人が生息する範囲を宇宙にも広めてから二世紀が経とうとする


新暦192年


地球では発展した科学によりサイボーグが人と代わらずに暮らし


『門』と呼ばれる物で魔法の力を持つ神族と魔族が交流するようになっていた


だがその一方で地球圏に危機が及んでいた


新暦が始まって半世紀の時に


人並みはずれた能力を持つが故木星圏へ追放された人間


『ジュピトリアン』が地球軍に宣戦布告をしてきた


地球連合とジュピトリアン軍『ジュピターフリート』の戦いの折


連合が地球圏に存在する民間のジュピトリアンが住むコロニーに一発の核弾頭を放ち


双方の関係は泥沼と化してしまった


その後ジュピトリアンは地球に核分裂抑制装置


『ニュートロンジャマー』を地中深くに埋め込んだ


それ以降兵器に核が搭載される事が無く


両軍の兵器の性能は衰退した


その以降一世紀も泥沼の戦いは続き


核が使われた兵器が戦ってた時代は『黒の時代』と呼ばれるようになった


戦争は今も続き


数で勝る地球連合


性能で勝るジュピトリアン


その戦いは終わる気配を見せなかった


時を同じくし宇宙では謎の生物と思われるものが発生しているのが確認され


その生物は地球圏へ進行


『宇宙怪獣』と呼ばれるその生物達は連合、ジュピトリアンを問わず人類を襲い続けた


連合、ジュピトリアン、宇宙怪獣の闘争が激化する中


異星からの進行


目覚めるべきでなかった最悪の悪魔


海と大地の狭間の民


『逢魔』と呼ばれる異様の存在


そして何かを企み行動する者達


様々な存在が地球圏を混乱に陥れようとしていた


今、地球圏で最大の戦いが始まろうとしていた。






スーパーロボット大戦
Another War Memory

プロローグ










(また・・・この夢か・・・)

彼は夢を見ていた。その夢には緑の髪の少年と鈴つきの首輪をした白猫と首にリボンをつけた黒猫。
そして巨大な白銀のロボットがその後ろに立っていた。

少年「とりあえず戦いは終わった・・・とりあえずだがな。」

白猫「その言い回しだとまたニャンか起こるニャか?」

少年「まだあいつを完全に倒したってわけじゃない。それにヴォルクルスもまだ残っている。」

黒猫「そうね・・・まだ戦いが終わったわけじゃニャいのね・・・」

少年「そこでだ。俺だけじゃ奴らを倒す事は難しい。俺だって人間だからな。」

黒猫「じゃあどうするのニャ?」

少年「一度こいつを眠らせる。次の戦いで新たな操縦者が現れるまでな。」

白猫「永い眠りにつきそうニャ・・・」

少年「お前達は新しい奴が来たら目覚めるようにする。その時はそいつのサポートを頼むな。」

黒猫「・・・はどうするのニャ?」

少年「俺は無理だろうからな・・・だけどこいつの中に俺の魂も入れる。そうすればお前達は生き続けれるだろ。」

白猫「そりゃそうだけど・・・」

黒猫「やっぱり寂しいニャ・・・」

少年「我慢しろ。仕方ないんだ・・・じゃあ、始めるぞ。」

白猫「さよならニャ・・・」

黒猫「おやすみニャ・・・」

少年「頼むな・・・新たな資格を持つ奴・・・」









「・・・また・・・ここで・・・」

部屋のベットの上で一人の少年が目を覚ました。
その瞳は緑色で髪は銀色のショートヘアーの特徴的な少年だった。

少年「あの夢・・・いつもあの場所で目が覚める・・・一体何なんだろう・・・」

少年はベットから起き上がり部屋のカーテンを開けた。
少し離れた海に一隻の大きな戦艦が停まっていた。

少年「ハガネか・・・この街に来るなんてな・・・」

少年は悲しそうな顔をして戦艦、ハガネを見た。

少年「どうして・・・戦いが起こるんだろうな・・・」

「優真〜〜〜朝ご飯よ〜〜〜!!」

下から女性の声が聞こえてきた。

少年「は〜い姉さん!!今行くよ〜〜!!」

少年は返事をすると服を着替えた。

少年「今日も一日、平和に過ごせたらなぁ・・・」

そう言って少年はその部屋を出た。
その願いがこの日崩される事と知らずに・・・





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