Another United World
〜一つに集まった十四の世界〜


第三話 始まり



謎の事件に現れた化物と戦った健達。その正体を知らないまま撃退した健達は町に散らばり捜索を始めた。






ジタン「どうやらもう化物はいないようだな・・・おうルフィ。」

ルフィ「どうやらもう全部いないようだな。」

ジタン「似た事言うなよ・・・」

ルフィ「あ?」

ジタン「何でもねぇ・・・」

健達が輪入道を倒した数分後、町の一角でジタンとルフィが再会していた。

ジタン「多分健達がボスを倒したんだろうな。」

ルフィ「だろうな。どうする、学校に戻るか?」

ジタン「そうした方がいいかも・・・ん?」

ルフィ「どうした?」

ジタン「悪い、連絡だ。ちょっと待ってくれ。」

ルフィ「ああ。」

そう言ってジタンは携帯電話を取り出し電話をし始めた。

ジタン「もしもし・・・あ、フライヤか。どうした?え、ダガーが?分かったすぐそっちに向かう。それじゃ。」

ルフィ「急ぎの用か?」

ジタン「ああ。先生やみんなに早退するって言っておいてくれ。」

ルフィ「ああ。」

そしてジタンはどこかに向かった。

ルフィ「さてと、学校に戻るか。」

そしてルフィは学校に向かい始めた。その時。

町の人A「そう言えばガーネット姫、まだ見つかってないんだよね。」

町の人B「ガーネット姫ってアレクサンドリア王国の姫だよね。確かそうだよ。」

町の人A「誘拐されてから三ヶ月何の進展も無しってね〜・・・」

町の人B「でもアレクサンドリアってな〜んか怪しい話があるからね。」

ルフィ「ま〜だ進展無いんだあの事件。」

ルフィの耳に町の人の会話が入った。この事件とは幻想人の国の一つ、アレクサンドリアのガーネット王女が三ヶ月前に誘拐された事件で今だ何の手掛かりも無いままである。

ルフィ「ま、関係無いか。お?」

ロイド「おうルフィ。ちょうどよかった。」

ルフィは偶然ロイドに出会った。

ロイド「さっきあの化物どものボス格を倒してな。それで・・・」

ルフィ「ああ。雑魚は全部いないぜ。」

ロイド「何だ知ってたのか?この後学校に集合だからもしジタンに会ったら・・・」

ルフィ「ジタンなら急用で帰ったぜ。」

ロイド「そうか。じゃあ後で学校でな。」

ルフィ「ああ。」

そして二人はその場を別々に離れた。



そして集合の時間・・・



リフィル「ジタンが早退したって事で全員と言う訳じゃないけどみんないるわね。」

浩之「ああ。」

健「それで整理するけど、あいつらは何者かは分からないが世界を破滅するとか言っていた。」

美琴「そして鎌鼬と輪入道、あれほどの強さがある奴が複数って事はあいつらは何かの組織の幹部って事かしら?」

承太郎「で、どうしてお前らはあいつらの事を知ってたんだ・・・?」

健「俺らにも分かんないよ。」

ロイド「まぁいいが、そっちよりも気になるのはそこの竜骨仮面だ。」

ジューダス「悪かったな。」

リフィル「私達に危害を加えないならいいけど、話し合いくらい仮面を取ったらどうなのかしら?」

ジューダス「そんなの僕の勝手だ・・・」

卑弥呼「怪しさ全開だわね・・・」

リフィル「それよりもあの謎の化物集団。もしかしたらMISTなら何か分かってるかもしれないわ。」

コレット「みすと?」

あかり「それって先生が三年前に参加したって言うオカルト事件の後に作られた組織のですか?」

リフィル「ええ。ですから私は念の為にMISTと公安9課に行って来ます。」

浩之「公安9課・・・攻殻機動隊か。凄いな先生、そんなとことも知り合いなんて。」

ここに出て来た攻殻機動隊とはこの国の警察機構に属する少数精鋭部隊の事である。

エド「だったら俺だってちょこっとだけ関わってるぜ。国家錬金術師だからよ。」

浩之「そうだったな。」

前にも話していた国家錬金術師とはとある軍が従えてる錬金術師の事であり、エドは十二歳の時になっているのだ。

リフィル「もし今回のような事に出くわしたらあなた達の好きにしていいですが危険だと感じたらすぐに引き下がるのですよ。そして私に連絡を入れてください。」

承太郎「ああ・・・」

リフィル「それではすぐに向かいます。皆さん気を付けて。」

そう言ってリフィルは帰って行った。

浩之「それじゃあ俺達も帰るか。」

あかり「大丈夫かな・・・浩之ちゃん・・・」

浩之「大丈夫だって。出来る限りみんな団体行動で帰ろう。」

承太郎「となると俺はお前とか・・・」

ルフィ「しょうがないだろ。」

カイル「で、ジューダスはどうするの?」

ジューダス「さっきも行ったように行く当てなど無い・・・やはりお前の所にでもやっかいになるか。」

カイル「俺はいいよ。」

エド「カイル、大丈夫なのか?」

カイル「大丈夫だって。エドもアルも来るんだし人は多い方がいいよ。」

エド「ま、いいか。」

コレット「私はロイドとクラトスさんがいるからいいけど・・・途中から一人になるし・・・だったら今夜はロイドの家に泊まろうかな?」

ロイド「ほあっ!?」

クラトス「一度家に連れてって後で送ってやればいいだろう・・・」

ロイド「そ、その方がいいぜコレット!!」

コレット「ん〜・・・ロイドがそう言うならそうするね。」

浩之「それじゃあ解散とするか。」

美琴「そうだね〜」

そして全員学校から帰る事になった。





健、美琴、卑弥呼組





健「それにしても大変な一日だったな〜」

卑弥呼「そりゃアンタらはね。私は別に教室にいたからそんな感じは。」

美琴「卑弥呼のズル休み〜・・・」

卑弥呼「ズルちゃうわ!!」

健「そこまでにしとけって・・・」

卑弥呼「それにしてもあんな物覚えてたなんてね〜」

健「だ〜からそいつは勝手にだな・・・」

卑弥呼「実ゆうと私も多少ああ言うの使えれるっぽいんだよね。」

美琴「へぇ!?」

卑弥呼「私だって現実人だけどさ、何だか魔術に似た物使えれる一族らしいのよ。ちょいちょいその練習してるのさ。」

健「はぁ〜・・・おっとここでだな。」

卑弥呼「んじゃあまた明日ね。気ぃ付けなよ。」

美琴「そっちもね。」

そして健、美琴と卑弥呼は別れた。

健「それじゃあ早めに帰るか。乗れよ。」

美琴「あい。」

そして二人は学校に来た時と同じように二人乗りして家に向かった。





ルフィ、承太郎組





ルフィ「お前と帰るのって久しぶりだよな。」

承太郎「ああ・・・」

ルフィ「・・・」

承太郎「・・・」

あまり会話をする事が無い二人が為、会話よりも沈黙の時間の方が長かった。と。

「ルフィ〜〜〜!!」

ルフィ「ん?」

二人の後ろの方からオレンジ色の髪をした少女がやって来た。

ルフィ「ナミ、どうしたんだ?」

ナミ「どうしたんだって・・・アンタね〜・・・」

少女ナミはルフィの友達の一人で金に目が無い性格の高等部三年生で幻想人ある。

ナミ「昼間アンタがあの化物と戦ってて貸していたお金の事忘れてたのよ。きっちり今返してもらうわ。」

ルフィ「さっそくそれかよ・・・三千円だったよな。ほれ。」

そう言ってルフィはナミに三千円を渡した。

ナミ「そうそう。で、何でまたこいつと一緒なのさ。」

ルフィ「成り行きって奴さ。」

承太郎「そう言う事だ金スキー・・・」

ナミ「その愛称は言うんじゃないの!!」

ナミは金に目が無い為勝手に『金スキー』と言う愛称が付けられていた。

ナミ「ったくどいつもこいつも・・・あっ!!」

ナミの肩が町の人にぶつかった。

町の人「痛って〜なこのアマ!!」

ナミ「うわぁ〜・・・明らかにやばそうな奴に当たっちゃった・・・」

ナミがぶつかった町の人、ゴロツキは明らかに怒っていた。

ゴロツキ「のんなろ・・・はぅあ!!」

承太郎「・・・?」

ゴロツキは承太郎を見てかなり驚いた。

ゴロツキ「し、失礼しましたぁーーーーー!!」

そしてそのまま全力でその場を去った。

ルフィ「なるほど。あいつ承太郎に打ちのめされたゴロツキか。」

承太郎「どうやらその通りだな・・・」

ナミ「どうやらって覚えてないの・・・?ったく・・・」

承太郎「相手の顔なんか一々覚えていられるか・・・ん?」

ルフィ「どうした承太郎。ん?」

ナミ「な、何?」

三人の前に帽子を被った外国人の老人がいた。

老人「久しぶりじゃな承太郎。そっちは学校の友人か?」

承太郎「ジジィ・・・どうして来ている?」

ルフィ「ジジィってこの人承太郎のじいちゃんか?」

承太郎「ああ・・・」

老人「ワシはジョセフ=ジョースター、現役の現実人じゃ。孫の承太郎が世話になっとるな。」

ナミ「まぁ私はあまり関わってないけどね。それよりアンタ混血だったんだ。」

ジョセフ「娘がこの国の男と結婚しての。」

ナミ「はぁ〜・・・なんなら私ら帰ろうかい?家族の邪魔するつもりはないし。」

ジョセフ「そうしたい所じゃが・・・そちらの麦わらの少年は悪魔の実を食べておるな?」

ルフィ「ああ。よく気付いたな。」

ジョセフ「まぁの。所でしばらくの間承太郎にある場所に一緒に向かってもらいたいのじゃが・・・」

承太郎「それは学校休めって事か?」

ジョセフ「話は家でしたい。来るのじゃ。」

承太郎「そう言う事だ。じゃあな。」

ルフィ「何か大変な事だったんなら俺ら手伝えれるなら手伝うぜ。」

ナミ「俺らって私も入ってるし・・・ま、いいわ。」

ジョセフ「・・・ま、話だけでも聞いてもらえんかの。」

ルフィ「ああ。」

そして四人は承太郎の家に向かった。





ロイド、コレット、クラトス組





ロイド「そう言えばコレットが家に来るのって久しぶりだよな。」

コレット「そうだね。おじゃましま〜す。」

ロイド達はロイドの家に到着していた。

コレット「あれ?ダイクさんは?」

クラトス「ダイクは少しの間出かけると言った。一週間は戻らないだろう。」

ロイド「クラトスの次は親父か・・・おかげで父親が二人いるって感覚が無いんだよな俺って・・・」

ダイクとはクラトスがいない間ロイドを育てた幻想人のドワーフ族である。

コレット「ロイドも素直にクラトスさんの事『お父さん』って言ったらいいのに。」

ロイド「んな事出来ないよ。三年前の事件があるまで俺は父親だと思ってないで剣の稽古してたんだぜ。今更・・・」

クラトス「まぁ私は気にしないが・・・所でロイド。」

ロイド「うん?」

クラトス「ディザイアンに関してだが・・・」

ロイド「ディザイアンに?」

ディザイアンとはハーフエルフの一部が決起して作られた組織で千年王国を作ろうと企んでいるのである。

クラトス「人間牧場の事・・・エクスフィアの事・・・知っているか?」

ロイド「ああ・・・エクスフィアは人間牧場で人の体から作られてるんだろ?」

クラトス「ああ・・・」

エクスフィアとは人の力を限界まで出せるとされる結晶だが使い方によっては人体に悪影響を及ぼす危険なものである。

ロイド「・・・このエクスフィアは母さんだってんだろ?」

そう言ってロイドは左手を見せた。そこにはエクスフィアがあった。

ロイド「俺は要の紋があるから大丈夫だけど・・・沢山の人がエクスフィアのせいで化物になって死んでってる事も知ってる・・・それに関しての話だろ?」

クラトス「ああ。ディザイアンのトップとされる五人、五聖刃が何かと手を組んだらしい。」

コレット「何か?」

クラトス「その何かは分からないが、何かを企んでいる事は確かだ。気を付けろよ。」

ロイド「ああ。」

コレット「何なんだろう一体・・・」





カイル、エド、ジューダス組





エド「すまないなカイル。」

カイル「気にすんなって。」

アル「本当にごめんね、腕が無いと錬金術使えないから・・・」

カイル「俺ら小さい頃からの仲だろ?いいって。」

ジューダス「・・・」

カイルとエド、ジューダスは体の一部が壊れているアルを連れてカイルの家、デュナミス孤児院に来ていた。

カイル「母さんただいま〜〜〜!!」

「カイルお帰りなさい。あら、エドにアルも。いらっしゃい。」

エド&アル「ルーティさんお久しぶりです。」

ルーティ「二人が来るの久しぶりじゃない。ん?そっちの仮面は?」

カイルの母親ルーティ、十八年前の戦乱で活躍した英雄の一人で今はこの孤児院を経営している。

カイル「彼はジューダス。今日危なかった所を助けてくれたんだ。」

ルーティ「危なかったって・・・まぁその事については後で聞くわ。今はアルの体ね。ちょっと待ってて。」

そう言ってルーティは鉄くずを探し始めた。

ルーティ「そうだカイル、今日ロニが帰って来るわよ。」

カイル「ロニが?」

ロニとはカイルの兄貴分でここの孤児院出身の青年である。今はこの世界の宗教の一つアタモニ神団の護衛兵をしているのだ。

ルーティ「それでアンタが迎えに行ってくれる?」

カイル「ナナリーは?」

ルーティ「今買い出しに行かせてるのよ。」

ナナリーとは半年ほど前この孤児院の近くで倒れていた幻想人で行く当てが無い為ここにやっかいになってる女性である。

カイル「じゃあ行ってくるよ。エドもアルもジューダスもゆっくりしてって。」

エド「ああ。」

そしてカイルは家を出て行った。

エド「所で・・・あいつやっぱり・・・」

ルーティ「うん・・・すっかり忘れてるわ・・・」

ジューダス「何の話だ?」

ルーティ「何でもないわ。ま、ゆっくりしてってよ。」

ジューダス「ああ。」









ジタン「フライヤ、ダガーがいなくなったって本当か!?」

フライヤ「ああ。」

数時間後、ジタンは電話の話し相手だったネズミの亜人の女性フライヤと密会していた。

フライヤ「三ヶ月も経ったのじゃ。ばれてもおかしくは無い。じゃが何も情報を流さんのが気になるのじゃ。」

ジタン「ああ。やっぱりアレクサンドリアか・・・でもここまで上手く取り返すなんて・・・」

フライヤ「ダガー・・・ガーネットは世界的にも有名な者の一人じゃからな。」

この二人が話すダガーと言う人物、その正体は実は行方不明のガーネット姫の事であった。彼女を誘拐したのは実はジタンで、彼は裏では名の知れた盗賊なのであった。

ジタン「いや・・・多分裏があるんだろう。」

フライヤ「裏とは?」

ジタン「ソルジャーさ。」

フライヤ「ソルジャー・・・神羅カンパニーのソルジャーか。」

ジタン「あいつらなら人一人さらうなんて簡単だろう。」

神羅カンパニーとは世界的な大企業であり、ソルジャーとはその神羅の特殊精鋭部隊である。

フライヤ「となると厳しい事になるぞ。神羅までが相手となると。」

ジタン「やるだけやってやるさ。俺は彼女を守ると決めたんだ。絶対に。」

フライヤ「よかろう。私も付き合う。彼女を救うぞ。」

ジタン「ああ!!」









カイル「ロニ元気にしてるかな〜またどっかで女の子口説いてるのかな〜・・・ん?」

その時カイルはロニを迎えに町を歩いていたが、空を見上げて何かに気付いた。

カイル「何だろう。何かが降って来て・・・」

空から何かが降って来ていた。そして。

カイル「うわ!!落ちるぞ!!」

そのまま町外れに墜落していった。

ドゴーーーーーーン!!

カイル「うわぁ落ちた!!」

何かが墜落しもの凄い衝撃が町中に行き渡った。

カイル「あそこか!!」

カイルはその何かが落ちた場所に向かい走り出した。





カイル「ここか・・・」

カイルは何かの墜落現場に到着した。そこはまるで隕石が落ちたかのように小さなクレーターがあった。

カイル「ひでぇやこりゃ・・・ん?」

カイルはクレーターの底に何かを見つけた。それは・・・

カイル「女の子?」

少女「・・・」

クレーターの底にピンクの服を着た少女が倒れていた。

カイル「おかしいや。直撃してあそこにいるんならこれだけの大きさのを喰らって無傷なはずはない・・・じゃあ一体・・・」

そう思ってカイルは女の子の元に向かった。

カイル「ねぇ君。大丈夫?」

少女「・・・」

カイル「全然起きやしない・・・にしても何が落ちてきたんだろうか・・・ん?」

カイルは何かに気付きクレーターから顔を出した。すると。

人A「ここか例の物が落ちたのは・・・」

人B「はい、しかしあまり地震が発生無かったのが不思議です。」

クレーターに向かって何人か人が近づいていた。

カイル「やべぇこのままじゃ・・・しょうがない。」

カイルは気を失ってる少女を抱えてクレーターから急いで出て近くの草むらに隠れた。

人A「ここか。しかし何も無いぞ。」

人C「落ちて来たって言ってもでかいレンズでしょ?砕けちゃったんじゃないッスか?」

人B「だったら破片ぐらいあるだろう。それにエルレイン様が絶対に回収しろって言ったんだ。」

人C「へいへい・・・」

エルレインとはアタモニ神団の長である女性で奇跡の技を使う事から輝きの聖女と人々から呼ばれているのだ。

人C「にしたってどうしてここにレンズが降って来るって分かったんだろうか・・・レンズってその辺に時々落ちてるのを見かけるくらいなのにどうして空から・・・」

先程から出ているレンズとは遥か昔にこの星に落ちた隕石の核から出来た水晶体で膨大なエネルギーがある物なのだ。

人A「ぶつくさ言うんじゃない!!」

カイル「あれ?あれは・・・」

人C「へいへい・・・これ終わったら俺は帰っていいですよね?」

人A「ああ。確かお前の孤児院は近くだったんだよな。」

カイル「ロニだ・・・」

人C改めロニ「そうですよ。本音を言うと早く帰りたいんですがね。」

やって来た人の中にロニがいたのだ。

カイル「気付いてくれるかな・・・それっ」

カイルはその辺に落ちていた小石をロニに投げた。

ロニ「ん?」

小石はロニに当たった。

カイル「ロニ・・・こっちこっち。」

ロニ「あ?カイル?」

人B「どうした?」

ロニ「あ、いや。俺ちょっとあっち行って見ますわ。」

人A「ああ。」

そう言ってロニはカイルに近づいた。

ロニ「どうしたんだこんな所で?」

カイル「実は・・・・・・・・・って事なんだ。」

ロニ「分かった。とりあえずばれないようにここから離れろ。」

カイル「うん。」

そしてカイルは少女を抱えてその場を離れた。

ロニ「ったくあいつは・・・」

人A「そっちはどうだ?」

ロニ「何も無いッスよ!!」

人A「そうか。もう帰っていいぞ。」

ロニ「そうさせてもらいま〜す。」

そしてロニもその場を離れた。





カイル「はぁ〜・・・ロニがいて助かった・・・」

その頃カイルは墜落現場から少し離れた場所に少女を抱えたまま隠れていた。

カイル「でもこの子どうしようか・・・」

少女「・・・ん・・・」

カイル「え?」

少女「こ、ここは・・・?」

少女が目を覚ました。

カイル「大丈夫君?」

少女「・・・英雄・・・」

カイル「え?」

少女「・・・英雄を捜してるの・・・歴史を変えれる程の力を持ったを・・・」

カイル「英雄・・・だったらもう見つけてるよ!!」

少女「・・・?」

カイル「俺、未来の大英雄カイル=デュナミス!!今はまだ旅とかには出てないんだけれどいつの日にか絶対に・・・あ、そうだこれ見てよ。」

そう言ってカイルは右腕の袖をめくり上げた。そこには小さなアザがあった。

カイル「このアザは英雄の父さんと同じ所にあるんだ。これが英雄になる証拠さ。」

少女「・・・」

少女は何も言わずに首にかけていたペンダントに手を触れた。

カイル「それで俺に何のようなんだい?何か困った事でもあるの?この辺は魔物が出ないから安心だけど・・・あ、そうだ君名前は?」

少女「・・・」

少女は何も言わずに歩き出した。

カイル「あれ?ちょっと!!」

少女「あなたは・・・英雄じゃないわ・・・」

カイル「え・・・」

そう呟いて少女はカイルの元を離れた。

カイル「ど、どうしてそんな事が分かるんだよ!?」

少女「分かるの・・・私には・・・」

そして少女はどこかに去って行った。

カイル「あの子・・・一体・・・」

カイルはその場に立ち尽くすだけだった。と。

ロニ「どうしたカイル?こんな所で。」

カイルの後ろにロニがいた。

カイル「あ、ロニ・・・実はさ・・・」

カイルは今までの事をロニに話した。

ロニ「そりゃお前の口説き方が足りないからだろ。」

カイル「・・・ロニに聞いた俺が馬鹿だった・・・それより早く帰ろうよ。母さんもみんなも待ってるよ。」

ロニ「ああ。」

そして二人は孤児院に帰り始めた。









「変わった事件ね。三年前とは別みたいだけど。」

リフィル「やはりそうよね。あなたはどう思って?」

その頃リフィルは何処かの大きなビルの一室で一人の女性と話をしていた。

女性「私はその学生が何かを知ってると思う。」

リフィル「やっぱりね。私も生徒を疑いたくは無いけどそれが普通よね素子・・・」

素子「仕方ないでしょ。」

この女性が草薙素子、公安9課の隊長で皆からは『少佐』と呼ばれている元軍人。脳と脊髄の一部を除いて全身が義体と呼ばれる機械で出来た体をしている理想人である。

リフィル「この後MISTに行くつもりだけども、あなたはどう?」

素子「今は用が無いからいいかし・・・悪いわね急用が入ったわ。」

リフィル「電通ね・・・突然そう言われると驚くわよ・・・」

電通とは正式名称電脳通信。素子達のような義体技術を持った文明の人々のほとんどがしている脳にマイクロマシンを注入し入出力インターフェースを首に埋め込んだ電脳を持つ者が出来る通信で、簡単に言えば携帯電話の機能を体に埋め込んだといっても過言ではないのだ。

素子「あなたも電脳化したら?」

リフィル「そう言うのは現実人に言いなさいよ。それじゃあ。」

そしてリフィルは帰って行った。

(話中悪かったな少佐。)

素子(いいわよ別に。すぐそっちに行くわ。)

素子は電通で会話を済ませてすぐにその場所へ向かった。









健「んじゃあ話してくれよ俺らの事。みんなは何か知ってるんでしょ。」

父親「ああ。」

その頃健と美琴は家族から話を聞こうとしていた。

祖父「これは歴史の裏舞台の話じゃ・・・遥か昔・・・何千年も昔にさかのぼる・・・」

美琴「そんな昔に?」

祖父「ああ。その時に一度この世界は滅びかけておるのじゃ。」

健「世界が滅ぶ・・・似た事を鎌鼬は話してた・・・」

祖母「やはり蘇っておるのじゃの・・・」

美琴「何なのあいつらは?それに私達に何の関係があるの?」

祖父「お前達が会った化物は・・・その世界を滅ぼそうとした者達じゃ・・・」

健「それは薄々分かるよ・・・」

祖父「そしてその化物どもは一人の英雄が全て倒したのじゃ。」

美琴「・・・」

祖母「しかしこの世界は既に崩壊する寸前じゃった・・・その英雄は何をしたかは分からぬが世界は治る事が出来た・・・」

祖父「その英雄の名は日本武尊・・・ワシらの祖先じゃ。」

健「お、俺らが日本武尊の子孫!?」

美琴「マジで!?」

祖母「それだけじゃない・・・お前達二人は・・・日本武尊の生まれ変わりじゃ・・・」

美琴「!?」

健「お、俺らが・・・英雄の・・・生まれ変わり・・・?」




驚愕の真実を知った健と美琴。そして二人が知らない場所でも別々の物語は始まっていた。




続く










あ と が き
三話目これと言った戦いはありません。
それにしてもリフィルの関係は凄いな・・・
彼女は別の二作品と関わってます。
勿論オリジナル設定ですけど。
この時点の相違点
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