CRYSTAL MEMORY STORY

第一部 青と赤の物語
第二十七話 砂漠の女帝からの脱出



ウイユヴェールでグルグストーンを手に入れたビビ達。しかし期限の時間は刻一刻と迫っていた。

エーコ「もう三日たったなぁ・・・ビビ、大丈夫かなぁ・・・」

エーコはビビの事が気がかりのようだ。

エーコ「ビビ・・・はっ!!なっなんでビビの事気になってるのよ!!あたしどうかしちゃってるの!?」

モグ「クポォ〜」

エーコ「なに!?あたしがビビのこと好きだって!?何馬鹿なこと言ってんのよ!!」

モグ「クププ〜」

エーコ「何言ってんのよ!!ビビなんてドジでとろくて弱虫でかなりのニブチンでいつも一緒にいてくれて優しいだけじゃない!!・・・はっ!!」

モグ「クポ〜」

ダガー「認めちゃったね。」

フライヤ「じゃの。」

エーコ「なっ!?みんなしてエーコをいじめるの〜!?」

フライヤ「いじめてはおらん。ただ本当のことを言っただけじゃ。」

ダガー「大丈夫、女だけの秘密にしておくね。」

エーコ「んもぅ!!」

何気にほのぼのした会話であった。が。

クジャ「そろそろ三日目だね。」

ダガー「クジャ!?」

クジャ「本来ならすぐに殺す所なんだけどね、死への恐怖をじわじわ味あわせるのもどうかと思ってね。そこで思いついたんだ。床をゆっくり開いていく・・・分かるね、これが何を意味してるか?」

フライヤ「くっ・・・」

クジャ「時間は十分。それまでに救世主が現れればいいな。ははははは・・・」

ダガー「・・・」

フライヤ「クジャめ・・・」

エーコ「死ぬのは嫌よ・・・ビビ、助けて・・・!!」

最悪の状況へとなっていた。が、一匹の救世主がまだいた。それは・・・

シド「やっとワシの出番ケロ!!」

シドであった。

シド「三日三晩飲まず食わずに待っていた甲斐があったケロ!!」

そしてシドの救出作戦が始まった。と、黒魔道士が二人前にいた。

黒魔道士A「またあの仕掛けを解いていくの?僕あんまり分かんないんだよね。」

黒魔道士B「あ〜あれね、ただ全部つければいいんだよ。」

そう言い残して二人はどこかに言った。

シド「全部つけるか。しかし今は三人を助けるが先ケロ!!」

そしてシドは仕掛けのある部屋に来た。

シド「あれが仕掛けケロ。」

しかし鍵はヘッジホッグパイの入っている檻にかかっていた。

シド「行くケロ・・・」

シドは檻に近づいた。がヘッジホッグパイがこっちを向いた。

ヘッジホッグパイ「ガァ!!」

シド「ケロ!!」

シドは逃げた。

シド「くそう・・・もう一度!!」

再びシドはゆっくり近づいた。が。

ヘッジホッグパイ「ガァ!!」

シド「ひぇ〜!!」

そんなことをしている内に・・・

ダガー「開いてきたわね・・・」

部屋の床は少し開いていた。

ダガー「後六分・・・」

しかし頼りのカエルは・・・

シド「どへぇ〜!!」

まだやっていた。

シド「おのれぇ・・・」

シドはだるまさんがころんだのごとくに近づいては止まりを繰りかえした。が。

ヘッジホッグパイ「ガァ!!」

シド「あっひゃあ!!」

・・・その頃・・・

黒魔道士A「えっとこれをこれして・・・あれ?」

黒魔道士B「どうしたの?」

黒魔道士A「うん、そこに誰かいたような気がしたんだけど。」

黒魔道士B「気のせいじゃない?行こうよ。」

疑問を残して二人は先に進んだ。と、黒魔道士が来た道を戻る二つの影があった。その頃。

シド「・・・うっしゃ!!やっとゲットケロ!!」

シドはやっと鍵をゲットした。そして仕掛けの下にある天秤に来た。

シド「これを使えば上にいけるケロ。えっと、重りは・・・」

シドはテキトーに重りを調べた。が。

シド「・・・全部乗っけるケロ!!」

・・・頭をもう少し使えよ・・・がシドは重りを乗せた天秤を使い仕掛けのとこに来た。

シド「後は鍵を差し込んで・・・」

と、シドは後ろに嫌な気配を感じた。

ヘッジホッグパイ「グルル・・・」

シド「・・・マジケロ?」

ヘッジホッグパイ「ガア!!」

シド「うひゃあーー!!」

絶体絶命!!が。

ガイ〜〜ン!!

シド「ケロ?」

ヘッジホッグパイは頭にたんこぶを作って倒れていた。そして目の前には。

?「間にあった様だド。」

?「そのようだな。」



ガゴン!!

エーコ「助かった〜」

ダガー「みんな大丈夫!?」

フライヤ「当たり前じゃ、しかし誰が・・・?」

三人は脱出できたようだ。と、シドがやってきた。

シド「無事だったケロ!?」

ダガー「おじ様!!おじ様が助けてくれたの?」

シド「後こいつらも助けてくれたケロ。」

ダガー「こいつら・・・?あっ!!」

?「久しぶりホ。」

?「少し見ないうちに変わったな。」

ダガー「ネリク!!マックス!!」

シドを助けたのはネリクとマックスであった。

フライヤ「お主らドワーフとエルフか。」

ネリク「今は自己紹介してる暇じゃないラリ。」

マックス「早く脱出するぞ。」

ダガー「ありがとう、二人とも。」

ネリク「今度は最後までいくラリ。」

マックス「お前達について行こう。」

エーコ「それじゃあ行こうよ!!」

フライヤ「そうじゃの。」

ネリクとマックスを加えて五人と一匹は脱出を試みることにした。

シド「それと黒魔道士が話していたんじゃが『全部つける』と言ってたケロ。」

ダガー「全部つけろね・・・あら?」

ダガーは何かを見つけた。

ダガー「何かしらこの光っている玉。」

ダガーは光っている玉に近づいた。

フライヤ「なにか関係があるやも知れん。取ってみるか。」

ダガー「そうね。」

そしてダガーは球を取った。

ダガー「意外と小さいのね。」

球は光で大きく思えていたが実際は手のひらサイズだった。

エーコ「ねえ、中で炎が燃えてるよ。」

ダガー「ほんと・・・何か暖かい・・・」

エーコの言うとおり球の中で炎が燃え盛っていた。

フライヤ「似たものがあるかも知れんな。これから注意して探していこう。」

ダガー「そうね。それじゃあ行こう。」

エーコ「うん。」

そして一行は先に進んだ。しかし、後ろからついてくる宙に浮いた杖には誰も気付いていない。

エーコ「・・・何ここ?」

一行はやたらロウソクのある場所に来た。

ダガー「多分、このロウソクが仕掛けになっていて何かやれば先に進めるてことじゃない?」

ネリク「じゃあ全部つけるド。」

そう言ってネリクは今つけられる三つのロウソクに火を灯した。と、近くの壁が消え、道が出来ていた。

ダガー「予感的中ね。行きましょう。」

一行は現れた道に進んだ。が。

エーコ「あれ?ここさっきの場所じゃない?」

さっきいた場所に似た所に着いた。

フライヤ「いや、さっきと反対の場所じゃここは。ほれ、あそこ。」

マックス「あそこはさっきネリクがロウソクに火ををつけた場所。」

シド「ここにもロウソクはあるケロ。」

エーコ「それじゃあつけようよ。」

今度はエーコがロウソクに火を灯した。と、一つに火を灯したその時。

パアァー!!

その場所一帯にもの凄い光が発せられた。

エーコ「きゃっ!!まぶしい〜!!」

フライヤ「落ち着け!!もうやんだぞ。」

光は一瞬だけですぐに消えた。

ダガー「なんだったのかしら?」

エーコ「なんか変わったことがあるのかな?」

シド「変わったことケロか・・・?ケロ?」

ダガー「おじ様?」

シド「さっきあっちにあった石像がなくなってるケロ。」

フライヤ「本当じゃ、一度あっちに戻ってみよう。」

そして始めに来た場所に戻ってみた。

ダガー「さっきここにあった石像が消えてる・・・これで道を塞いでたんだわ。ロウソクもあるし。」

マックス「それではつけるか。」

今度はマックスがロウソクに火を灯した。と。

パアァー!!

また光が発せられた。

ネリク「今度は何が起こっているホか?」

ダガー「多分底の石像が消えてると思うんだけど・・・やっぱり。」

ダガーの予想通り近くの石像が消えていた。

エーコ「じゃ、石像も消えたって事で真ん中のロウソクはエーコがつけるね。」

そう言ってエーコは位置的に中心にあるロウソクをつけようとした。が。

エーコ「あれ?つかない・・・」

火はつかなかった。

フライヤ「おそらくロウソクを全てつけるのではないか?」

ダガー「やってみる価値はあるわね。」

そう言ってダガーはまだついてなかったロウソクに火を灯した。

ダガー「これでどう?」

エーコ「待ってね・・・」

エーコはロウソクを調べた。

エーコ「なんとかつくわ。」

そして最後のロウソクもつけた。と。

マックス「道が現れたな。」

ネリク「こっちには光の球が出たラリ。」

ダガー「それじゃあ取ろうか。」

そしてダガーは光の球を取った。

フライヤ「今度は風か。」

この球の中では風が絶え間なくふいていた。

ダガー「それじゃあ行きましょう。」

エーコ「あのさ・・・」

ネマ「ん?」

エーコが二人に尋ねた。

エーコ「二人って外から来たんなら出口の場所分かるんでしょ?だったらそこに連れてってよ。」

マックス「我らが来た所か・・・」

ネリク「まぁあるにはあるホが・・・」

フライヤ「が?」

マックス「コイツが無理矢理作ってきた洞穴なのだ。」

ダフエ「ほ、洞穴?」

ネリク「多分今ならモンスターもオンパレードに出て来るラリ。」

フライヤ「・・・で、どうするエーコ?」

エーコ「・・・別の出口を探しましょ。」

ダガー「だから先に行きましょう。」

そして壁に現れた次の道に進んだ。だが、まだ後ろに杖が追ってきていた。

ダガー「・・・?」

エーコ「どうしたのさっきから?」

ダガー「うん・・・さっきから何かつけられているような気がして・・・」

シド「気のせいケロ。後ろには何も無いケロ。」

ダガー「うん・・・?」

フライヤ「・・・」

フライヤが道のわきにある球体をずっと見ていた。

ダガー「どうしたの?」

フライヤ「ああ、この球体じゃが、もしやと思ってな・・・」

しかしフライヤの見ていた球体は別に光っていなかった。

シド「気のせいケロ。二人とも緊張しすぎケロ。」

ダガー「でもぉ〜・・・」

フライヤ「しかし・・・」

パアァ!!

フライヤ「のおっ!?」

いきなり球体が光りだした。

ダガー「ちょっとビックリ・・・」

ネリク「ここにロウソクがあったからつけたドが・・・いかったホ?」

フライヤ「よくないわ!!」

マックス「だから一言言えばよかったのだ。」

シド「そういう問題じゃないような気がするケロ。」

エーコ「とりあえず取ろう。」

ダガー「うん。」

またダガーが球を取った。

ダガー「土?・・・もしかして地かしら?」

今度の球の中では土が鼓動をしている様に揺れていた。

フライヤ「では進もう。」

ダガー「ええ。」

一行はまた先に進もうとした。が。

イカ・・・

ダガー「イカ?」

ダガーのみ何かが聞こえた。

エーコ「なぁに?ダガーイカ食べたいの?」

ダガー「そんなわけないでしょ!!ただイカって聞こえたの!!」

フライヤ「もしやイカがつく言葉なのか?」

ダガー「イカねぇ・・・『行かせはしない』・・・かなぁ?」

フライヤ「それだったら気をつけなければな。」

ダガー「そうね・・・ん?」

イカ・・・セ

ダガー「また聞こえたわ。」

エーコ「なんて言ってるの?」

ダガー「えっと・・・」

イカセ・・・ハ・・・シナ・・・イ

ダガー「行かせはしない?」

フライヤ「行かせは・・・!?ダガー飛べ!!」

ダガー「わわっ!!」

ダガーは言われた通りにジャンプした。と、ダガーの足元にバイオが放たれた。

ダガー「どこから!?」

エーコ「エーコは何もわかんなかった・・・きゃっ!?」

エーコもとっさにジャンプした。またそこにバイオが放たれた。

エーコ「もう!!どこからなの!!」

フライヤ「おそらくバニシュを使っておるのだろう。こいつはやっかいじゃな・・・」

ダガー「本当にバニシュだったら魔法でなきゃ何も出来ないわ。」

バニシュは青魔法の一種で姿を消すことが出来る魔法である。物理攻撃は当たらないが魔法を喰らえば姿が現れるというものである。

フライヤ「ならば召喚魔法を使えばよかろう!!」

ダガー「なるほど!!だったらラムウで・・・わっ!!」

再びバイオが放たれたのでダガーは避けた。

ダガー「もうどこにいるの!!」

エーコ「だったら任せて!!ガルーダなら何とかなるわ!!」

そう言ってエーコはガルーダを召喚した。

エーコ「ガルーダ!!あなたの風で敵の姿を出して!!」

ガルーダは命令されあたりに風を吹かせた。

エーコ「この風は魔法が入ってるからバニシュの効果もなくなると思うけど!!」

と、予想通りスクイドラーケンが現れた。

フライヤ「現れればこっちのものじゃ!!」

エーコ「ちょおっと待った!!ここはエーコにお任せ!!新しい召喚獣の力をためさせてもらうわ!!」

ダガー「あ、新しい召喚獣!?」

エーコはムーンストーンを持った。

エーコ「ちょっと不安だけど・・・やっちゃってフレンズ!!」

そう言ってムーンストーンを投げつけた。そしてケルベロスの時と同じようにムーンストーンから光が発せられた。が、そこに召喚獣はいなかった。

エーコ「あ、あれ?」

エーコは予想しなかった事態に唖然としてしまった。と。

チョコボ「クェ〜!!」

どこからかチョコボが走ってきた。そして。

ゲシッ!!

スクイドラーケンにとび蹴りをかましてどこかに走り去った。と、今度は。

モーグリ「クポォ!!」

モーグリが現れ、そして。

パシューー!!

ポンポンからスクイドラーケンにビームを放ち、どこかに飛び去った。続いて。

サボテンダー「キュウ!!」(!?)

サボテンダーが現れ。

バシュシュシュ!!

ハリセンボンを放った。そして走り去った次は。

ムンバ「ラグナ!!」(何!?)

橙色の可愛らしい生物ムンバが現れ。

バリバリバリバリ!!

爪でおもいっきりひっかいた。そして今度は。

ケット・シー「ニャア〜!!」

長靴を履いたネコ、ケット・シーがやってきた。そして。

ベシッ!!

長靴で蹴り飛ばしその場を去った。今度は。

UFO「フヨヨヨヨ・・・」

なんとUFOが現れた。と、UFOから。

コヨコヨ「やっほ〜〜!!」

宇宙人のコヨコヨが現れた。そして。

ファ〜〜!!

UFOの下部から光が出てきてスクイドラーケンを連れて行こうとした。が、高い場所に来た所でスクイドラーケンを下に落とした。そして下には。

トンベリ「・・・」

トンベリが包丁を持って構えていた。そして下に落ちてきた所で。

プスッ!!

包丁で突き刺した。それでスクイドラーケンは倒れた。

一同「・・・」

その光景を見て皆は唖然とするばかりであった。

ダガー「な、なんなんだろうかね?」

エーコ「う、う〜ん・・・癒し系ってことで・・・」

そう言う事にしてムーンストーンを回収した。

エーコ「でもあいつがまだいたら大変だからカーちゃん呼んでおくね。カ〜ちゃん!!」

そう言ってエーコはカーちゃんことカーバンクルを召喚した。

カーバンクル「用は分かってるよ。でもカ〜ちゃんは・・・」

エーコ「可愛いからいいでしょ。じゃ行こう。」

そして一行は階段で上に上がった。そして書庫らしき場所に来た。

ダガー「ここは・・・」

フライヤ「明らかに仕掛けがややこしいのう・・・」

エーコ「とりあえず何かしらやってみよう。」


数分後


エーコ「あ〜〜〜やっと終わった〜〜〜」

やっと仕掛けが解けたそうだ。

ダガー「そうね・・・ま、氷の球も手に入ったし、よかったんじゃない?」」

ダガーの手には中で氷が冷たく輝く球があった。

シド「しかし短かったケロ・・・手抜き?」




作者「・・・気のせい・・・だよな?何か言われてるような・・・」




エーコ「ま、いいんじゃない?」

ダガー「そうね。」

若干手抜きと思われそうだが一行はまた先に進んだ。その頃。





ビビ「もう夜は明けているだろうね・・・エーコたちは大丈夫かな・・・」

お使い組は飛空挺に乗り帰路についていた。

サラマンダー「約束のブツはこっちにあるんだ。下手な真似をすればコイツをぶっ壊せばいいのさ。」

スタイナー「しかしクジャの事だ。渡した途端に我らを消そうとするやも知れん。用心しなければな。」

クイナ「とりあえず今は休んでおくアルよ。ウイユヴェールから休まずにいるアルから。」

ビビ「そうだね・・・(エーコ・・・無事でいて・・・)」





エーコ「?」

ダガー「どうしたの?」

エーコ「ううん、気のせいだと思うから。」

ダガー「そう。それにしてもこれちょっと不気味ね・・・」

一行は趣味が悪そうな像が二つある場所にいた。

フライヤ「おそらくロウソクで何かしらすれば先へ進めれるのじゃろう。そっちはどうじゃ!?」

シド「そっちと反対なだけじゃケロ!!」

シドはネリクとマックスをつれてダガー達がいる場所から向かいに見える場所にいた。

ダガー「ロウソクのつけ方で球と先に進む道が出来るんじゃない!?」

シド「じゃあこっちは任せるケロ!!」

エーコ「それじゃあこっちもやろうよ。」

ダガー「ええ。」

と言うことでまずテキトーにロウソクを全部つけた。すると球が現れた。

ダガー「これで五つ目。中は雷ね。」

球の中では雷が轟いていた。

ネリク「こっちも全部つけたら球が出たド!!」

マックス「こっちは水だ!!今そっちに渡す!!」

と言うことでダガーに中で水が流れいる球が投げ渡された。

ダガー「六つか・・・それじゃあ次は道を探しましょう!!」

シド「これもロウソクの仕掛け次第ケロか!?」

ダガー「多分そうよ!!」

シド「分かったケロ!!」

ダガー「じゃこっちも考えようか。」



シド「ケロ〜・・・」

ネリク「こういう謎は苦手ラリ。」

マックス「ガタガタ言うな。」

シド「この壁のロウソクをつけたときに出た『亡霊の誘惑』が鍵なのだろうと思うケロが・・・あ〜カエルになって頭もカエル級になってしまったケロ。」

マックス「この像の名は『天空より降る使者の像』とあるが。」

ネリク「だったらあっちの像がなんなのか聞くド。」

シド「お〜い!!そっちの像は何で名前ケロ!?」

ダガー「『冥界より来る使者の像』ってあるわ!!」

マックス「あちらは冥界・・・なるほどな、ロウソクであちらの像の影をこちらの像の影を追いかけるようにすればよいのだな。」

ネリク「なるほどド。」

シド「だそうだケロ!!」



ダガー「それじゃあこのロウソクだけつければいいのね。」

エーコ「じゃあつけるね。」

エーコがロウソクをつけると影はあちらの像を追いかけるような形になった。

フライヤ「後はそっちじゃ!!」

シド「今つけたケロ!!」

シド達の方の像も影が追いかけられているような形になった。すると。

パァー!!

ダガー達の近くに光の階段が現れた。

ダガー「これで先に進めるわね。」

ちょうどシド達も来た。

シド「ようし、先に進むケロ。」

そして一行は階段を上がった。しかし中央に少し広い広場がある橋みたいな場所で行き止まりであった。

シド「おそらくここが終点だケロ。」

ダガー「多分ワープする陣がどこかに・・・って言うかあのちょっと広い場所に現れると思うんだ。」

フライヤ「あそこにロウソクがあるからアレをつければよいんだろう。」

エーコ「それじゃあエーコがつけてくるね。」

そう言ってエーコはロウソクの近くに来た。

エーコ「これをつけてッと・・・」

エーコがロウソクをつけようとしたその時。

ヴィーーー!!

エーコ「えっ!?な、何!?」

突然警報が鳴り出した。

?「防御システムに反応アリ!!侵入者ヲ発見シマシタ!!コレヨリ侵入者ヲ排除スルタメ監視モードカラ攻撃モードニ変更シマス!!」

エーコ「ちょっとなんなの!?」

カーバンクル「気をつけて!!何か現れるよ!!」

と、石碑みたいなモンスターが現れた。

フライヤ「なんじゃこいつは!?」

ダガー「俗に言う『警備システム』じゃない!?とりあえず倒そうよ!!」

エーコ「そうそう!!カーちゃんやっちゃって!!」

カーバンクル「カーちゃん・・・まっいっかな。」

パシューー!!

愛称に若干疑問を持ちつつカーバンクルは光線を放った。が。

石碑「システム向上・・・リフレク・・・」

エカ「えっ!?」

バチン!!

エーコ「カーちゃん危ない!!」

リフレクによりカーバンクルの光線は放った本人に返された。

エーコ「戻って!!」

光線が来る前にエーコはカーバンクルをルビーに戻した。

ダガー「リフレクならデスペルで何とかなるんじゃない!?」

エーコ「だったら任せて!!デスペッ!?」

石碑「フレア・・・」

エーコ「あわわわ!!シェシェシェシェル!!」

石碑が最強黒魔法であるフレアを放ったためにエーコはとっさにシェルを唱えた。

ヴァガーーン!!

ダガー「エーコ!!」

エーコ「ふぇえ〜〜・・・危なかった〜〜〜!!(半泣き)」

シェルのおかげで魔法防御だけでなく回避率も上がったためなんとかフレアの直撃は避けられた。

フライヤ「ならば魔法の詠唱をさせない内に倒すのみ!!」

そう言ってフライヤは石碑に向かった。が。

石碑「ホーリー・・・」

フライヤ「なっ!?」

今後は攻撃のできる最強白魔法のホーリーを詠唱せずに放ってきた。

ダガー「フライヤ!!シェル!!」

シュパーーー!!

フライヤ「危なかった・・・すまないな・・・」

ダガー「白黒両方の最強の魔法を使えるなんて・・・」

フライヤ「一筋縄ではいかぬと言うことか。」

エーコ「おまけにリフレクだし・・・ああ!!もういや!!」

と、シドがあることに気付いた。

シド「そう言えばあの球はいったいなんだったケロ?」

エーコ「球?・・・そう言えばロウソクの近くに球みたいなのが入るような穴が六つあったような・・・」

ダガー「それよ!!この球を入れればもしかしたら・・・!!」

ネリク「だったら早く行くド!!」

マックス「我らが援護する!!早く行け!!」

ダガー「うん!!」

そう言ってダガーはロウソクの近くに向かい走り出した。しかしそれを見逃しはしなかった。

石碑「フレア・・・」

再びフレアを放とうとしていた。

ネリク「そうはさせんド!!」

マックス「やらせはせん!!」

二人が石碑の後ろに同時に攻撃を仕掛けた。

石碑「・・・」

攻撃を喰らい石碑の動きが少し止まった。その内にダガーはロウソクの元に到着した。

エーコ「ダガー早く!!」

ダガー「分かってる!!えっと・・・どこにどれを入れるかちゃんとあるわね。」

球を入れるような穴には炎や風などの堀跡があった。

ダガー「これはここで・・・これは・・・」

そして球を全部穴に入れた。と。

石碑「システム・・・ダウン・・・」

石碑の動きが完全に止まった。

ダガー「今よ!!」

フライヤ「私に任せよ!!桜花狂咲!!」

フライヤが槍を石像に向けると槍から桜の花びらが現れ石像へ向かい流れていった。そして。

バーーン!!

石像にまとわりつき大きな爆発を起こした。

石像「ガ・・・システム・・・ダウ・・・」

ガーーン!!

ダガー「何とか勝てたわね。」

シド「これで先へ進めれるケロ。」

エーコ「それじゃロウソクつけるね。」

エーコがロウソクをつけると広場に陣が現れた。

ダガー「じゃあ行きましょう。」

そして一行は陣の上に乗りどこかにワープした。その頃。



ビビ「やっとついたね。」

ビビ達が帰ってきた。

ビビ「早くクジャにこれを渡そう。」

クイナ「アル。」

そして四人はワープのできる陣の場所まで行き前と同じようにワープした。しかし前とは違う場所に来た。

ビビ「あれ?ここは?」

と。

クジャ「よく帰ってきたね。」

クジャの声がした。

クジャ「その階段を上がった先の部屋に僕はいるよ。ただしビビだけ来るんだ。」

スタイナー「ぐぬぬ・・・どこまで卑怯な奴だ!!」

ビビ「僕は大丈夫だから。ここにいてね。」

スタイナー「気をつけるのですぞ。」

そしてビビは階段を上がり、その先の部屋に入った。

クジャ「やあお帰り。」

ビビ「みんなは無事なの?」

クジャ「おやおや・・・まあいいさ、そこをのぞいてごらん。」

ビビは言われたように目の前の床をのぞいた。そこには。

ビビ「あっ!!」

ダガー達三人が倒れていた。

クジャ「ちょっと眠ってるだけさ。さあ、グルグストーンを渡してもらおうか。」

その頃。



スタイナー「ビビ殿も気にはなるが姫様達はどうなされているのだろうか・・・」

クイナ「アル・・・」

サラマンダー「・・・?」

クイナ「?サラどうしたアル?」

サラマンダー「何か来る!!」

スタイナー「何!?」

と、そこにダガー達がワープして来た。

スタイナー「姫様!!」

エーコ「あれビビは!?」

クイナ「一人でクジャの所に行ったアル。で、みんなはどうして・・・ってネリクにマックス!?」

スタイナー「誰?」

エーコ「説明する時間はないわビビの所に行かなきゃ!!」

フライヤ「そうじゃ!!」

そしてダガー、フライヤ、ネリク、マックス、スタイナー、クイナ、サラマンダー、エーコの順に階段を上がり、部屋に入った。が。

ゴォン!!

エーコ「きゃっ!!」

エーコが入ろうとした時扉が閉まってしまった。

エーコ「なんなのよ!!」

と、エーコの後ろにゾーンとソーンが近づいて来ていた。



クジャ「さぁ・・・」

ビビ「・・・どこまで卑怯なんだ・・・」

クジャ「そんな言葉聞き飽きたよ。さぁ渡すか渡さないかどっちにするんだい?」

ダガー「渡さなくてもいいわ!!」

ビビ「えっ!?」

ちょうど皆が来た。

ビビ「じゃあここにいるのは・・・」

クジャ「ククク・・・これは計算外だったね・・・そうだよ、この中にいるのはニセモノさ!!でもこれで勝負が決まったわけじゃないよ・・・」

フライヤ「何!?」

クジャ「フフフ・・・」

エーコ「きゃーっ!!何すんのよー!!」

ビビ「エーコ!!」

外からエーコの悲鳴が聞こえた。

シド「このシド様が助けてや!!グェ・・・」

エーコ「ビビ助けて!!ビビぃーーー!!」

ビビ「エーコ!!今行くよ!!」

クジャ「隙アリさ!!」

シュウ!!

ビビ「あっ!!」

グルグストーンはビビの懐からクジャの手元に渡った。

クジャ「本当はみんな殺すつもりだったんだけどしかたないね・・・とりあえず彼女とこれは頂く!!またいつか会えるといいね・・・」

フライヤ「待て!!」

フライヤが追ったがクジャはワープして消えた。

フライヤ「くそっ・・・反応が無い・・・」

エーコ「ビビぃーーー!!」

ビビ「エーコーーー!!扉が・・・!!」

扉は閉まったままだった。

サラマンダー「どけ!!」

ガシーーン!!

サラマンダーはおもいっきり殴って扉を破った。

スタイナー「飛空挺で逃げるつもりである!!急いでドックへ!!」

ビビ「分かってる!!」

そして一行は飛空挺のドックへ向かった。しかし飛空挺はそこには無く、一行は出入口まで来た。

ビビ「エーコ・・・僕がしっかりしてなかったから・・・」

ダガー「ビビ・・・」

シド「ブルーナルシスならまだ追いつけるケロ!!」

ダガー「分かってるわ!!早く行きましょう!!」

ビビ「うん!!」



グルグストーンは奪われ、エーコが誘拐されてしまった。何故クジャはエーコを誘拐したのか。そしてどこへ向かったのか。ダガー達は真実にたどり着くことが出来るのか・・・




続く










あ と が き
久々にネリクとマックスを登場させました。
彼らはアレで終わりだったら寂しいと思ってこんな再登場をさせました。
そしてエーコが誘拐された時のムサイ三号。いかがでしょうか?
地味に彼がかっこよくなりました。
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