第六話

敗走





大阪基地で襲撃を受けたハガネ。その先に待つ結果は・・・


優真「やぁーー!!」

Jフリートと宇宙怪獣の襲撃を受けて大阪基地は危機に陥っていた。

優真「はぁはぁ・・・やっぱり数が多い・・・」

シロ「大丈夫ニャ?」

優真「厳しいと思う・・・サイフラッシュでも焼け石に水かも・・・」

戦闘空域には大量の宇宙怪獣が連合とJフリート両軍に攻撃をしていた。
Jフリートの相手もしなくてはならない連合は戦力が少なくなっていた。

ジョニー「さっきのミサイルからして、上から効果部隊が来る可能性もある・・・このままじゃ・・・」

素子「各機、まだ増援が来る可能性がある。気を抜くなよ。」

稟「了解。だけどこいつは厳しいぞ・・・バスターライフルは後五発・・・」

素子「白鳥はどうした?」

志保「ストライクはイージス相手に苦戦しているわ。ヒロ、早く向かいなさいよ!!」

浩之「分かっているけど!!バクゥとグーンにゾノが行かせてくれないんだよ!!」

浩之のアルブレードの周りに増援で来た部隊が取り囲んでいた。

浩之「あかりと雅史を宇宙怪獣に向かわせたのが間違えだったな・・・どうするか・・・!!」

志保「そこにこの基地の部隊を少し向かわせるわ。それまで何とか!!」

浩之「あぁ!!分かったよ!!」

浩之は手持ちのレールガンが弾切れを起こし、予備のリボルヴァーで戦っていた。

浩之「どれだけやれるか・・・」

その時グーンの上位MSのゾノが一機アルブレードに襲い掛かった。

浩之「厳しいんだっての!!」

ガゥン!!

浩之はクローで襲いかかろうとしたゾノの懐に飛び込み、零距離でリボルヴァーを撃ち撃墜した。

浩之「まずいな・・・早く何とかしないと・・・お。」

浩之の所に大阪基地のバルキリーが数機近づいてきた。

浩之「これで何とかなるか・・・」

浩之は援軍が来て少々ほっとした。
しかしその時だった。

ドドドォォォン!!

浩之「なっ!?」

突如バルキリーが上からの攻撃で撃墜された。

浩之「上!?」

浩之は上を見るとMS部隊が降下して来ていた。

和哉「降下部隊が来たか・・・数は!?」

イシカワ「シグー三、ギャプラン一、ジン十二。まだまだ来るぞ!!」

翼「隊長が来たのか・・・白鳥、その機体から降りろ!!」

隆士「何だって!?」

翼「お前と戦う理由なんか無い!!その機体から降りるんだ!!」

隆士「それは僕だってそうさ!!だけどこの戦争を早く終わらせたいんだ!!それに君がJフリートに入る理由なんか無いはずだろ!!」

翼「仕方ないんだ!!こうしなきゃあそこが・・・四季園が!!」

隆士「やっぱり四季園が・・・一体どうしたの!?」

翼「くっ・・・!!」

翼はストライクから離れた。

隆士「翼君!?」

翼「その機体から降りるんだ!!いいな!!」

そう言って翼は宇宙怪獣の群れに向かった。

隆士「翼君・・・」

ジョニー「ぼっとするな白鳥!!敵はまだいるんだゾ!!」

隆士「は、はい!!」

隆士は再びシュベルトゲベールを構え、上から降下して来た一機のシグーに向かった。

クルーゼ「アレがもう一機の『G』、ストライクか。」

そのシグーのパイロットはクルーゼだった。

クルーゼ「奪えなかったなら、破壊するのみだ!!」

クルーゼはシグーの盾についているバルカンでストライクを攻撃してきた。

隆士「あの機体のパイロット・・・強いだろうな・・・!!」

隆士はクルーゼのシグーへ飛び掛り、シュベルトゲベールを構えた。

隆士「だけど負けられないんだ!!」

クルーゼ「甘いな。」

クルーゼはバーニアを吹かしてストライクをかわした。

隆士「なっ!?」

クルーゼ「まだまだ甘いな、ストライクのパイロット。」

隆士「しまった、隙が!!」

空中にいるストライクに隙が生じ、大型のライフル、特化重粒子砲を持ったジンが狙っていた。

クルーゼ「PS装甲はビームを防げない。終わりだな。」

隆士「くっ!!」

ジンが特化重粒子砲を撃ってきた。

隆士「防げるか!?」

隆士はパンツァーアイゼンの基部の小型シールドを構えて防御の姿勢をとった。

ドォォン!!

隆士「ぐぅぅ!!」

特化重粒子砲のビームはパンツァーアイゼンの小型シールドで防御できた。

隆士「この装備は・・・拠点攻撃用重爆撃装備・・・D装備か!?」

降下して来たジンは大型のミサイルやバズーカ、脚部の小型ミサイルなどの重装備だった。

隆士「ここを本気で・・・」

ジョニー「白鳥大丈夫か!?」

隆士「何とか・・・」

ジョニー「なら行くぞ!!あのシグーは強敵だからあまり相手にしない方がいい。」

隆士「向こうがそうしてくれればいいんですけどね・・・!!」

そんな事を呟きながら二人は別のMSと宇宙怪獣へ向かった。

クルーゼ「ほう。どうやらあのパイロットは間違いなく・・・」

意味深な事を呟いてクルーゼは一度戦場を離れた。

稟「うおぉ!!」

その頃稟は降下して来たギャプランに苦戦していた。

稟「このギャプランのパイロット・・・強い・・・!!」

稟は肩のマシンキャノンで攻撃したがMAに変形してかわされた。

「この程度のパイロットか。話にならん。」

J兵士「ヤザン大尉。この程度なら大尉が出るまでも無いです。」

ヤザン「だがこいつは残しておくと厄介になるだろう。この場で俺が倒す!!」

ギャプランのパイロットヤザンは稟のウイングにMAのまま突撃してきた。

稟「来る!!」

稟はバスターライフルを左手に持ち、ビームサーベルを取り出した。

稟「負けるわけには行かないんだ!!」

そして稟もウイングをギャプランに突撃させた。

ヤザン「落ちろぉーーー!!」

稟「うおぉーーーー!!」

バヂィィッ!!

ぶつかる寸前、ヤザンはギャプランを変形させてビームサーベルで防御した。

稟「くそっ!!」

のび太「うわぁーーー!!」

のび太もヴォルレントのロングレンジライフルで宇宙怪獣を攻撃していたが、キリが無かった。

桜「のび太君、このままじゃエネルギーが危ないよ!!」

のび太「撃っても撃っても・・・減らない・・・」

素子「危なくなったらすぐにハガネに戻りなさい。」

ヴォルレントの近くに素子のバルキリーが来た。

のび太「ですけど・・・」

素子「無理したらそれこそ迷惑なのよ。命令よ。」

のび太「・・・分かりました。ですけどもう少し頑張ります!!」

素子「なら頑張りなさい。手助け出来る余裕は無いわ。」

のび太「はい!!

その時数機のジンが二機に突撃機銃で攻撃してきた。

素子「散るわよ!!」

のび太「了解!!」

二人はそれを散ってかわし、逆に照準を向けた。

のび太「ごめんなさい!!」

素子「落ちなさい!!」

素子とのび太の攻撃でそのジンは撃墜された。

のび太「はぁはぁ・・・」

桜「のび太君大丈夫・・・?」

のび太「何とか・・・」

優真「サーーーイ!!フラーーーッシュ!!」

シュバァーーーーーー!!

優真もサイフラッシュを放ったが、宇宙怪獣の数はあまり減っていなかった。

優真「はぁはぁ・・・このままじゃ・・・」

シロ「ニャ、ニャんかこいつらの数、増えてニャいか?」

クロ「言われてみれば・・・ってニャにあれ!?」

優真「え・・・?」

優真は上を見ると大型の宇宙怪獣と思われる物体がいるのを発見した。

優真「あれは宇宙怪獣の上陸艇!!そうか、あいつがいたから・・・!!」

和哉「上陸艇がいるとはな・・・」

ハガネの方も上陸艇を確認した。

志保「だけどそれならもうJフリートの降下部隊が来ないって事じゃない?」

和哉「もしくは一度退避してまた来るか・・・だけど今はあの上陸艇を落す事だ!!」

詠子「えぇ。スティール2より各機へ。宇宙怪獣の上陸艇を優先的に倒して。そうすればこの状況も少しはよくなる筈だから。」

優真「了解。だけど大丈夫かな・・・」

クロ「確かに大きいニャ・・・」

上陸艇の大きさはハガネと同等の大きさだった。

素子「火力を集中すれば倒せれる。行くぞ!!」

素子の命令でハガネの主力部隊が上陸艇に向かった。

クルーゼ「どうやら上陸艇を集中して落すようだな。各機!!」

翼「え?」

ヤザン「あ?」

クルーゼ「一時撤退する。」

翼「隊長!?」

クルーゼ「今は宇宙怪獣によって奴らの相手をするのは難しい。時を待て。」

翼「・・・了解。」

ヤザン「ちっ!!」

クルーゼの命令でJフリートの部隊は撤退した。

翼「気をつけろよ・・・白鳥・・・」

詠子「Jフリート、撤退するわ!!」

和哉「俺らと宇宙怪獣を戦わせて・・・終わった所を再び襲撃する気か・・・」

志保「だったら今の内にあいつらも。」

イシカワ「それはこの基地の部隊に任せたい所だが・・・」

和哉「かなり消耗しているだろうな・・・」

詠子「それじゃあ今は無視してろって言う事?」

和哉「そうなるな・・・スティール2より各機へ。上陸艇を倒したとしても、再びJフリートの襲撃が来る筈だ。気を抜くなよ。」

浩之「了解。って言ってもな・・・」

稟「持つのか・・・?」

隆士「難しいと思う・・・スティール2、ランチャー・・・いや、エールパックの準備を。」

詠子「スティール2了解。エールパックの準備を!!」

隆士は一度ハガネに向かい、ソードパックを外しエールパックとビームライフルとシールドを装備し、向かった。

稟「バスターライフル五発で倒せるか・・・!!」

稟もウイングをMA形態の一種、バードモードに変形して向かった。

浩之「あかり、雅史。行けるか?」

雅史「ライフルの段数は厳しいけど、ブーメランとソードならまだ大丈夫だと思うけど・・・」

浩之「あかりは?」

あかり「チャクラムは大丈夫だけど・・・ライフルはもう弾切れ・・・私は無理そう・・・」

浩之「まぁ俺もレールガンも弾切れ、リボルヴァーも少ない。ビームキャノンとブレードで行けるか・・・」

素子「だったら素直に補給に向かいなさい。」

浩之「そう言う少佐さんは?」

素子「ミサイルはまだある。このまま行くわ。」

浩之「だったら俺も行く。あかりは補給して来い。」

あかり「う、うん・・・だけど。」

浩之「しゃあない・・・これを使えよ。」

そう言って浩之は二丁あったリボルヴァーの一丁をあかりに渡した。

浩之「六発だけだから良く使えよ。」

あかり「ありがとう浩之ちゃん。今度からライフルのカートリッジ用意しておくね。」

浩之「じゃ、行くぞ!!」

あかり「うん!!」

そして浩之達も上陸艇に向かった。

和哉「ハガネは兵隊の駆除に当たるぞ!!」

志保「駆除・・・まぁ間違っちゃいないわね。」

和哉「味方には当てるなよ!!」

そしてハガネも兵隊を攻撃し始めた。

優真「シロ、クロ!!お願い!!」

隆士「行けぇーー!!」

浩之「うぉりゃーーー!!」

優真、隆士、浩之が一斉に攻撃を仕掛けたが、上陸艇にはあまり効いていなかった。

浩之「くっ!!」

素子「あなた達退きなさい!!」

ジョニー「喰らえぇーーー!!」

三人に続いて素子とジョニーが一斉射撃を試みるも、内部から射出した兵隊により全て受け止められた。

稟「それなら!!」

ウィィ・・・ゴォォォ!!

続けて稟がバスターライフルを放ったが、あまり大きなダメージは与えられなかった。

稟「バスターライフルでもあまり効かないか・・・」

素子「攻撃の手を休むな!!」

隆士「了解!!やっぱりランチャーがよかっただろうか・・・」

稟「ストライクはエールでなきゃ空中は厳しいんじゃなかったのか?それで何とかしてくれ。」

隆士「そ、そうだね。」

のび太「ヴォルレントのロングレンジビームも後どのくらい撃てるか分かんない・・・まずいね・・・」

素子「それに兵隊の数・・・これはまずいな・・・」

上陸艇の中からも兵隊が出され続けて数が減らなかった。

優真「この基地の部隊を合わせても・・・苦戦は必至か・・・」

大阪基地の部隊は既に半数が撃墜されていた。

雅史「兵隊の突撃は以外に威力があるから・・・PS装甲があれば大丈夫だとは思うんだけど・・・」

隆士「僕のストライクだけだからね・・・」

稟「だけどそんな贅沢は言っていられないんだ!!」

燐はもう一度バスターライフルを撃ち、リロードした。

稟「俺らがやらなきゃこの基地が!!」

隆士「稟君・・・そうだ、僕らが頑張らなきゃ!!」

浩之「確かにそうだな。じゃ、最後にもう一踏ん張り!!」

そう言って浩之は左腕のブレード・トンファーをセットして上陸艇に突撃した。

浩之「うおぉーーーー!!」

浩之は上陸艇の先端から最後部までブレードで斬りつけた。

隆士「凄い事するなぁ・・・だったら僕だって!!」

隆士もエールパックのブースターの出力を上げるだけ上げて突撃した。

隆士「はぁーーーー!!」

隆士は上陸艇の周りを回りながらビームライフルを連射した。
ダメージは少なくとも、確実に与えてはいるようだ。

素子「灰原!!援護は任せた!!」

素子はバトロイドに変形して上陸艇の上に乗った。

素子「これならどうだ!!」

素子はガンポッドを上陸艇に突きつけて零距離で撃ち続けた。

ジョニー「ったく無茶しやがって!!」

文句を言いながらもジョニーはガンバレルを展開して上陸艇を攻撃した。

ジョニー「お前らも頼むゾ!!」

雅史「はい!!」

あかりと雅史も残り少ないライフルとリボルヴァーを連射して攻撃に当たった。
そして同時に残りの大阪基地の部隊も攻撃した。

浩之「こいつさえやりゃあ!!」

浩之は右腕のブレード・トンファーもセットして今度は後部から突撃した。

浩之「おらおらおらぁ!!」

浩之は接近してからブレードで何度も上陸艇を斬りつけた。

あかり「浩之ちゃん後ろ!!」

浩之に兵隊が何体か迫っていた。

あかり「そこっ!!」

雅史「行けぇ!!」

あかりがチャクラム・シューターを、雅史がステルス・ブーメランを放ち浩之に迫っていた兵隊を倒した。

浩之「サンキュ!!」

稟「うぉーーー!!」

隆士「てぇーーーい!!」

稟と隆士もビームサーベルで何度も斬りつけ、徐々にダメージを与えた。

優真「こうやって行けば何とか倒せそうだな。」

そして優真もディスカッターを構えて斬りかかった。

優真「このまま一気に!!」

優真は上陸艇を斬ろうとした。しかしその時だった。

ドシィィン!!

優真「うわぁっ!!」

シロ&クロ「ウニャァ!!」

突然上陸艇が動き出し、サイバスターは愚か、近くにいた素子、隆士、稟、浩之をも弾き飛ばした。

隆士「な、一体!?」

隆士はすぐにバランスを直して上陸艇の向かう先を見た。
その先にはハガネがいた。

稟「狙いはハガネか!!」

浩之「やらせるかよ!!」

全機が上陸艇を追ったが、追いつくのがやっとで撃墜は出来そうに無かった。

のび太「このままじゃまずいよ!!」

稟「あいつを一撃で落せれるような奴があれば・・・」

浩之「そんな都合のいい物あるかって普通!!」

優真「一撃で・・・そうだ!!」

シロ「ニャ?」

優真「アカシックバスターならやれるよね?」

クロ「できニャい事はニャいと思うけど・・・危ニャいニャ。」

優真「だけど何とかしなくちゃいけない事には変わりないんだ。やらせて。」

シロ「ん〜・・・分かったニャ。優真に任せるニャ。」

クロ「あたしもニャ。」

優真「ありがとう。みんな!!」

のび太「?」

優真「僕が上陸艇を落すから少し時間を稼いで!!」

そう言って優真はサイバスターを加速させ、上陸艇より前に出た。

浩之「落すって、本気かよ!?」

優真「こんな時に冗談なんか言いませんよ。」

素子「考えがあるようだな。」

優真「はい!!」

素子「ならそれに賭けるぞ!!各機、上陸艇を押さえるぞ!!」

浩之「本気かよ・・・」

のび太「でもこのままじゃ危険なのには変わりないんだ。だったら!!」

のび太は先にヴォルレントを加速させ、上陸艇に取り付いてバーニアを噴かした。

のび太「桜ちゃん!!」

桜「分かってる!!」

桜がエンジンの調整を行い、のび太は上陸艇を押さえようとした。

のび太「うわぁーーーー!!」

稟「だったら俺も!!」

続けて稟が取り付いて押さえだした。

浩之「あかり、雅史!!」

あかり「うん!!」

浩之、あかり、雅史も全力で押さえだした。

隆士「だけどどう考え立って兵隊が邪魔するだろうね・・・灰原さん、素子さん。」

ジョニー「おう。雑魚は任せロ。」

素子「ええ。」

そして隆士も押さえだし、ジョニーと素子は周りの兵隊を攻撃し始めた。

浩之「うおぉっ!!きっつぅ!!」

隆士「だけど何とかしなきゃ・・・!!」

稟「優真!!頼むぞ!!」

優真「はい!!」

上陸艇の前方に距離を置いて優真はディスカッターを前に突き出すように構えた。

優真「行くよ!!シロ、クロ!!」

シロ&クロ「オッケイニャ!!」

優真が操作するとディスカッターの剣先に六芒星と円の魔方陣が現れた。

優真「行けぇ!!アカシックバスタァーーーー!!」

ゴォォォォォ!!

優真がディスカッターを陣に突き出すとディスカッターに炎が纏い、あたかも不死鳥のように上陸艇へ放たれた。

浩之「散れっ!!」

のび太「うわぁっ!!」

上陸艇を押さえていたメンバーがアカシックバスターの発射と共に上陸艇から離れた。

ドゴォォォォォ!!

アカシックバスターが上陸艇を貫き、上陸艇は消滅した。

隆士「やった!!」

稟「凄い威力だな・・・サイバスターの力か。」

あかり「後は残っている兵隊を倒せば。」

ドドドドォォォン!!

あかり「きゃぁっ!?」

雅史「何だ!?」

突如基地に爆撃が起こった。

優真「まさか!!」

優真は辺りを見るとJフリートの部隊が戻ってきていた。

ヤザン「落ちろぉーーー!!」

翼「くっ悪い・・・!!」

素子「数が増えてる・・・降下部隊もいるようだな。」

和哉「それだけじゃない!!上からも大型のミサイルが!!」

和也が話していると基地に大量のミサイルが降り注いだ。

隆士「うわぁーーーー!!」

ジョニー「じょ、冗談じゃねぇぞおい!!」

志保「まずいわよまずいわよ!!まだミサイル来るし降下部隊も!!」

のび太「ミサイルなら撃ち落せれる!!エネルギーは!?」

桜「もうほとんど無いよ!!」

のび太「それでもやるんだ!!少しでもミサイルを!!」

隆士「あの部隊の中どれだけやれるか分かんないけど・・・!!」

浩之「アルブレードのビームキャノンは拡散タイプだからな、我武者羅に撃てば何とか!!」

稟「バスターライフルでまとめて!!」

全機が上空のミサイルを撃ち落そうと狙いをつけた。
しかし。

優真「みんな危ない!!」

ジョニー「うぉわっ!!」

Jフリートの一斉攻撃により、各機は攻撃を止めざるを得なかった。

浩之「くそっ!!邪魔するなぁ!!」

浩之はビームキャノンをMS部隊に放ったが一発も当たらなかった。

稟「どっちをやればいいんだよ!!」

隆士「ミサイルを落さなきゃいけないのにMS隊が・・・!!」

優真「サイフラッシュだっやら何とか出来るのに・・・!!」

シロ「今の状態じゃ厳しいニャ・・・」

素子「万事休すね・・・」

和哉「ハガネでミサイルを撃ち落す!!各機はMS部隊を!!」

ハウディル「いや、もういい。」

和哉「なっ!?」

その時全機にハウディルから通信が来た。

ハウディル「この戦況、我らの敗北は必至だ。君達はここから離れ、オーストラリアへ向かって欲しい。」

和哉「指令!!しかしそれでは!!」

ハウディル「仕方あるまい。戦火の中では仕方の無い事なのだ。」

浩之「冗談じゃない!!俺らに逃げろってのかよ!!」

ハウディル「あぁ。君達はここから逃げるのだ。いずれ来るだろう激戦の為に。そして後世の為に。」

隆士「指令・・・」

ハウディル「君らはこの場を逃げるのだ。戦場はここだけではない。」

のび太「それはそうだけど・・・」

桜「そうなったら指令さんは!!」

ハウディル「戦争ではよくある事だ。ここだけの事ではない。」

稟「戦争だからって、それだけの理由でいいのかよ!?」

ハウディル「それが戦争と言う物だ。早く行きたまえ。このままでは逃げれないぞ。」

素子「・・・戦線を離脱するぞ!!」

あかり「少佐さん!?」

素子「指令の思いを、無駄にする気か!?」

雅史「くっ・・・!!」

優真「僕らの・・・負けか・・・」

ハウディル「優真君。」

優真「指令?」

ハウディル「君とはゆっくりと話しをしたかった。残念だよ。」

優真「指令・・・」

ハウディル「生き残りたまえ。君のような者こそ、この戦争で血塗られた歴史を変えれるのだ。」

優真「・・・」

ハウディル「さらばだ、ハガネよ。そして純粋な意思を持ちし戦士達よ・・・」

言い終わった瞬間、ハウディルのいる司令室に一発のミサイルが当たり、爆発した。

優真「ハ、ハウディル指令ーーーー!!」

隆士「あれじゃあ・・・くっ!!」

素子「ぼさっとするな!!死にたいのか!!」

稟「くそぉーーーー!!」

優真達はやむを得ず大阪基地を脱出する事になった。

隆士「僕は・・・無力だ・・・守れなかった・・・!!」

稟「何が戦争を終わらせるだよ・・・俺は・・・俺はぁ!!」

のび太「何も出来なかった・・・」

浩之「くそう!!逃げるのは、これが最初で最後だからな!!」

素子「・・・」

優真「僕は・・・もう負けない・・・絶対にもう、こんな事にはさせないから!!」

和哉「指令・・・」

悔しさをその胸に秘め、ハガネ部隊は大阪を発った。
爆撃で崩壊した大阪基地を背にして。





大阪基地で敗北を強いられたハガネ。この犠牲の上に平和はいつ訪れるのだろうか。



続く






あ と が き
前話言い忘れだけどのび太も遂に出撃
そして優真もアカシックバスター炸裂
ちなみに翼君はまほらばでは脇役なので知ってる人いるかな?
まぁスパロボたまに敗戦もあるから今回はその話
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