Another United World
〜一つに集まった十四の世界〜


第ニ話 戦士達



突如起こった謎の事件。健と美琴はその時に聞こえた声に何かを感じ取り、祖父と祖母から受け取った三種の神器を手に再び学校に向かった。






浩之「どりゃ!!」

亡霊兵「ウボォ・・・」

浩之「はぁはぁ・・・やっぱりきついな・・・」

その頃学校の方も苦戦を強いられていた。

承太郎「情けないな・・・」

浩之「あ、あのな・・・俺は多少格闘術を身に付けてるだけであってケンカ慣れしてるお前や幻想人のロイド達とは違うんだよ・・・」

ロイド「そう言えばようだよな。やばくなったら戻れよ。」

浩之「流石にそんな事出来ねぇって。やるだけやってやるさ。」

カイル「でもこの数はきついな〜・・・倒しても倒してもきりが無いや。」

亡霊兵は倒しても倒してもきりなく現れていた。

カイル「そうだ、あの技なら少しは倒せれるかもしれない。」

エド「あの技だ?」

カイル「まぁ見てろって!!」

そう言ってカイルは亡霊兵に向かって走り出した。

ジタン「お、おい無理するな!!」

カイル「大丈夫だって!!行くぞ!!」

走りながらカイルは剣を構えた。

カイル「蒼破刃!!」

亡霊兵多数「ボォァ・・・!!」

助走を付けて剣を振った瞬間剣から風の真空破が発生して亡霊兵をなぎ倒した。

カイル「どうだ!!」

ロイド「カイル・・・お前もそんなの覚えてたんだ。」

カイル「お前もってどう言う事?」

話しているとロイドに亡霊兵が近づいて来ていた。

ロイド「こう言う事さ!!魔神剣!!」

亡霊兵「ウボォ・・・!!」

ロイドが右の剣を地面に付けて振ると地を這う衝撃波が発生して亡霊兵を倒した。

エド「ヒュ〜やるじゃないか。」

ロイド「まだまださ。まだクラトスには及ばないよ。」

ジタン「そりゃな。」

ルフィ「てかそんな話ししてる暇あったら手伝ってくれっての!!」

雑談中ルフィは休まず戦っていた。

エド「しょうがないな。しっかり避けろよ!!」

そう言うとエドは両手の掌を合わせた。

ルフィ「おう!!」

そして同時にルフィはジャンプし、エドは地面に両手を当てた。すると。

亡霊兵多数「ボォ・・・!!」

突然亡霊兵に向かって地面から突起物が出て来て亡霊兵をある程度倒した。

承太郎「流石国家錬金術師だな・・・」

浩之「それに今ので最後を倒せたしな。」

ルフィ「今のでじゃなくてセリフ無しに戦ってた俺がいるからだろ!!失礼だなお前!!」

浩之「まぁそれもだな。」

リフィル「それよりもあなた達ありがとう。」

浩之「まぁ困ってる人をほっとくなんて出来ないし。」

ロイド「まぁそんな所か。」

リフィル「後は私とクラトスで治療するだけだから戻って・・・」

クラトス「いやまだだ!!」

ルフィ「何だって!?」

ジタン「!?誰だ!!」

ジタンがいた場所の近く、校門の辺りに手が鎌で出来た化物のような者がいた。

化物「なんでぇ雑魚は全滅か。情けないねぇ。」

浩之「お前がボスか!!」

化物「ま〜そうなるな。」

承太郎「だったら倒すまでだ・・・!!」

そう言って先に承太郎が走り出した。

ロイド「お、おい待てよ!!危険だ!!」

しかし承太郎はそのまま化物に向かって行った。

承太郎「オラッ!!」

そしてそのまま化物に殴りかかった。が。

化物「あめぇよ!!ちぇい!!」

承太郎「うぉわ!!」

承太郎は化物が放った風の刃を喰らって後ろに飛ばされた。

ルフィ「承太郎!!」

承太郎「く・・・!!」

ジタン「先生!!」

リフィル「分かりました!!承太郎をこちらに!!」

浩之「俺が連れてく!!行くぞ!!」

承太郎「すまないな・・・」

そして浩之と承太郎はリフィルの元に向かった。

ジタン「さてと・・・何なんだお前らは。」

化物「俺ら?」

エド「何だってこんな事をするんだ?」

化物「こんな事ってか・・・そりゃ全ての世界を焼き尽くすんだから何処からやろうが関係無いだろうが。」

ロイド「世界を焼き尽くす!?」

ルフィ「頭いかれてんのかお前?」

化物「いかれてる訳無いだろうが。貴様らが何も知らないだけだ。」

ジタン「何も・・・知らない・・・?」

カイル「何言ってるか分かんないけど世界を滅ぼそうとか考えてるんなら倒すまでだ!!」

化物「ほ〜・・・やれるのか?」

カイル「当たり前だろう!!蒼破刃!!」

カイルはすぐに化物に蒼破刃を放った。

化物「甘い!!」

化物は空高くジャンプして蒼破刃をかわした。

エド「素早いな。だけどそこだ!!」

エドは持っていた槍を化物に向けて投げた。

化物「おおっと!!」

しかし化物は再び風の刃を放ち槍を粉々にした。

ルフィ「ならこれはどうだ!!」

そう言ってルフィは右腕を伸ばせるだけ伸ばした。

化物「おお!?」

ルフィが食べた悪魔の実はゴムゴムの実、食べれば体がゴムになる為ルフィはゴム人間なのである。

ルフィ「ゴムゴムのぉーーーピストルーーー!!」

そしてルフィは右腕を化物に向けて伸ばした。

化物「あぶなっ!!」

しかし化物はルフィの攻撃をかわした。

ルフィ「くそっ!!早いな!!」

化物「おめぇらのヘナチョコ攻撃なんざ当たるわけないだろうが!!」

ロイド「あの速度じゃ魔神剣はかわされるだろう・・・どうしたら・・・」

化物「どうするどうする?このまま俺に殺されるか?」

「そんなのはごめんだ!!」

化物「おいっ!?」

「どりゃーーー!!」

化物「おぐうっ!!」

突然何者かが現れ化物の左腕を切り落とした。

化物「んだ貴様!?」

化物の腕を切り落とした人物、それは。

健「人に名を聞く時はそっちからだろうが。」

美琴「そうそう。」

草薙の剣を持った健と残り二つの神器を持った美琴だった。

ロイド「健、美琴!!」

化物「なめやがって・・・これから死ぬ奴に名前など・・・」

美琴「うっさいよ鎌鼬!!」

化物「な!?何で名前知ってんだよ!?」

化物、鎌鼬は名を呼ばれて驚いた。

美琴「あれ?何で知ってるの?」

鎌鼬「知るかボケ!!」

逆ギレして鎌鼬は風の刃を美琴に放った。

カイル「危ない!!」

美琴「大丈夫だって!!」

そう言って美琴は八咫鏡を前に出した。

美琴「それっ!!」

鎌鼬「ぬおっ!?」

八咫鏡により風の刃が弾かれた。そして同時に美琴は八尺瓊勾玉を前に出した。

美琴「光よ!!魔の意志を打ち砕け!!シャインスター!!」

美琴が何かの詠唱をすると八尺瓊勾玉から星型の光が五つ発生し鎌鼬に向けて放たれた。

鎌鼬「なんじゃこりゃーーーー!!」

鎌鼬は避けようとしたが、避けきれず右半身が消滅した。

健「そこ!!隙有り!!」

そしてその隙をついて健は剣を構えて鎌鼬に向かい走り出した。

健「昇霊斬!!」

健は鎌鼬に剣を突き刺し、そのまま振り上げて鎌鼬を宙に浮かせ、最後に下に切り下ろした。

鎌鼬「グギギギ・・・やるじゃ・・・ねぇか・・・まさかお前ら・・・!!」

健「?」

美琴「な、何よ?」

鎌鼬「そうか・・・そう言う事か・・・ギャハハハハ!!」

健「何笑ってんだ!!」

鎌鼬「何でもねぇよ。とりあえず俺はこの辺でずらかせてもらうぜ。」

美琴「逃げる気!?」

鎌鼬「死んじまったら意味無いからな。あばよ!!」

そう言って鎌鼬はその場から消えた。

健「何だったんだ・・・」

美琴「さぁ・・・」

ルフィ「それよりも大丈夫か?」

健「ああ。」

ロイド「よくあんな奴倒せたな。それに二人ともどこでそんなの覚えた?」

美琴「どこでって言われても、これ持ってからだよね。」

健「ああ。何だか技が頭に直接叩き込まれたと言うか・・・」

ジタン「まぁ無事だったならいいさ。承太郎はどうなんだ?」

リフィル「大丈夫よ。承太郎はこんな怪我いつもの事だから。」

承太郎「そう言う事だ・・・」

カイル「とにかく戻ろう。ここにいたら危険かも知れないし。」

健「だな。」

ロイド「クラトスも来いよ。」

クラトス「ああ。」

浩之「じゃあ行くか。」

そして皆負傷したSATの隊員を抱えて学校に向かった。と。

亡霊兵「ウボォ・・・!!」

カイル「えっ!?」

亡霊兵が一体カイルの後ろに現れ剣を突こうとしていた。

エド「カイル!!」

カイル「まずいっ!!」

カイルは不意を突かれた為回避も防御も間に合いそうに無かった。と。

「はぁーーー!!」

亡霊兵「グボォ・・・!!」

カイル「!?」

突然何者かが現れカイルを襲おうとしていた亡霊兵を倒した。

エド「な、何だお前は!?」

?「・・・」

すぐ近くに竜骨の仮面をかぶった黒服の男がいた。

リフィル「カイルを助けたって事は私達を襲うとか考えてないって言う事でいいのかしら?」

仮面の男「そんな事は考えていない・・・僕はただこいつを助けただけだ。」

カイル「あ、ありがとう。俺はカイル。で・・・」

仮面の男「名前か?僕に名前など無い・・・」

ジタン「名無しかよ。何かあるだろ愛称とかどう呼ばれてたとか。」

仮面の男「・・・ジューダス・・・それが僕の名でいい。」

ジタン「そんな言い方だと何かしっくり来ないな・・・しかも裏切り者って・・・」

ロイド「何でジューダスが裏切り者なんだ?」

エド「ジューダスってのは遥か昔にいた裏切り者、ユダの別名なんだ。それから裏切り者の意味で使われる事があるんだ。」

ジューダス「そんな事はどうでもいい・・・」

カイル「まぁまぁ。それでジューダスは俺を助けてくれたんだろ?嬉しいけど・・・どうして?」

ジューダス「理由か・・・あえて言うならまだまだ未熟だからだ・・・」

カイル「何を!?」

ジューダス「その程度では何時命を落としてもおかしくない・・・」

カイル「くっ・・・」

健「まぁその辺にしておけよ。ジューダス、どうもな。」

ジューダス「礼を言うのは早い。まだこの近くにあの化物がいるぞ。」

ロイド「何だって!?」

ジューダス「その中でもここの小、中等部の学校が襲われているようだ。」

リフィル「何ですって!?あそこにはジーニアスが・・・!!」

ジーニアスとはリフィルの弟の事である。

健「こうなったらそっちにも行くしかないな。美琴!!」

美琴「うん。でも何人かは学校に残った方がいいよ。」

ルフィ「それに町中にも向かわないとな。」

ジタン「ルフィがそんな事考えるなんてな。」

ルフィ「うっせい!!」

健「確かにな。それじゃあ俺とカイル、ジューダスとロイド、エドで小、中等部の学校に。ルフィ、ジタンは町中の亡霊兵を。美琴は先生達と学校を。それでいいか?」

美琴「うん。」

ジタン「ああ。」

ジューダス「いいだろう・・・」

健「よし、行こう!!」

リフィル「ロイド、ジーニアスを頼むわよ。」

ロイド「分かってるって先生!!」

そしてそれぞれの現場に向かった。

健「所でジューダスはどうしてここに来たんだ?」

ジューダス「僕は行く当ての無い罪深き者・・・ただ偶然遭遇しただけだ・・・」

ロイド「何か怪しいけど・・・別にいいか。それに結構剣技に優れてるだろうし。」

カイル「確かに。ねぇジューダス、行く所が無いんなら少しの間でいいから俺の所に泊まらないか?」

ジューダス「くだらん・・・僕はそう言うのはお断りだ・・・」

エド「そうだってカイル。こんな奴ルーティさんに合わせたらどうなる事か。」

ジューダス「ルーティ・・・!?」

カイル「母さんを知ってるの?」

ジューダス「いや・・・そうかあいつらの・・・」

健「知ってて当然だろ。十八年前の戦乱で有名になった四英雄のルーティ=カトレットなんだぜ。」

ジューダス「そう言う事にしておくがいい・・・」

エド「やっぱ何だかムカつくな・・・」

そんな事を話しながら五人は小、中等部の学校に向かって行った。









「吹き荒れろ!!アイストーネード!!」

亡霊兵大数「ボガァー・・・!!」

「燃えろ!!ファイラ!!」

亡霊兵多数「ウボォ・・・!!」

その時小、中等部では魔法を使う少年が二人、角の生えた少女と大きな斧を持った少女、そして中世の鎧が亡霊兵と戦っていた。

少女「ジーニアス・・・大丈夫・・・?」

ジーニアス「うん・・・プレセアこそ大丈夫?」

プレセア「現状は大丈夫ですが・・・このまま数が増えると危険です・・・」

少年の一人がリフィルの弟ジーニアス、そして斧の少女はジーニアスが想いを寄せてる訳ありで最近まで十二歳で成長が止まっていた幻想人プレセアである。

鎧「ここは僕が引き受けるからみんなは戻っていいよ。」

ジーニアス「そんな事出来るわけないだろアル!!」

アル「でもこんなに来たら・・・」

鎧の正体はエドの弟アルことアルフォンスである。アルもエドと同じ理由で鎧の姿になっているのである。

ジーニアス「この学校で戦える人なんか僕らしかいないじゃないか!!」

「その通りさ・・・だから僕だって・・・!!」

「あたしだって頑張るんだから!!」

アル「ビビ・・・エーコ・・・分かったよ。もう何も言わない。」

ビビ「だから頑張ろう。」

エーコ「ええ。」

ジーニアス同様魔術、黒魔法を使っていたのは中折れとんがり帽子が特徴の幻想人ビビ、そして角の生えた少女は六歳ながら白魔法の使い手で全滅されたとされる幻想人の一つ、召喚士一族の末裔エーコである。

アル「だからこそ僕だって頑張るんだ!!」

そしてアルはエドと同じように両手の掌を合わせて地面につけた。

亡霊兵多数「ゴヴォ・・・!!」

そしてエド同様地面から突起物が現れ亡霊兵を倒した。アルも錬金術師なのである。

アル「もう一分張りだ!!みんな頑張ろう!!」

ビビ「うん!!」

そして五人は亡霊兵に向かって行った。





「大丈夫なのかな・・・」

五人が戦っている光景を他の生徒達は教室から見守っていた。

ここの仕組みは小等部は一、二、三年と四、五、六年の二つに別れ、中等部は高等部に似て一つの学年に二つのクラスがあるのである。

「ほえぇ〜・・・何なのアレ〜・・・」

その中でもメガネをかけた少年と首に変わったペンダントをかけた少女は窓に食いつくように見ていた。

少年「さくらちゃん・・・怖いなら見ない方がいいよ。」

さくら「ううん、平気だからのび太君。」

のび太「けど・・・」

少年は何処にでもいる普通の現実人の野比のび太、少女は同じく何処にでもいるような現実人木之本桜である。

さくら「でもこうして見てるだけっての・・・エーコちゃんが戦ってるのに・・・」

のび太「僕だって同じさ・・・けど僕らはただの小学生なんだ・・・」

さくら「うん・・・」





ジーニアス「ライトニング!!」

亡霊兵「ボガァ・・・!!」

ジーニアス「はぁ・・・はぁ・・・」

ビビ「ま、まだ来るの・・・」

エーコ「流石に・・・きついわ・・・」

その頃五人はずっと戦っていたが皆限界が近かった。

プレセア「このままでは五人ともやられる確率・・・百%・・・」

アル「プ・・・プレセア・・・そんな事・・・言わないでよ。」

アル以外は体力魔力などが原因だったがアルの場合は体の一部が壊されている為長くは持ちそうになかったのであった。

亡霊兵「ボォ〜・・・!!」

そんな事はお構い無しに亡霊兵はまだ大量に来ていた。

ビビ「くっ・・・このままじゃ僕ら・・・」

エーコ「ビビ・・・死ぬ時は・・・」

プレセア「諦めたく・・・無いです・・・」

亡霊兵が五人のすぐ近くまで寄ってきた。が。

亡霊兵「ブヴァ・・・!!」

アル「え!?」

突然亡霊兵達が吹っ飛ばされた。その理由は。

エド「アル!!大丈夫か!!」

健達が学校に到着したのであった。

アル「兄さん!!」

エド「後は任せておけ!!」

ロイド「ジーニアス、プレセア大丈夫か!!」

ジーニアス「ロイド!!」

プレセア「ロイドさん・・・」

ロイド「みんなは下がってろここは俺達が引き受ける!!」

ビビ「あ、ありがとうございます・・・!!」

そして五人は一時校舎に戻った。

ジューダス「カイル、大丈夫だろうな。」

カイル「ああ。」

ジューダス「なら行くぞ!!ついて来い!!」

カイル「ああ!!」

そして先にジューダスとカイルが前に出た。

健「グラウンド内にいるのはあの二人に任せて俺らは迫ってきてる奴らを校門で防ごう。」

エド「ああ。」

ロイド「そっちは頼んだぞ!!」

そして健達は校門で向かってくる亡霊兵を倒し始めた。

ジューダス「はぁっ!!」

カイル「それっ!!」

カイルとジューダスはグラウンド内の亡霊兵を次々と倒していった。ジューダスは右手にレイピア、左手に短剣を逆手に持った二刀流で戦っていた。

ジューダス「少しは出来るようだな!!」

カイル「当ったり前!!何てったって英雄スタンの息子なんだぜ!!」

ジューダス「そうか・・・やはり奴に似てる・・・」

カイル「ジューダス?」

ジューダス「いや、何でも・・・!!」

亡霊兵「ボゴォ・・・!!」

ジューダスのすぐ後ろに亡霊兵が剣を構えていた。

カイル「危ない!!」

ジューダス「なめるな!!」

亡霊兵「ウゴッ・・・!!」

ジューダスは右足で回し蹴りをして亡霊兵を軽く飛ばした。

ジューダス「逃さん!!飛連斬!!」

亡霊兵「ボグッ・・・!!」

ジューダスはレイピアで亡霊兵を浮かせジャンプして短剣で止めを刺した。

ジューダス「フッ・・・」

カイル「凄いや!!」

ジューダス「こんなの普通だ・・・あいつに負けてしまった僕など・・・」

カイル「え?」

ジューダス「何でもない。一気に倒すぞ!!」

カイル「あ、ああ!!」

そして再び二人は亡霊兵を倒し始めた。

健「あっちは凄い事になってるな。」

エド「ああ。」

ロイド「だから俺達はここで奴らを防いで・・・!?」

健「な、何だ!?おわっ!!」

突然健達が何かに吹っ飛ばされ、ふっ飛ばした何かがグラウンド内に入ってきた。

カイル「みんな!!」

健「あつつつ・・・大丈夫だ・・・それよりも何が・・・なぁ!?」

化物「んなに驚かんでもええやないか。いくらワテがこんな形してるからて。」

健達を吹っ飛ばしたのは三メートル近くある車輪の化物だった。

健「輪入道かよ・・・こいつはやっかいな・・・」

輪入道「ほほう。鎌鼬が言ったようあいつの生まれ変わりやな。」

健「あ?でもどうして俺知ってるんだろう・・・」

ロイド「そんな事よりこいつを倒すぞ!!」

エド「おう!!」

カイル「じゃあ手っ取り早く!!蒼破刃!!」

カイルはすぐに輪入道に蒼破刃を放った。

輪入道「なめたらあかんで!!そないなもんに当たる訳無いやろうが!!」

カイル「あっ!!」

輪入道は簡単に蒼破刃をかわした。しかもその先には・・・

エド「おいそっちは学校だ!!」

蒼破刃の流れ弾は学校に向かっていた。

エド「くっそう!!」

エドは地面に錬金術を使って蒼破刃の行方に壁を錬成し防いだ。

カイル「ごめんエド!!」

エド「そのかわりいつかおごれよ!!」

カイル「ああ!!」

ジューダス「飛び道具は危険だ!!奴に追いついてやるしかない!!」

ロイド「そうなるな。でもあいつ滅茶苦茶早いぜ。」

健「やるしかないだろうが!!やるぞ!!」

そして五人は輪入道を追い始めた。が。

輪入道「こっちやこっち!!」

エド「そっちか!?」

ロイド「いやこっちだ!!」

健「どっちも違う!!あそこ!!」

見事に翻弄されてしまった。

ジューダス「これでは埒が開かない・・・カイル。」

カイル「え?」

ジューダス「お前晶術使えるか?」

カイル「まぁ中級まで多少・・・」

ジューダス「それで十分だ。僕とお前で中級晶術を奴に放つ。」

カイル「それで大丈夫か?」

ジューダス「ああ。」

カイル「分かった。そう言う事だから頼む!!」

健「分かった!!」

ジューダス「行くぞカイル!!」

カイル「ああ!!」

そしてカイルとジューダスは晶術の詠唱を始めた。

健「にしたってこいつは滅茶苦茶早いぞ!!」

ロイド「これでどう時間稼げってんだよチキショーーー!!」

エド「こうなったら!!」

エドは手を合わせて地面に触れグラウンドに大きさがバラバラな突起物を錬成した。

エド「これで多少は時間が稼げ・・・」

輪入道「ありゃありゃありゃありゃーーーー!!」

しかし輪入道はその突起物を無理矢理壊して突き進んだ。

輪入道「ワテがそんなんで止めてると思たかチビ!!」

エド「・・・(カチン)」

ロイド「あ・・・」

健「げ・・・」

輪入道「あ?どないした?」

突然動きが止まったエドに疑問を抱き輪入道は動きを止めた。

健「お前知らねぇぞ・・・」

輪入道「へ?」

健「エドに『チビ』は禁句だ・・・言っちまったらその先に待つのは・・・」

エド「だぁ〜〜〜〜〜れが後細胞分裂を何千億回繰り返さないと顕微鏡で見れないチビだとぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

チビと言われてエドはマジにきれて再び地面を錬成した。が、今度は・・・

輪入道「おどぉ〜〜〜〜〜〜!?」

健「どぁーーーーー!!」

ロイド「うわぁーーーー!!」

健とロイドを巻き込むほど大きな拳を錬成して健達を宙に飛ばした。

健「馬鹿やろっ・・・奴に隙が出来た!!」

ロイド「あ。」

輪入道「げっ・・・」

エドのおかげと二つの犠牲の上に輪入道に隙が生じた。

健「カイル!!ジューダス!!今だ!!」

カイル「灼熱の炎よ!!降りしきりて敵を焼き尽くせ!!」

ジューダス「七色の洗礼よ!!我に仇なす意志を貫け!!」

その時ちょうど二人の詠唱が終わった。

カイル「燃えろ!!バーンストライク!!」

ジューダス「輝け!!プリズムフラッシャ!!」

二人が晶術を放つと空から三発の火炎弾と七色に輝く剣が輪入道に降り注いだ。

輪入道「おわぁーーーー!!」

宙に浮いてる為回避の仕様が無い輪入道に全ての攻撃が命中した。

輪入道「あつつつ・・・やるやないか。このままやワテが負けてまうさかい、今日はずらかせてもらうわ。」

健「逃げるのか?」

輪入道「その通りや。あばよ!!」

そう言って輪入道はそこから消えた。

健「何だよあいつは・・・でも今のがボスだったら町中の亡霊兵がいなくなってるんじゃないか?」

ジューダス「それはありえるだろう。一度解散して町を見回ってみよう。三十分後にあの学校に集合だ。あの金髪とゴムに会ったらそれを言っておいてくれ。」

カイル「ああ。」

エド「分かった。俺はアルの体を見てから行くから先行っててくれ。」

カイル「アルの鎧の材質と同じ鉄くずなら確か家にあったと思う。終わったら来てくれよ。」

エド「分かった。後でな。」

ロイド「それじゃあ行こう。」

そしてエドを除き皆町に向かった。

健「みんな気を付けてな。」




謎の敵と戦う事になった健達。鎌鼬と輪入道が喋った二人の正体とは一体・・・




続く










あ と が き
二話目、敵が現れました。
そして色々とこだわってる竜骨仮面も。
しかし出してもいいのかと思う奴が多少・・・
でも気にしないでください。
この時点の相違点
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