CRYSTAL MEMORY STORY

第一部 青と赤の物語
第十四話 クレイラの悲劇



クレイラに到着したジタン達、そしてクレイラに来たパック。砂嵐を強めようと試みるが砂嵐は消えてしまった。一方、ブラネとクジャはダガーに何をしているのか。

ジタン「フライヤ、ここにいたのか。」

フライヤ「ジタン。」

二人は展望台にいた。

フライヤ「お主、この砂嵐が消えたのは何故だと思う?」

ジタン「う〜ん、俺は砂嵐があったって事自体びっくりだからな。」

フライヤ「クレイラの砂嵐は500年前から一度も消えることが無かったのじゃ。これはブラネの仕業かのう。」

ジタン「分かんねぇが、俺はあの男が気にかかる。」

フライヤ「あの男か・・・まぁいい。私は幹に降りようと思っていた所じゃ。」

ジタン「ちょうどいいや、俺もそれを言いに来たんだ。入口で待ってるから準備しとけよ。」

フライヤ「ああ。」

数分後ジタン達は街の入口に来ていた。

ジタン「おう、みんな一緒に来てくれるってよ。」

ビビ「パックやみんなの為にも頑張るよ。」

クイナ「ここはとてもいい街アルよ。」

フライヤ「お主ら・・・」

ジタン「さぁ行こう。」

ジタンビビクイナは街を降りた。

フライヤ「皆の友情に報いる為にも、なんとしいてもこのクレイラを守らなければ・・・」

そしてフライヤも街を降りた。

ジタン「所で槍一本で大丈夫か?」

フライヤ「ああ。」

フライヤが右手に持っていた槍はアントリオンに投げつけて砂の中に消えてしまったのだ。つまり無くした。

フライヤ「なぁに、今までも一本でやって来たのじゃ。」

「クイナ「ま、フライヤなら心配ないア・・・ル!?」

ジタン「なっ!?アレクサンドリア(以下A)兵!!」

そこにはA兵二人が来ていた。

A兵1「覚悟しなさい!!」

A兵はジタンに斬りかかってきた。

ジタン「っと!!」

ジタンは上手くかわした。そして。

ジタン「殺すのは嫌だからな・・・てい!!」

A兵1「ぐっ!!」

ジタンはA兵に溝撃ちをし、気絶させた。

A兵2「おのれぇ!!」

二人目はフライヤに斬りかかった。が。

フライヤ「甘い!!」

A兵2「がっ!!」

フライヤはA兵の延髄に当て身をした。

ビビ「ここまで来ているなんて。」

ジタン「出来る限り侵略を抑えるぞ!!」

クイナ「アル!!」

それから四人は何度かA兵と衝突した。と、橋の所に来たときフライヤが足を止めた。

ジタン「どうした?」

フライヤ「気になるのじゃ、本気で襲ってくるには人数が少ないと・・・」

ビビ「さっきのA兵のこと?」

クイナ「確かにアル・・・」

ジタン「まさか・・・」

パック「フライヤーー!!ビビーー!!」

今来たとこからパックが走ってきた。

ビビ「パックどうしたの!?」

パック「街が!!街が!!」

ジタン「やっぱり!!戻るぞ!!」

フライヤ「ああ!!」

五人は一目散に街に戻った。と、橋のとこにベアトリクスが来た。

ベアトリクス「いよいよ準備が整ったようですね。」

その頃街は。

ダン「くっそう!!街はやさせねぇ!!」

黒魔道士(以下クロマ)に襲撃されていた。

クロマ「キル!!」

ディン「キリが無いぞ!!このままじゃやられる!!」

ダン「あきらめるな!!クレイラを守るためだ!!」

ギド「ダン後ろ!!」

ダン「何!?ぐはっ!!」

ジル「ダン!!」

クロマの魔法を喰らいダンは倒れた。

夜の神官ドネガン「皆様こちらです!!」

陽の神官フレディ「お逃げなさい!!」

と、二人の後ろにクロマが現れた。

ジル「二人ともそこから離れろ!!」

夜の神官ドネガン「えっ!?ああ!!」

陽の神官フレディ「うわぁ!!」

ディン「くそう!!」

街は戦場と化していた。と、入口にジタン達が着き、そこにシャロンとシャノンが逃げてきた。

ジタン「シャロンシャノン!!」

花の巫女シャロン「助けてください!!」

水の巫女シャノン「街中に化け物があふれて!!」

ジタン「そんなにいるのか!!」

花の巫女シャロン「空から雨のように降ってきて・・・」

水の巫女シャノン「逃げるだけで精一杯です・・・」

フライヤ「お主らは上手いこと大聖堂に逃げるのじゃ!!」

シャロンシャノン「は、はい!!」

ジタン「俺らは生存者を探すぞ!!」

ビビ「うん!!パックも大聖堂に行ってて!!」

パック「ああ、死ぬなよ!!」

フライヤ「行くぞ!!」

四人は戦場と化した街中に向かった。と、水源でウィランとサトレアに会った。

ジタン「敵が攻め上がって来る!!そっちはどうだ!!」

樹の神官ウィラン「ブルメシア(以下B)の方々が抵抗してますが・・・」

砂の神官サトレア「倒しても倒してもキリがありません・・・」

フライヤ「立ち止まるのは危険じゃ!!中心街へ向かおう!!」

そして一行は中心街に来た。そこでダンの家族と会った。

レアリー「あの・・・夫を見ませんでしたか?」

ジタン「いや・・・」

と、後ろからクロマが来た。

クイナ「来たアル!!」

ビビ「ここは任せて風車広場に逃げて!!」

ジタン「すまねぇ!!」

ビビを残し一行は風車広場に来た。

レアリー「ここからどうします?」

ジタン「どうする・・・」

と、A兵が三人近づいてきた。

ジタン「くそ!!」

フライヤ「ここは任せよ!!クイナ行くぞ!!」

クイナ「アル!!」

ジタン「頼む!!俺らは展望台に行こう!!」

レアリー「はい!!」

ジタン達は展望台に来た。

カブ「ここなら安全?」

ジタン「多分な。」

コブ「やったぁ!!」

と、シャロンとシャノンがいるのに気づいた。

ジタン「大丈夫か?ここにいて。」

花の巫女シャロン「私達はここが好きなのです。」

水の巫女シャノン「心を洗ってくれる砂嵐はもうありませんが・・・」

レアリー「みんな無事かしら・・・」

ジタン「ここで立ち止まってもしょうがない!!大聖堂に行こう!!みんなで力をあわせればなんとかなる!!」

そして一行は大聖堂の前に来た。

ジタン「生き残ったのは・・・これだけか・・・」

花の巫女シャロン「大祭司様は無事でしょうか?」

水の巫女シャノン「B王はいずこに?」

カブ「父ちゃんがいなかった!!」

コブ「うえぇーーん!!」

ジタン「みんな大聖堂にいるといいけど・・・とにかく入ろう!!」

が、ジタン達の周りをクロマ三体が囲んだ。

ジタン「くそ、守れるか・・・」

クロマ×3「キル!!」

クロマは今にも襲おうとしていた。

ジタン「イチバチか・・・うおぉーー!!」

ジタンはクロマに攻撃を仕掛けた。が、次の瞬間。

ガン!!ガン!!ガン!!

ジタン「なっ!?」

銃声が響きクロマは倒された。

ジタン「今のうちに中へ!!」

一行は中に入った。と、ジタンが。

ジタン「・・・氷の洞窟のあいつか・・・?」

疑問を残し中に入った。と、近くにあの少女がいたのだった。そしてまたどこかに行ってしまった。数分後、大聖堂内部

ジタン「これだけか・・・」

そこにはパックとシャロンとシャノン、クレアにアイリーン、ニーナの巫女達にウィランとサトレア、キルデア負傷したジルディンギドとロレーラ、レアリーにカブとコブしかいなかった。

星の巫女ニーナ「みんな無事だったのね!!」

風の巫女アイリーン「よかった・・・」

レアリー「あの、夫は・・・」

ギド「ダンは・・・」

カブコブ「うわぁーーん!!」

樹の神官ウィラン「ドネガンにフレディ、ミュランもやられましたか・・・」

と、そこにビビ達が帰ってきた。

ジタン「どうだった?」

フライヤ「駄目じゃった。もう生存者は・・・」

ジタン「くそっ・・・」

と、その時。

クレイラ(以下C)大祭司「ひぇーー!!」

ジタン「何だ!?」

ビビ「行こう!!」

ジタン達四人は奥に向かった。そこには。

C大祭司「い、命だけは・・・」

ベアトリクス「ふっ情けない。」

ベアトリクスがいた。

ベアトリクス「この宝珠は私が預からせてもらいます!!」

ベアトリクスは砂漠の星をハープから奪いとった。

C大祭司「その宝珠は!!」

ベアトリクス「これが手に入れば用は無い!!」

そう言ってベアトリクスは走り去った。

フライヤ「追うぞ!!」

ジタン「ちょっと待て!!」

走ろうとしたフライヤをジタンが止めた。

フライヤ「どうした?」

ジタン「胸騒ぎがする・・・大祭司様!!クレイラに地上への抜け道ってのは無いか!?」

C大祭司「抜け道?それなら一つあるが?」

ジタン「嫌な予感がする!!生存者を連れて船の国リンドブルムに逃げてくれ!!」

B王「分かったが、お前達はどうするのだ?」

ジタン「あいつから砂漠の星を取り返す!!」

ビビ「パック!!元気でね。」

パック「お、おいビビ!!」

そしてジタンビビフライヤクイナはベアトリクスを追った。

ジタン「待て!!逃げる気か!!」

逃げると言う言葉にベアトリクスが立ち止まった。

ベアトリクス「逃げる?今私に逃げると申したのですか?ふふっ蒼の国ブルメシアで私に敗れたのをお忘れですか?」

フライヤ「何を言う!!あの時とどめを刺さなかった自分を悔いるのじゃ!!」

ビビ「僕もお前を許さない!!」

クイナ「覚悟するアル!!」

ベアトリクス「それでは、お前達の望み通りにしてあげましょう!!」

ジタン「うおぉーー!!」

ベアトリクス「甘い!!」

ガチン!!

ジタンの短剣とベアトリクスのセイブザクイーンが火花を散らした。と。

ジタン「まだまだ!!」

ジタンはセイブザクイーンを受け止めている状態からベアトリクスに回し蹴りをした。

ベアトリクス「その程度!!」

ベアトリクスは難なくかわした。その上。

ベアトリクス「この次の予想は簡単!!ショック!!」

ビビ「わぁ!!」

ビビは寸前でショックをかわした。

ビビ「危なかった・・・」

ベアトリクス「蒼の国ブルメシアと同じ手は通用はしませんよ。」

フライヤ「ならばこれはどうじゃ!!」

ベアトリクス「何!?」

フライヤはベアトリクスの頭上にいた。

フライヤ「はぁ!!」

フライヤは槍を投げつけた。

ベアトリクス「くっ!!」

ベアトリクスは後ろに飛んで避けた。と、ある事に気づいた。

ベアトリクス「はっまさか!!」

クイナ「そのまさかアル!!」

クイナが青魔法を唱えていたのだ。

クイナ「レーザー!!」

クイナは無数のレーザーをベアトリクスに放ち、彼女は喰らってしまった。

ベアトリクス「くっ!!」

レーザーは体力の二分の一のダメージを与える技(Z参照)なのでかなりのダメージを与えた。そして。

ジタン「それっ!!」

ジタンはとび蹴りをかました。

ベアトリクス「くっ!!」

ジタン「どうだ!!」

ベアトリクス「ふふ、やるようになりましたね。だが!!」

フライヤ「何!?」

ベアトリクス「ショック!!」

ドーン!!

ジタン「なっ!?」

ベアトリクスは地面に向けてショックを放った。そのため当たりは砂が飛び散り視界が悪くなった。

ビビ「な、なんなの!?」

クイナ「見えないアル!!!」

ジタン「まさか・・・みんな逃げろ!!」

フライヤ「どうした!?」

ジタン「ベアトリクスはこの砂を利用して・・・!!」

ベアトリクス「そう、ストックブレイクをためていた・・・終わりです!!」

ジタン「しまった!!」

ベアトリクス「ストックブレイク!!」

ズヴァーーン!

ジタン「あぁーー!!」

ストックブレイクにより、再びジタン達は負けてしまった。

ジタン「つ、強い・・・」

そこにクロマが来た。

ベアトリクス「黒魔道士達よ、用は住みました引き上げる準備に取りかかりなさい!!」

ベアトリクスが言うとクロマの頭上に光の球が現れクロマとベアトリクスはその中に消え、どこかに去ってしまった。

ジタン「おいっ、消えちまったぞ!!」

ビビ「どうするの?」

ジタン「道は一つ!!あいつを追いかける!!」

クイナ「でもどうやってアル?」

そこにクロマが四体来た。そしてそれぞれ光の球を出した。

ジタン「あいつ等を使うんだよ!!ていっ!!」

ジタンは光の中に入った。

フライヤ「我等も行くぞ!!」

ビビ「うん!!」

そう言って三人も光の中に入った。そしてどこかに飛んでいった。その時、近くにブラネがレッドローズに乗って飛んでいた。

ブラネ「さて、ガーネットも召喚士としての力を持たなければただの小娘!!もはやガーネットに召喚獣を呼び出す力は無く、呼び出せるのは、このダークマターによってのみ!!クジャの言っておったことが本当かどうか、こいつを使えばすぐに分かるというもの!!さぁ、オーディンよ!!お前の剛力を見せておくれ!!」

そう言うとダークマターから空に向かい光が放たれた。そして光が当たった所から召喚獣のオーディンが現れた。

ブラネ「おお!!」

オーディンは持っていた武器斬鉄剣に力をこめ、クレイラに衝撃波を放った。と、次の瞬間。

ズガーーーン!!

クレイラは爆発し完全に消えてしまった。そしてオーディンも消えてしまった。その光景を見て微笑むのであった。


レッドローズ


クロマの光に入った四人はここにいた。

ジタン「おい!!見たか!?」

クイナ「クレイラが・・・」

フライヤ「ああ・・・」

ビビ「どうしよう・・・」

ジタン「!!っ誰かいる!!あそこに隠れよう!!」

四人は階段の下に隠れた。と、上にベアトリクスがいた。

ベアトリクス「何故ブラネ様はクレイラを消滅させる必要があったのだ・・・何故召喚魔法や黒魔道士なぞを使われる・・・私はこのようなことのために技を磨いて来たわけではなかったはずなのに・・・」

そこにA兵とクロマが三体来た。

A兵「黒魔道士ども、こっちへ来なさい。お前達はテレポットを使って先に剣の国アレクサンドリアへ戻って城の防備にあたるのです!!」

そう言ってさっきジタン達がいた所に向かった。

ベアトリクス「私は、あのような心を持たぬ者達と同じ働きしか出来ないのか・・・」

ベアトリクスはその場を離れた。

ジタン「あいつも思いつめているんだな・・・」

フライヤ「もしかしたらブラネがいるやも知れん、行ってみよう。」

四人はベアトリクスが向かった先に行ってみた。そこには開かない扉があった。

ジタン「んっと・・・駄目だな、なんも聞こえねぇ・・・」

ジタンは聞き耳を立てているが何も聞こえなかった、が。

ブラネ「ベアトリクス将軍!!」

ブラネの声が聞こえた。

ジビフ「あの声は!!」

ベアトリクスはブラネに会っていた。


ブラネ「おお、ベアトリクス将軍、例のものは手に入れたか!?」

ベアトリクス「はっ、お望みの宝珠はこの通り手に入れました。」

ベアトリクスはブラネに砂漠の星を渡した。

ブラネ「おお、これじゃこれじゃ!!これさえあれば・・・いや、もう一つの宝珠をそろえれば・・・」

ベアトリクス「ねぎらいの言葉も無しか・・・ふふふ・・・」

ブラネ「ベアトリクス将軍よ!!早く後一つの宝珠を見つけ出すのじゃ!!」

ベアトリクス「・・・分かりました。所でガーネット姫のお体の方は大丈夫ですか?」

ブラネ「ガーネットか・・・ガーネットの体からすべての召喚獣を抜き出した後はあの小娘は、もはや用無しになるな。」

ベアトリクス「ブラネ様、それはどういうことですか?」

ブラネ「ガーネットは宝珠を盗み出した罪で処刑する!!」

ベアトリクスを含め一同耳を疑った。

ベアトリクス「今、何と?」

ブラネ「ええい、何度も言わせるな!!このレッドローズが剣の国アレクサンドリアに到着したら、ただちにガーネットは処刑すると申したのじゃ!!お前は早く後一つの宝珠のありかを探し出せ!!」

ベアトリクス「ブラネ様・・・」

ブラネ「ふはははは!!」


ビビ「お姉ちゃんが!?」

クイナ「急がないとまずいアル!!」

フライヤ「しかしどうする?」

と、ジタンが走り出した。

フライヤ「な、どうしたジタン!!」

三人も後を追った。

ジタン「はっ!!」

ジタンは何かの装置の中に入って光の球となってどこかに飛んでいった。

ビビ「ジタンはドコに言ったの!?」

フライヤ「もしこれがテレポットなる物であれば、剣の国アレクサンドリアにむかったのじゃろう。」

ビビ「じゃあ僕達も行こう!!」

クイナ「アル!!」

そして三人も中に入りジタンの後を追った。そのころ。



マーカス「はぁ〜どうするっス?」

スタイナー「こうなったら脱出するのだ!!」

フラットレイ「本気か!?・・・まぁ断りはせんがな。」

マーカス「俺もっス。」

こうして三人は脱出を試みるのであった。

マーカス「揺さぶるっス!!」

スタイナー「こっちか!?」

フラットレイ「違うこっちだ!!」

マーカス「こっちっス!!」

スタイナー「どっちだっていいわ!!」

位置的にスタイナーは中心、マーカスは右、フラットレイは左にいたので意見はばらばらだった。

A兵1「なにやってんだろ?」

A兵2「さぁ?」

マーカス「一二の三で行くっス!!一!!」

スタイナー「二の!!」

フラットレイ「三!!」

ブオン!!

牢屋が揺れた。

マーカス「もいっちょ!!一!!」

スタイナー「二の!!」

フラットレイ「三!!」

ブオン!!

マーカス「一!!」

スタイナー「二の!!」

フラットレイ「三!!」

ドガーーン!!

牢屋は壁にぶつかり、脱出成功。

マーカス「急いですらかるっス!!」

三人は何とか追っ手を振り切り階段を上った。

スタイナー「姫様〜!!」

マーカス「じゃ、俺は魔の森に行くっス。」

フラットレイ「待て!!何か来る!!」

スマ「何!!」

と、そこに光の球が現れた。

スタイナー「な、何だ!?」

と、光の中からジタンが現れた。

ジタン「おっし、予想通りだ!!」

スタイナー「貴様!!どうしてここに!!」

ジタン「おっさん!!ここは剣の国アレクサンドリアか!?」

マーカス「多分そうっス。」

ジタン「マーカス!!久しぶりだな!!」

フラットレイ「いったいなにがあったのだジタン?」

ジタン「おめぇフラットレイ!!、まぁいい!!それよりあいつ等早く来ねぇのか!?」

スフマ「あいつ等?」

と、光の球が三つ来てビビ達も到着した。

フラットレイ「フライヤ!!」

フライヤ「フラットレイ様!!」

あってすぐ二人は抱き合った。

フライヤ「フラットレイ様・・・会えて、会えて嬉しゅう思います・・・」

フラットレイ「私もだ、三年前は何も出来ずすまなかった・・・」

マーカス「ありゃ〜二人だけの世界だわ。」

クイナ「フライヤ急ぐアル!!」

フラットレイ「クイナ、久方ぶりだな。」

クイナ「そうだけど早くするアル!!」

ジタン「そうだ!!ダガーが殺されちまうぞ!!」

スタイナー「な、どう言う意味だ!!」

ビビ「ブラネ女王がここに着いたらお姉ちゃんを処刑するんだよ・・・」

ジタン「後、三十分しかない!!行くぞ!!」

マーカス「俺はブランクの兄貴のとこに行ってくるっス!!」

ジタン「ああ、みんな行くぞ!!」

そう言ってマーカス以外の一行は走り出した。

フライヤ「彼女がいそうな場所分からぬか!?」

スタイナー「それはこっちが聞きたいである!!」

一行は城の中を我武者羅に走りダガーを探していた。そして女王の間に来た。

ジタン「ここにもいない・・・」

ビビ「どうしよう、外は兵士でいっぱいだよ・・・」

フライヤ「逃げることも出来ぬか・・・」

フラットレイ「待て、あのロウソクは何だ?」

フラットレイは部屋にあった変な光を放つロウソクに目をつけた。

ジタン「ここまで来たなら何でもやるか。」

ジタンはロウソクを調べた。と。

ガゴン!!

暖炉に地下への階段が現れた。

ジタン「ここだな、行くぞ!!」

一行は奥にあった螺旋階段を全速力で下った。

ビビ「本当にここかなぁ?」

ジタン「駄目だったらまた探しなおす!!それだけだ!!」

と、階段が終わって、スタイナーが気づいた。

スタイナー「ここは我らが来た場所ではないか!!」

ジタン「じゃあ違うのか!?」

フラットレイ「いや、もう一つ道はあったが・・・」

ジタン「考えてたって時間は待ってくれないんだ!!その道に行こう!!」

ジタンは走り出した。

フラットレイ「どうしたのだジタンは・・・」

ビビ「お姉ちゃんの命がかかっているからだろうね・・・」

クイナ「ワタシ達はジタンをカバーするアルよ!!」

フライヤ「ああ!!」

そして一行は礼拝堂に着いた。その奥でダガーとゾーンソーンの姿があった。

ジタン「あれは!!」

ジタン達に気づきゾーンソーンが来た。

ゾーン「何しに来たでいおじゃるか!?」

ソーン「いつも邪魔ばっかりして許さないでごじゃるよ!!」

ジタン「お前ら!!ダガーに何をした!!」

ゾーン「体の中から召喚獣を取り出したでおじゃる!!」

ソーン「二度と目を覚まさないでごじゃる!!」

スタイナー「き、貴様ら!!」

フライヤ「なんて奴じゃ!!ジタンよ、こやつ等を倒す・・・!!」

フライヤはジタンからとてつもない殺気を感じた。

ビビ「ジタン?」

ジタン「蒼の国ブルメシアにクレイラ・・・ずっと我慢して来たが・・・」

フラットレイ「まさか!!」

ジタン「貴様らは許さねぇ!!

一同「!!」

ジタンはトランスを発動させた。その瞬間、あたりをもの凄いプレッシャーが包み込んだ。

ジタン「覚悟しろ!!」

ジタンは走り出した。

ゾソ「どへぇ!!」

二人はジタンの攻撃を避けた。と、ソーンがゾーンにパワーを集めた。

ゾーン「覚悟するでおじゃる!!プチメテっ!?」

ジタン「はぁ!!」

バシン!!

ゾーン「おじゃーー!!」

ドガン

ジタンに殴られゾーンは壁に埋まった。と、その隙にソーンが。

ソーン「隙あり!!プチフレア!!」

バーーン!!

ジタンはプチフレアを喰らった。・・・ように見えた。

ソーン「ごじゃっ!?」

そこにはジタンはいなかった。と。

ジタン「つぁーー!!」

ソーンの後ろにいたのだ。

バシン!!

ソーン「ごじゃーー!!」

ドガン!!

ジタンの蹴りでソーンもゾーンの近くの壁に埋まった。そして。

ジタン「それだけじゃ済まさないぜ!!」

ジタンは床に左手を置いた。

ジタン「シフトブレイク!!」

ジタンが唱えるとゾーンソーンの足元に魔方陣が現れた。そして。

ボーーン

魔方陣から爆発が起こった。

ゾソ「うきゅう・・・」

ジタン「はぁはぁ・・・」

ジタンはトランスを解除した。そして。

ジタン「ダガー!!」

ジタンは他のものよりも先にダガーの元に向かった。

ビビ「僕たちも行こう。」

ビビ達もダガーに駆け寄った。ダガーは完全に気を失っていた。

ジタン「ダガー!!ダガーしっかりしろ!!」

ジタンはダガーを抱きかかえたが、何の反応も無かった。

ジタン「ダガー・・・!!」

何も言い返さないダガーをジタンは強く抱きしめた。

ジタン「せっかく・・・せっかく会うことが出来たのに・・・」

ビビ「ジタン・・・」

フライヤ「フラットレイ様・・・」

フラットレイ「何も言うな・・・」

フラットレイは気付いていた。ジタンの瞳から、沢山の雫が流れていたことを。

ジタン「ダガー・・・」

スタイナー「姫様〜〜!!何たる不覚〜〜!!こうなれば騎士を廃業するのみ!!いやもう生きていられぬ!!」

クイナ「落ち着くアル。」

ビビ「これからどうするの?」

と、ジタンが。

ジタン「・・・おっさんとフラットレイは突破口を開いてくれ・・・フライヤをクイナは後ろから来てくれ・・・ビビは俺の側にいてくれ・・・」

ビビ「えっ?」

ジタンはダガーを抱き上げて立ち上がった。

ジタン「この場を離れる・・・頼むみんな・・・」

一同「・・・」

ジタン「今はこれしか出来ないからよ・・・」

フライヤ「分かった、行こう。」

フラットレイ「そうだな、スタイナー、我らが前だ。」

スタイナー「ああ!!」

そして一同は来た道を戻りだした。そして女王の間に来た。

ジタン「ダガーを休ませる・・・ここにいよう・・・」

ビビ「うん。」

そう言ってジタンはダガーをソファーに寝かせた。

クイナ「で、どうするアル?」

ジタン「一つ方法がある、かなり危険だがな・・・」

ビビ「何なのいったい?」

ジタン「それは・・・」

と、そこに。

ゾーン「いたでおじゃる!!」

ソーン「やつらでごじゃる!!」

ゾーンとソーン、ベアトリクスがやってきた。

ベアトリクス「また会いましたね、スタイナー。」

スタイナー「ベアトリクス!!」

ベアトリクス「覚悟しなさい!!」

ジタン「待て!!」

今にも戦闘開始しようとしていた一同をジタンが止め、ベアトリクスの前に来た。

ベアトリクス「なんです?」

ジタン「・・・俺を殺すなら殺すがいいさ、でもアンタに頼みたいことがある・・・」

ベアトリクス「?」

ジタン「彼女を・・・助けてやってくれ・・・」

ベアトリクス「彼女・・・!!ガーネット姫!!」

ダガーに気付き、ベアトリクスが駆け寄った。

ベアトリクス「やはりブラネ様はガーネット姫を殺そうとしていたのか・・・」

スタイナー「そ、そんな・・・」

ベアトリクス「スタイナー、そしてBの方よ、私は大きな罪を犯していたようだ。」

フライヤ「当たり前じゃ!!私はお主を許すことは出来ぬ!!」

ジタン「フライヤよせ、あんたの力なら助けられるだろう、だから・・・頼む・・・」

ベアトリクス「あなたは、姫のことを誰よりも想っているのですね・・・分かりました。私の力で何とかしましょう。」

ベアトリクスはダガーの手を取り、力を注いだ。

ゾーン「無駄でおじゃる!!」

ダガーは目を覚まさなかったが、もう一度力を注いだ。

ソーン「何度やってもおなじでごじゃる!!」

そしてまた力を注いだ。と。

ダガー「う、ううん・・・」

ダガーが目を覚ましたのであった。

ジタン「ダガー!!」

ダガー「・・・ジタン?」

ジタン「ダガー!!よかった・・・よかった・・・!!」

ジタンはダガーを抱きしめた。

ダガー「ちょ、ちょっと痛い、どうしたの?」

と、ダガーはジタンが泣いていることに気付いた。

ダガー「ジタン・・・」

ビビ「よかった・・・」

スタイナー「ベアトリクス。すまない。」

ベアトリクス「いえ・・・」

と、そこにブラネが来た。

ブラネ「何事じゃ?」

ゾーン「こやつ等が姫を!!」

ソーン「さらおうと「してるでごじゃる!!」

ブラネ「ガーネットか・・・召喚獣は取り終えてるのだろ、即刻処刑するのだ。」

ベアトリクス「お待ちください!!その命令をお取り下げください!!」

ブラネ「ほほう、このブラネに逆らうとは、どうしたことじゃ、ん?」

ベアトリクス「ブラネ様、私の命令はガーネット様の身を守ること、どうかこれ以上手をお出しにならないでください!!」

スタイナー「ベアトリクス!!」

ベアトリクス「あなた達は逃げなさい!!」

フライヤ「私も残ろう!!皆は行くのじゃ!!」

フラットレイ「フライヤ!!」

フライヤ「フラットレイ様、どうかお逃げください!!」

ブラネ「先程は敵と味方だったものが手を組んで歯向かうか・・・面白い。ゾーンソーン、徹底的にやっつけておしまい。」

ダガー「お母様!!」

ダガーはブラネを呼んだが、耳を貸そうとしなかった。

ジタン「フライヤ!!ベアトリクス!!頼んだぞ!!行こうみんな!!」

そう言ってジタンビビダガースタイナークイナフラットレイは地下に向かった。と、残った二人にバンダースナッチが襲い掛かった。

ベアトリクス「この程度の敵!!はっ!!」

バンダースナッチ「ギャア!!」

カ簡単に倒したが、次から次へと現れてくる。その頃。

ジタン「急ごう!!あの二人なら心配ないけど急いだほうがいい!!」

一同はガルガンステーションを目指していた。と、スタイナーが立ち止まった。

ジタン「どうしたおっさん。」

スタイナー「ジタン、お主に頼みたいことがある。」

ジタン「なんだよあらたまって。」

スタイナー「自分は彼女達を助けに戻る、お主らはトレノに向かってトット先生の元へ送り届けてくれ。。」

ジタン「スタイナー・・・」

フラットレイ「私も行こう。」

ジタン「フラットレイ!!」

フラットレイ「ジタン、クイナ、三年前私はフライヤに何もすることが出来ずに、彼女を傷つけさせてしまった・・・そして今もまたあの時と同じ事をしようとしている。」

クイナ「フラットレイ・・・」

フラットレイ「お前にこれを渡す。」

ジタン「これは・・・エメラルド?」

フラットレイ「私が旅立つ前に貰ったお守りだ。この石にはある力があるといわれてる。その力が守ってくれるだろう。」

スタイナー「ここはわれらに任せて早く行くのだ!!」

ジタン「分かった!!その心意気、俺が引き受けた!!」

ビビ「僕も頑張る!!」

クイナ「私もアル!!」

スタイナー「ジタン殿、ビビ殿、クイナ殿、頼りにしているぞ!!姫様、さらばです!!」

フラットレイ「さらばだ!!」

二人は来た道を戻っていった。

ジタン「ジタン『殿』か・・・おっさん、フラットレイ・・・」

ダガー「みんな・・・」

ジタン「早く行こう!!」

そして四人は先に進んだ。その頃。

ベアトリクス「はっ!!」

フライヤ「ていっ!!」

バンダースナッチ「ギャア!!」

二人は全力で戦っていた。

ベアトリクス「くっ、これだけ続けて戦うと、私でもさすがに・・・」

フライヤ「ああ・・・」

と、そこに。

スタイナー「ベアトリクス!!」

フラットレイ「フライヤ!!」

スタイナーとフラットレイが来た。

ベアトリクス「スタイナーではありませんか!?」

フライヤ「フラットレイ様!!どうしてここに!?」

スタイナー「プルート隊隊長、アデルバート=スタイナー・・・」

フラットレイ「Bの竜騎士、フラットレイ=ハイウインド・・・」

スフ「命をかけしそなた達に加勢すべく参上つかまさった!!」

フライヤ「フラットレイ様・・・」

フラットレイ「フライヤ、お前は私が守る!!」

スタイナー「ベアトリクス、ここで倒れては姫様のためにはならぬぞ!!」

ベアトリクス「スタイナー・・・」

と、バンダースナッチが襲ってきた。

スタイナー「行くぞ!!」




それぞれの信念を持ちて戦う戦士達。さらに謎が深まるブラネの野望。最後に笑うのはどちらなのか。



続く










あ と が き
この話でどれだけジタンがダガーのこと思ってるのか分かりますよね。
どんな人よりも彼女のことを思ってるのは彼なのでしょう。
うらやましいねぇ〜・・・
僕にもそんな相手現れるんでしょうかね〜
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