Another United World
〜一つに集まった十四の世界〜


第七話 悪霊



アメストリスへ生徒を救出に来た一同。その最中ロイドを狙ってきたユフィとレッド13の協力を得て脱出した一行に待つ物は・・・






リフィル「出席を確認したわ。ちゃんと全員いたわ。」

ロイド「エクスフィアも付けられていなかった。みんな大丈夫だったよ。」

ナナリー「そいつはよかったよ。」

ユフィ「うんうん。」

ジューダス「ちょっと待て。お前は関係無いだろ。」

ユフィ「あ、あ〜・・・ノリよノリ。」

承太郎「で、こいつらはどうする?」

ルフィ「ロイドを狙ったんだろ?」

ロイド「でもおかげで俺達は脱出出来たんだ。」

リフィル「そうだけど、どうするかよね。」

レッド13「間違いなくオイラ達が不利だよね・・・」

ユフィ「うぅ・・・」

ナナリー「どうしたもんかね。」

ロイド「俺はもう狙わないって誓うんなら逃がしてもいいけど。」

ジューダス「そんな物では甘いな。」

ロイド「分かってるさ。」

承太郎「なんなら腕の一本折ってからにするか?」

ルフィ「そりゃひでぇだろ。」

ナナリー「それよりもどうしてロイドを狙ったかよね。」

ロイド「確かマテリアがどうとか言ってたよな。」

ユフィ「え、えと・・・」

リフィル「全て話しなさい。そうしなければ逃がす物も逃がすわけにはいきません。」

ユフィ「わ、分かったよ。アタシはウータイで生まれたユフィ=キサラギ。こいつはコスモキャニオンのレッド13、本名ナナキって言うの。」

リフィル「ウータイにコスモキャニオン。ウータイは古くから日本の何処かにあるミズホと交流のある国ね。」

ナナリー「コスモキャニオンはこの大陸のど真ん中にある星命学の聖地のあそこ?」

レッド13「うん。」

ジューダス「確かウータイは何年か前の戦争で敗北し今はただの観光地になったこの大陸の北の島国の一つだな。」

ユフィ「ああそうさ。アタシはそんなウータイをもう一度元気にさせようって思ってマテリアを集めてるんだ。」

承太郎「国興しか・・・」

ユフィ「だって悔しいんだ。昔はウータイも強い国だったけど戦争に負けてから・・・」

リフィル「気持ちは分からない事は無いわ。だけどどんな事をしてもって言うのはいけ好かないわね。」

ユフィ「うぅ・・・」

リフィル「さてと、早くここから帰りましょう。日本のデュナミス孤児院に連絡を取ってみんなを帰さないと。」

ルフィ「だな。健達の事も気になるしよ。」

ナナリー「あたしが連絡入れとくよ。」

そう言ってナナリーは携帯電話を取り出した。

ナナリー「あ、ルーティさん。こっちは何とか解決したよ。ええ・・・分かったよ。」

ロイド「何て?」

ナナリー「もうちょっと待っててだって。」

承太郎「やれやれだぜ・・・」

花京院「まぁ僕には好都合ですがね・・・」

承太郎「何だと?」

花京院「ふん・・・」

承太郎「!!」

ルフィ「なっ!?」

花京院の後ろから緑色をした人の形をした何かが現れた。

承太郎「幽波紋スタンドだと!?」

リフィル「な、何なの!?」

ジューダス「僕が感じた違和感はこれか。貴様普通の人間じゃないな!!」

花京院「ああ。生まれつきの幽波紋スタンド使いさ。」

ロイド「な、何だよスタンドって!!」

ルフィ「えっと・・・確か生命のエネルギーが作り出した力のある像だよな?」

花京院「そう。そして僕の幽波紋スタンドの名は法皇の緑ハイエロファント・グリーン。」

承太郎「何をするつもりだ?」

花京院「決まっている。DIO様の為に貴様には死んでもらう!!」

承太郎「くっ!!」

ハイエロファントは両手両足を紐状にして承太郎を狙ってきた。

ルフィ「承太郎!!この、やめろ!!」

ルフィはゴムゴムのスタンプでハイエロファントを狙った。

花京院「愚かな。」

ルフィ「なっ!?」

ハイエロファントは体を紐状にしてルフィの攻撃を避けた。

花京院「僕のハイエロファントは広い所は苦手だが素早さがある。そう簡単にはやられはしない。」

ユフィ「きびしい話ね。」

花京院「つまりお前達には倒せないと言う事だ。」

ナナリー「やってみなきゃ分からないよ!!」

ナナリーはハイエロファントに向けて矢を放った。

花京院「ふん。」

ナナリー「ちっ!!」

紐状になったハイエロファントの攻撃で矢は叩き落された。

承太郎「この野郎・・・!!」

花京院「あまり時間をかけるつもりはない。ハイエロファントの真の力を見せてやる。」

そう言ってハイエロファントは元の姿になり両手の間に緑色の体液のようなのを宝石状にして固めた。

ロイド「な、何だ!?」

花京院「喰らえ!!エメラルドスプラッシュ!!」

ジューダス「何!?」

ハイエロファントから八人に宝石状のエネルギー弾が放たれた。

ユフィ「うわわっ!!」

レッド13「わぁっ!!」

ロイド「くそ、粋護じっぐあっ!!」

ルフィ「ロイド!!おわっ!!」

ジューダス「はあっ!!」

ナナリー「ああっ!!」

リフィル「フォースフィールド!!」

承太郎「ぐあっ!!」

防御を取ろうとしたロイド、回避をしようとしたルフィにナナリーに承太郎はエメラルドスプラッシュの直撃を喰らった。

花京院「ふん。耐え切った者がいるのか。しかしこれだけで僕と戦えるのか?」

ジューダス「スタンドなど見るのも聞くのも初めてだ・・・どう戦えばいいか・・・!!」

リフィル「それよりも四人が!!」

ユフィ「レッド、回復のマテリア持ってたよね?」

レッド13「うん。分かったよ。」

リフィルとレッド13は怪我を負った四人の治療を始めた。

ジューダス「お前、戦えるよな。」

ユフィ「ああ。こうなったらトコトン付き合ってやるよ。」

花京院「しょうがないな。僕はDIO様に承太郎を殺せといわれたのだが、邪魔をするならお前達も殺してやろう。」

承太郎「ふざけるな・・・!!」

リフィル「じょ、承太郎!?」

承太郎「誰がお前のような悪に・・・!!」

花京院「ほう、僕が悪だと?」

ユフィ「当たり前じゃん!!」

花京院「くだらんな。悪とは敗者、正義とは勝者の事だ。過程など問題ない。」

ジューダス「敗者が悪か・・・確かにその通りだが・・・貴様にやられるわけには行かない!!」

花京院「ならばもう一度喰らえ!!エメラルド!!」

花京院はもう一度エメラルドスプラッシュを放とうした。

「はぁーーーーー!!」

花京院「ぬっ!!」

ジューダス「何だ!?」

突然花京院の辺りに炎が上がり花京院は攻撃の手を止めた。

ジューダス「晶術でも魔術でも黒魔法でもない。何だこの火は。」

「それも幽波紋スタンドによる物だ。」

承太郎「な、何だお前は?」

承太郎達の近くに厚着をした男がいた。

男「私の名はモハメド=アヴドゥル。ジョースターさんに言われて君を追って来た者だ。」

承太郎「ジジィに・・・?」

アヴドゥル「詳しい話は後で話そう。今はこの者を倒すのだ。」

花京院「幽波紋スタンド使いが来るとはな・・・」

ジューダス「アヴドゥルとやら、お前も幽波紋スタンドを?」

アヴドゥル「ああ。私の幽波紋スタンド魔術師の赤マジシャンズ・レッド。能力は炎を操る。」

花京院「まぁいい。相手が増えただけで問題など。」

アヴドゥル「それはどうかな。こちらには星の暗示の幽波紋スタンド使いがいる。」

承太郎「何・・・?」

アヴドゥル「承太郎、お前の力を出す時だ。お前の中にある幽波紋スタンドを、星の白金スター・プラチナを呼び覚ますのだ!!」

承太郎「スター・・・プラチナ・・・それが俺の・・・」

花京院「おしゃべりはそこまでだ!!エメラルドスプラッシュ!!」

花京院は再びエメラルドスプラッシュを放った。

承太郎「くっ・・・ぬぅ・・・!!」

花京院「なっ!?」

承太郎「星の白金スター・プラチナ!!」

アヴドゥル「おお。」

承太郎が名を叫び力を出すと承太郎から長髪でやけにたくましい体つきの男のような幽波紋スタンドが現れた。

承太郎「オラァ!!」

花京院「くっ!!」

スター・プラチナが手の甲でエメラルドスプラッシュを弾き返した。

花京院「な、何だと!!」

ジューダス「隙が出来た・・・ロイド、ルフィ!!」

ロイド「ああ!!」

ルフィ「さっきのお返しだ!!」

ジューダス「行くぞ!!」

治療を終えたロイドとルフィ、そして承太郎とジューダスの四人が花京院に向かって行った。

アヴドゥル「幽波紋スタンドへダメージを与えれば本体にもダメージが行く!!奴の幽波紋スタンドを!!」

承太郎「おおぉーーー!!」

花京院「ぐっ!!」

スター・プラチナがハイエロファントの首を掴み上げた。

承太郎「敗者が悪なら・・・」

花京院「ぐっ・・・」

ロイド「やっぱり・・・」

ルフィ「お前が・・・」

ジューダス「悪だ!!」

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」

ロイド「秋沙雨!!」

ルフィ「ゴムゴムの銃乱射ガトリング!!」

ジューダス「千裂虚光閃!!」

花京院「ウぐあぁーーーーーーーーーー!!」

スター・プラチナとルフィの連打とジューダスとロイドの剣の連続突きにより花京院は倒された。

ユフィ「ちょ、ちょっと酷くない?」

ジューダス「敵に情けなど無用。」

リフィル「とりあえずこのままじゃ本当に死ぬから治療はしておくね。」

そう言ってリフィルは花京院の治療を始めた。

承太郎「所でアヴドゥル、どうして俺の幽波紋スタンドの名前を知っている?」

アヴドゥル「幽波紋スタンドはタロットカードに暗示されている。私のは魔術師、ジョースターさんは隠者、彼は法皇のカードに暗示されている。」

ルフィ「で、承太郎のは星なのか?」

アヴドゥル「ああ。試しにこのタロットから好きなカードを一枚引きたまえ。」

そう言ってアヴドゥルはタロットカードを出した。

承太郎「・・・」

承太郎はその中の一枚を取った。

ロイド「確かに星だな。」

そのカードは星だった。

承太郎「で、何をしに来たんだ?」

アヴドゥル「ああ。ジョースターさんの念写でお前を狙っている奴がいると分かったのでスピードワゴン財団に協力してもらってきたんだ。」

ロイド「それって世界的に有名な財団じゃないか。」

承太郎「確かジジィの知り合いだったな・・・」

ロイド「お前結構凄いとこ産まれなんだな・・・」

ジューダス「それよりもだ。一刻も早くここを去る為にその財団の力は借りられないか?」

アヴドゥル「ああ、やってみる。少し待ってくれ。」

ジューダス「後はあっちがいなくなった奴らを助け出せば終わりだろう。」

ルフィ「まだ終わりじゃないだろ。」

ロイド「ああ、どうしてこんな事が起こったのかを確認しないとよ。」

ジューダス「そうだったな。」

アヴドゥル「連絡が付いた。すぐにやって来て日本へ送ってくれるそうだ。」

ジューダス「そうか。」

承太郎「やれやれだぜ・・・」









ジョセフ「う〜む・・・」

アメストリスから日本へ戻ってきた一行は生徒を家へ戻らせ自身はデュナミス孤児院に集まっていた。

ジョセフ「駄目じゃ。もう助からん。」

承太郎「何だと・・・?」

ロイド「もしかして俺らがやり過ぎたからか・・・?」

ジョセフ「そうじゃない。何故この少年が襲ってきたのか。その理由はこれじゃ。」

リフィル「これは?」

花京院の額には何かの生物のような芽のような物が植えつけられていた。

アヴドゥル「これはDIOの細胞から生る肉の芽だ。」

承太郎「肉の芽?」

ユフィ「それよりもディオって何なの?」

ジョセフ「前にルフィには話したが、百年の眠りから覚めた化物のような者じゃ。」

レッド13「百年って・・・」

ジョセフ「恐らくワシらの事に気付いて承太郎を襲ってきたのじゃろう。」

リフィル「それよりもどうしてこの肉の芽があるともう助からないのでしょうか?」

アヴドゥル「肉の芽を埋め込まれるとDIOに絶対なる忠誠を誓い配下となる。私も危うくなりかけた事がある・・・」

ロイド「アヴドゥルも?」

アヴドゥル「私はエジプトのカイロで占い師をしている。ある日店からの帰り道にDIOと出会った。」

ジューダス「よく無事だったな。」

アヴドゥル「奴は私を配下に入れようとしていたが既にジョースターさんから聞いていたからな・・・肉の芽を埋め込まれる前に私は逃げた・・・」

ユフィ「そ、そんだけDIOってのやばいの・・・」

アヴドゥル「ああ。そして肉の芽を埋め込まれた者はDIOに絶対なる忠誠を誓い数年で脳を食い尽くされ死ぬ。この少年のように。」

リフィル「助ける事は出来ないの?」

ジョセフ「やはり肉の芽を摘出するしかないだろうが・・・その為には脳を傷付けぬように正確に抜かなくては・・・」

ロイド「かなり難しいだろうな・・・」

ナナリー「んじゃあこいつは諦めろって事?」

ジョセフ「残念じゃが・・・」

承太郎「ちょっと待て!!」

ジョセフ「ぬっ?」

承太郎「花京院はまだ生きてる。」

承太郎はスター・プラチナを出して花京院の肉の芽を摘んだ。

ジョセフ「承太郎!!そいつは摘出しようとする者の脳に侵食するぞ!!」

承太郎「俺に触るな!!こいつの脳を傷付けずに引っこ抜いてやる!!」

そう言って承太郎は花京院の肉の芽を摘出し始めた。

ロイド「ここはもう承太郎に任せよう・・・」

承太郎「くっ!!」

肉の芽の触手が一つ承太郎の腕に侵入してきた。

リフィル「承太郎!!」

ルフィ「先生。信じよう。」

リフィル「ルフィ・・・ええ。」

承太郎「・・・」

肉の芽は承太郎の腕を伝って頭部へと向かって行った。

承太郎「ぬ・・・う、うおぉ・・・!!」

その時承太郎に突然謎の映像が見え出した。

承太郎(こ、これは・・・!!)

そこは何処かの建物の上で一人の青年が歩いていた。

承太郎(な、何者だ・・・?)

その時男の後ろが爆発し中から一人の男が現れた。

青年「DIO!!」

現れた男はDIOだった。

DIO「うわぁーーーーー!!」

青年はDIOを自身ごと下に落ちて行った。

DIO「ジョ、ジョジョ!!貴様!!」

DIOは下にあった像に突き刺さった。

承太郎(この男・・・こいつがジジィの・・・)

青年はジョセフの祖父ジョナサン。そしてこの光景は百年前のだった。

承太郎(な・・・)

映像は変わり、首だけのDIOが触手を出しジョナサンの首を絞めていた。

承太郎(あ、ああ・・・)

その映像を最後に承太郎は正気を取り戻した。

承太郎「ディ・・・DIO・・・」

ジョセフ「大丈夫か承太郎?」

承太郎「ああ・・・」

花京院「ん・・・き、貴様!?」

花京院の意識が戻った。

ルフィ「静かにしてろ。でなきゃ死ぬぞ。」

花京院「・・・」

承太郎「くっ・・・」

肉の芽の触手は頬まで到達していた。

アヴドゥル「もう限界だ。そのままでは・・・」

ジョセフ「待て。孫を信じよう。」

ロイド「ああ。スタンドも震えを起こしてない。」

ジューダス「そして機械のように正確に力強く・・・」

承太郎「・・・!!」

花京院「!!」

スター・プラチナは肉の芽を引っこ抜いた。

ジョセフ「やった!!」

承太郎「ロイド!!」

ロイド「ああ!!ていっ!!」

ロイドは承太郎が捨てた肉の芽を剣で切り裂いた。

ジョセフ「ふう・・・」

花京院「な、何故・・・自らの危険を顧みず・・・?」

承太郎「ああ。それに関してだが・・・俺にも良く分からねぇ・・・」

花京院「ふ・・・」

リフィル「ふふ・・・さぁちゃんとした治療をもう一度するわ。」

承太郎「ああ。」

そしてリフィルによる治療が始まった。

ジューダス「で、お前達はどうするんだ?」

ユフィ「どうしようっかね。」

レッド13「うん。」

ユフィ「もしかしたらあんたらといればマテリアがタンマリ入りそうだしちょっとの間一緒にいていいかい?」

ジューダス「安着な理由だな・・・ま、いいだろう。頭数はそれなりに多い方がいい。お前達は戦えるようだしな。」

ユフィ「へへ。」

ジューダス「しかし僕達にはマテリアは無いぞ。」

ユフィ「いや、あたしのカンがね。」

ジューダス「迷惑なカンだな・・・いいだろう。どうせマテリアが手に入っても宝の持ち腐れだ。好きにしろ。」

ユフィ「あいよ。」

レッド13「うん。よろしくね。」

承太郎「やれやれだぜ・・・」









「・・・」

何処かの暗闇の中、一人の男がいた。

「何を案じられているのです?」

その男の近くに一人の女がいた。

男「この体を得て身に付いた力、幽波紋スタンド・・・だがそれはジョナサンの子孫にも行き届いているはずだ。」

女「ご心配なさらず、例えどのような者達が来ようよDIO様に敵う者などこの世に存在しません。」

この男こそジョセフ達が捜しているDIOなのだ。

女「奴らは様々な力を持った者達と行動しています。エクスフィアを身に付ける者、異世界のフィルスなる力を宿す者、そしてEVEの・・・」

DIO「前に来た9と言う奴が言っていた女か・・・奴の力は幽波紋スタンドとは違うが引き入れれば人類への脅威となるであろう。」

女「そしてクロウカード・・・ライフストリーム・・・レンズ・・・様々な力がこの世界には存在はします。」

DIO「しかし私が欲しい物はただ一つ・・・」

女「それともう一つ、古代の英雄の血を引くなる双子。この双子の持つ物は使い方により次元を操れると・・・」

DIO「次元・・・なるほどな。だがもう一つ時と空間を操る魔剣があるであろう。」

女「エターナルソード・・・ですがアレは既に封印されています。そしてあの種族以外は使う事の出来ない物。脅威にはなりません。」

DIO「だがその事も頭の隅に入れておけ。我が力の世界に介入するであろう者を。」

女「分かりました・・・DIO様・・・」









リフィル「つまりあなたはエジプトのカイロでディオに出会ったのね?」

花京院「ええ。奴の存在に屈服し・・・僕は二度とあんな惨めな思いはしたくは無い・・・」

ロイド「花京院。どうするんだ?」

花京院「助けてくれた事もある。僕もみんなに協力しよう。」

承太郎「何故お前が・・・?」

花京院「さぁ、その事だが。僕にも良く分からない。」

ルフィ「へへっ」

リフィル「その話からすればディオはエジプトにいるようね。」

ロイド「だけどそんな力のある奴に戦えるのか?」

ジョセフ「ああ。だがいつかは戦わなくてはいけない。その時が来たら目指すとしよう。」

ルフィ「そうだな。それまで俺らは何をしていたらいいだろうか?」

ナナリー「そうだね〜・・・何だか最近変な話が多いだろ?あの亡霊のような奴らとか。」

ジューダス「そうだな。確かにあいつらをどうにかしないと何が起こるかどうか。」

ナナリー「問題はあっちがどうなったかなのよね。」

ジューダス「後はあいつらが帰ってくるのを待つだけだ。」

承太郎「そうだな・・・」

「にゃ〜・・・」

その場全員「あ?」

ビビ「ま、待て〜〜〜!!」

エーコ「待ちなさ〜〜〜い!!」

ロイド「何だ?」

突然奥から白い猫を追ってビビとエーコがやって来た。

ビビ「あ、皆さんその猫捕まえてください!!」

エーコ「魚泥棒なのよ〜〜〜!!」

猫「にゃ、にゃっ!!」

ジューダス「くだらん・・・何故猫一匹に・・・」

猫「にゃぁ〜〜〜!!」

ロイド「危ない!!」

ジューダス「な?」

猫「にゃっ!!」

ジューダス「ぶっ!!」

猫がジューダスの頭に飛びついて後ろ足で蹴り飛ばした。

ビビ「さっきからすばしっこくて・・・」

エーコ「だれでもいいから捕まえて!!」

ロイド「でもな・・・」

ルフィ「猫一匹に本気出すのって何か・・・」

承太郎「ああ・・・」

ジューダス「ふふふ・・・この僕を足蹴にするとは・・・」

ナナリー「一人本気出そうとしてるよ・・・」

ジューダスの手には剣が握られていた。

ナナリー「あぁあぁ・・・ちょっとルーティさ〜〜〜ん!!」

ルーティ「どうしたの?」

ナナリーが呼ぶとルーティがやって来た。

ナナリー「実は・・・」

ルーティ「その猫どうしたの?」

ビビ「おかずに買ってきた魚を取ったんです!!」

エーコ「本当に誰か捕まえて!!」

ルーティ「結構素早いわね。しょうがない、アレやるわ。」

ビビ&エーコ&ナナリー「あ、アレを!?」

何故か三人が驚く中ルーティはフライパンとお玉を取り出した。

ルーティ「行くわよ。秘技、死者の目覚め!!」

ガンガンガンガンガンガンガンガン!!

ジョセフ「むおっ!?」

アヴドゥル「なっ!?」

花京院「ううっ!!」

承太郎「・・・」

リフィル「ふぉ、ふぉーすふぃ〜・・・駄目〜〜〜!!」

ロイド「おわぁ〜〜〜〜!!」

ルフィ「ぎゃ〜〜〜〜〜〜!!」

ジューダス「み、耳が!!」

ナナリー「うぅ〜〜〜!!」

ビビ「あ〜〜〜!!」

エーコ「い、痛い〜〜〜!!」

ユフィ「ひぃ〜〜〜!!」

レッド13「なぁ〜〜〜!!」

猫「ふにゃ〜〜〜〜〜〜!?」

ルーティがフライパンとお玉を叩くと頭が砕けるかのような大きな音が響き渡った。

ルーティ「ふう。これで大丈夫でしょ。さ、早く捕まえなさい。」

ビビ&エーコ「は、は〜い・・・」

ナナリー「あ〜・・・やっぱり厳しいわ・・・」

寸前で耳を塞いでいた三人はまだ動ける為、失神している猫をビビとエーコが捕まえた。

ルフィ「な、何だ今の・・・ガンガン言ってる・・・」

ジューダス「う、うかつだった・・・くっ・・・」

そしてジューダスは失神して倒れた。

ロイド「お、おい・・・承太郎大丈夫か?」

承太郎「・・・」

ルフィ「立って気を失ってるぜ・・・」

承太郎は立ったまま失神していた。

ナナリー「あたしも初めての時は気を失ったね・・・何でもカイル専用目覚まし通称死者の目覚め・・・」

ビビ「本当はスタンさんの妹のリリスさんが発明した物だけど・・・」

エーコ「ルーティさんと結婚した時に受け継がれた秘技・・・」

ルーティ「まぁいいでしょ。猫も捕まったんだし。」

ジョセフ「鼓膜が破れるかと思ったわ・・・」

リフィル「まだキ〜ンって・・・」

沙織「あ、あの〜・・・」

ちょうどその時沙織と一人の少女がやって来た。

ルーティ「あ〜新城さんにリィム、お帰りなさい。」

リィム「ただいまルーティさん。死者の目覚めが聞こえたんだけど。」

少女はリィム、この孤児院一のしっかり者なのだ。

ルーティ「ああ。さっき猫が紛れ込んでそれを捕まえる為にね。」

沙織「ね、猫を捕まえる為だけにこんなに被害が・・・」

ルーティ「それにしてもすまないね。新城さんにも手伝ってもらっちゃって。」

沙織「いえいえ。あら?」

ビビ「どうしたんですか?」

沙織「その猫・・・」

猫「・・・にゃ?にゃにゃにゃ!!」

ビビ「うわっ暴れないで!!」

沙織「ビビ君離して。」

ビビ「え?でも・・・わっ!!」

猫はビビの腕から沙織に飛び移った。

猫「うにゃにゃ!!にゃあにゃあ!!」

沙織「やっぱりたまね。どうしてここに?」

エーコ「何?その猫たまって言うの?」

沙織「ええ。でもどうしてここにいるの?」

たま「にゃにゃにゃにゃ!!にゃ〜〜〜にゃにゃ!!」

沙織「分かるわけ無いか。せめて字を書くかゼスチャーしてくれればね〜・・・」

たま「にゃ!!」

ボン!!

ロイド「わっ!?何だ!?」

突然爆風と煙が発生した。

ユフィ「な、何だったの・・・って誰!?」

そこには青いスパッツとタンクトップに手足に猫の手と足のような手袋と靴を履き、黄色の髪にネコミミとシッポの生えた少女がいた。

沙織「そっかこの姿ならゼスチャーは出来るもんね。たまって頭いい?」

少女「うにゃ〜ん。」

意識ある者「はっ!?」

そう、この少女はあのたまだった。

リフィル「な、何なのその猫?」

沙織「この子は・・・その・・・ねこまたなの。」

ルフィ「ねこまた?」

花京院「確か・・・猫の妖怪の事だったはず・・・」

沙織「で、どうしたの?」

たま「にゃ、にゃにゃにゃ。うにゃにゃ。」

たまはとりあえずゼスチャーを始めた。

沙織「えっと・・・おなかすいたからやった?」

たま「うにゃ!!」

リィム「正解みたい。」

沙織「でもどうしてここに?ルミラさんの所か千鶴さんの所じゃないの?」

たま「うにゃにゃ・・・うにゃにゃ〜にゃうにゃ。」

沙織「え〜っと・・・どっちも嫌になったから逃げ出してきた?」

たま「うにゃにゃ!!」

ビビ「違うみたい。」

沙織「それじゃあルミラさんの所で虐められて、千鶴さんの料理が酷くて嫌になったから?」

たま「うにゃにゃにゃ!!」

エーコ「違うようね。てか同じじゃない。」

沙織「じゃあ何か大変な事があったの?」

たま「うにゃ!!」

ルーティ「そのようね。でも何があったのか・・・そうだわ。」

何かを思い出してルーティは電話を取り出した。

ルーティ「・・・あ、もしもし。デュナミス孤児院のルーティです。実は・・・」

沙織「う〜ん・・・何が言いたいの?」

たま「うにゃ・・・」

ルーティ「大丈夫よ。最高の助っ人呼んだから。」

沙織「え?」

ちょうどその時どこでもドアが現れた。

ドラえもん「こんにちわ。」

ドアを通じてドラえもんがやって来た。

ルーティ「何度もごめんね。実はかくかくしかじか・・・って事でね。」

ドラえもん「はいはい。だったらこのほんやくこんにゃくを。」

ドラえもんはたまにこんにゃくを差し出した。

たま「うにゃ!!」

エーコ「食べたくないって。」

ドラえもん「それじゃあ沙織ちゃん食べて。これで話せると思うから。」

沙織「は〜い。」

そう言って沙織はこんにゃくを食べた。

沙織「ムグムグ・・・じゃあこれで普通に。どうしたの?」

たま「うにゃにゃにゃ。」

沙織「ここ最近は柏木家に厄介になってたけどある日初音以外の三人がいなくなって初音も探しに出て行っちゃってご飯が無いから浩之の所に厄介になってた?」

たま「うにゃにゃにゃ。」

沙織「そしたら浩之もいなくなっちゃっておなかがすいたからここに来た。だって。」

リフィル「今上がった名前も知り合いなの?」

沙織「はい。そうなると千鶴さん達も・・・」

リフィル「今回のこの事件・・・奥が深そうね・・・」

ドラえもん「何が起こってるんだろう・・・」

ルーティ「何かが起こってるんだろうね・・・何かが・・・」

謎が多すぎる事件を前に孤児院に重い空気が圧し掛かるのだった。




生徒の救出は終わったが新たな敵が現れた。はたしてDIOの目的は。そしてこの事件の真相はいかに・・・




続く










あ と が き
二手に分かれた七話目B。
ここからジョジョがらみが始まりました。
だけど結構原作とは違う展開だな〜
今に始まった事じゃないか。
この時点の相違点
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