CRYSTAL MEMORY STORY

第一部 青と赤の物語
第八話 再開と狩猟祭、訪れる悲劇



幾多の追撃を越えリンドブルムに着いたジタン達。果たして彼らに何が待ち受けているのか。


リンドブルム巨大城


ジタン達を乗せたカーゴシップは城内のドックに到着した。

ビビ「大きい城だなぁ〜」

スタイナー「なんと大きなドック、ブラネ様のレッドローズもすっぽり入ってしまう大きさではないか。」

レッドローズとはブラネの飛空挺のことである。と、そこに兵士が来た。

兵「またボロっちぃ船だな。お前達か乗ってきたのは?」

と、ダガーが前に出た。

ダガー「私はアレクサンドリア王国王女、ガーネット=ティル=アレクサンドロスです。シド大公殿に会いに参りました。」

シドとはリンドブルムの大公のシド=ファーブルの事である。

兵「一国の姫君がこんなボロ船で来られる訳ありますまい。」

今度はジタンが前に出た。

ジタン「おいおい、俺が一緒なんだから本物に決まってるだろ。」

兵「あ、あなたは・・・いやしかしあなたの事だからどこかの街娘じゃ。」

ジタン「信用しろよ。」

ダガー「どういうこと?」

ジタン「まっ詳しくは大公さんに聞いてくれ。俺はちょっと知り合いに会って来るわ。」

そう言ってジタンは何処かに行ってしまった。

兵「とりあえずあなたが王女だと証明出来る物はありますか?」

ダガー「これを。」

そう言ってダガーは首から下げているペンダントを差し出した。

兵「こ、これは天竜の爪?」

ダガー「いえ、銀のペンダントです。」

天竜の爪と銀のペンダントとはリンドブルムとアレクサンドリアの国宝であり、形が少し似ているのである。

兵「ぬう。」

と、そこに一人の老人が来た。

老人「何事ですか?」

と、兵よりダガーの方が先に気づいた。

ダガー「オルベルタ様!!」」

どうやらこの老人はオルベルタを言うらしい。

オルベルタ「まさか、ガーネット姫?後は私が引き受ける。おぬしはさがってよい。」

兵「はっ。」

兵士はさがった。

ダガー「オルベルタ様。お久ぶりです。」

オルベルタ「さぁ、こちらへ。大公がお待ちです。」

ダガー「えっ?」

ダガーは何故来ることが解っていたのかと疑問に思っていた。そんなこんなで三人は奥に進みリフトで上に向かった。

オルベルタ「このリフトはリンドブルム城の3つの層をつなぐものです。”霧”の下にある最下層からはトロッコに乗り港と裏門へ出られます。今は”霧”のため危険なので封鎖しております。先ほど皆さんがカーゴシップを降りた所が中層です。中層からはエアキャブで城下町へ出ることもできますぞ。そして一番上に大公の間と会議室のある最上層。最上層は大公殿下と私がいる層で、一部の者か殿下の許可がなければ上がることは出来ません。」

淡々と説明するオルベルタさん。

ダガー「所で兵士がジタンのことを知っていたみたいですが?」

オルベルタ「それは大公が話してくれます。」

そして一行は大公の間に着いた。

オルベルタ「殿下、ガーネット姫が参られました。」

ダガー「おじ様、おひさし・・・?」

スタイナー「どうなさいました?」

ダガー「おじ様が何処にもいませんが?」

そこには誰もいなかった。が。

ブリ虫「久しブリ〜」

ブリ虫が跳ねてきた。そのため。

スタイナー「ブリ虫ーーー!!」

ドゴーーーン!!

スタイナーは回し蹴りでブリ虫を蹴り飛ばした。で、壁にめり込んだ。

ビビ「ブリ虫も大きいんだ。」

オルベルタ「殿下!!」

ダガー・ビビ「えっ!?」

スタイナー「はっ!?」

オルベルタの一言に驚く三人。と、そこに。

ジタン「何だ!?今の!?」

ジタンと少女が一人来た。

ダガー「ジタン、おじ様がいないのよ。代わりにあのブリ虫がってどうしてここに?」

ジタン「いやさっき。」


ジタンの回想


ジタン「おっエリン。久しぶりだな。」

さっきの少女はエリンと言うらしい。

エリン「お久しぶりです。ジタンさん。あなたがいるということはガーネット姫はここに。」

ジタン「今上に向かっているよ。所でシドはまだ・・・」

エリン「はい。」

とその時

ドゴーーーン!!

ジタン「な、何だ?」

エリン「上からです。」

ジタン「行ってみよう。」


ジタン「てな訳。」

ダガー「で、そちらは?」

エリン「エリンです。船乗りをやっています。」

ジタン「所でここにブリ虫が居なかった?」

ビビ「それならあそこの壁に。」

ジタン「やっぱり。」

オルベルタ「大丈夫ですか?」

ブリ虫「ひどいブリ。」

ダガー「そのお髭、まさか・・・」

このブリ虫には∀ガ○○ムみたいな髭があった。

ブリ虫「うむ、シド=ファーブルであるブリ。」

ダガー「どうしてブリ虫なんですか?」

ジタン「俺から話すよ。半年前に何者かが忍び込んでシドの寝こみを襲ったんだ。そのせいでシドはこんなになってヒルダ王妃を連れ去ったんだ。」

ヒルダ王妃とはシドの奥さんヒルダガルデ王妃のことである。

スタイナー「なるほど・・・って何故貴様がここにいる!!ここは貴様のような輩は来れぬ場所だぞ!!しかも何故そのようなことを知っておる!?」

ジタン「ほんと反応遅っ。さっき一部の人間は通れるって言われなかったか?」

ビビ「そういえば。」

ジタン「その一部って俺達のことだよ。」

ダビ「嘘ーー!!」

スタイナー「口からでまかせを!!そんなことあるわけないであろう大公殿!!」

シド「本当のことブリ。」

スタイナー「ほれ見ろ。大公殿も本当のことだと・・・なぬぅーー!?」

ジタン「俺達タンタラスは盗賊団と劇団のほかにリンドブルムの影の親衛隊って呼ばれてるんだ。今回の誘拐を依頼したのもシドだぜ。」

ダガー「そうなの。」

ジタン「そういやおっさん。誘拐を依頼した奴をぶん殴るって言ってなかったか?」

シド「それなら回し蹴りを喰らったブリ。」

ジタン「あらら。」

シド「まぁ、今日はゆっくり休むがよいブリ。

ダガー「解りました。」

エリン「そういえば工業区の酒場で待っているってフライヤさんが言ってました。」

ジタン「フライヤが?じゃ行ってくるか。」

ビビ「フライヤって?」

ジタン「俺の仲間さ。」

そう言ってジタンは工業区に向かった。


工業区の酒場


ジタン「おやっさん、いつもの安いスープな。」

酒場のラグー「誰だ!?家のスープにケチつける奴はってジタンじゃねぇか。」

ジタン「久しぶりだな。」

ラグー「安いスープだな。」

ジタンはこの店の常連らしい。と、近くの席にいる赤い服を着たブルメシアの民の女性の近くに座った。ブルメシアの民とはブルメシアに住むネズミの亜人である。

赤い服の女性「久しぶりじゃな。三年ぶりかのう。」

ジタン「そうだなフライヤ。」

この人がフライヤだ。ちょっと古風の喋りが特徴らしい。

フライヤ「どうじゃ調子は?」

ジタン「何も変わんないな。」

フライヤ「そうじゃの。」

ジタン「で、あいつは見つかったか?」

フライヤ「いや・・・」

ジタン「やっぱり狩猟祭に出るわけは。」

フライヤ「ああ、おぬしはどうする?」

ジタン「まだ考えてる。」

そんな普通の会話をして今日は終わった。次の日

ダガー「話とは?」

シド「昨日はジタンがごまかしたが、本当のことを言おうと思ってブリ。」

そう言ってシドはダガーをリンドブルムの魂と言える飛空挺団のドックにつれてきていた。

ダガー「このドックは空っぽですね。」

シド「半年前はここに”霧”を使わない新型飛空挺があったブリ。」

ダガー「まさかその飛空挺も何者かに持って行かれた?」

シド「や、城下町に可愛い娘がいてな。」

ダガー「それとこれが?」

シド「鼻の下伸ばしてたらヒルダが魔法でこの姿にして飛空挺に『ヒルダガルデ1号』と名づけてどっかに行っちゃったブリ。」

ダガー「・・・」

シド「何も言わないでくれブリ。今2号を作っているとこブリ。」

ダガー「はい。」

シド「すまん・・・ブリ。」

そのころ他の三人は。

スタイナー「ここはどこじゃーー!!っとなんだこれ?」

スタイナーは迷子になっていた。

スタイナー「すごい匂いだ。」

おばさん「なんだいあんた?」

スタイナー「これはなんであるか?」

おばさん「ギサールの野菜のピクルスだよ。一つどうだい?」

スタイナー「うむ・・・ゴホッう、うまい。」

美味いんだ。そのころビビは。

ビビ「町中が狩猟祭のことばかりだ。何だろう狩猟祭って。」

狩猟祭がなんだか考えている。またそのころジタンは。

ジタン「誰もいないか。」

タンタラスのアジトに来ていた。

ジタン「みんな大丈夫かな?」

とそこに子供が二人きた。

バンス「やっぱりいたよ。」

ルシェラ「いたいた〜。」

ジタン「おまえら。」

バンス「どうだった?王女誘拐?」

ジタン「バッチリ。今城にいるよ。」

ルシェラ「さっすがタンタラス!」

バンス「で、デートとか申し込んだのか?」

ジタン「ば、馬鹿。そそんなこすすするわけねえだろ!!」

ルシェラ「でも会いに行ってあげたら?喜ぶと思うよ。」

ジタン「そっかなぁ、でも会ってみるわ。」

そう言ってジタンは城に向かった。

ジタン「でもダガーは何処にいるんだろう。」

と上か歌が聞こえてきた。

ジタン「この歌、上からか。」

膳は急げ、ジタンはすぐ最上層に向かった。

ジタン「どこから聞こえるんだ?見張り台か?」

そう思い見張り第に向かったジタン。と、そこには鳥に囲まれて綺麗な声で歌うダガーの姿があった。

ジタン「・・・」

ジタンはその歌声に聞き惚れていた。と、鳥がジタンに気づき飛び去った。それによりダガーもジタンに気づいた。

ダガー「よくここに居るってわかったわね。」

ジタン「俺この場所が好きなんだ。」

ダガー「これからどうするの?」

ジタン「そうだなぁ。」

ジタンは少し考えた。

ジタン「君の側にずっと居るよ。」

ダガー「えっ!?」

ジタン「すっと側に居る。たとえ何があっても絶対に。」

ダガー「ライフ・・・」

と、ダガーも何かを考えている。

ダガー「じゃあ、狩猟祭で優勝したらいいわよ。」

ジタン「いっ!?」

意外な言葉に驚くジタン。

ダガー「それが嫌なら側にはいさせない。」

からかってんだろうか。

ダガー「どうするの?」

ジタン「解った。絶対に優勝して見せるぜ!!」

ダガー「うん。頑張ってね。」

ジタン「ああ。それとさっきの歌聞かせてくれないか?」

ダガー「ええ。」

そしてダガーは歌いだした。何とも透き通るような美しい声で。そのころ。


ビビ「あの人形達、やっぱり僕と関係があるんだろうな。おじいちゃんは父さんと母さんが死んじゃったから僕を育てたって言うけど、僕に親なんていたのかな?」

ビビは自分の存在が何なのかを考えていた。


スタイナー「自分は本当に正しいのか?あのご老体が言っていた事はこのとこだろう。ビビ殿にはあんなことを申したが、自分自身本当は何もわかっていないのだろう。」

スタイナーは自分の行動は正しいか否かを考えていた。


フライヤ「大気がうずいておる。何かが起ころうとしているのか。フラットレイ様、あなたは今何処におられるのですか。」

フライヤはここには居ない恋人の事を考えていた。


ク族「フム、狩猟祭アルか。面白そうだから出てみるアル。」

このク族は何を考えているか?


少女「なんだろう。あの歌を誰かが歌っているような気がする・・・でも、あたしは一人ぼっち。もうあたしと同じ人なんて一人もいないのよ。」

この少女は自分の孤独について考えている。


男「あいつは今頃何処で何をやっているんだか。この俺に屈辱を合わせたあいつ、必ずこの手で・・・」

この男は何か恐ろしいことを考えている。


それぞれが色々な事を考えている中、ダガーは歌い終わった。

ジタン「綺麗だなぁ。」

ダガー「え、ああ、歌の事?」

ジタン「いや、君もさ。」

ダガー「ふふっそれはほめ言葉として受けとっくわ。」

何ともほほ笑ましい光景だ。そんな中狩猟祭は着々と準備が進められていった。そして客間にダガービビスタイナーがいた。

スタイナー「こんな時だからこそ姫様を守らなければ。」

ビビ「大丈夫かなぁ。」

ダガー「ジタン、優勝してくれるかしら?」

それぞれいろんなことを考えているときにフライヤが来た。

フライヤ「すまぬがジタンを見かけなかったか?」

ダガー「あなたはジタンと知り合いですか?」

フライヤ「うむ、私はフライヤ=クレセント。ジタンの仲間じゃ。お主はガーネット姫か。」

ダガー「解ります?」

フライヤ「ジタンが必死に守るはずじゃ。こんな美しい子じゃな。」

ダガー「そんな(照)」

ビビ「お姉ちゃんも出るの?」

フライヤ「ん、お主は?」

ビビ「ビビ=オルニティア。黒魔道士です。」

フライヤ「ほう、黒魔法か。こいつは厄介だな。」

ビビ「そんなことないよ。」

と、スタイナーが近づいた。

スタイナー「お主は竜騎士か。」

フライヤ「解るか。お主も出るのか。」

スタイナー「いや、自分は姫様の護衛につくため出ることは出来ぬ。それと自分はプルート隊隊長アデルバート=スタイナーである。」

竜騎士とは槍を武器にした戦士でジャンプ力がかなり凄いのだ。と、そこにジタンも来た。

ジタン「おまたせ!!」

フライヤ「おうジタン。」

ダガー「何処行ってたの?」

ジタン「優勝のために準備をして来たんだ。」

フライヤ「そう簡単に出来ると思わんことだ。」

ビビ「そうだよ、僕も頑張るからね。」

ジタン「フライヤだけじゃなくビビもか、少し厳しいな。」

ダガー「大丈夫、頑張ってね。」

ジタン「おう!!」

ダガーに励まされ元気になるジタン。極端な奴。

フライヤ「これが今回出場するもののリストじゃ。」

フライヤはジタンにリストの書いてある紙を渡した。

ジタン「何々、俺にフライヤビビ、後は『美の狩人ラニ』『謎の食通』『旅の天文学者』に、ウズイワンベルナゲネロか・・・なぁ、この謎の食通って。」

フライヤ「間違いなくあいつじゃ。」

ジタン「ところで誰が手ごわいと思う。」

フライヤ「私はラニと言う女と天文学者じゃな。」

ジタン「俺もそう思う。後は雑魚さ。」

と、そこに兵士が来た。

兵「優勝したら貰える物は各自聞きましたので、後は精一杯頑張ってください。

ジタン「じゃ、行ってくるか。」

そう言ってジタンビビフライヤは外へ向かった。

街は既に狩猟祭で盛り上がっていた。観客席にはダガーとスタイナーがいた。

ダガー「盛り上がっているわね。」

スタイナー「自分はこのようなゴロツキ達と一緒にいるのはちょっと。」

と、そこに。

?「あ、お姉ちゃん、来てたんだ。」

ダガー「あら、エブ!!」

そこにはダリの武器屋看板娘のエブがいた。

エブ「久しぶりね。」

ダガー「ええ、所でお店の方は?」

エブ「たまにはいいよ。そういえばあの人も出てるみたいですよ。」

ダガー「あの人って・・・ああ、あの人ね。」

多分青年の事であろう。

ダエ「で、なんて名前だっけ?」

ズデッ

今の一言に近くの人はこけてしまった。そのころ。

ジタン「ていっ!!」

ファング「ギャァ!!」

ジタン「ふう。」

ジタンはかなり余裕だ。

ジタン「今他の奴らはどうなってんだろ?」

ジタンは近くの兵士に聞いてみた。

兵「えっと、ジタンさんは今一位ですね。その後にフライヤさんビビさん、ラニさんに学者さん食通さんの順です。」

ジタン「やっぱ他は。」

兵「リタイヤです。っと、今一位がフライヤさんに変わりました。」

ジタン「おっと、やばいな。」

そしてジタンも再び戦いだした。

ビビ「えいっ!!」

トリックスパロー「ギャァ!!」

ビビ結構戦っている。

ビビ「まだまだ。」

と、その時

ビュン!!

ビビ「わっ!!」

ビビの目の前をモンスターが飛んでいった。と、その先には青年がいた。

青年「大丈夫か?ってお前あん時の坊主。」

ビビ「あ、あのときの。」

青年「奇遇だな。っと!!」

青年に向かってファングが襲い掛かってきたが。

青年「てい!!」

ゲシッ!!

青年の蹴りでモンスターは飛んでった。

ビビ「すごい。」

青年「や、俺より凄いのがそこにいるぜ。」

ビビ「えっ?」

ビビが見た先にはさっきのク族がモンスターを食べている光景があった。

ビ青「うぷっ・・・」

やっぱ厳しいだろうなこの絵。そのころ。

女「やぁ!!」

ファング「ガァ!!」

斧を持った派手な女が戦っていた。

女「ちょろいちょろい。」

が、女の後ろにファングが襲い掛かってきた。

と。

ジタン「うら!」

ファング「ギャ!!」

女「あら、ありがと。」

ジタン「気ぃぬいてたらすぐボンだぜ。美の狩人さん?」

女「わかる?」

多分この女の名はラニだろう。

ジタン「じゃ、互いに頑張りましょか。」

ラニ「ふふ、そうね。」

そう言って二人は分かれた。

ジタン「ポイントはそこそこだろうな。ここいらで何かでっかい奴倒さないと。」

と、その時。

声「うわぁーー!!」

ジタン「何だ!!」

ジタンは声がした方に向かって走り出した。そこにはザグナルに襲われそうなバンスとルシェラの姿だった。

ジタン「バンス!!ルシェラ!!」

バンス「あ、ジタン!!」

ルシェラ「助けてぇ(泣)」

ジタン「てめぇの相手は俺だ!!」

ザグナル「グガァーー!!」

フライヤ「助太刀するぞ!!」

ジタン「サンキュフライヤ!!でもとどめは俺だからな!!」

フライヤ「好きにするがよい!!」

ジタン「即効で潰すぞ行くぜ!!」

ザグナル「ガァーー!!」

ザグナルがは突進してきたが二人は難なく避けた。

フライヤ「喰らえっ!!」

フライヤは槍を投げつけた。

ザグナル「ガァーー!!」

ジタン「とどめ!!」

ザシュッ!!

ザグナル「グガァーー!!」

共に急所にクリーンヒットしてかなり早く倒すことが出来た。ちなみにジタンのポイント。

ジタン「よし、これで確実に俺の勝ちだな。」

フライヤ「ふっ仕方がないな。」

そんなこんなで色々あった狩猟祭はジタンのトップで幕を閉じた。ちなみに順位はジタン、フライヤ、ラニがトップ3、ビビと青年は謎の食通の食事を見て狩猟祭どころでなく、謎の食通はモンスターが逃げてしまい4位である。で、大公の間にて。

オルベルタ「優勝おめでとうございます。」

ジタン「や〜どうも×2」

シド「大儀であったぞ。」

ビビ「おめでとうジタン。」

ダガー「これで側にいてもいいわよ。」

スタイナー「何のことであるか?」

フライヤ「大方二人だけの秘密と言うものじゃろ。」

そんな会話の中。

エリン「大公様!!」

エリンが慌てて大公の間に来た。

ジタン「どうしたエリン。」

エリン「こ、こちらの方が・・・」

エリンの後ろには重症のブルメシア兵がいた。

B(ブルメシア)兵「シド大公・・・ご無礼をお許しください・・・我が王から・・・火急のことづけでございます・・・」

シド「何?ブルメシア王から?」

オルベルタ(殿下、そのお姿では。)

シド「(よく見るブリ、あの者は魔法で目が見えなくなっておる。)うむ、聞くブリ。」

B兵『わが国は、謎の軍の攻撃を受けておる!戦況は極めて不利、援軍を送られたし!!』

シド「何と!!」

B兵「敵はとんがり帽子の軍隊でございます・・・」

ジビダス「!!」

フライヤ「何か知っておるのか!?」

ジタン「まさか・・・いや、なんでもねぇよ。」

シド「ブルメシアは殿は古くからの盟友、ただちに我が飛空挺団を送るブリ!!」

B兵「ありがたきお言葉・・・我が王も喜ばれよう・・・早く・・・このことを王に伝えなければ・・・」

シド「いかん!!早くその者に手当てを!!」

フライヤ「だめじゃ・・・既に息を引き取っておる・・・何が起こっておるのだ?」

オルベルタ「どうなさいます?狩猟祭で城にはわずかしか兵がおりません。」

シド「うぬぬ・・・」

ジタン「とんがり帽子って事は・・・アレクサンドリアが絡んでいるのか?」

ダガー「そんな・・・お母様が・・・」

ビビ「どうするの?飛空挺団は時間がかかりそうだし。」

フライヤ「私が先に行く。時間がないのじゃ。」

ジタン「俺も行くぜ。仲間の故郷が襲われてるのにじっとしていられるか。」

ビビ「僕も行くよ。自分の目で確かめたいんだ。」

ダガー「私も行くわ。お母様を止めてあげたい。」

ジタン「ダガー・・・」

スタイナー「危険ですぞ!!」

ダガー「それが何なのよ!!」

母親が絡んでいるためかかなり熱くなっている。

ジタン「ダガーはここに居てくれ・・・」

ダガー「ジタン!!どうして!?」

ジタン「危険なことって解っているのに君を連れて行くことは出来ない・・・」

ダガー「どうしてよ!!」

ジタン「危険すぎるんだ。今までよりも。」

ダガー「ずっと側に居るって言ったじゃない!!私もジタンから離れたくないの!!」

ジタン「ダガー・・・」

ダガー「それに私はお母様を止めてあげたいの!!たとえ私がどうなっても!!」

スタイナー「姫様!!」

ビビ「危ないよ!!」

フライヤ「お主には危険すぎる。よすんじゃ。」

周りは行く事を断固拒否しているが、ジタンは。

ジタン「それが君の目的か・・・」

ジタンはつぶやきながら悩んでいる。

ジタン「・・・これから沢山命が消える所を見るかもしれないが、それでも来るか。」

ダガー「覚悟は出来てるわ。」

ジタン「聞いての通りだ。ダガーも連れて行く。」

スタイナー「おい貴様!!姫様を戦火の中に入れるつもりか!!」

ビビ「ジタン、危ないよ絶対に。」

ジタン「これは彼女が決めた事だ。お前らがどうこう言う権利はあるのか?」

ジタンの一言に黙り込んでしまう一同。

フライヤ「確かに我らにはない。」

ジタン「フライヤ・・・」

フライヤ「原因はおそらく剣の国アレクサンドリアにあるかもしれん。剣の国アレクサンドリアの王女であるお主が行けばどうなるか、解っておるな。」

ダガー「はい!!」

シド「いたしかたあるまい、そなた達五人で。」

シドが喋っている途中。

モーグリ「手紙クポ〜」

ジタンに手紙が届いた。

ジタン「こんな時に?」

ジタンは手紙を読んだ

ジタンさんへ 元気っすか、マーカスっす。単刀直入に言うっす。兄貴を助ける方法がみつかったっす。直ぐに南ゲートの山頂駅に来て欲しいっす。

ジタン「こんな時に・・・」

ダガー「どうしたの?」

ジタン「ブランクを助ける方法が見つかったから今すぐ南の山頂駅に来てっれてよ。」

ダガー「このタイミングで?」

ビビ「どうするの?」

ジタン「行ってやりたいがブルメシアも気になるし。」

一同また黙る。と、エリンが

エリン「ガーネット姫には酷ですがジタンさんとガーネット姫とを二手に分けるのは?」

ジタン「え?」

エリン「ですからジタンさんにビビ君とフライヤさん、ガーネット姫とスタイナーさんに分かれて行動する。」

ジタン「確かにそのほうがいいかもな。」

ダガー「でも・・・」

ジタン「仮に全員でブルメシアに行ってブラネが国にいたら説得できないだろ。」

ダガー「うん。」

ジタン「俺らはブルメシアに、君はゲートに行ってくれ。」

ダガー「ええ。」

シド「支度金は後で出す。速く行くブリ。」

ジタン「ああ、皆行くぞ!!」

ビビ「うん!!」

フライヤ「ああ!!」

スタイナー「言われずとも!!」

そして五人は大公の間を後にした。

オルベルタ「剣の国アレクサンドリア船の国リンドブルム蒼の国ブルメシア、いったいどうなるのか。」

シド「今はわからぬが、彼らが希望となるであろう。」

そのころ五人は城下町で準備を整えていた。

ジタン「ここからは分かれて行動しよう。俺はちょっと助っ人を呼ぶために手紙を出してくる。」

ダガー「私達はゲートを越える手を考えるわ。」

フライヤ「我らはアイテムを購入すぞ。」

ビビ「うん。」

そして五人はバラバラに分かれ街へ散った。そして約十分後。五人は最下層の地竜の門を越え、”霧”の下にいた。

ジタン「俺らは歩いていくから君はこいつを使ってくれ。」

そう言うと。

ピィーーー

ジタンは指笛を吹いた。と、凄い速さでチョコボとモーグリが来た。

ジタン「メネ、チョコ。これからこの子も乗せてくれ。」

メネ「解ったクポ。」

モーグリはメネチョコボはチョコと言うらしい。

ジタン「こいつは数少ない空チョコボだ。空も飛べる。」

ダガー「解ったわ。所で助っ人は?」

と、その時ク族が走ってきた。

ジタン「クイナ、久しぶりって訳じゃないか。アレクサンドリアでコック長やってたし。」

ク族「気にしないアル。」

ダス「コック長!?」

フライヤ「とりあえず説明じゃ。こやつはクイナ=クゥエン。そしてそちらがガーネット、ビビ、スタイナーじゃ。」

クイナ「よろしくアル。」

ビビ「謎の食通・・・うぷ」

ビビはさっきの光景を思い出したようだ。

クイナ「事情は手紙で大方知ってるアル。急ぐアル。」

ジタン「こっちにブラネがいたら俺が説得する。」

ダガー「解ったわ。」

ジタン「それじゃ行こうみんな!!」

そして六人は二手に分かれて散った。




ブルメシアで何が起こっているのか?そして霧の大陸はどうなるのか?



続く










あ と が き
気付く方が多しと思いますが一度メインキャラが全員出てます。
すぃか〜し!!フラ姐様とおまけ二号はここから登場だ!!
しかしひどいよなオマケ一号は。
ブリ虫に回し蹴りとは・・・(書いたのお前だろ!!)
第七話へ
第九話へ
第一部TOPへ

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