CRYSTAL MEMORY STORY

第一部 青と赤の物語
第七話 アレクサンドリアの陰謀後編 守り抜く光、追跡者、そして船の国リンドブルム



前回ダリに到着したジタン達。一見普通の村なのだが、ここにもアレクサンドリアの手が伸びていた。


物見山


酒場でカーゴシップの情報を手に入れたスタイナーは既に来ていた。

スタイナー「頼み申す!どうしても城へ連れて行かねばならぬお方がおるのだ!カーゴシップはいつこの村に来るのであるかっ!?」

かなり興奮していた。が、そんなスタイナーをよそにここの老人、モリッドさんは。

モリッド「ふむ。これでよろしいかの。わしゃ、忙しいんじゃ。」

かなりのんびりして、山を降りていった。

スタイナー「くくくっ!ここで退いてはプルート隊の名折れ!」

そう言ってスタイナーも山を降りた。ついでにモリッドさんの家の中に入った。

モリッド「わしゃシコーシーの香りをかぐと、心が落ち着くのでな。お前さんもどうじゃ?」

モリッドさんはコーヒーをスタイナーに差し出した。

スタイナー「や、これはかたじけない。」

スタイナーはコーヒーの香りをかいだ。

スタイナー「う〜ん、何とも言えぬ香り。これは最高の豆を使っておるな。」

モリッド「ふぉっふぉっ、よう解るな。」

スタイナーは味覚オンチじゃなかったのか?と。

スタイナー「ってそんな話はしておら〜ん!」

コーヒーの香りで目的を忘れていたが思い出した。

スタイナー「素直にカーゴシップの来る時間を教えるのだ!さもなくば、ここをアレクサンドリア王家が一時的に接収する!」

ついに国の名を出してしまったスタイナー。が、モリッドさんは。

モリッド「接収してどうなさる?」

冷静だ。

スタイナー「カーゴシップが来る時刻を言うように命令するのである。教えるのだ〜〜!」

そんだけの為に国の名前出すなよ・・・

モリッド「そんな一本調子では、ままならぬことも多かろう?」

スタイナー「ままなろうとなかろうと、正しいことをする。それが一番なのである!」

と、正しいという言葉にモリッドさんが反応した。

モリッド「ほう、お前さんは正しいかどうかを判断出来るというのだね?」

スタイナー「正しいか正しくないかは誰にだって解ろう?」

モリッド「ふぉっふぉっ。見た目に似合わず、お若いの。」

スタイナー「ええい、カーゴシップはいつ来るのだ!」

モリッド「そうさの、もうとっくに来ておる。積み込みも始まっておる時間だ。」

スタイナー「何故もっと早く言わんのだ〜〜っ!っじゃなくかたじけない!」

そう言ってスタイナーは家を出ようとしたが。

モリッド「ちょいと待ちなされ。」

スタイナーを呼び止めた。

モリッド「自分にとって正しいと思うことも回りには正しくないと思う者もおる。それを忘れるでない。」

スタイナー「は、はぁ。では!」

スタイナーは敬礼をして音速で走った。と、村のはずれにカーゴシップが到着しているのを見つけた。

スタイナー「おお!カーゴシップではないか!これで姫様を城へお連れすることが出来る!後はいかにして乗っていただくか・・・ん?」

スタイナーは何かを見つけた。

スタイナー「何だ?地面から何か出てくるである!」

と、また音速で走っていった。その時カーゴシップの近くでは。

村の男「何だろうね?この人形。」

村の若者「いいんじゃない?こっちの方が儲かってるし。」

何か怪しい会話をしている。と、男が何かを見つけた。

男「んっ?なんか凄い顔した男がこっちに向かって来ている!」

若者「嫌な予感がするから逃げよう!」

そして二人はでかいタルを残してどこかに消えた。ちょうどスタイナーも来た。

スタイナー「うむむむ、明らかに怪しい!こんな村からいったい何を運び出そうというのだ?」

と、その時。

ガゴン!

タルが動いた。

スタイナー「何だ?何が入っているのだ?こうなれば・・・」

スタイナーは剣を抜いた。そして。

スタイナー「チェストーー!」

ザシュ!×3

三回剣で突いた。と。

?1「いってぇ〜!」

?2「きゃあ!」

?3「痛〜!」

中から声が聞こえた。

スタイナー「な、何だ!?」

と、タルがスタイナーに向かい倒れてきた。

スタイナー「ぬわぁ〜〜!」

ドォーーン!

と、中からジタンダガービビが出て来た。

スタイナー「な、なな何だ!?」

ジタン「っつう〜っておっさん。」

スタイナー「貴様!いったい何をしておった!?」

ジタン「話せば長いんだが・・・」

ジタンは事の一部を話した。

スタイナー「そ、そんな・・・」

ジタン「で、さっき何か刺さって今に至る。」

スタイナー「・・・」

ジタン「どした?」

スタイナー「い、いや・・・(口が裂けても言えぬ・・・)」

そりゃ姫様を刺したんだもの。と、ビビは。

ビビ「・・・」

黙っている。さっきのがショックなのだろう。

ダガー「ジタン・・・」

ジタン「今はそっとしておこう・・・おっさん。」

スタイナー「何だ?」

ジタン「このカーゴシップは何処に行くんだ。」

スタイナー「・・・リ、リンドブルムである。」

ジタン「そいつはいい。でも何処でそんなことを?」

スタイナー「あ、あそこの山の老人からである・・・んっ?」

ジタン「どうした?」

スタイナー「何かくるであ・・・わっ!」

スタイナーの目の前にワルツに似ている謎の男が現れた。

謎の男「見つけたぞガーネット姫。さっそく城に来てもらおう。」

ダガー「あなたは誰!?」

ジタン「てめぇ黒のワルツ!」

謎の男「ほう、貴様が一号を倒した奴か。」

ジタン「ってことはてめぇは二号か。」

ダガー「なんのこと?」

ジタン「氷の洞窟で皆が寝てる時にこいつの仲間が襲ってたんだよ。」

ダガー「そんな・・・でも私は城には戻りません!」

ジタン「ダガーは下がってて!ビビ行けるか?」

ビビ「えっあ、うん!」

スタイナー「貴様が何者かよく解らんが、姫様を守るのは自分の役目である!」

黒のワルツ(以下ワルツ)「くくく、そんなの知らんわ!」

そんなこんなで戦闘突入。

ジタン「こんなろ!」

ワルツ「甘いわ。」

ジタンは切りかかったがワルツは飛んで攻撃を避けた。

ジタン「くそう、ビビ!おっさん!」

スタイナー「解っておる、ビビ殿!」

ビビ「うん!」

紅蓮剣を出すらしいだが。

ワルツ「そうはさせん!ファイア!」

ボウッ!

ビビ「わあっ!」

ビビはファイアを喰らった。

ジタン「大丈夫か!?」

ビビ「うん、でもあいつ炎が得意なのか・・・」

スタイナーならば氷である!」

そう言ってスタイナーは走り出した。

ビビ「うん!」

そしてビビもブリザドを唱え始めた。

ワルツ「させるかっつ!?」」

ジタン「そう簡単に行かせるかよ!」

ジタンは黒のワルツを短剣で刺していた。そしてスタイナーも斬りかかった。

ビビ「えいっ!」

ビビもブリザドをスタイナーの剣に当てた。

スタイナー「いくぞ!氷結剣!」

ズヴァーーン!

ワルツ「ぐっ!」

氷結剣はかなりのダメージを与えたようだ。しかも。

ビビ「終わらせないよ!ブリザド!」

カチーーン!

ワルツ「ぬぐっ!」

ブリザドで追い討ちをかけたのだ。が。

ワルツ「くくく・・・この程度か・・・死ね!ファイラ!」

ジタン「何っ!?」

ヴォーー!

ジタン「ぐあーー!」

スタイナー「ぬわぁーー!」

ビビ「わぁーー!」

ダガー「みんな!」

ワルツが放ったファイラがジタン達に当たり、彼らは戦闘できるような状態ではなかった。

ワルツ「邪魔者はもういない。さぁ、我と共に城へ行くぞ。」

ダガー「嫌です!」

ワルツ「逆らうか・・・ならば!」

ワルツはダガーに向かって何かを放っている。

ダガー「な、何?・・・な、なんだか眠く・・・」

ジタン「まずい・・・催眠術だ・・・」

スタイナー「くそう・・・姫様には・・・指一本・・・触れさせは・・・」

ビビ「お姉ちゃん・・・逃げて・・・」

そうは言うが三人はとても戦える状態ではない。

ダガー「あっ・・・」

ダガーもついに地面にひざを付いてしまった。

ワルツ「くくく、抵抗しなければこやつらも死なずに済んだものを。」

ダガー「!」

ダガーは『死ぬ』と言う言葉に反応した。

ワルツ「さぁ、おとなしく城へ・・・?」

ワルツは喋っている途中で話をやめた。その原因はダガーにあった。

ダガー「私のせいで・・・誰かが傷つくなんて・・・嫌だ・・・」

この場にいる全員「?」

ダガー「私の・・・あたしのせいでみんなが・・・」

ビビ「お、お姉ちゃん?」

と、ジタンがあることに気づいた。

ジタン「大気が、震えている?」

ジタンの言う通り、ダガーの異様な雰囲気により大気が震えていた。そして心なしかダガーの口調が変わっている。

ダガー「あたしのせいで・・・誰かが傷つくなんて・・・もういや・・・」

スタイナー「ひ、姫様、いったい何が?」

と、ジタンがまた何かに気づいた。

ジタン「この雰囲気・・・まさか!」

ビビ「どうしたの?」

ダガー「もういやーー!」

ジタン「間違いない・・・ダガー、いやセーラにもあったのか。」

スタイナー「おい、何が起こってっ!?」

ビビ「えっ!?」

ビビとスタイナーはダガーからとてつもなくまぶしい光が発せられてることに気づいた。そしてその光がダガーを完全に包んだ。

ワルツ「な、何だ!?」

ビビ「ジタン・・・まさか・・・」

ジタン「そう、トランスだ。」

そしてダガーを包んでいた光が消え、そこには黄色や白の輝きをし、服装がレオタードになってちょっとセクシーになったダガーの姿だった。

ダガー「みんなは・・・あたしが守る!」

ワルツ「何だか知らんが、抵抗するなら無傷と言うわけにはいかんな。ファイラ!」

ワルツはダガーにファイラを放った。

ジタン「まずい!避けろ!」

が、ダガーは避けようとはしなかった。そしてロッドを前にかざした。

ビビ「お姉ちゃん!」

もうすぐ炎はダガーに命中しそうだった。が。

ダガー「えいっ!」

ワルツ「なっ!?」

ダガーは炎をロッドで振りはらった

そして何かを唱えだした。

ダガー「全てを焼き尽くす地獄の業火よ、我が命によりここに着たりて我が敵を焼き尽くせ!!」

ワルツ「何!?」

ダガー「来たれ!イフリート!

と、突然炎が現れそこから巨人が出てきた。

スタイナー「な、何だこれは!?」

ジタン「まさか・・・召喚獣?」

ビビ「召喚獣?じゃあ召喚術?」

ダガー「やれっ!イフリート!」

ダガーが命令するとイフリートは手と手の間辺りに炎を作り出した。

ワルツ「な、何をするつもりだ?」

ダガー「喰らえ!地獄の火炎!

イフリートはワルツに向かい炎を投げつけた。

ドゴォーーン!!

ワルツ「グアァーー!」

炎を投げつけると、イフリートは消えた。そしてワルツも倒れダガーはまた光に包まれ元に戻っていた。

ジタン「ダガー!」

ダガー「私、みんなを守れたの?」

ジタン「ああ、でもダガーに召喚術とトランスがあったなんて。」

ダガー「無我夢中だったから・・・」

ジタン「でも、早くここを離れよう。」

ビビ「どうして?」

ジタン「氷の洞窟で『後二人が』って声が聞こえたんだ。」

スタイナー「二人?」

ビビ「つまり、あと一人いるの?」

ジタン「そうだ。おっさん、カーゴシップの操縦者に乗せてくれって交渉してくれ。」

スタイナー「こ、心得た。」

そう言ってスタイナーは船の中に入った。と、ダガーがあることに気づいた。

ダガー「ねぇ、この船、アレクサンドリア行きじゃないの?」

ジタン「100%な。」

ビビ「じゃ、どうして。」

ジタン「乗ったらこっちのモンよ。行こうぜ。」

ダ・ビ「えっ?」


カーゴシップは動き始めていた。

ジタン「さ、急いだ急いだ。」

まず、ビビが船に乗った。

ダガー「大丈夫なの?」

ジタン「俺にまかせなって。」

ダガー「では・・・」

ダガーも乗った。そしてすぐにジタンも乗った。が。

フニッ

ダガー「きゃっ!」

ジタン「あ、ごめん。」

ジタンはダガーのヒップを触ったのだ。

ジタン(柔らかったなぁ。)

セクハラまがいなこともあったが船は地面を離れた。


カーゴシップ


ジタン「ごめん、ほっんとごめん。」

ダガー「もう結構です。別に気にしてはいませんから。」

気にしてないって言ってる方が気にしてるんじゃねぇか。と、思いたいが、さっきのことだろう、ダガーが怒ってるのは。

ビビ「うぅ〜」

ジタン「大丈夫か?中に入った方がいいぜ。」

ビビ「うん・・・」

どうやら高所恐怖症らしい。ちなみに作者もだ。

ダガー「信じてますから、次触ったらイフリート出しますね。」

ジタン「は、はい。」

そう言い残してダガーも入った。

ジタン「ま、これからだ。ここでがんばりゃあつ〜いチューの一つでも。」

お前一回燃やされろ。と、ダガーが出て来た。

ジタン「どうした?」

ダガー「急いで中に!」

と言って無理矢理ジタンを連れ込んだ。と、そこには。

ジタン「なっ?」

ダリの地下にあった人形が動いていた。

ジタン「人形が人形を運んでいるのか。」

ビビ「こんにちわ。」

ビビは人形達に挨拶をしている。が、何の反応もなかった。

ジタン「ビビ・・・」

二人はビビの近くに来た。

ビビ「・・・」

ジタン「ダガービビを頼む。」

ダガー「ええ。」

そう言い残してジタンは甲板に上がった。と、そこには落ち込んでいるスタイナーがいた。

ジタン「どうした?」

スタイナー「姫様が・・・我が一生の不覚・・・」

ジタン「ダガーならエンジンルームにいるぜ。」

スタイナー「そうか、エンジンルームに・・・って何故貴様がいるのだ!」

ジタン「遅っ!」

スタイナー「どの道貴様は城に行けば縛り首!覚悟しておけ!ってあれ?」

そこにはジタンは居なかった。しかも。

ガゴン!

船が揺れた。その原因は。

ジタン「日の当たる〜坂道を〜ってか。」

ジタンが操縦していたからだ。ちなみに操縦者は唖然としている。

スタイナー「貴様ーー!この場で切り捨ててやる!」

と、二人の近くに人形が集まってきた。

ジタン「何だ?」

スタイナー「貴様のせいであろう!」

が、すぐに甲板に向かいだした。

スタイナー「いかがした?」

ジタン「っ!!この感じ・・・来やがった!」

スタイナー「何!?あっ姫様!」

スタイナーが見たのは甲板にいるダガーとビビ、それにおそらく黒のワルツ三号がいた。

ビビ「あ、ああ・・・」

ワルツ「カカカッ貴様のような小僧が姫の護衛か!」

ダガー「こんな所じゃ召喚できないわ。」

ワルツ「刃向かう必要はない。どの道姫は城へ?」

ダガー・ビビ「?」

人形が二人の近くに集まった。

ダガー「今の内に!」

二人はこの場から離れた。

ワルツ「邪魔をするのか!ならば死ね!サンダガ!」

ズドォーーーン!

ワルツはサンダガを放った。そのため沢山の人形達が吹き飛んでいった。

ビビ「あっ・・・」

そして雷はタルをつないでいるロープにもあたり、タルの中の人形も地面に落ちていった。

ビビ「あ、ああ・・・」

ダガー「なんてこと・・・ひどい。」

ビビ「う、うわぁーー!」

ビビはワルツに向かい走り出した。

スタイナー「助太刀いたす!」

スタイナーも向かった。

ジタン「くそう!ダガー操縦を頼む!」

ダガー「はい!」

ジタン「どうするかは君に任せる!」

ダガー「解った!頑張って!」

そしてジタンも向かった。

ビビ「何であんなことしたの!仲間じゃなかったの!?」

ワルツ「カカカ、あんな奴ら仲間でもないわ!」

スタイナー「だとしても貴様の行為は許しがたい!」

ジタン「その通りだ!」

ワルツ「ちょうどそろったか。貴様らはここで殺す!」

ジタン「やれるモンならやってみろ!!」

スタイナー「返り討ちにしてくれる!」

ビビ「絶対に許さない!」

と、ジタンだけでなく他の二人からもトランスらしきオーラが出ていた。

ダガー「まさか二人も。」

そしてジタンがトランスし、ビビスタイナーもトランスしていた。ビビは衣装が変わり帽子がピンっと立って青い光を出していた。スタイナーは兜の面あてを付け銀色に光っていた。

ワルツ「小細工を!」

ジタンとスタイナーはものすごい速さで斬りかかった。

ワルツ「甘い!」

ワルツは空に上がり避けたがビビがサンダーを唱えていた。

ビビ「サンダー!」

ワルツ「させん!サンダー!」

ドーン!

二人のサンダーが当たり大きな爆発が起こった。と、その隙を突いてジタンが襲い掛かった。

ジタン「てりゃ!」

ワルツ「甘いっぬっ!」

ワルツはかろうじて避けたが後ろからスタイナーに突き刺されてた。

ワルツ「おのれ!」

ワルツはスタイナーを振り払ったが彼はまた切りかかろうとしていた。そしてジタンも。右手に魂気を集めてた。そしてビビも強力な魔法を唱えようとしていた。

ワルツ「くそっ!」

誰に攻撃するか迷っている。と、その隙に。スタイナーが剣を振り上げジタンも魂気を集め終わった。

スタイナー「くらえっストック!」

ジタン「塵となって消えろ!」

ビビ「燃え尽きよ!」

ワルツ「わぁー!」

スタイナー「ブレイク!」

ジタン「スクープアウト!」

ビビ「ファイガ!」

スタイナーは剣から衝撃波を、ジタンは右手の魂気を、ビビはファイガを同時に放った。

ズゴーーン!

ワルツ「がぁー!」

ワルツは倒れ三人はトランスを解除した。

ジタン「ふう。」

倒して気が楽になった三人。だが。

ワルツ「おのれ・・・オノレ!」

壊れたようにどこかに飛び去った。と、南ゲートが見えてきた。

スタイナー「あれは南ゲート、やはり姫様は・・・」

ジタン「彼女が決めたことだ。何も言うな。」

そう言ってジタンとスタイナーは操縦室に入った。そのころ。

ソーン「黒魔道士兵が全滅でごじゃる!」

ゾーン「スタイナーが裏切ったからでおじゃる!おじゃ?」

近くにこいつらがいた。

ソーン「三号が帰って来たでごじゃる。」

ゾーン「でも暴走してるでおじゃる!」

二人「だぁ〜!」

ワルツに乗っていたフェンリルを奪われて落ちた。で、ワルツはジタン達を追い始めた。が、ジタンのカンで既に全力でゲートに向かっていた。

ジタン「やっぱ来たな!おっさんいいのか?」

スタイナー「自分は姫様に従うだけである!」

スタイナーも手伝っていた。ジタン「ビビ、来たら頼む!」

ビビ「うん!」

そしてワルツは追いついた。

ワルツ「シネ!」

ビビ「みんなのかたき!ファイア!」

ボウ!

ワルツはサンダーを放とうとしてたが先にファイアが放った。で、ワルツはひるんだ。

ダガー「見えてきたわ。」

スタイナー「姫様!大丈夫でありますか?」

ダガー「大丈夫!越えてみせるわ。」

ジタン「ビビ中に入れ!」

ビビ「う、うん!」

ビビも中に入ろうとしたが先に船がゲートを越えた。しかもゲートと船の間はギリギリでその風圧によりビビが落ちそうになった。

ジタン「ビビ!」

ビビ「わぁーー!」

ジタンは何とかビビを捕まえたが後ろにはワルツがいた。

ワルツ「オワリダ!」

ジタン「まずい!」

ワルツの右手に雷が集まりだした。が、フェンリルのエンジンに当たり炎を上げた。

ワルツ「ナ、アッ!」

次の瞬間。

ドゴーーン!

南ゲート大爆発。だがカーゴシップは無事に通過した。

ジタン「ちょっと無理しちまったな。」

ダガー「ちょっとどころじゃないと思う。」

ビビ「ねぇ。」

ジタン「ん?」

ビビ「あの人形達、僕と関係あるのかな?」

ダガー「ビビ・・・」

スタイナー「・・・詳しくは解らぬが自分を信じるのである。」

ビビ「信じる・・・」

ジタン「おっさん・・・」

スタイナー「今自分がしていることは国にって裏切りと思われるだろうが、自分は正しいと思って行動している。だからビビ殿も己を信じるのである。」

ビビ「・・・ありがとう。おじちゃん。」

ジタン「ビビ、甲板に出て城下町を見下ろして来いよ。気持ちがいいぜ。」

ビビ「うん。」

ビビは甲板に出た。

ジタン「サンキュ、おっさん。」

スタイナー「礼を言われる筋合いはない。」

そんなこと言ってる内に船はリンドブルムの中に入っていた。

ビビ「わぁ〜」

カーゴシップから見る景色は結構絶景である。そして船はリンドブルムの巨大城の中に入った。




幾多の追撃を突破しリンドブルムに着いたジタン達。これからいったいどうなるのか?



続く










あ と が き
遂にダガーがセクシートランス!!(はっ?)
そしてビビとオマケもトランス!!
読んだ人なら分かると思いますがこの話は序盤ではちょと長いです。
でも今はこれが平均・・・はぁ・・・
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