FINAL FANTASY \

CRYSTAL MEMORY STORY
序章プロローグ 闇の復活






ジタン「はぁ〜・・・」

フライヤ「そう落ち込むな。」 ジタン「そんなこと言われてもよ・・・はぁ〜・・・」

ジタンとフライヤはアレクサンドリア城の船着場にいた。そして何故かジタンはかなり落ち込んでいた。

ジタン「はぁ〜・・・」

フライヤ「私はその辺にいるから・・・それではな。」

そう言ってフライヤはジタンから離れた。

ジタン「はぁ〜・・・」







ダガー「はぁ〜・・・」

コウ「そんなに落ち込むなって。」

ダガー「でも・・・はぁ〜・・・」

アレクサンドリア城内の女王の間にはダガーとコウがいた。そして何故かダガーも落ち込んでいた。

ダガー「はぁ〜・・・」

コウ「じゃ、じゃあ俺そこら辺歩いてるからよ。」

そう言ってコウは部屋から出た。

ダガー「はぁ〜・・・」







コウ「どうだ?」

フライヤ「駄目じゃ。かなりへこんでおる。」

コウ「こっちもだ。」

ベアトリクス「まったく・・・大変なことになりましたね・・・」

コウ「おうベアトリクス、そっちはどうだ?」

ベアトリクス「復興はネリクが前線を仕切って何とかなりそうです。」

フライヤ「手先が器用なドワーフが仲間にいてよかったの。」

ベアトリクス「しかしまだ問題は残ってます。」

コウ「ああ、どうやって民衆を説得するか、そして二人の仲を取り戻すか・・・」

フベ「う〜〜〜ん・・・」

コウ「っと!!突然話が始まって何が何だか分からない読者のために俺が説明しよう。」

ベアトリクス「だ、誰に話してるのです?」

コウ「あんまり気にしない。ジタンとティルの落ち込み、そして復興と、ここ剣の国アレクサンドリアで何が起こったのか。今はイーファの戦乱から一年たったぐらいだな。あの戦いから半年後にジタンが帰ってきて二人はようやっと結婚!!・・・かと思いきや、ジタンの怪我はひどく、完治するまで公表はしなかった。そしていざ完治し公表したらそれはひどい。『身分が違いすぎる!!』 『あんな女たらしに女王は何を考えてるんだ!?』 『断固認めん!!』など、六割方反対の意見が殺到し、二人は結ばれなかったとさ。その結果にムシャクシャしたジタンはなんとティルを押し倒してしまった。変なことは無かったけどそれにティルはマジギレして大暴走。ジタンは重症、剣の国アレクサンドリアはイーファの戦乱の時以上に崩壊してしまいましたとさ。」

エーコ「そんなこともあり、二人は会いたいけど中々会いづらい関係になりましたとさ。」

ビビ「悲しい話だよね。」

コウ「ビビにエーコ、あの結果の集計出たのか?」

ビビ「やっぱり反対が多かったよ。」

コウ「二人の結婚について投票しても反対有利か・・・まいったな。桜の花びらは満開なのに二人の花はまだ咲き誇らないままか。」

ちなみにこの時の季節は桜満開の春である。

フライヤ「お前のファンクラブとやらもあんまり力になっておらんようじゃの。」

エーコ「あいつらは勝手に立ち上げただけだもん。エーコはもうビビ以外の男に見向きはしないもん!!」

コウ「ここでまた現れた謎のキーワード。エーコのファンクラブとは霧の三大国も男達の間で密かと言う訳じゃないが作られたエーコを愛し、支えるクラブのことだ。」

ビビ「現会員は何百あるって言うけど今回の投票じゃ全然足りなかったようなんだ。」

フライヤ「でも四割は賛成なんじゃろ?ならば後一押しじゃ。」

コウ「ああ。五割行けば結婚できるんだ。俺らは俺らに出来ることをやろう。」

エーコ「ええ!!」

二人の仲間達は二人が結婚出来るように努力していた。







ジタン「はぁ〜・・・」

ブランク「いい加減立ち直れよ。」

スタイナー「言っては何だがお前が悪いんだろ。」

フラットレイ「あんなことをしてしまっては出来るものも出来ないぞ。」

ジタン「・・・結婚してる奴はいいよな・・・」

スブフ「うっ!!」

忘れてはならない。この三人は既に結婚しているのだ。

ジタン「マーカスはミコトとだし・・・サラマンダーはラニだろ・・・シナはいいとしてコウはバツ一・・・後は俺だけか・・・」

ブランク「かけれる言葉が無ぇ・・・」

スタイナー「そっとしておくか・・・」

フラットレイ「だな・・・」

そして三人はその場を去った。







ミコト「大丈夫?」

ダガー「そう見える・・・?」

ルビィ「全然見えん。」

ダガー「でしょ・・・だから出てって。」

ルミ「はい・・・」

二人は微妙にダガーから殺気が出ていることに気付き、部屋を出た。

ミコト「駄目ですねルビィさん。」

ルビィ「あら完全にプッツンいってるわ。」

ミコト「どうすればよいのでしょう・・・」

ルビィ「まったくジタンも馬鹿なことしたな。」

ミコト「兄さんは何をしたの?」

ルビィ「聞かへんかった?ジタンがダガーを押し倒したんやって。」

ミコト「そのオシタオシタってなんなんです?」

ルビィ「そっからかい・・・ま、マーカスにでも聞くんやな。鼻血が出なかったなら。」

ミコト「はい。」

ルビィ「それとうちのことは『お姉さま』って呼んでや。」

ミコト「あ、はい。」







ラニ「ああコウ。あの二人は?」

コウ「駄目さ。全然落ち込んじゃってるよ。」

サラマンダー「自業自得のくせに・・・」

クイナ「あんまりそんなこと言わない方がいいアルよサラ。」

マーカス「そうッスよ。ジタンさんはとてもショックなんスから。」

ネリク「そいつの妹の彼氏のお前が言っても説得力無いド。」

マーカス「だ、だから俺達はそんな・・・!!」

シナ「絶対にオイラより先に結婚するのは許さんズラ!!」

マックス「誰がそんな事決めた?」

シナ「オイラズラ!!」

マシ以外「それなら別にいいだろ。(ホ。)」

シナ「んなっ!!みんなして!!」

クイナ「それより気になるのはコウアルよ。」

コウ「何で俺よ?」

マーカス「言われて見ればそうッス。」

シナ「コウは一日でアレクサンドリア城を直したって聞いてるズラ。」

ネリク「どんなトリック使ったド?」

マックス「それともなんかの力か?」

コウ「別に何でもないよ。な?」

ラニ「え?ああ。」

コウ「それよりマーカス。ミコトとの恋はどうなんだい?」

マーカス「だ、だから俺達は・・・!!」

コウ「隠しちゃってよ・・・知ってるだぜ、週一で夜中にデートしてるってよ。」

シナ「何だと!?」

マーカス「そんなことしてないッスって・・・」







ジタン「はぁ〜・・・」

ジタンはまだ落ち込んでいた。

ジタン「俺って最低だよな・・・あんなことしちまって・・・はぁ〜・・・」

やっぱり罪の意識はあるようだ。

ジタン「謝りたいけど・・・まだ怒ってるだろうな・・・どうっすかな・・・はぁ〜・・・」







ダガー「はぁ〜・・・」

ダガーもまだ落ち込んでいた。

ダガー「あんなことしちゃって・・・もう私のこと嫌ってるよね・・・はぁ〜・・・」

ダガーにも罪の意識はあるようだ。

ダガー「謝りたいけど・・・会ってくれるかな・・・どうしよう・・・はぁ〜・・・」







エーコ「さってと・・・どうやってあの二人の仲を直すか・・・」

フライヤ「あの様子じゃジタンはダガーが怒ってると思っておるじゃろ。」

ベアトリクス「陛下はおそらくジタン殿が嫌ってしまったのではと思ってるようです。」

エーコ「まったくどうしようもないわね・・・」

ビビ「二人とも素直じゃないからね。」

エーコ「あたしたちを見習いなさいよ。」

フライヤ「や、あんま見本になってないぞ。」

エーコ「なんでよ!?」

ベアトリクス「あなた達は引っ付きすぎなんですよ。」

フライヤ「ああ。」

エーコ「いいでしょ別に!!」

ルビィ「でも限度を考えたほうがいいで。」

ミコト「私もそう思います。」

フライヤ「ルビィにミコト、そっちはどうだった?」

ルビィ「話しかけたら妙な殺気を感じたわ。」

ミコト「今はそっとしておきましょうよ。」

ベアトリクス「でもそれはジタン殿への怒りではないんでしょう?」

ミコト「はい。」

ブランク「どっちもどっちだな。」

ルビィ「ブランク、てことはそっちもか。」

スタイナー「思いっきり落ち込んでおるわ。」

フラットレイ「まだ怒ってると思っているのだろう。」

ビビ「どうしたらいいんだろう・・・」

フライヤ「後で皆を集めよう。その時に議論すればいいじゃろう。」

ベアトリクス「ですね。」

そして数時間後、皆はルビィの小劇場に集まった。

ルビィ「・・・何でここなん?」

ビビ「さぁ・・・」

ブランク「いでっ!!足踏むな!!」

ベアトリクス「ちょっと押さないで下さい!!」

ミコト「マーカス何処!?」

マーカス「こっちッス!!」

エーコ「ビビーーー!!何処にいるのーーー!?」

小劇場は皆が入るには狭かった。

コウ「はい落ち着いて。今からあの二人に関しての議論を始めるぞ。」

しかし。

ブランク「踏んだのおっさんか!?」

スタイナー「自分は違うぞ!!」

ベアトリクス「きゃっ!!何処触ってるんですか!?」

シナ「誤解ズラ!!」

ネリク「前が見えないド!!」

マックス「ドワーフは背が低いからな。」

全然落ち着く気配は無かった。そんな中。

ミコト「マーカス何処にいるの!?」

マーカス「こっちッス!!」

ミコト「あ、いた・・・きゃっ!?」

マーカス「ミコトさん!!危なっ・・・!!」

ミコト「え・・・?」

倒れそうだったミコトをマーカスが受け止めたが、偶然にも右腕が左側の胸を触って(つかんで)しまった。

マーカス「ヌヴァッ!!」

マーカスは鼻血を噴出した。

ミコト「だ、大丈夫!?」

マーカス「だ、だいじょ・・・ぶ・・・ス・・・」

そのおかげかどうか分からないが周りは少し落ち着いた。

コウ「ナイスそこのカップル。では始めるぞ。」

ラニ「え〜・・・とりあえずジタンとダガーの関係を何とか修復したいのだけれど、なんかいい案ありますか?」

シナ「はい。いっそ今のままでも言いと思うズラ。」

ラニ「それはどして?」

シナ「いざとなったらオイラがダガーちゃんを・・・」

ズドム!!

シナ「!!」

コウ「次言ったらこれじゃ済まないぜ。」

コウがシナの股間に低空片足ドロップキックをかました。(つまり片足の飛び蹴り)

男達ほぼ「あおぅーーー!!」

それと同時に男達がほとんど奇声を上げた。

ビビ「ど、どうしたの!?」

クイナ「何となく分かるアル・・・」

ネリク「右に同じ。」

マックス「左に同じ。」

シナ「○Ω◇〜@±ε¥!!(声にならない叫び)」

コウ「さって、次何かありますか?変なこと言ったら俺の飛び蹴りだからな。」

一同「・・・」

ここにいる皆コウの蹴りの威力は知ってるので静まった。

ラニ「何も言わないほうが蹴り食らうと思うよ。」

一同「!!」

ラニのさりげない一言に皆緊張が走った。

エーコ「何か良い案ある!?」

ビビ「えっとえっとえっと・・・!!」

スタイナー「ぬぅ〜〜〜!!」

ブランク「うわぁ〜〜〜!!思いつかねぇ!!」

その結果もの凄く混乱してしまった。

コウ「混乱招いてどうする!!」

ラニ「この方が思いつくの早いかなって思ってね。」

エーコ「あ、はいはいはい!!」

エーコが手を上げた。

ラニ「はいエーコ。」

エーコ「無理矢理でも二人を会わせるってのは!?」

ブランク「でも今の状態だったら何が起こるか分かんないぞ。」

コウ「いや、悪くはないと思うぜ。渋い賭けになるけどな。」

ビビ「二人が素直になればいいんだけれどね。」

フライヤ「失敗したら破局か。」

ラニ「悩んでてもしょうがないからさっさと作戦考えようよ。」

コウ「ようし、じゃあどうする?」

そんな会議が行われている頃。







ジタン「・・・」

ジタンはまだ船着場にいた。

ジタン「どうすっかな・・・誤りたいけど・・・あいつのことだからまだ怒ってるだろうな・・・」

まだ悩んでいた。

ジタン「でも元々・・・つうか全部俺が悪いんだからな・・・自業自得か・・・よし。」

ジタンは立ち上がった。

ジタン「バハムート喰らう覚悟で謝りに行くか。」

そしてジタンはダガーに会いに行こうとした。が。

ジタン「あっ」

ダガー「あっ」

偶然ダガーが近くにいた。

ジダ「・・・」

何故ダガーがいるのか。彼女側から見てみよう。





ダガー「どうしたらいいかしら・・・もう嫌われちゃってるかしら・・・」

まだダガーも悩んでいた。

ダガー「・・・もう街を出たかしら・・・そうだ。」

ダガーは立ち上がった。

ダガー「とりあえず謝んなくちゃいけないから、別れの言葉を言われてもいいから謝りに行こう。」

そしてダガーはジタンを探しにとりあえず船着場に向かった。

ダガー「まだ城下町にいればいいけど・・・あっ」

ジタン「あっ」

ダガーは偶然にも船着場にいたジタンと会ってしまった。

ジダ「・・・」

突然会ってしまい二人は黙り込んだ。と。

コウ「まだあいつ船着場にいるのか?」

ブランク「どうだろうな。ん?」

ミコト「兄さんだわ。それに・・・」

エーコ「ちょっとダガーもいるわ!!」

コウ「隠れろ!!」

近くに他の仲間が全員集まっていた。(と言うか来て見たら思いつかない光景に驚いて隠れた)

ジダ「・・・」

二人はまだ黙っていた。

ジタン「あ、あのさ・・・」

ジタンから話しかけた。

ダガー「な、何?」

ジタン「ちょうど俺、君に会いに行こうと思ってたんだ。」

ダガー「わ、私も、あなたに会いたいと思って・・・言いたいことがあって・・・」

ジタン「俺も・・・言いたいことがあるんだ。」

ダガー「じゃあ・・・先に行ってもいいわよ。」

ジタン「いや、君から言っていいよ・・・」

この時二人は。

ジタン(多分別れ話だろうな・・・)

ダガー(やっぱり別れ話かしら・・・)

同じことを考えていた。

エーコ(ああ、もうじれったい!!)

ビビ(見つかるよエーコ。)

他の仲間はこの光景を見ていた。

ダガー「じゃあさ、二人同時に言わない?」

ジタン「・・・ああ、いいぜ。」

二人同時に言うということで一度黙り込んだ。

ジダ「・・・」

エーコ(早く言いなさいよ!!)

ビビ(だから見つかるって!!)

周囲の者がそんな事思いつつある中、二人はまだ黙っていた。そして。

ジタン「ごめん!!」

ダガー「ごめんなさい!!」

二人同時に謝った。

ジダ「えっ?」

そして二人は顔を見合わせた。

ジタン「何て・・・言った?」

ダガー「・・・『ごめんなさい』って・・・あなたは?」

ジタン「・・・『ごめん』って・・・」

ダガー「どうして・・・?」

ジタン「それはこっちのセリフさ。別れ話でもするのかと思ってた・・・」

ダガー「それは私もよ・・・あんなことした私をもう嫌ってるんじゃないかって・・・」

ジタン「俺がお前のことを嫌う訳ないじゃないか。それより俺のこと怒ってないか?」

ダガー「どうして?」

ジタン「元々俺があんなことしたり色んな人に俺が不評だから結婚できなかったり、全部俺が悪いからよ。」

ダガー「怒るわけないじゃない。あなたがいたから今の私がいるんだから。」

ジタン「そっか・・・何だか自分がバカバカしいな。ずっとそんなことで悩んでて。」

ダガー「私も。何だか安心した。」

ジタン「街の人もいつかは許してくれるから、結婚はそれまで待てばいいさ。」

ダガー「ええ、そうね。」

エーコ「何よ勝手に仲直りしちゃって!!あたし達の議論はなんだったの!!」

ダガー「エ、エーコ!?」

コウ「ま、結果オーライだな。」

ジタン「な、みんな!?」

他の仲間皆が何処からともなく現れた。

ダガー「まさか見てたの?」

コウ「一応な。」

ブランク「俺らはお前らのために色々苦労してたんだぜ。別に見たっていいじゃないか。」

ジタン「それはそっちが勝手に・・・って言っても無理か。」

ベアトリクス「とりあえずこれで一つ問題が消えましたね。」

コウ「後は二人が結婚できるかどうかだな。」

ジタン「俺らは大丈夫だから別にいいよ。」

コウ「そっか?」

ダガー「大丈夫だって。いつかは結婚できるから。」

エーコ「ならいいわね。」

シナ「つまりオイラが蹴られたのは意味がない?」

ブランク「だな。」

ミコト「私なんかマーカスに・・・」

マーカス「思い出したら鼻血が・・・」

ジタン「なっ!?何をしたんだマーカス!?」

マーカス「な、何でもないッス!!ただ倒れてきたミコトさんを受け止めたら誤って胸を・・・」

ジタン「ぬぁに!?」

ミコト「マーカス!!」

マーカス「あ・・・」

ジタン「て、てめぇ・・・」

ミコト「怒らないで兄さん!!」

マーカス「ほ、ホントすんないッス!!」

シナ「それに握れるほど大きくないズ・・・」

ジミ「・・・」

二人から異様な殺気が立ちこめた。

シナ「あ〜っと・・・さいな!!」

コウ「逃がさんぜ。」

コウがシナの足をウィップで縛り付けていた。

コウ「どうぞ。」

ジタン「悪ぃな・・・」

ミコト「ありがとう・・・」

シナ「いやぁーーー!!」



しばらくお待ちください。



ジタン「さてと・・・マーカスよ。お前ミコトの・・・」

マーカス「すんませんッス!!本当に触るつもりは!!」

ジタン「いや、いい・・・ミコトのこと・・・頼むな・・・」

マーカス「あ・・・はいッス!!」

ミコト「兄さん・・・!!」

誰も気付いていなかったがこの時ジタンの手は強く握り締められて血がにじんでいた。

ダガー「大変ねお兄ちゃんって。」

ビビ「兄と言えばクジャは?」

ミコト「クジャ兄さんなら・・・」





クジャ「ミコト〜〜〜!!僕にも行かしてくれよ〜〜〜!!」

どこかの部屋に閉じ込められていた。

クジャ「せっかくこの時のために勝負服を用意したのに〜〜〜!!」

その服とは前以上異常な程露出をした服であった。





エーコ「ま、何はともあれ解決したからいいんじゃない?」

ジタン「ああ、そうだ・・・な・・・?」

ダガー「どうしたの?」

ジタン「いや、何でも・・・」

エーコ「あ〜あ。何だか疲れちゃった。」

ビビ「そうだね・・・」

ブランク「さっさと撤収しようぜ。」

ベアトリクス「ですね。」

ジタン「俺はすることねぇからまだこの辺にいるよ。」

ダガー「分かった。それじゃあね。」

そしてジタン以外船着場から去った。

ジタン「・・・みんな行ったな・・・」

そしてジタンはアレクサンダーの祭壇に目を向けた。

ジタン「行くか・・・」

そしてジタンは背中から羽を出し、祭壇へ向かった。

ジタン「さってと・・・いるんだろ!?出て来い!!」

ジタンが叫ぶと目の前に永遠の闇が現れた。

永遠の闇「気付いていたか・・・」

ジタン「ああ。確かに復活しやがったな。」

永遠の闇「まだ完全に復活したわけではない。今日は挨拶代わりに来ただけだ。」

ジタン「挨拶だ?」

永遠の闇「今度こそ全てを無に返す、その報告と同時にな。」

ジタン「ああそうかい・・・だったらもう一度闇に消えな!!」

ジタンはトランスし、短剣に力を込めた。

ジタン「喰らえ!!グランドリーサル!!」

バシュゥーーーーー!!

ジタンは永遠の闇にグランドリーサルを放った。

永遠の闇「この程度・・・」

バジュゥーーーーー!!

ジタン「おっしゃ!!」

グランドリーサルは永遠の闇に命中した。が。

ジタン「なっ!?」

永遠の闇「効かんな、まったく効かんな・・・」

永遠の闇にはまったくダメージは無かった。

ジタン「そ、そんな・・・」

永遠の闇「次はこちらからだ!!」

バシュウーーー!!

永遠の闇は青い光をジタンに放った。

ジタン「しまっ!!」

バシューーーン!!

ジタン「ぐぁーーー!!」

ジタンは避けそこない光を喰らってしまった。喰らったと同時にジタンのトランスは解除された。

永遠の闇「止めには新たに覚えたこれで刺してやろう。」

そう言うと永遠の闇の前に黒い闇が集まりだした。

永遠の闇「滅びよ!!シャドウランサー!!」

永遠の闇が技名を言うと闇が一気に集中し、一本の黒い槍となってジタンに向かった。そして。

ザグシュッ!!

ジタン「がはっ!!」

槍はジタンの腹部に突き刺さった。

永遠の闇「今日はこの辺にしておこう。さらばだ・・・」

そう言い残し永遠の闇は消えた。

ジタン(グランドリーサルが・・・効かないなんて・・・)





ダガー「!?」

コウ「どした?」

ダガー「やな予感が・・・」

コウ「予感?」

ダガー「うん・・・」

ダガーは何かを感じ取っていた。そこに。

ミコト「ダガーさん!!」

ミコトにビビとエーコ、マーカスが走ってきた。

ダガー「ミコト!!あなたも感じた!?」

ミコト「ええ!!」

ビビ「い、一体どうしたの・・・!?」

エーコ「ミ、ミコトったら・・・いきなり・・・は、走り出すんだから・・・!!」

マーカス「な、なんかあったんスか?」

ダガー「さっきの・・・ライフに何かがあったのよ!!場所分からない!?」

ミコト「ごめんなさい・・・テレパシーはあっても、場所までは・・・」

ダガー「そんな・・・」

コウ「ジタンに何かあったのか?」

ダガー「多分・・・いえ、間違いなく・・・」

ミコト「そうだわ!!あなた兄さんからイヤリングを貰ってるでしょ!!」

ダガー「イヤリング?一年前に貰ったあれ?」

ミコト「ええ!!そのイヤリングを使えば場所が分かるわ!!」

ダガー「でもどうやって?」

ミコト「力を込めればいいのよ!!そうすればもう一つのイヤリング、つまり兄さんの場所が分かるわ!!」

ダガー「分かったわ!!」

そしてダガーはイヤリングを握り締め、力を込めた。すると。

シューーー

イヤリングから光が現れ、アレクサンダーの祭壇まで伸びた。

ミコト「あそこよ!!」

ダガー「分かったわ!!」

そしてダガーとミコトは走り出した。

コウ「俺らも行くぞ!!」

エーコ「また走るの!?」

少し遅れてコウ達も後を追った。

ミコト(兄さん・・・!!返事をしてよ!!)

ミコトは走りながらずっとジタンを呼びかけていた。

ダガー「伝わった!?」

ミコト「・・・駄目だわ・・・」

ダガー「行くしかないって事ね・・・!!」

そして二人はアレクサンダーの祭壇にたどり着いた。そこで二人が目にしたのは。

ダガー「!!ライフ!!」

ミコト「兄さん!!」

血まみれで倒れているジタンであった。

コウ「やっと追いついた・・・ってジタン!?」

ビビ「大丈夫!?」

そしてコウ達も追いつき、皆ジタンに駆け寄った。

ジタン「ぐっ・・・」

ダガー「ライフしっかりして!!」

ミコト「兄さん!!死なないで!!」

コウ「マーカス医者を呼んできてくれ!!」

マーカス「うッス!!」

ダガー「エーコ!!一緒にケアルを!!」

エーコ「うん!!」

ジタン「う・・・」

ダガー「大丈夫!!すぐに治すから!!」

ジタン「永・・・遠の・・・や・・・み・・・」

ダガー「!?」

ジタン「うっ・・・」

小さく呟きジタンは気を失った。

ダガー「ビビ!!急いでフライヤとスタイナー、それにクイナとサラマンダーを呼んで来て!!」

ビビ「分かった!!」

ダガー「コウとミコトは他のみんなにこの事を!!」

コウ「ああ!!行こうミコト!!」

ミコト「でも兄さんが・・・!!」

コウ「二人に任せて大丈夫だ!!行こう!!」

ミコト「・・・ええ!!」

そしてそれぞれ自らのすることを実行した。

数時間後





ダガー「・・・」

ダガー他ジタン以外の八英雄がアレクサンダーの祭壇に集まっていた。

ビビ「お姉ちゃん・・・ジタンは確かに言ったの?」

ダガー「ええ、永遠の闇って。」

エーコ「でもあいつはジタンが倒したでしょ。」

フライヤ「しかし奴は最期に『いつでも復活する』って言っておったぞ。」

スタイナー「つまりまた復活したと。」

クイナ「だからワタシ達だけここに来たアルか。」

サラマンダー「あの時奴と直接戦ったのは俺ら八人だけだったからな。」

フライヤ「所でジタンはどうしておる?」

ダガー「私とエーコで応急処置を施した後医者に見てもらったわ。」

エーコ「命に別状はないって。」

ダガー「今ミコトが付きっ切りで手当てしてるわ。」

クイナ「つまりここには来ない?」

スタイナー「と言うか来れないだな。」

ダガー「ええ。」





ミコト「兄さん・・・」

ジタン「・・・ミ、ミコトか・・・?」

ミコト「!!兄さん!!」

ジタン「みんなは・・・?」

ミコト「大丈夫兄さん!?」

ジタン「お、俺は大丈夫だ・・・それよりみんなは・・・」

ミコト「アレクサンダーの祭壇にいるわ。何でも永遠の闇がどうとか言っていたけど。」

ジタン「なっ!?あいつら・・・ぐっ!!」

ミコト「駄目よ兄さん!!まだ動けれないんだから!!」

ジタン「な、なめんじゃねぇよ・・・この程度・・・何でもねぇさ・・・」

ミコト「兄さん・・・!!」





ダガー「でも彼があんなになるなんて・・・あいつはそれほど力が上がってるってことかしら・・・」

ビビ「下手したら敵わないってこと?」

ダガー「多分ね。ライフは私達の中で一番強かったから・・・そんな彼が敵わない。つまり・・・」

フライヤ「私達七人の力を持ってでも敵わない、か?」

エーコ「そんなのやってみなけりゃ分かんないじゃない!!」

サラマンダー「俺も同感だ。やる前から怖気づいてどうする。」

ダガー「でも・・・」

「恐怖とは誰の心にもある。お前が今感じてるようにな・・・」

ダガー「!?」

ビビ「今の・・・」

ダガー「永遠の闇ね!!姿を現しなさい!!」

ダガーが叫ぶと目の前に永遠の闇が姿を出した。

永遠の闇「お前達もあいつと同じようになりたいのか・・・」

ダガー「そんな訳ないでしょ!!私達はあなたを倒しにいるのよ!!」

永遠の闇「愚かな・・・薄々気付いているのだろう・・・あいつが倒された時点で私には勝てないのではとな・・・」

ダガー「・・・確かにそうは思うわよ・・・でも私達は引かない!!あなたなんかに全てを無に変えさせはしないわ!!」

ビビ「負ける訳にはいかないんだ!!」

そして七人全員トランスし、ダガーはバハムートを召喚した。

ダガー「みんな一気に行くわよ!!テラフレア!!」

ビビ「ダークネス!!」

エーコ「シャイニング!!」

フライヤ「竜の紋章!!」

スタイナー「クライムハザード!!」

クイナ「グランドトライン!!」

サラマンダー「雑魚ちらし!!」

七人同時に永遠の闇に攻撃を仕掛けた。

永遠の闇「非力だな・・・」

ドゴゴゴーーーン!!

七人の攻撃は全て命中した。

エーコ「やったぁ!!」

ビビ「いや、待って!!」

フライヤ「なっ!!馬鹿な!!」

永遠の闇「お前らの本気はこの程度か・・・?」

永遠の闇には傷一つ無かった。

ダガー「やっぱり強くなってる・・・」

エーコ「嘘でしょ・・・」

永遠の闇「では止めを刺さしてもらおう・・・」

そう言うと永遠の闇にとてつもない力が集中し始めた。そして。

永遠の闇「イービルアイ・スマッシャー!!」

ヴァーーー!!

永遠の闇から黒い光、いや闇が辺りに放たれた。

ダガー「あぁーーー!!」

ビビ「うぁーーー!!」

この闇にはダメージがあるらしく、七人は瀕死の重傷を負い、トランスも解除された。

永遠の闇「では去らばだ・・・」

そう言い残し永遠の闇は消えた。と、同時に。

ジタン「お、遅かったか・・・」

ミコト「みんな!!」 ジタンとミコトがやって来た。

ジタン「セーラしっかりしろ!!」

ダガー「ラ、ライフ・・・ごめんね・・・敵うてなかったよ・・・」

ジタン「ミコト!!医者を呼んでくれ!!」

ミコト「はい!!」

そしてミコトは医者を呼びに祭壇から降りた。

ジタン「みんなを死なせはしない・・・ケアルガ!!」

ジタンを中心に重症の七人にケアルガが放たれた。

ジタン「・・・永遠の闇め・・・!!」

ジタンの腕は怒りで強く握られていた。

それから数時間後





ダガー「・・・ん・・・」

ダガーがどこかのベットで目を覚ました。

ジタン「大丈夫か?」

ダガー「ライフ・・・っつ!!」

ダガーの体は傷だらけであった。

ジタン「無茶するなよ。それと他のみんなは無事だ。ちょっと寝込んでるだろうけど・・・」

ダガー「永遠の闇・・・強くなってた・・・」

ジタン「・・・ああ。今の俺達じゃ絶対にあいつには勝てない・・・」

ダガー「古の十七の武器を使ってでも?」

ジタン「十七の武器はまだ覚醒したわけじゃない。でもある武器ならあいつと戦えると思う。」

ダガー「ある武器?」

ジタン「ああ。でも俺達の手元にはない。だから・・・」

ダガー「旅に出るの・・・?」

ジタン「出来れば一人でな・・・」

ダガー「そんなの嫌よ!!私も連れてって!!」

ジタン「でも・・・君はここの・・・」

ダガー「そんなの関係ないわよ!!あなたと離れたくないの!!」

ジタン「・・・セーラ。」

ダガー「絶対に一人は嫌だからね・・・」

ジタン「・・・分かった。そろそろ雨が降ると思う。その隙に行こう。」

ダガー「ええ、でも・・・帰ってこれるのかしら・・・」

ジタン「どうだろうな・・・やっぱり不安か?」

ダガー「・・・うん。」

ジタン「不安じゃないほうがおかしいからな、だから・・・」

ダガー「えっ!?」

ジタンはそっとダガーを抱きしめた。

ジタン「俺が君の不安を無くすよ・・・」

ダガー「・・・うん・・・」

そして二人は口づけをした。







それからまた数時間後、深夜となり、外は雷も響く大雨であった。

ダガー「・・・」

ダガーは先ほどのベットの中で静かに眠っていた。そして。

ジタン「・・・」

ジタンも同じベット、ダガーの隣にいた。

ジタン「・・・眠ったか・・・」

ジタンはダガーを起こさないように静かにベットから起き、脱ぎ捨ててあったと思われる自分の上着を着て、その部屋に置いてあった荷物を背負った。

ジタン「・・・ごめん。やっぱりお前を連れて行くわけには行かない・・・」

静かにダガーに呟き、眠っているダガーの頬にキスをした。

ジタン「お前はここで、国を頼む・・・そして、俺達の子供もな・・・さよなら・・・」

そして黒いコートを羽織ってジタンは静かに部屋を出た。と。

ダガー「・・・バカ・・・」

ダガーは起きていた。そして泣いていた。

ダガー「バカ・・・!!」

ダガーはずっと布団の中で泣いていた。

ジタン「・・・ごめんよ・・・」

雨音で消えそうなダガーの鳴き声をジタンは部屋の前で扉越しに聞き、泣いていた。

ジタン「ごめん!!」

そしてジタンは城の入口まで走った。外は凄い雨であった。と。

コウ「・・・行くのか。」

入口にコウがいた。

ジタン「・・・止めないでくれ・・・」

コウ「・・・止める気はねぇよ。お前のやりたいようにやればいいさ。」

ジタン「マーカスにミコトのことを・・・」

コウ「言っておくさ。」

ジタン「それと・・・セーラのこと・・・頼むな・・・」

コウ「・・・ああ。」

ジタン「それじゃあな・・・!!」

そしてジタンは雨の中に走り出した。

ジタン「・・・」

雨に打たれて桜の花びらが雨と一緒に降り注いでいた。

コウ「・・・?なんだ?」

コウは違和感を感じ、懐から板のようなものを取り出した。

コウ「こいつがうずくなんて・・・武器に・・・運命か・・・」

その板には武器と運命と書かれていた。

コウ「新たな戦いの始まりなのか・・・武器と運命の・・・」

そんなことを思いながらコウは板を懐に閉まった。







それから一年後・・・ダガーの腕には一人の赤ん坊が抱かれていた・・・





FINAL FANTASY \

CRYSTAL MEMORY STORY

第二部 武器と運命の物語





続く












あ と が き
二部の序章です。
これから新しい戦いが始まります。
コウの持ってた板とダガーの妊娠。
大きな物語が今始まる・・・てか?
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