CRYSTAL MEMORY STORY

第一部 青と赤の物語
第十一話 新たな仲間と悲しみの追跡者



蒼の国ブルメシアへ向かったジタン達だがベアトリクスの前に敗れてしまった。そのころブランクを助けるために南ゲート山頂の駅に向かうダガー達は。

ダガー「ZZZ」

スタイナー「よく眠ってらっしゃる。」

フラットレイ「疲れたのだろう。」

スタイナー「ここまで色々あったからな・・・」

フラットレイ「大変だったんだな。」

スタイナー「ああ、それもこれもあいつが原因なのである!!」

フラットレイ「あいつとは、ジタンか・・・」

スタイナー「ああ。」

フラットレイ「確かにあいつはいつもふざけているが付き合えば頼りになる男だ。」

スタイナー「そうなのか・・・」

そんな会話をしている中鉄馬車は山頂の駅に着いた。

ダガー「どうもありがとうございました。」

車掌「それじゃ気をつけてな。とは言っても、まだ剣の国アレクサンドリア方面の鉄馬車が到着するまで時間があるがな。」

ダガー「いつ頃到着しますか?」

車掌「こっちのがボーデン駅に戻るのと同時だから・・・ま、要するにここまで乗ってたのと同じぐらいの時間、待っとけってことだな。その先に休憩所があるから、ゆっくりしていくといいよ。」

ダガー「ありがとうございます。」

スタイナー「久しぶりに剣の国アレクサンドリアの領内に来れましたな。」

ダガー「そうね。城はまだ見えないけど・・・」

スタイナー「それは姫様におかれましては剣の国アレクサンドリアと言えば城のことかも知れませんが。」

ダガー「あ・・・今世間知らずだと思ってバカにしたでしょ。」

スタイナー「そ、そのようなことは。」

フラットレイ「とりあえず休もうではないか。」

ダガー「あ、待って。」

フラットレイ「?」

ダガー「ここで待ち合わせをしているの。先に会っとくわ。」

フラットレイ「ではそうしよう。」

そして三人は休憩所に入った。

ダガー「えっと・・・マーカスは・・・いた!!」

ダガーの見た先にはマーカスとシナがいた。

マーカス「シナさん、それ何個目っすか?」

シナ「そんなの気にしないズラ。」

ダガー「マーカス〜」

マーカス「?あっ!!」

シナ「?」

ダガー「ジタンの代わりに来たわ。」

マーカス「びっくりした・・・」

シナ「!!ヴァッヴァッベッボヴォヴェ!!(ガ、ガーネット姫!!)」

スタイナー「うわっきたな!!」

マーカスとシナは驚いている。しかもシナは何かを喰っていたので吹き出しながら喋っている。

マーカス「何でここにいるんすか?」

ダガー「ジタンが蒼の国ブルメシアに行っているの。だから私は代わりでこっちに来たのよ。」

マーカス「そうなんすか・・・」

ダガー「所で、剣の国アレクサンドリア方面の鉄馬車はいつ来るの?」

マーカス「まだまだっす。だからここでこうのんびりしてるっす。」

シナ「オイラはちょっと船の国リンドブルムに行かなきゃいけないズラ。」

ダガー「でも船の国リンドブルム行きはそろそろでるんじゃない?」

フラットレイ「と言うかもう出たぞ。」

シナ「いっ!!またズラ・・・」

マーカス「さっきからこれなんすよ。乗り遅れてはまんまるカステラを食ってまた乗り遅れてまた食って乗り遅れてるんすよ。」

まんまるカステラは南ゲート銘菓でとてもおいしいのだ。

マーカス「まだまだ来ないから一個ならおごるっすよ。」

ダガー「ほんと!!私食べてみたかったのよ!!ありがとうマーカス!!」

スタイナー「姫様、どこでこれのことを・・・」

が、ダガーは。

ダガー「おじさん!!まんまるカステラください!!」

聞いちゃいなかった。

スフ「だめだこりゃ・・・」

数分後

ダガー「あ〜おいしかった(幸)」

マーカス「一個って言ったのに・・・」

フラットレイ「ざっと五人前は食べたな。」

スタイナー「所でこれはいつ知ったでありますか?」

ダガー「ダリ村で聞いたの。」

シナ「ほんっと食ったズラね。人の事言えないけど。」

ダガー「デザートは別バラよ。」

スフマシ(何処でそんな言葉を?)

ダガー「でもいつ来るのかしら?」

マーカス「ホントに遅いっすね。」

ダガー「ちょっと散歩して来るわ。」

スタイナー「自分も同行するであります。」

フラットレイ「私も行こう。」

そう言って休憩所を出た。

ダガー「城は見えないけど、剣の国アレクサンドリア領にいるのよね。」

スタイナー「はい。」

ダガー「何とかお母様を止めてあげたい・・・」

フラットレイ「君ならできるだろう。」

ダガー「ありがとう。」

と、その時

?「そこの可愛いお姉ちゃん。」

ダガー「ん?」

そこには明らかに怪しい男がいた。

男「君可愛いよね〜どう?今なら安くしておくからこのチケット買わない?彼氏とデートするのにいいよ〜」

ダガー「えっえっ?」

スタイナー「なんだ貴様?」

男「どう?あのタンタラスがトレノで演劇をするんだよ。君も彼氏を連れて見に行きなよ。」

ダスフ「タンタラス?」

三人はチケットを見た。

ダガー「確かに・・・タンタラスって書いてるわね。」

男「ねっだから買ってよ。」

スタイナー「なんか怪しいな・・・」

フラットレイ「マーカスに聞いてみるか。」

ダガー「そうね、マーカス〜」

男「いっ!?」

マーカスとシナが来た。

マーカス「なんす?」

ダガー「ねぇ、タンタラスってもうすぐトレノで演劇やるの?」

マシ「はっ?」

フラットレイ「この男がチケットを売ってきてな。」

マーカス「今は特に何もないっす。」

シナ「向こう数ヶ月なんも予定なしズラ。」

ダガー「じゃあこれは・・・」

スフマシ「100%ばちモンだな」

ダガー「ば、ばちモン?なにそれ?」

説明 偽物、はんぱ物のこと。

シナ「だズラ。」

ダガー「そう。」

フラットレイ「で、こいつはどうする。」

スタイナー「ニセモノのチケットを売っていたのだ。そく逮捕だ。」

男「ちょ、ちょっと待てよ!!俺はまだ売っていないしおたくらから一ギルももらってないんだ!!別にいいだろ!!」

必死に言い訳をする男。と。

?「じゃあお前に一万ギルも払った俺は逮捕してもいいんだな?」

男「へっ!?」

男は後ろを振り向いた。そこにはあの青年がいた。

男「げっ!!ちょっとまっ」

青年「でりゃ!!」

バシン!!

男「〜・・・」

ドガン!!

青年の蹴りで男は天井を突き破って空に消えた。

青年「ったく。」

五人「・・・・・」

唖然としいてる。

青年「気をつけなよ。あいつ前にも偽のチケット売っていたからよって君は?」

ダガー「あれ?あの時の?」

青年「奇遇だな。」

ダガー「ええ。」

青年「っと、そこ危ないよ。」

五人「えっ!?」

と、上から。

ドガン!!

男「!!」

ドン!!

男が落ちてきた。

男「か、か、か・・・」

かなり逝ってしまった。

青年「これで君の子猫になりたいの仕返しは出来た。」

そう言って青年は男をロープで縛りつけた。

ダガー「すごいキック力ですね・・・あっ!!」

スフマシ「?」

ダガー「所でなんて名前なんですか?」

青年「そういえば言ってなかったな。」

ダガー「ええ。私ダガーって言います。」

青年「ダガーか、変わった名前だな。俺はコウ。コウ=エルフレイ。見ての通りの学者さ。」

五人「見ての通り?」

青年、コウの服装は学者とは思えない服装だった。頭には白と青系の色4色計五色の綺麗なバンダナを巻き、髪はストレートの黒だがボサボサで見慣れない生地の所々色落ちしたグレーっぽいズボンに多分カラフル(赤、ピンク、黄色、青、オレンジ)な長袖のシャツの上にフード付きの中心にチャックが着いてる黒い厚めの半そで上着、右手にはグローブ。極めつけは右手首からひじにつけているガントレット。明らかに学者とは思えなかった。

ダガー「で、コウはどうしてここに?」

コウ「俺は気まぐれに旅をしているだけさ。」

フラットレイ「さっきのを見るとこの男になんか恨みがあるみたいだが?」

コウ「前に一万ギルでこいつから『ガーネット姫十六歳の誕生日記念、タンタラスの演劇チケット』を買ったんだよ。ばちモンだったがな。」

ダガー「そうなの。」

コウ「で、君は?」

ダガー「私はちょっとした用事で・・・(マーカス、何処に行くの?)」

マーカス「(トレノっす。)」

ダガー「トレノに行くの。」

コウ「トレノか、俺もこいつを捕まえれたらトレノに行こうと思ってたんだよ。」

さっきから名前があがっているトレノとは主に貴族が住んでいる眠らぬ町である。

ダガー「そうなの、じゃあ一緒に行く?」

コウ「別にいいぜ。」

マーカス「じゃ、行くっすよ。もう来てるっす。」

ダガー「行こう。」

コウ「ああ。」

シナ「じゃ、行ってらっしゃいズラ。」

スタイナー「貴様は来んのか?」

シナ「それはさっき言ったズラ。」

マーカス「今度は乗ってくださいっす。」

シナ「解ってるズラ。」

そして剣の国アレクサンドリア行きの鉄馬車にシナ以外の五人が乗った。中はこの五人と車掌以外いなかった。コウは席に座って本を読み出した。

ダガー「でも武器なしで旅って大変じゃない?」

コウ「武器ならあるよ。これさ。」

コウはダガーに変わった形の筒をだした。

ダガー「なんなのこれ?」

コウ「こいつはって言って、小さい鉄や鉛の玉を凝縮した火薬で発射する武器なんだ。発射のときはすごい音がするけどな」

スタイナー(姫様、氷の洞窟の件・・・)

ダガー「(ええ。)ねえ、その銃について教えてくれない?」

コウ「ああ。」

説明中

コウ「どう解った?」

ダガー「引き金トリガーとか弾倉マガジンとか、よくは・・・」

コウ「でもなんでこんなことを?」

ダガー「前に似た武器を使っていたかもしれない人がいてね。」

コウ「ふうん。そういや他の奴の名前はまだ聞いてないな。」

マーカス「俺はマーカスっす。さっきいたのはシナさん。」

フラットレイ「私はフラットレイ。」

スタイナー「自分はプルート隊隊長アデルばっぐぐ!?」

喋っている途中でマーカスとフラットレイが口を押さえている。

ダガー「この人は私のお友でエドワードよ!!」

かなりごまかしている。

スタイナー(何する!!)

マーカス(姫さんの正体ばらすつもりっすか!?)

スタイナー(あっ。)

ダガー「ででで何の本をよよ、読んでるの?(焦)」

ばれそうになって焦りながら誤魔化している。

コウ「落ち着けって。それとこれはネクロノミコンだよ。」

ダスフマ「ネ、ネクロノミコン!?」

説明 表紙に人の皮膚が使われており危ない内容ゆえ発禁され全て焼かれたといういわくつきの本・・・だったはず。

ダガー「でもそれって見たら目が潰れるんじゃ・・・」

コウ「俺は大丈夫なんだ。」

スフマ「目が・・・潰れる?」

と。その時

スフマ「おおーー!!目がーー!!

三人は目が潰れたようだ。が、ダガーは。

ダガー「私平気だけど。」

コウ「いっ!?」

ダガー「どうしてかな?」

コウ「さ、さあ・・・(どう言う事だ?)」

コウはかなり疑問に思っている。と。

コウ「そう言えばさっきかなりまんまるカステラ食べてたね。」

ダガー「ええ、好きなんです。」

コウ「でも食べすぎは太るよ。あれカロリー高いから。」

スタイナー「貴様!!姫様に向かってなん、ごぐぐ・・・」

フラットレイ(ばらす気か?)

ダガー「そ、そう言えばこの鉄馬車誰もいないわね!!あはは!!」

ごまかした。

コウ「(なんだよこの変わり様?)そりゃそうさ。剣の国アレクサンドリア蒼の国ブルメシアを襲ったって話が流れているからな。好き好んであっち行く奴はあまりいないだろ。」

ダスフ「・・・」

コウ「それにガーネット姫は行方不明だそうじゃないか。」

ダガー「そ、そうね。」

コウ「で、そこんとこどうなの?」

ダガー「えっ?」

コウ「とぼけなくていいよ、行方不明のガーネット姫。」

ダスフマ「!!」

ばれていた。

スタイナー「貴様!!姫様の命を奪う賊か!!」

かなり怒っている。と、コウが。

コウ「やっぱガーネット姫だったの?」

スタイナー「へっ?」

ダガー「何で解ったの?」

コウ「知り合いに君の事よく知ってる人がいてね。初めて会ったとき『もしかして』って思ったけど、スタイナー隊長のお陰で確信になった。」

マーカス「じゃあ原因は。」

フラットレイ「スタイナーだな。」

スタイナー「くっ・・・」

コウ「ま、俺は君がガーネット姫だからって何かする気は無いけどな。で、ホントのとこ何があったんだい?」

ダガー「解った。正体を知られたからには教えるわ。」

説明中

コウ「そっか。大変だったんだ。」

ダガー「うん。」

コウ「おっし、俺も気が向いたら君がやりたいことの力になろう。」

ダガー「ありがとう、コウ。」

スタイナー「姫様、このような者を信用して大丈夫でありますか?」

マーカス「正体ばらしたあんたがいえるか?」

スタイナー「うっ・・・」

と、その時

ドガン!!

突然鉄馬車が何かにぶつかったかのように揺れた。

ダガー「な、何今の!?」

車掌「ちょっと見てきます。」

車掌が外に様子を見に行った。と。

車掌「た、大変です!!オ、オバケが!!とんがり帽子のオバケが!!」

ダガー「とんがり帽子!!スタイナー!!」

スタイナー「はっ!!」

ダガーとスタイナーは外にでた。

マーカス「なんなんす?一体?」

フラットレイ「我らも行くぞ!!」

コウ「ああ!!」

そして三人も外にでた。

マーカス「何が起こったんす?」

ダガー「そんな・・・」

フラットレイ「どうしたガーネット?」

と、コウが何かに気づいた。

コウ「何だ!?あいつ!!」

コウが見たその先にいたのは。

?「ヒギュッ・・・ニ、ニンム・・・がー・・・ねっトヒめだっカン・・・いカシテ・・・」

ダガー「黒のワルツ、三号・・・」

そう、カーゴシップで襲ってきた黒のワルツ三号であった。だがその姿はボロボロでタダの化け物にしか見えなかった。

マーカス「なんなんすこいつは!!」

ダガー「黒のワルツ・・・お母様が私を連れ戻すために送ってきた使者・・・」

コウ「じゃあ、剣の国アレクサンドリアがらみかよ。」

ダガー「ええ。」

スタイナー「おのれ!!剣のサビにしてくれる!!」

ダガー「待って!!」

ダガーが前に出た。

フラットレイ「危ないぞ!!」

ダガー「ねぇ、教えて・・・どうしてそこまで私を・・・」

ワルツ「ヒギュッ・・・ニ、ニンム・・・がー・・・ねっトヒめだっカン・・・いカシテ・・・」

コウ「もう駄目だ・・・話が通じてない・・・」

ダガー「そんな・・・」

ワルツ「じゃマスるモノは・・・ショウきょ!!」

フラットレイ「来るぞ!!」

ワルツはフラフラになりながらも攻撃を仕掛けてきた。

ワルツ「しょうキョ・・・しョうキョ!!」

ワルツは殴りかかってきた。

フラットレイ「はっ!!」

ガシ!!

フラットレイは右手に持っている槍でワルツの攻撃を受け止めた。その隙にマーカスが仕掛けて来た。

マーカス「これで決め手やるっす!!」

が、ワルツは左手をマーカスに向けた。

ダガー「気をつけて!!黒魔法よ!!」

マーカス「いっ!?」

マーカスは立ち止まったがワルツの手には魔力が集まっていた。

ワルツ「ショうきョ!!」

ワルツは今にも魔法を放とうとしていた。と。

コウ「させねぇ!!」

コウはすばやく持っていた銃をセットアップ(この話の中では銃を打つことが出来る状態にすること)した。そしてワルツに狙いを定めた。

コウ「耳ふさいどけよ!!フラットレイ飛べ!!」

フラットレイ「はっ!!」

フラットレイは高く飛んだ。そして。

ガーーン!!

コウは銃でワルツを打った。その音はかなりでかかった。

ワルツ「グっ!!」

命中しワルツはひるんだ。その隙に。

フラットレイ「くらえ!!竜剣!!」

バシューン!!

フラットレイが竜剣を放った。

フラットレイ「これで少しは魔力(MP)は減ったはずだ!!」

マーカス「今のうちっす!!ていっ!!」

ザシュッ!!

マーカスは隙を見つけてワルツを斬りつけた。そしてフラットレイも。

フラットレイ「やっ!!」

槍を投げつけた。

ザグッ!!

ワルツ「グぐっ!!」

スタイナー「とどめは任せよ!!」

そしてスタイナーも走り出した。心なしかスタイナーの剣は赤く輝いていた。

スタイナー「ビビ殿がいない分魔法剣は使えないが魔法剣に変わる我が剣技を受けよ!!」

ワルツ「ガ・・・ショウ・・・」

スタイナー「喰らえ!!」

スタイナーが剣を振り上げた瞬間、炎が剣を包んだ。

スタイナー「フレイムタン!!」

ズバーー!!

ワルツ「ガァーーー!!」

スタイナー「威力は魔法剣より劣る上今は力をためる時間が少しかかるがそれはこれからである。」

スタイナーが今の剣技の説明をしている時、ワルツは。

ワルツ「に・・・ニン務・・・ガーねっと姫・・・だっ還・・・」

完全に戦える状態ではなかった。

ダガー「・・・」

ダガーは何かを考えている。と、スタイナーが。

スタイナー「黒のワルツよ!!ここで剣のサビとなれ!!」

剣をワルツに向けていた。が。

ダガー「待って!!」

ダガーが止めた。

スタイナー「姫様?」

ダガー「コウ、銃を貸して・・・」

コウ「えっ?」

ダガー「お願い・・・」

ダガーは何をしようとしているのか?と、コウが。

コウ「・・・ああ。」

ダガーに銃を渡した。

マーカス「何するんす?」

ダガー「ワルツを、楽にしてあげるの・・・」

そう言ってワルツの近くに立った。

スタイナー「なっ姫様!?やめてください!!あなたが手を下すなど?」」

必死で止めようとしているスタイナーをコウが止めた。

コウ「やらしてあげよう。彼女が決めたことだ。」

スタイナー「・・・」

コウ「そいつは撃った瞬間に凄い衝撃が来る。大丈夫か?」

ダガー「ええ・・・」

そしてダガーは銃口をワルツに向けた。

ワルツ「に・・・ニン務・・・ガーねっと姫・・・だっ還・・・」

ダガー「あなたの任務は終わったわ・・・だから・・・」

ダガーは右手を握り締めた。

ダガー「安らかに眠って・・・」

ガーーン!!

渇いた音があたりを包んだ。

チーン・・・

地面に落ちた薬きょうが空しく響いた。

ワルツ「カ・・・」

ワルツは頭を撃たれ、霧となって消えていった。

ダガー「・・・」

ダガーはずっと黙っている。

コウ「何だよ・・・この後味の悪さ・・・」

マーカス「さぁ・・・」

フラットレイ「今は何も言うな・・・」

スタイナー「姫様・・・」

ダガー「お母様・・・どうして・・・どうしてここまでして・・・」

戦闘には勝利したが何故か後味の悪い勝利となってしまった。そして鉄馬車は再び動き出した。

ダガー「どうしてお母様はここまでして私を・・・」

スフマコ「・・・」

かなり空気が重かった。と、ダガーが。

ダガー「所で、ブランクはどうやって助けるのマーカス?」

マーカス「えっああ。」

重かった空気をダガー自ら変えて行きトレノに行く理由を聞いた。

マーカス「トレノのどこかに白金プラチナの針ってのがあって、その針を使えばどんな石化も治るらしいっす。」

ダガー「じゃあトレノに着いたら探しましょう。」

マーカス「なんか変わりましたっすね。」

ダガー「私?言葉使いのこと?」

マーカス「色々っす。」

ダガー「そう?トレノってどんな所なのかしら?」

マーカス(やっぱり変わってないような・・・)

コウ「俺は先にあの詐欺野郎をとっちめるから探すの遅れると思うよ。」

ダガー「解ったわ。でも、今は休みましょう。」

フラットレイ「そうだな・・・」

四人はそれぞれ席に座った。

ダガー(お母様、必ず私が・・・)




ブランクを助ける方法が解りトレノへ向かうダガー達五人。眠らぬ街で待つものとはいったい・・・



続く










あ と が き
やっとオリキャラ出てきましたね。
今までチョイヤクだった青年がなんとメインキャラになるとは。
所でやっぱり女の子はデザートは別腹なんでしょうか。
だとしたら出費がかさむでしょうね。
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