第ニ話

戦火の目覚め





風吹く街風守町に突如宇宙怪獣が襲ってきた。少年優真達の運命は・・・


素子「まったく補給してる時に!!私の1Sはいけるの!?」

イシカワ「準備は出来てる。急いでくれ。」

素子はブリッジから降りて格納庫に向かった。

和哉「直人は今何処にいる!?」

イシカワ「あいつは艦長達と行動してるからそう簡単にはこれないぞ。」

和哉「こんな時に・・・民間人の方は!?」

イシカワ「避難は始めてる。恐らく大丈夫だ。」

和哉「頼むぞ・・・」







ジョニー「こんな時に宇宙怪獣かよ!!お前らは逃げろ!!」

梢「で、ですが白鳥さんが!!」

ジョニー「あいつだって馬鹿じゃ無い!!自ら死に急ぐ事は無いだロ!!」

珠実「そうです!!今は逃げましょう!!」

梢「で、でも・・・」

ジョニー「俺も出る!!お前らは早く逃げろ!!いいナ!?」

そう言ってジョニー・・・もとい由紀夫はハガネの方に向かった。

恵「梢ちゃん行くわよ!!」

梢「は、はい・・・」

梢達も避難を始めた。その頃隆士は。





隆士「宇宙怪獣か・・・ここも危ないけど・・・」

先ほど見た青年を探していた。

隆士「だけどどうして彼が・・・」

隆士は何かを思い出しながら青年を探していた。その時。

ドォォォォン!!

隆士「うわぁーーー!!」

隆士のすぐ近くで爆発が起こった。

隆士「今の爆発は・・・まさか!?」

隆士は空を見上げた。
そこには人型の兵器、MSがいた。

隆士「ディンタイプ!?Jフリートが攻めて来たのか!!」

飛行可能MSディンがハガネの周囲に空爆を開始してきた。

隆士「何でこんな時にジュピトリアンが・・・!!」

隆士は空爆に気をつけながらも青年を探し続けた。

隆士「いた!!」

隆士は空爆の中先ほどの青年を見つけた。

隆士「翼君!!」

翼「!?」

青年、山吹翼は隆士の声に反応して振り返った。

翼「白鳥!?何でここに!?」

隆士「そう言う翼君もどうして!!」

翼「お、俺は・・・」

隆士「一体どうして・・・」

翼「俺は・・・!!悪い!!」

翼は再び走り出した。

隆士「翼君!!」

そして隆士は翼を追いかけて走り出した。









素子「こんな時にジュピトリアンが来るなんて・・・イシカワ!!」

イシカワ「索敵は済んでる。シグー1、ディン6、ジン8。海中からグーン4。かなりの部隊だ。」

素子は愛機、VF−1Sバルキリーで戦場に出ていた。

素子「この数だったらどこかに母艦がいるでしょう。そっちの方は?」

イシカワ「ボスゴロフ級がニ隻だ。だが他にもいるかも知れない。」

素子「やっかいね・・・スティール2!!援護頼むわよ」

和哉「こちらスティール2!!今ブリッジには俺とイシカワさんしかいない!!今呼び戻しているから待ってください!!」

素子「了解!!ったくついて無いわね!!」

ジョニー「今戦えるのは俺らだけか・・・」

素子「こうなったらやるわよ!!ただし民間人に被害を出さないように!!」

ジョニー「当たり前だ!!」

素子とジョニー(由紀夫)はMS部隊と戦い始めた。





和哉「艦長達はまだですか!?」

イシカワ「爆撃が来ているんだ。早くこれるとは限らないぞ。」

和哉「くっ!!」

イシカワ「こうなったらお前が代理で指揮を取れ。」

和哉「お、俺が!?」

イシカワ「非常時だ。構わん。」

和哉「何でこんな事に・・・仕方ないか・・・総員戦闘配置!!」

イシカワ「ほう。サマになってるじゃないか。」

和哉「冗談を・・・」





ジョニー「うぉーーー!!」

ジョニーはメビウス・ゼロに搭載されてる四つの有線式ガンバレルを巧みに使いSFSサブフライトシステムグゥルに乗ったジンを二機撃墜した。

素子「そこ!!」

そして素子はバルキリーに装着されてる銃、ガンポッドで空中から陸地に上がってきた水陸用MSグーンを撃墜した。

イシカワ「少佐!!今索敵でガルダタイプが二隻向かって来てる!!後一分で戦闘空域に来るぞ!!」

素子「ガルダタイプが二隻・・・数でここを潰す気ね・・・!!」

ジョニー「一体何が目的だってんだよ・・・」

素子「まさか『G』と『ブレード』!?」

ジョニー「それを狙ってきたのか!?」

イシカワ「可能性は無くは無い・・・既に月基地にあった戦力は奪われてる。何処からか『G』と『ブレード』、そして古代の遺産達を・・・」

素子「くっ!!『ブレード』を乗せたタウゼントフェスラーは!?」

イシカワ「既に襲撃を受けてるそうだ。護衛のバルキリーは既にやられてる。」

素子「まずいわね・・・灰原行けるか!?」

ジョニー「難しいナ・・・この戦力差は厳しいぞ。」

イシカワ「ガルダタイプ二隻、来るぞ!!」

戦闘空域にガルダタイプの大型輸送機が二隻進行してきた。

素子「多分可変タイプが来るわね・・・」

イシカワ「その通りだ・・・アッシマー6、ギャプラン4、ガブスレイ2。」

素子「多いわね・・・」

和哉「少佐。とりあえず少しはそろいました。」

素子「少しってどう言う事よ。」

和哉「襲撃で負傷を負った兵士が多くて・・・」

素子「まぁいいわ。ハガネの衝撃砲でガルダを。」

和哉「分かりました。」

ハガネの砲塔がガルダに向けられた。

和哉「前部衝撃砲、一斉射撃!!てぇ!!」

ドシュゥゥゥ!!

ハガネから衝撃砲が放たれた。

ドォォォン!!

衝撃砲がガルダ一隻の右翼を破壊し、ガルダの動きが鈍った。

素子「隙を与えるな!!すぐにあのガルダを落とせ!!」

和哉「了解!!上部ホーミングミサイル、てぇ!!」

ハガネからホーミングミサイルが四発放たれ、その内の一発が艦橋に当たりガルダ一隻が轟沈した。

和哉「やった!!」

イシカワ「喜んでる暇があるならもう一隻を片付けるぞ。」

和哉「わ、分かってますよ!!」

素子「MSは私が引き受ける。灰原は『ブレード』を!!」

ジョニー「了解!!」

イシカワ「タウゼントフェスラーが来たぞ!!同時にディン2、ギャプラン2だ!!」

ジョニー「任せろ!!」

戦闘空域に酷くやられてる輸送機、タウゼントフェスラーとMS隊が来た。

ジョニー「四機ならやれる!!」

ジョニーはメビウス・ゼロでタウゼントフェスラーの元に向かった。と。

素子「後ろだ!!」

ジョニー「何っ!?」

ガシンッ!!

ジョニー「うおっ!!」

宇宙怪獣がメビウスに体当たりをしてきた。

ジョニー「このぉ!!邪魔すんじゃねぇ!!」

ジョニーはガンバレルを一つ放ち、体当たりしてきた宇宙怪獣を倒した。

ジョニー「輸送機は!?」

タウゼントフェスラーは既に堕ちてもおかしくなかった。

ジョニー「うぉーーーーー!!」

ジョニーは全てのガンバレルを展開し、同時に機体本体についてるリニアガンを連射し、MS隊を攻撃した。

ドォン!!

ジョニー「ぐぉっ!!」

MS隊の攻撃でガンバレルが一つ破壊され、本体にもメガ粒子砲がかすり衝撃が走った。

素子「灰原ぁ!!」

ジョニー「っ!!」

素子が後ろに来たのに気づいたジョニーはガンバレルを戻し機体を急降下させた。
そして素子のバルキリーの両翼の下部についてるホーミングミサイル四発を発射した。

ジョニー「やった!!」

ホーミングミサイルはディン二機を破壊し、ギャプラン一機にダメージを与えた。

ジョニー「そこだぁ!!」

ジョニーは機首をダメージを受けたギャプランに向け、リニアガンで撃ち抜いた。

ジョニー「どうだ!!」

素子「いや、まだだ!!」

ギャプランの腕についてるメガ粒子砲がタウゼントフェスラーに向けれていた。

ジョニー「しまった!!」

ドォォン!!

ギャプランのメガ粒子砲がタウゼントフェスラーを撃ち抜き、タウゼントフェスラーは実質撃墜され、同時にギャプランも爆発した。

浩之「お、おいあの輸送機!!」

雅史「こっちに落ちてくる!!」

タウゼントフェスラーが落ちてくる場所に浩之達がいた。

ジョニー「おいあそこ!!」

素子「民間人!?」

あかり「きゃぁーーー!!」

ドゴォォォン!!

タウゼントフェスラーが浩之達の近くに落ちた。

ジョニー「危なかったな・・・民間人には被害は出てないようだ。」

素子「『ブレード』は後回しにして今は敵の殲滅に!!まだ宇宙怪獣も数が多い!!」

ジョニー「了解!!」

そして素子とジョニーは宇宙怪獣とMS部隊と戦いを始めた。









優真「これで・・・何とか・・・」

香「う、うん・・・」

その頃優真達は街のシェルターのすぐ近くにまで来ていた。

聖名子「お姉ちゃん達も来てるよね・・・」

優真「当たり前だよ。みんなシェルターの中に・・・」

「優お兄ちゃん!!聖名お姉ちゃん!!」

優真「匠!?聖美!?」

シェルターから四男の匠と三女の聖美がやってきた。

優真「どうしたの?姉さんと北斗は?」

聖美「それが・・・」

匠「北斗が来る途中ではぐれちゃったんだ・・・」

優真「何だって!?」

匠「それで詠子お姉ちゃんは北斗を探しに・・・」

優真「くっそぅ・・・香、みんなを頼むね。」

香「ど、どうする気!?」

優真「僕も北斗を探しに行く!!だからみんなはここに!!」

そう言って優真は走り出した。

香「ゆ、優真!!」

聖美「優お兄ちゃん!!」

優真「大丈夫だから!!」









ジョニー「くそぉっ!!」

メビウス・ゼロのガンバレルが全て破壊され、残るは本体のリニアガンだけだった。

素子「もうミサイルはゼロ・・・残るはガンポッドとレーザーくらいか・・・」

素子のバルキリーも残弾が少なくなって来ていた。

ジョニー「補給に行く暇・・・あると思うか・・・?」

素子「多分無理ね・・・」

MS部隊の数は徐々に減ってはいるが宇宙怪獣は数が多く、きりが無かった。

ジョニー「『G』と『ブレード』はどうだ・・・」

素子「『G』はOS、『ブレード』はパイロットで無理ね。」

ジョニー「くっ!!」

和哉「てぇ!!」

ハガネはガルダに砲撃しているが中々落ちはしなかかった。

イシカワ「宇宙怪獣20来るぞ!!」

和哉「対空砲火!!撃ち落とせ!!」

近づいてきた宇宙怪獣を機関砲で攻撃した。
しかし宇宙怪獣は大きさが小さく、早々当たらなかった。

素子「バトー達を外したのが間違いだったわね・・・」

ジョニー「今はそんな事よりもこの状況を・・・!!」

素子「ええ・・・!!」





浩之「つぅ・・・あかり、雅史大丈夫か!?」

あかり「な、何とか・・・」

雅史「ぼ、僕も・・・」

浩之「輸送機が落ちてくるなんて・・・こりゃマジで・・・ん?」

浩之は墜落したタウゼントフェスラーを見た。

あかり「どうしたの浩之ちゃん?」

浩之「PTだ・・・」

雅史「え?」

撃墜されたタウゼントフェスラーの隙間からPTと思われる兵器が見えた。

あかり「本当だ・・・ハガネに運ばれる物かな?」

雅史「多分・・・」

浩之「・・・やるしか無いか・・・」

あかり「え・・・?」

浩之「あかり、雅史。先に志保や委員長達と合流してろ。」

雅史「浩之はどう・・・まさか!?」

浩之「少しくらいなら出来る。何もしないで街を破壊されてたまるかっての!!」

そう言って浩之はタウゼントフェスラーに向かった。

あかり「浩之ちゃん駄目!!」

浩之「大丈夫だ!!死ぬ気はねぇよ!!」

雅史「浩之!!」

浩之「雅史!!あかりを連れて行け!!俺は心配ねぇからよ!!」

雅史「だけど!!」

浩之「信じろ俺を!!」

雅史「・・・分かった。行こうあかりちゃん!!」

あかり「雅史ちゃん!!」

雅史「浩之を信じるんだ!!」

あかり「だけど・・・」

浩之「あかり!!」

あかり「え?」

浩之「・・・またお前が作る飯。食わせてくれよ。」

あかり「浩之ちゃん・・・うん!!」

浩之「ふっ」

あかりと雅史はその場を離れ、浩之はタウゼントフェスラーの中に入った。

浩之「損傷は無いみたいだ・・・これなら何とかなるか・・・」

浩之はPTのコクピットに入り、この機体を調べた。

浩之「アル・・・ブレードか・・・量産型のヒュッケバインなんか比じゃねぇ・・・何かの試作機か・・・またはそれのカスタムか・・・」

ある程度調べ、続いて調整に入った。

浩之「武装は・・・ビームキャノンにリボルヴァー・・・腕の刃・・・元々近距離のようだな。だけどテスラ・ドライブ付きで飛行可能か・・・」

テスラ・ドライブとは様々な侵略から守る為に兵器などを開発する研究機関テスラ・ライヒ研究所で作られた飛行可能になる装置である。

浩之「機体は問題無し、後は俺の腕次第か・・・」

そう呟き、浩之は操縦桿を握った。

浩之「落ち着けよ浩之・・・やるしかないんだ・・・だから・・・」

覚悟を決め、操縦桿を強く握り締めた。

浩之「行くぞ!!アルブレード!!」

浩之はPT、アルブレードを起動させた。





隆士「翼君!!」

その頃隆士は翼を追いかけ続けていた。

翼「白鳥!!来るんじゃねぇ!!」

隆士「だけど!!」

翼「くそっ!!」

隆士「!?」

翼は隆士に向けて拳銃を向けた。

隆士「つ、翼君・・・?」

翼「すまねぇ白鳥・・・だけど俺は・・・」

隆士「も、もしかして翼君・・・」

翼「あぁ・・・俺はJフリートに入った・・・」

隆士「ど、どうして・・・!!」

翼「仕方ないんだ・・・こうでもしなきゃあそこが・・・」

隆士「あそこ・・・もしかして四季園!?」

翼「っ!!」

隆士「あ!!」

隆士が戸惑った瞬間に翼は走りだし、近くで横になって置いてあったPTに似た兵器のコクピットに入り込んだ。

隆士「翼く!?これは・・・MS!?」

それはPTでなく、MSだった。

隆士「もしかしてこれが・・・灰原さんの言ってた・・・あ!!」

翼が乗りこんだMSが起動し、立ち上がった。

隆士「もしかして翼君は・・・」

「くっ・・・」

隆士「はっ!!」

隆士は近くに破片に押しつぶされ重症の兵士を見つけた。

隆士「大丈夫ですか!?」

兵士「お、俺の・・・事よりも・・・『G』を・・・」

隆士「『G』・・・もしかしてそこのMSですか?」

兵士「そ、そうだ・・・二機は・・・」

隆士「・・・一機は無事ですが・・・もう一機は・・・」

兵士「そ、そうか・・・どっちが・・・やられた・・・」

隆士「えっと・・・」

隆士はMSの見た。
翼が奪った機体はグレーから赤いボディになっていた。

隆士「赤い機体が・・・やられました・・・」

兵士「赤・・・イージスか・・・それじゃもう一つは・・・」

隆士「もう一つは・・・無事です・・・」

兵士「そうか・・・なら・・・頼みたい・・・」

隆士「はい・・・」

兵士「もう一つの機体を・・・ストライクを・・・守って・・・くれ・・・」

そう言ってその兵士は息を引き取った。

隆士「・・・どうしてこんな・・・くっ!!」

隆士は近くにあったもう一機、ストライクのコクピットに乗り込んだ。

隆士「灰原さんの言った通りだ・・・OSが未完成の上に滅茶苦茶過ぎる・・・こんなんじゃまずい・・・こうなったら・・・!!」

隆士はOSの書き換えを始めた。

隆士「このままじゃ戦えるわけが無い・・・何を考えてたんだ・・・!!」

多少文句をいいながらも隆士はOSを書き換えた。

隆士「これでいけるはずだ・・・後は・・・僕がどうするか・・・だけか・・・」









優真「姉さん!!北斗!!」

優真は今も街中で北斗を探していた。

優真「どうしてこんな事に・・・うわぁっ!!」

優真の頭上を素子のバルキリーと宇宙怪獣が通過した。

優真「急がなきゃ・・・多分北斗はあそこに・・・!!」

思い当たる節が有り、優真は小高い丘、風神の像がある丘に向かった。

優真「北斗は・・・迷子になるとよくあそこにいた・・・だから・・・!!」

詠子「優真!!」

その時詠子が走ってきた。

優真「姉さん!!」

詠子「やっぱり優真も北斗を・・・」

優真「うん・・・多分丘の風神公園だよね。」

詠子「多分ね。」

二人は心当たりがある丘の公園に向かった。
その道中ずっと街中に被害が出ていた。

優真「どうしてこんな事に・・・」

詠子「優真・・・」

優真「・・・今は北斗を・・・あ、いた!!」

詠子「北斗!!」

公園に一人の子供が、天城家末っ子の北斗がいた。

北斗「優お兄ちゃん!!詠子お姉ちゃん!!」

詠子「もう!!はぐれちゃ駄目って言ったでしょ!!」

北斗「ご、ごめんなさい・・・」

優真「姉さん・・・今は・・・」

詠子「分かってるわ。北斗行くわよ。」

北斗「うん・・・」

優真「急ごう。ここも危ないか・・・」

ドォォォォン!!

詠子「きゃあっ!!」

優真「うわぁ!!」

三人の近くに破壊されたアッシマーが墜落してきた。

優真「ね、姉さん!!北斗!!」

詠子「だ、大丈夫よ・・・北斗も・・・」

北斗「うん・・・」

優真「そ、そうか・・・」

優真は立ち上がり、戦場と化した街をみた。
連合とジュピトリアン、宇宙怪獣が優真が生まれ育った街を破壊していた。

優真「どうして・・・」

その時優真の中に怒りが芽生えた。

優真「どうしてこんな・・・!!」

詠子「か、風が・・・?」

怒る優真の周りに風が集まりだしていた。

優真「どうしてこんな事になるんだよぉーーーーーー!!」

優真は叫んだ。出せる限りの声を出して。
戦火の轟音にかき消されようとも。
風はその叫びを聞き止めていた。

(ソノオモイ・・・シカトミタ・・・)

優真「!?」

ビュワッ!!

謎の声と同時に優真に向かって一陣の風が通った。

優真「今の声・・・風が・・・」

詠子「ゆ、優真・・・風神の像が・・・」

優真「え・・・?」

優真は後ろにそびえ立ってる風神の像を見た。

優真「ふ、風神の像が・・・!!それにこの風・・・」

風が風神の像に集まり、風神の象が崩れだしていた。

優真「い、一体何が・・・!!」

風神の像が崩れ去り、そこにある物が現れた。

詠子「な、何これ・・・」

優真「これは・・・!!」

それは白銀の体。
どこか漂う神々しさ。
その姿は・・・

優真「夢に出ていたロボット・・・!?」

優真の夢に出ていたあのロボットだった。

優真「あの夢のロボット・・・これが・・・風神様・・・?」

詠子「ゆ、優真離れた方がいいと思う。」

優真「わ、分かってる・・・だけど・・・」

優真はそこから離れる事が出来なかった。

優真「何だか・・・風神様が・・・呼んでいるみたいで・・・」

詠子「な、何を言って・・・」

優真「何かが・・・出てくる・・・!?」

詠子「な、何かって何よ?」

優真「何かは分かんないけど・・・くる!!」

優真が言うとロボットから光が現れ、優真の前に来た。

優真「こ、これは・・・?」

その光が徐々に消え、そこに二匹の猫が現れた。

優真「き、君達は・・・夢の?」

その猫は同じく夢にいた言葉を話す黒猫と白猫だった。

黒猫「あ、アタシ達の事知ってるのニャ?」

優真「う、うん・・・夢で・・・見たんだ・・・」

詠子「ね、猫がしゃべってる・・・!?」

白猫「夢でって事は・・・」

黒猫「あなたが新しい操縦者ニャ。」

優真「な、何の事なの?」

黒猫「説明はちゃんとするニャ。アタシはクロ。こっちはシロニャ。」

優真「えっと・・・クロとシロだね・・・僕は優真、天城優真。」

シロ「優真ニャか。じゃあ話すニャ。優真はサイバスターの新たな操縦者に選ばれたのニャ。」

優真「サ、サイバスター・・・?」

クロ「そうニャ。風の魔装機神サイバスター。」

優真「それが・・・風神様の・・・」

シロ「で、ニャ〜んかまた戦争が起こってるようだけどニャ・・・」

優真「そう・・・今まさにそうなんだ・・・」

クロ「・・・優真はどうしたいニャ?」

優真「え?」

クロ「優真は戦争をどうしたいニャ?」

優真「・・・僕は戦争は嫌いだ・・・」

シロ「ニャンとかしたいとか思わニャいんか?」

優真「・・・僕に何が出来る・・・?」

クロ「サイバスターに乗れるニャ。これは優真にしか出来にゃいんニャ。」

優真「僕に・・・戦争に参加しろって・・・?」

シロ「誰も好きで戦争ニャンかしニャいニャ。」

クロ「それにいずれ優真は戦わなきゃいけなくなるニャ・・・」

優真「どうしてそう・・・」

クロ「サイバスターが目覚めたって事は・・・いずれヴォルクルスも目覚めるって事ニャ・・・」

優真「ヴォルクルス・・・?」

シロ「ず〜っと昔にいた破壊神ニャ・・・サイバスターはそれを封印する為に生まれた風の神の化身ニャ。」

優真「は、話しが漠然としすぎて分かんないよ・・・」

クロ「いずれ分かるニャ。それよりも今は・・・」

シロ「戦争嫌いニャンだよニャ?ニャったら誰かが止めなきゃいけニャイのニャ。」

優真「それを僕が・・・?」

クロ「そうニャ。」

詠子「だ、駄目に決まってるでしょ!!優真はまだ十五なんだから!!」

シロ「だけどこのままじゃ・・・」

優真「・・・」

クロ「お願いニャ・・・」

優真「・・・戦争は・・・嫌いだ・・・」

シロ「ニャ・・・」

優真「だけど・・・」

クロ「ニャ?」

優真「早く終わらせれるのなら・・・僕は・・・!!」

詠子「優真、まさか・・・」

優真「姉さんごめんね・・・僕は・・・戦争は嫌だけど・・・黙ってみてるのも嫌なんだ・・・!!」

詠子「優真・・・」

優真「シロ、クロ・・・僕はどうすればいいんだい?」

クロ「サポートはするニャ。安心して欲しいニャ。」

優真「ありがとう。」

詠子「優真!!」

優真「大丈夫姉さん。僕は・・・死なないから。」

そう言って優真とシロ、クロはサイバスターに向かった。

詠子「・・・駄目だからね・・・死んだら・・・」





優真「コクピットは・・・至って普通なんだな。」

優真は二匹と一緒にサイバスターのコクピットにいた。

優真「どうしたらいいんだい?」

シロ「とりあえず教えるニャ。まずは。」

優真「こ、こう?」

優真はシロに教わり動かそうとした。と。

優真「動いた・・・!!」

サイバスターが動き出した。

クロ「サイバスターは操縦者の気、プラーナで動くニャ。優真にもプラーナはあるのニャ。」

優真「そ、そうなのかな・・・それよりも今は。」

シロ「後は動かしながら言うニャ。」

優真「分かった。サイバスターは飛べる?」

クロ「勿論ニャ。」

優真「それならいける・・・行くよ。シロ、クロ。」

シロ&クロ「オッケイニャ!!」

優真「行くよ!!サイバスター!!」

優真の意志でサイバスターは飛び上がり戦場へ飛んだ。

優真「終わらせる・・・戦争を終わらすんだ!!」

強き意志と共に、優真は風となって戦場へ向かった。





目覚めた風の神。そして広がる戦火。風守町はどうなるのか。



続く






あ と が き
遂に主人公が戦場へ向かいました
でも同時にまほ、TH主人公も同時に戦士になりました
次回こそ主人公達の初陣です
そ言えばこの話、ドラ方出てないな
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