトリクス様ぁ〜〜〜!! もちませ〜〜〜ん!!」

ベアトリクス「泣き言は聞きたくありません!!」

ルビィ「そうやで!! みんな頑張ってるんや!!」

ラニ「あんた男だろ!!」

プルート隊B「・・・なんだかんだ言ってベアトリクス様もラニ殿も隊長やサラマンダー殿のことが・・・」

ベラ「何ですって!?」

レッドローズにはベアトリクスにラニ、ルビィが乗っていた。







スタイナー「やはりベアトリクスなのか・・・」

ジタン「とんでもない女に惚れられちまったな。」

スタイナー「貴様に言われたくないわ!!」

ダガー「ムグムグムグムグ!!(ちょっとそれどう言うこと!!)」

スタイナー「・・・」

サラマンダー「まだいるみたいだぜ。」

ビビ「あっ!!」







コウ「またなんつ〜数なんだ。」

フラットレイ「これほどの数の竜を相手にするとはな・・・腕が鳴る!!ハァッ!!」

銀竜「ギャーーー!!」

ネリク「しっかり運転するラリ!!」

シナ「文句言うなズラ!!」

ブランク「大丈夫かあいつら?」

マックス「大丈夫だろう・・・」

マーカス「しっかりつかまってるッスよ。」

ミコト「うん。」

インビンシブルの前に飛竜のヴァニィに乗ったコウとフラットレイ、小型飛空挺のフェンリルに乗ったブランクマックス、シナにネリク、マーカスにミコトであった。

ジタン「やっぱりミコトか・・・」

ちなみにミコトはマーカスに後ろから左腕でしがみ付いている状態であった。(操縦者は立ちながら操縦)

ビビ「みんな・・・」

マーカス「ジタンさーーーん!!」

外からマーカスが呼びかけた。

マーカス「事情はミコトさんから聞いたッスーーー!! 俺達があそこまで先導するッスーーー!!」

ミコト「兄さーーーん!! 私も頑張るからーーー!! 絶対戻ってきてよねーーー!!」

ジタン「ミコト・・・マーカス・・・」

と、前方の光から巨大な竜が現れた。

ブランク「なんだありゃ!?」

ミコト「神竜だわ!! あれを倒せば全ての銀竜が消えるわ!!」

マーカス「つまりアレが親玉ッスか!?」

ミコト「ええ!!」

マーカス「そういうコトッスみなさーーーん!!」

コウ「分かった!!」

フラットレイ「しかしアレはかない強いと見る・・・」

コウ「でもあいつをやらなきゃあいつらが進めないぜ!!」

ブランク「俺達でやるしかないぜ!!」

コウ「ああ!! マーカスとミコトはインビンシブルの護衛を!!」

マーカス「分かったッス!!」

コウ「つうことだ!! 行くぞみんな!!」

そう言ってヴァニィとブランクとシナのフェンリルが神竜に向かって行った。

ジタン「あいつら・・・」

ダガー「ムグ・・・(ゴックン)あの竜はコウ達に任せましょう。」

フライヤ「フラットレイ様・・・」





コウ「行くぜーーー!!」

コウは銃を連発に変え狙いを神竜に定めて連射した。

神竜「ギャオーーー!!」

神竜は衝撃波を放ちコウの撃った銃弾を跳ね返した。

コウ「あっちゃ〜・・・ありゃネリク特性アイテムもマックスの矢もああなっちまうな。」

フラットレイ「となるとあいつの相手は私だな!! はぁ!!」

そう言ってフラットレイは神竜に向かってジャンプした。

ネリク「お、おい!! 大丈夫ホか!?」

マックス「奴は竜騎士といってるが・・・」

そんな心配をよそにフラットレイは神竜の背中に着地した。

フラットレイ「喰らえっ!!」

ザグッ!!

神竜「ギャーーー!!」

フラットレイが神竜の背中に槍を突き刺した。と。

神竜「グギャーーー!!」

フラットレイ「うわっ!!」

神竜がフラットレイを振り落としたのだ。

ブランク「フラットレイ!!」

コウ「任せろ!! はぁっ!!」

ビシュシュッ!!

コウは銃を左に持ち替え、ウィップでフラットレイの右手をつかみ、自分のとこまで引き上げた。

コウ「大丈夫か?」

フラットレイ「ああ・・・しかし槍が・・・」

フラットレイの槍は神竜の背中に刺さったままであった。

コウ「こいつを倒せるのはフラットレイだけだ!! ネリクとマックスで隙を作ってくれ!!」

ネマ「おう!!」

ブランク「よっしゃ任せろ!!」

そう言ってフェンリルは神竜の周りを飛び回った。

マックス「てやっ!!」

ネリク「おらっ!!」

マックスとネリクは矢と特性アイテムで神竜に攻撃を仕掛けた。が。

神竜「ギャーーー!!」

ヴァーーー!!

今度はツイスターを発生させ二人の攻撃から身を守った。

ブランク「おわっ!! 逃げろ!!」

シナ「うひゃーーー!!」

ツイスターから逃げるために二人は神竜から離れた。

コウ「今だフラットレイ!!」

フラットレイ「ああ!!」

そして再びフラットレイが神竜に向かいジャンプした。

神竜「ギャッ!?」

そして見事背中に着地し、刺さってた槍を抜いた。

フラットレイ「今度こそとどめ!!」

ザグッ!!

今度は神竜の頭に槍を突き刺した。

神竜「ギャーーー!!」

フラットレイ「はっ!!」

再びジャンプしヴァニィの背中に着地した。神竜は光となって消え、銀竜も全て消えた。





ジタン「よしっ!! 行くぜ!!」

そう言ってジタンはインビンシブルの出力を上げ、光に向かった。

コウ「ティルーーー!! 頑張れよーーー!!」

ダガー「コウ・・・」

フラットレイ「フライヤーーー!! この戦いが終わったら、私はお前に求婚を申し込む!! 生きて帰ってくれーーー!!」

フライヤ「フ、フラットレイ様・・・!!」

フラットレイのプロポーズにフライヤの顔は赤くなった。

エーコ「ヒューヒュー!!」

ベアトリクス「スタイナーーー!! 姫様を頼みますーーー!!」

スタイナー「ベアトリクス・・・」

スタイナーはベアトリクスがいる方向に敬礼をした。

ラニ「ダンナーーー!! アンタの帰り!!待ってるからーーー!!」

サラマンダー「あいつ・・・」

ネリク「クイナ!! しっかりやるラリよーーー!!」

マックス「この星を救って来い!!」

クイナ「分かってるアル!!」

ブランク「ジタン!! 必ず戻れよ!!」

シナ「お前がいないと静かで暇ズラーーー!!」

ルビィ「死んだら許さへんからなーーー!!」

マーカス「ミコトさんを悲しませないでくれッスーーー!!」

ミコト「帰ってきてねーーー!!」

ジタン「みんな・・・」

外から仲間達が大声で呼びかけた。

エーコ「あたし達にはいないもんね・・・」

ビビ「そうだよね・・・?」

エーコ「どうしたの?」

ビビ「声が・・・」

エーコ「声?・・・本当だ。」

この二人にはそれぞれにしか聞こえない声で呼びかけてきた。

クワン(ビビ・・・ワタシの所に来るのは・・・早いアルよ・・・必ず生きるアル・・・)

ビビ「おじいちゃん・・・」

モグ(エーコ・・・ずっとモグがいるから・・・頑張るクポ・・・)

エーコ「モグ・・・」

ジタン「・・・みんなに伝わったようだな。」

ダガー「ええ。」

ジタン「じゃ、突っ込むぜ!!」

そしてインビンシブルは光に突っ込んだ。その時。

パァーーー!!

とてつもない光が当たり一面に広がった。

シド「うおっ!?」

エリン「きゃあ!!」

バクー「頑張れよ・・・バカ息子・・・」







ジタン「・・・ここはいったい・・・?」

八人は不思議な城らしき建物の前にいた。

エーコ「あの城・・・上から何か降って作られてってる・・・?」

エーコの言うとおり城は上から積もる何かで大きくなっていった。

ジタン「作り上げてる・・・?」

ジタンが辺りをキョロキョロした。

ビビ「どうしたの?」

ジタン「誰か俺を呼んだ?」

ダガー「いいえ。」

フライヤ「空耳ではないか?」

ジタン「にしちゃはっきり聞こえたぜ。」

スタイナー「ん?自分には聞こえんぞ。」

(ライフ・・・)

ジタン「!?ガーランドか!?」

七人「!!」

ジタンに話しかけていたのはガーランドであった。

ガーランド(私は今お前だけに話しかけてる・・・)

ジタン「ガーランド、ここは?」

ガーランド(ここは記憶の場所だ・・・)

ジタン「記憶?」

ガーランド(そう・・・ここはお前達の記憶が作り出した場所だ・・・ここで全ての真実が分かる・・・後はお前達がその目で見るのだ・・・)

ジタン「どう言うことだ!? ・・・ちっ!!」

エーコ「何だったの?」

ジタン「そっか・・・みんなには聞こえてないんだ・・・」

サラマンダー「ガーランドがどうしたんだ?」

ジタン「今ガーランドが話しかけてきたんだ。ここは俺達の記憶が作り出した場所だって。でもそれ以上は分かんない。とりあえず進もう。」

七人は頭を縦に振ってうなずいた。そして城に向かい歩き出した。


記憶の場所


記憶の場所の城の中はどこか懐かしさが感じる創りになっていた。

ジタン「エントランスだな・・・」

ダガー「不思議な感じ・・・」

エーコ「でも記憶ってどう言うことだろう。」

ビビ「進めば分かるさ、エーコは僕から離れないで。」

エーコ「うん。」

ジタン「そう言ってたいが、無理だな。」

ビエ「どうして?」

サラマンダー「道が分かれてるな・・・しかも八つ・・・」

目の前の道は八つに分かれていた。

ジタン「つまり一人一人で行けってことか。」

エーコ「そんな・・・ビビと離れるの?」

ビビ「大丈夫。すぐ会えるさ。」

ジタン「そうさ、じゃ、行くか。」

ダガー「またね。」

スタイナー「姫様、どうかご無事で。」

エーコ「ビビ・・・」

ビビ「大丈夫だって。」

そして八人は別々の道を進んだ。



エーコ「やだなぁ・・・一人って・・・」

エーコは大雨の街の中を歩いていた。

エーコ「誰の記憶なんだろう・・・あれ?」

エーコは目の前に何かを見つけた。

エーコ「女性だ・・・赤ちゃんを抱えてる・・・」

赤ん坊を抱えている女性であった。その後ろに短剣を持った少年が女性を殺そうと近づいてきた。

エーコ「あ!!危ない!!」

しかし声は届かす、女性は少年に刺された。その光景を最後に人は消えた。

エーコ「これって・・・ジタンの記憶?それともビビ・・・?」

どうやらエーコはジタンかビビの記憶にいるようだ。と。

バシューーーッ!!

エーコ「あうっ!!」

エーコに水鉄砲が放たれた。その時辺りの光景も元に戻っていた。

?「相変わらず非力だな・・・」

エーコ「そ、その声は・・・」



サラマンダー「・・・マダイン・サリなのか?」

サラマンダーは崩壊してないマダイン・サリにいた。

サラマンダー「おそらくダガーの記憶だろうな。」

サラマンダーが歩いていると人が集まってる壁の前に来た。

サラマンダー「なんだ?」

サラマンダーが人の前に行くとそこには・・・

サラマンダー「なに!?」

なんと壁の中に不思議な布に包まれた赤ん坊がいて、一組の夫婦が赤ん坊を取り出していた。

サラマンダー「どう言うことだ?これは・・・何の意味があるんだ?」

疑問に思いながらサラマンダーは歩き出した。



フライヤ「剣の国アレクサンドリアか、ここは・・・?」

フライヤは剣の国アレクサンドリアにいた。

フライヤ「おそらくダガーかスタイナーの記憶か・・・? あれは・・・」

フライヤは城の広場に沢山の人が集まってるのに気付いた。その中に。

フライヤ「・・・スタイナーにベアトリクス?」

少し若目のスタイナーとベアトリクスが戦っていた。そして。

フライヤ「スタイナーが勝った・・・あ奴がプルート隊隊長になった日のことか・・・」

スタイナーの記憶だと分かり進みだしたフライヤだった。が。

フライヤ「ぬっ!? おわっ!!」

フライヤの側にファイガが放たれた。

?「ちっ・・・あと少しで死ねたものを・・・」

どこからか声がした。

フライヤ「その声・・・火のガーディアンか!!」

すると辺りの光景が戻りフライヤの前に少し姿が変わった火のガーディアンがいた。

火のガーディアン?「懐かしい名だ・・・だが私はガーディアンではない。強化されしガーディアン・・・カオスだ!!」

フライヤ「カオス!?」

カオス「さらに言えば我が名はマリリス・・・だが貴様が知っても無駄なことか・・・死に行く貴様にな!!」

そう言ってマリリスは襲い掛かって来た。

フライヤ「くっ!!」



スタイナー「どこじゃここは?」

スタイナーはトレノっぽい場所にいた。しかし辺りはボロボロな家ばかりで、足元には沢山の人が苦しみ、悶えていた。

スタイナー「・・・聞いたことがある・・・これは数年前トレノで起こった謎の残虐事件・・・誰の記憶なのだ?」

スタイナーは苦しむ人達を避けつつ先に進んだ。そこに。

スタイナー「お?あれはサラマンダー。これはあ奴の記憶か。ん!?」

スタイナーは若いサラマンダーと、その前に立つ刃が炎で出来た剣を持つ少年を見た。

スタイナー「サラマンダーが負けてる? 明らかにあの少年は十二、三だぞ!?」

サラマンダーは負け気味でいた。

スタイナー「ぬぬ!? あの少年・・・コウに似てるぞ・・・どう言うことだ?」

さらなる疑問を抱き、スタイナーは歩き出した。



ダガー「蒼の国ブルメシア、ってことはフライヤね。」

ダガーは蒼の国ブルメシアの宮殿に入って行った。

ダガー「いたいた。」

そこにはブルメシア王から帽子と槍を渡されている若いフライヤの姿であった。

ダガー「そっか、これって竜騎士の称号を授かってるところね。」

フライヤの記憶だと分かって再び歩き出したダガー。と。

「あぁーーー!!」

ダガー「!? エーコの声!!」

先の方でエーコの声が聞こえてダガーは走り出した。



ジタン「ここって・・・崩壊後のマダイン・サリか?」

ジタンは崩壊後のマダイン・サリにいた。

ジタン「この雰囲気はエーコの記憶だな。お?」

ジタンはマダイン・サリの生き残りが一箇所に集まってるのに気付いた。

ジタン「何だろう・・・」

ジタンは人が集まってるとこに来た。

ジタン「なんだ?」

よく見ると空からとても眩しい光の球が上から降ってくるのであった。

ジタン「なっ!? なんだなんだ!?」

そして光は夫婦の妻らしい女性の腕に降りてきた。そして光の中からは・・・

ジタン「な、なななな何〜〜〜!?」

瑠璃色の髪をし、背中に羽が生えてる女の子の赤ん坊が現れた。

ジタン「・・・間違いない・・・あの子はエーコだ・・・でもどう言うことだ?」

もの凄い疑問と共に、ジタンは歩き出した。



ビビ「ここは・・・船の国リンドブルムだな。」

ビビは船の国リンドブルムにいた。

ビビ「誰だろう・・・あ、ジタンだ。」

ビビは幼いジタンを見つけた。

ビビ「これってジタンの記憶なんだ。ん?」

幼いジタンに街の子供達が寄って来て、ジタンを虐め出した。

ビビ「・・・そっか・・・そう言えばジタン昔は弱虫って言ってたからな・・・虐められてたんだ。」

ジタンの過去を知り、先に進もうとしたビビ。と。

ビビ「!? わっ!!」

目の前を強い風が通った。



クイナ「・・・これワタシの記憶アル・・・」

不運にもクイナは自分の記憶の場所にいた。ちなみにその光景はクエールから青魔法を教わってる時のであった。

クイナ「しかも最近のアルよ・・・つまんないアル・・・」

トボトボと歩き出したクイナ。と。

「はぁーーー!!」

クイナ「フヌッ!?ジタンの声アル!!」

ジタンの声が聞こえてクイナは走った。

ジタン「おう、クイナ!!」

クイナ「ジタン!! 何でこいつがいるアル!?」

ジタンは地のカオスと戦っていた。

ジタン「気をつけろよ!!この野郎・・・リッチはガーディアンとは違うぜ!!」

リッチ「そろったか・・・ここで貴様らを殺してやる!!」

そう言ってリッチは二人に襲ってきた。

ジタン「来るぞ!!」



エーコ「あうっ!!」

エーコは一人で戦っていて重症だった。

カオス「どうした小娘?この水のカオス、クラーケン様には敵わないだろ?」

エーコ「う・・・」

クラーケン「そのまま死ねい!!」

クラーケンはエーコに向けて水鉄砲を撃とうとした。と。

バーーーン!!

クラーケン「!?」

クラーケンが爆発した。

?「エーコをやらせない!!」

エーコ「ダガー・・・!!」

アークの肩に乗ってダガーがやってきた。

ダガー「アークはクラーケンを!!」

アーク「我、命、果タス・・・」

アークはクラーケンに向かって行った。

ダガー「今治すね、ケアルガ!!」

ケアルガでエーコは完全に回復した。

エーコ「ありがとう。じゃあまたこいつをやっつけましょう!!」

ダガー「ええ!!」



ビビ「くぅ!!」

カオス「どうだ坊主、ティアマットの風は。」

ビビ「この程度、まだまだだ!!」

ティアマット「生意気な坊主よ・・・死ぬが良い!!」

再びティアマットはビビに風を吹きかけてきた。と。

「ぬおぉーーー!!」

ビビ「おじちゃん!!」

ビビの前にスタイナーが現れていた。

スタイナー「ビビ殿!! 祠の時のように行くである!!」

ビビ「うん。」



サラマンダー「またてめぇに会うとはな・・・」

マリリス「貴様か・・・」

フライヤ「あの時とは全然違う、気を引き締めて行くぞ!!」

サラマンダー「わぁってる!!」

そして祠の時のメンバーで四体のカオスとの戦いが始まった。

今回は一体が終わったら次の戦いに変わります。

マリリス「でやぁーーー!!」

フサ「はっ!!」

マリリスが斬りかかってきたが、二人はジャンプしてかわした。

フライヤ「てやっ!!」

ジャンプしながらフライヤは槍を投げつけた。

マリリス「甘い!!」

ガチャン!!

マリリスは槍を弾き返した。

サラマンダー「そこだ!!」

その隙にサラマンダーがマリリスの懐に飛び込んだ。

マリリス「その程度!!」

マリリスは体をくねらせサラマンダーから逃れた。

マリリス「剣の舞!!ちぇぁーーー!!」

マリリスはサラマンダーに乱れ切りで仕掛けてきた。

サラマンダー「っと!!」

サラマンダーはバック転で何とかかわした。

フライヤ「今度こそ!!」

ザグッ!!

マリリス「ぐおっ!!」

サラマンダーに攻撃している隙にフライヤがマリリスの腹部に槍を突き刺した。

マリリス「このっ・・・ネズミが!!」

ザシュッ!!

フライヤ「ぐぁーーー!!」

サラマンダー「フライヤ!!」

フライヤはマリリスに左肩口から右腰まで深く斬られた。斬られた箇所から赤い血が噴き出した。

サラマンダー「このーーー!!」

サラマンダーはマリリスに向かい走った。そして。

ザシュッ!!ゲシッ!!ザグッ!!

マリリスを爪で斬撃、勢いで回りながら右足で蹴り、最後に一回転して爪で突き刺すというコンボをマリリスにかました。そしてマリリスに取り付いた。

マリリス「ぐおっ!? な、何を!?」

サラマンダー「フライヤ!! 俺ごとこいつをやれ!!」

フライヤ「な・・・に・・・?」

マリリス「死ぬ気か貴様!! 離せ!!」

サラマンダー「やれっ!! 俺は大丈夫だ!!」

フライヤ「サラ・・・マンダー・・・くぅぅぅ・・・」

フライヤは左手に力を込め、槍を持った。

フライヤ「行くぞ・・・」

マリリス「やめろーーー!!」

フライヤ「竜の・・・紋章!!」

ザグッ!!

力を振り絞りフライヤは槍を地面に刺した。するとマリリスの下に何かの紋章がが現れそこから。

ゴヴァーーー!!

竜の魂気が天に昇って行った。

マリリス「ぎゃーーー!!」

サラマンダー「ぐわぁーーー!!」

魂気により二人は大ダメージを喰らった。

マリリス「ただでは・・・ただでは死なん!! 剣の雨!!」

マリリスは魂の炎をまとった剣を空に投げた。

サラマンダー「まずいっ・・・オーラ!!」

サラマンダーはフライヤに光を放った。そして。

ドドドドドーーーン!!

フライヤ「ぐわぁーーー!!」

サラマンダー「がぁーーー!!」

剣の雨を喰らい、二人は倒れてしまった。しかし。

フライヤ「・・・生きてる?」

サラマンダー「大丈夫のようだな。」

二人は生きていた。

フライヤ「どう言うことじゃ?」

サラマンダー「ここに来る前クイナの野郎が俺にリレイズをかけてな。」

リレイズとは青魔法の一種で死んだ際に一度だけ蘇ることが出来る魔法なのである。

フライヤ「なるほど、我らが生きてるのはリレイズがかかってかたらか・・・ん? 私にいつかけた?」

サラマンダー「さっき俺がかけたんだよ・・・俺の技オーラはリレイズとリジェネを同時にかける技でな。」

フライヤ「そうか・・・礼を言うぞ。」

サラマンダー「んなのいらねぇ・・・それより先行こうぜ・・・」

フライヤ「ああ。」

そう言って二人は先に進んだ。



スタイナー「断空剣!!」

ティアマット「サイレントクロー!!」

ガギン!!

ステ「ぐぬぬぬ・・・」

ビビ「グラビデ!!」

ティアマット「おっと!!」

スタイナー「やるな貴様・・・」

ビビ「飛んでるから吸収されるの覚悟で風の魔法剣、断空剣をやったのに・・・」

スタイナー「ならば水の海龍剣でも!!」

ビビ「いや、やっぱり分かれて戦おう!!」

スタイナー「分かりました!! ではビビ殿は取って置きの魔法を奴に!!」

ビビ「分かったよ!!」

スタイナー「でやぁーーー!!」

ビビ(と言ってもなぁ〜・・・あいつにコメットやデスは利かないだろうし、かといってモリスンがくれた闇の魔法はまだ不安だし・・・だったら!!)

ビビは魔法の詠唱にかかった。

スタイナー「喰らえ!! ストックブレイク!!」

スタイナーは剣からストックブレイクで攻撃した。

ティアマット「なんの!!」

ティアマットは上に上がってストックブレイクの衝撃波を避けた。

スタイナー「おのれぇ!! アースソード!!」

スタイナーはジャンプし、地の力を込めた剣で斬りかかった。

ザシューーー!!

ティアマット「うおっ!! おのれぃ!!」

バシン!!

スタイナー「ぬぐっ!!」

ティアマットはスタイナーを殴った。

ティアマット「このブリキが!! 死ね!!」

バシッ!! バシッ!! バシッ!!

ティアマットはスタイナーをつかみ、殴りまくった。

スタイナー「ビ、ビビ殿・・・」

ビビ「分かってる!! メテオ!!」

ティアマット「な!?」

スタイナー「今だ!!」

ビビがメテオを発動したことに動揺し、ティアマットはスタイナーを逃がしてしまった。そして空から巨大な隕石が降ってきた。

バガーーーーン!!

ティアマット「ぐごーーー!!」

スタイナー「さっきの分、倍返しで喰らえ!!」

スタイナーは剣に力を込めた。

スタイナー「クライムハザード!!」

スタイナーが集めた魂気を剣からティアマットに向けて放った。

バーーーン!!

ティアマット「バァーーー!!」

魂気の爆発でティアマットは倒れた。

スタイナー「ふう・・・」

ビビ「おじちゃん・・・」

スタイナー「ビビ殿、自分は大丈夫である・・・」

ビビ「や、顔が・・・ううん、先行こう・・・」

スタイナー「?」



エーコ「きゃうっ!!」

ダガー「やっぱ前衛無しは・・・」

エーコ「オマケにあの触手が邪魔・・・!!」

クラーケン「貧弱貧弱!!」

ダガー「アークでそこそこダメージ与えられたけど・・・」

ダガーもエーコもクラーケンも皆そこそこダメージを負っていた。

ダガー「今度はエーコが召喚して!!」

エーコ「分かったけど・・・何を召喚すればいいの?」

ダガー(ごにょごにょ・・・)

エーコ「・・・うん、分かった。」

クラーケン「さあ子娘よ、次はどうする?」

ダガー「私が相手よ!! はぁーーー!!」

ダガーはロッドを握り締めてクラーケンに立ち向かった。

クラーケン「死にに来たか!!」

クラーケンが触手でダガーに攻撃してきた。

ダガー「はっ!! よっと!!」

ダガーは軽やかにクラーケンの攻撃を避けた。

クラーケン「うぬぬ!! ブレイズ!!」

ダガー「あっ!!」

ガチーーン!!

ブレイズでダガーの左足が凍ってしまった。

ダガー「あぁーーー!!」

エーコ「ダガー!! あのままだと凍傷して壊死を・・・早くしなきゃ!!」

そしてさっきよりも詠唱を早めた。

クラーケン「このまま凍って死ぬが良い!!」

ダガー「エーコ・・・今よ!!」

エーコ「我が友よ・・・我が仲間よ・・・その聖なる力、放ちたまえ!!」

クラーケン「何!?」

エーコ「モグお願い!! マディーン!!

その時エーコからモグことマディーンが現れた。

エーコ「テラホーミングでタコ野郎をやっちゃって!!」

マディーン「ガァーー!!」

命令を受けマディーンはテラホーミングを放った。

ボガーーーン!!

クラーケン「ぼぁーーー!!」

ダガー「ラムウとどめよ!! 裁きの雷!!」

ズドーーン!!

クラーケン「バァーーー!!」

裁きの雷がとどめとなってクラーケンは倒れた。

エーコ「ダガー大丈夫!?」

ダガー「うん。何とか歩けれる・・・」

エーコ「ビビの魔法で溶かしてからじゃなきゃケアルかけても意味ないし早く行こう!!」

ダガー「ちょ、ちょっと待ってよ・・・」

よたよた歩きと全速力でダガーとエーコも先に進んだ。



ジタン「でやっ!!」

リッチ「デス!!」

ジタン「おわっ!!」

デスを放たれそうになりジタンは後退した。

クイナ「フヌ〜・・・デスが危険アルよ・・・」

ジタン「もう何回喰らったことか・・・」

クイナ「リレイズがあると言っても何度も死ぬのは・・・」

ジタン「なぁ〜・・・」

リッチ「弱いのぅ〜・・・」

ジタン「馬鹿にしやがって〜〜クイナ!! 奴におぼえたての青魔法をぶっ放したれ!!」

クイナ「アル!! じゃあ時間稼ぎよろしく!!」

ジタン「おう任せろい!! ってなに!?」

既にクイナは詠唱に入った。

ジタン「とほ〜・・・しゃあない。うわぁーーー!!」

リッチ「死ね!!デス!!」

ジタン「おわっと!!」

リッチ「ぬ!! デス!!」

ジタン「はいっ!!」

リッチ「くぬ〜〜!! デスデスデスデスデスデスデ〜〜〜ス!!」

ジタン「はいっほっとえいっとほいっよっあらよっだぁーーー!!」

七連続デスの七発目を喰らってジタンは倒れたが復活した。

ジタン「くっそう〜なんか俺らだけギャグ風じゃないか?」

リッチ「誰に言っておる!! デスカッター!!」

リッチは鎌となった両腕でジタンに斬りかかってきた。

ジタン「なんのっ!!」

ガギン!!

ジタンは短剣でリッチの攻撃を受け止めた。

ジタン「この距離なら!! フリーエナジー!!」

ボーーーン!!

リッチ「ぐおっ!!」

ジタン「ついでにもういっちょ!! 盗賊の証!!」

ドガーーーン!!

リッチ「ぬおっ!!」

ジタン「まだか!?」

クイナ「もうちょいアル!!」

ジタン「ちくしょ〜〜〜!! まだやんなきゃいけねぇのか!?」

若干泣きながらジタンはまたリッチに向かって行った。

ジタン「うおぉ〜〜〜!!」

リッチ「その程度!!」

ガギン!!

リッチはジタンの攻撃を受け止めた。

リッチ「今度こそ死ね!! デス!!」

ジタン「あぶなっ!!」

ジタンはバック転でリッチから離れた。

クイナ「OKアルよ!!」

ジタン「よっしゃいけえーーー!!」

クイナ「グランドトライン!!」

クイナが放つと青い光の三角形がリッチを取り囲んだ。

シュヴァーーー!!

リッチ「うがぁーーー!!」

グランドトラインでリッチは倒れた。

ジタン「はぁ〜・・・助かった・・・じゃ、行くか。」

クイナ「ウヌ。」

そしてジタン達も先に進んだ。と、目の前に火の玉みないなものが見える場所に来た。

ジタン「なんだこれ?」

と。

スタイナー「おお、無事だったか。」

ジタン「ビビにおっさん・・・その顔・・・」

スタイナーの顔はぼこぼこだった。

スタイナー「いかがした?」

ジタン「いや・・・所でそっちも?」

ビビ「うん。カオスと戦ったよ。」

エーコ「あ、ビビ!!」

ビビ「エーコ!! 大丈夫?」

エーコ「あたしは大丈夫だけどダガーが・・・」

ジタン「なんかあったのか!?」

ダガー「よかった・・・みんな無事なのね・・・」

ジタン「セーラ!!」

スタイナー「姫様!!」

ダガーの足はまだ凍っていた。

エーコ「早く溶かしてあげて!!」

ビビ「分かった!! ファイア!!」

ジュゥ〜

ダガー「ふう〜・・・」

エーコ「ケアル!! ・・・これでいいよね。」

ダガー「うん。」

フライヤ「どうやらみなカオスと戦ったのだな。」

ジタン「フライヤ大丈夫か?」

フライヤ「一回死んだがな・・・」

サラマンダー「リレイズかかってて助かったんだよ・・・」

ジタン「俺らは何回死んだことか・・・っつうかこれは?」

スタイナー「月のようだが・・・違うか?」

ガーランド(それは生まれたてのガイアだ・・・)

ジタン「生まれたてのガイア!? だんだん記憶がさかのぼってるのか?」

ダガー「ガーランドなの?」

ジタン「ああ。で、この先には何があるんだ?」

ガーランド(それは自分で見るのだな・・・)

ジタン「ああ、そうかい。」

エーコ「でも何で記憶がさかのぼってるって分かるの?」

ジタン「そんな感じがするんだよ。俺達はここのすぐ近くで戦ってたんだ。」

フライヤ「私達はここに来るまでかなり歩いたぞ。」

サラマンダー「つまり浅い記憶は俺らが来た道か・・・」

ビビ「僕らはちょっと古めの街だったよね?」

ダガー「私達は海だったわ。」

ジタン「つまりフライヤ達、ビビ達、セーラ達、で、俺らの順ってことか?」

クイナ「そう言えばみんなは誰の記憶を見たアル?ワタシ自分の記憶で・・・」

ビビ「僕はジタンの記憶だったよ。虐められてたジタンがいた。」

ジタン「やだなそれ・・・俺はエーコだったな・・・」

エーコ「それじゃああたしが見たのビビの記憶? でもまだ赤ん坊だった・・・」

ジタン「赤ん坊か・・・」

エーコ「? どうしたのジタン?」

ジタン「何でも・・・」

ダガー「私はフライヤ。竜騎士の称号を得た時のだったわ。」

フライヤ「私はスタイナーがプルート隊隊長になった時のじゃ。」

サラマンダー「俺はダガーだ。しかしアレは・・・」

ダガー「何サラマンダー?」

サラマンダー「なんでもねぇ・・・」

スタイナー「自分はサラマンダーであるが、あの少年は誰だったのだ?」

サラマンダー「あの少年?」

スタイナー「ほれ、数年前トレノであった・・・」

サラマンダー「あれか・・・俺にも知らん。だがあいつが当時裏世界一だった奴だ。」

スタイナー「コウに似た少年だったが・・?」

ジスサ「う〜〜〜〜〜ん・・・」

エーコ「悩んでる暇があったら先行こうよ。あそこにハシゴがあるよ。」

ジタン「あ、ああそうだな。」

合流した八人は先に進むためにハシゴを登った。

ビビ「結構高いとこまで来たね・・・」

ジタン「大丈夫だ、あそこで終わりだ。」

上を見ると足場が見えた。

ダガー「あと少しね。」

そして八人はハシゴを登りきった。そこには扉があった。

ジタン「この扉を開けたら何が出るやら・・・」

そう言ってジタンは扉を開けた。しかしそこには何も無かった。

ジタン「な? 何もない?」

ダガー「これが始まりなの?」

ビビ「ううん、これは宇宙だよ。」

ジダ「宇宙?」

ビビ「コウが教えてくれたんだ。全ての星が生まれる前から宇宙はあったって。」

ガーランド(その通りだ・・・)

ジタン「でも足場がないぜ。」

ガーランド(大丈夫だ・・・一歩踏み出せばまた一つ真実へ・・・)

ジタン「軽く言ってくれるぜ・・・」

呆れながらジタンは宇宙へ歩き出した。

クイナ「ジタン!! 危ないアル!!」

しかしジタンは普通に歩いていた。

ジタン「大丈夫だ。行こうぜ。」

ダガー「大丈夫なら・・・」

そして全員宇宙を歩き出した。

エーコ「なんか変な感じ・・・」

ビビ「どこに向かったらいいのかな?」

ジタン「歩けば分かるさ。それに先の方に光が見える。」

フライヤ「あそこなのか?」

ジタン「多分な。」

そして八人は薄っすらと輝く光のとこまで来た。

ガーランド(もはや、お前達の親しんだ大地、お前達を産んだ宇宙はない・・・後は起源への記憶を頼りに進むだけだ・・・)

ジタン「ガーランド・・・記憶って何なんだ?」

ガーランド(・・・)

ジタン「何で他人の・・・産まれる前の・・・遥か彼方の記憶があるんだ? 教えてくれ!!」

ガーランド(多くの者は、自らが生を受けてから、現在に至るまでの体験に基づくものだけを記憶だと考えているようだ・・・しかしそれは表面的なものでしかない。)

ジタン「そう・・・なのか・・・」

ガーランド(この世に生を受けるためには、それが作られた存在であろうと無かろうと、その親となる者の存在があるはずだ。その親もまたやはり親の存在無くしては存在し得ない。全ての『命』はつながっているのだ・・・そして、そのつながりをさかのぼっていけば、全ては一つのものへと結びついていく・・・それは記憶にも同じことが言えるのだ。)

ジタン「・・・」

ダガー「ガーランドは何を言ってるの?」

ジタン「ちょっと待っててくれ・・・」

ガーランド(全ての存在には、それを構成する情報があり、それらにはそこに至るまでの、全ての記憶も含まれている。また、記憶は誰のものでもなく、記憶が次々に積み重なることによって進化していく。次の一瞬の記憶が、全ての人、全ての物の記憶・・・記憶の上に進化は成り立つと言っても。しかしほとんどの存在が、記憶に対する理解が出来ていない。他人の記憶を見ることが出来ない者がいたのは、その時点で理解がなかったと言うことだ。)

ジタン「・・・で、さかのぼっていた先にはいったい何があるって言うんだ?」

ガーランド(全ての命を、全ての記憶をつかさどる存在・・・それがクリスタルなのだ・・・)

ジタン「クリスタル・・・」

七人「クリスタル?」

ガーランド(・・・この先はお前達だけで行け・・・そしてクジャを倒せ。これが私の最後の頼みになろうとはは皮肉なものだ。ライフ、クリスタルを頼む・・・さらばだ・・・)

ジタン「ガーランド!? どうしたんだガーランド!!」

ガーランド(たとえそれが、たった一つの目的を果たすためだけに創られた命であったとしても私は、この世に生を受けたことに感謝している・・・)

ジタン「ガーランド・・・」

ダガー「どうしたの?」

ジタン「ガーランドが・・・今・・・」

フライヤ「そうか・・・最期に奴は何て言ってたのだ?」

エーコ「クリスタルって何なの?」

ジタン「全部話す・・・」

ジタンはガーランドが言ったことを全て話した。

ジタン「と言うわけだ・・・」

七人「・・・」

ジタン「後は俺達で行くだけだ。兄さんを倒すために・・・」

ダガー「ええ。」

ビビ「うん。」

ジタン「行こう・・・」

そしてジタン達は光の中に入っていった。

エーコ「クリスタル・・・どこかで聞いたことがあるような・・・」

光の中を進むと、結晶のような物が沢山ある場所に来た。

ジタン「この先にクリスタルが・・・そして兄さんがいる、みんな、行こう。」

そして八人は先に進んだ。



最終決戦を前にいくつかの謎が現れた。この戦いは終わっても、物語は終わらないようだ。一つの終わりは新たな始まりでもあるのだろう。




続く










あ と が き
色々と盛り上がる最終話一話前。
なんと神竜の相手がサブキャラとは・・・
でもいいとは思いませんか?最後に集結ってのは。
そして記憶の謎、これはこれからの物語が明かしてくれます。
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