Another United World
〜一つに集まった十四の世界〜
第十二話 鋼の使者
それぞれの目的の為分かれた戦士達。待機した健達は果たして。
健「ん〜・・・」
浩之「さっきから何唸ってるんだ?」
他のメンバーが旅立った翌日、健は仮設小屋で神器を見て唸っていた。
健「いやな、少し前に神器が疼いたんだよ。どうも何かあるな。」
ジタン「何かって何だよ?」
美琴「この神器は次元の力を秘めているから・・・多分次元絡みだと思うんだけど・・・」
エーコ「次元ねぇ〜・・・場所って分かるの?」
健「場所か? そだな・・・美琴。」
美琴「あいよ。」
二人は神器を重ねて集中し始めた。
健「場所は・・・この街だってのは確実だ・・・」
美琴「うん・・・あの時の疼きはわずかに残ってる・・・地図を。」
祐介「はい。」
祐介が二人の前に地図を差し出した。
健「えっと・・・ここだな。」
そして健が地図の一点を指差した。
ビビ「ここって、のび太の家じゃない?」
エーコ「え? あ、本当〜」
そこはのび太の家だった。
ジタン「なんだ、のび太の家だったのか。じゃあドラえもん絡み何だろうな。」
健「だろうな。じゃ、俺と美琴でちょっくら行って来るよ。」
浩之「待った。俺らも行くぞ。」
ジタン「リハビリがてら俺も行く。彼女の守りを何とかしてくれ。」
健「ったく、じゃあ全員で行くか?」
卑弥呼「賛成〜」
素子「私もついていくわ。」
健「じゃ、全員で行くぞ。準備しろ。」
ティリア「えぇ。」
全員が簡素な準備をし、のび太の家に向けて歩き出した。
健「しっかしここ最近の騒動でこの辺りも静かになったもんだ。」
ジタン「だよな。所で彼女は無事なのか?」
健「大丈夫だろ? 一人にさせた俺も俺だけど、本当に。」
美琴「大丈夫よ。簡素でもトラップしかけたし。」
ジタン「そか。」
そんな事を話しながら健達は歩き続けた。すると前方に。
フライヤ「ジタンではないか!! 無事だったか!!」
フライヤが偶然にもいた。
ジタン「フライヤ!! そっちも大丈夫だったんだな。」
健「ぶ、ブルメシアの民か。初めて見たな。」
フライヤ「ん? 友か?」
ジタン「あぁ。フライヤ・クレセント。俺の仲間だ。」
健「あぁ。俺らは・・・」
健達は一通り紹介をし、同時に今までの経緯を話した。
フライヤ「しかし事態がそこまで悪化しておったとはな・・・」
ジタン「あぁ。だから俺は今俺に出来る事をやるだけさ。」
フライヤ「そうだな。私も共に行動しよう。よろしいか?」
健「ありがたい。歓迎するよ。」
フライヤ「それで今どこへ。」
健「ちょっとな。」
フライヤを引き入れた一行は再びのび太の家に向かった。
美琴「そう言えばさ、この前何だかズシンズシン言ってなかった?」
ビビ「あ、それ僕も思いました。地震にしてはおかしいから気にしなかったんですけど。」
ティリア「まぁそうよね。」
健「そういやよティリア、祐介。お前らここ最近どこにいたんだ?」
祐介「ん? 僕と沙織ちゃん、それにティリアさんも浩之の家で厄介になってるんだ。」
ジタン「ほ〜一つ屋根の下に男女四人か。」
浩之「いや、たまも含めて四人と一匹だ。それに別に変な事なんか起こりゃしねぇよ。」
健「なるほどな。そう言えばたまも妖怪だったよな?」
ティリア「えぇ。それが?」
健「いや、俺らが見た感じ、あいつらとは無関係だってな。」
浩之「たまがあんな奴らと同じじゃ無いだろうよ。」
卑弥呼「だね。」
素子「無駄話してるんだったら早く行くぞ。」
健「はいはい。」
素子の一言で一向は何も話さずにのび太家へ向かった。
浩之「どうも嫌な感じだよな・・・お前よく平気だな・・・」
ジタン「慣れ慣れ。」
素子「聞こえてるわよ。」
浩之「ぬ・・・」
健「しかし妙な面子になって来たもんだな。」
卑弥呼「だね。あら?」
健達の前方に数名の子供達がいた。
健「君らは・・・」
さくら「あ、あなた達は。」
その子供達は桜や静香達だった。
健「確かのび太やドラえもんの友達の。」
さくら「はい。」
健「もしかして君達ものび太の所に?」
しずか「皆さんも?」
健「あぁ。ちょっと気になってな。」
さくら「それじゃあみんなで行きませんか?」
健「あ、あぁ。」
そして桜達と共に、一向はかなりの大人数でのび太の家に来た。
健「・・・なぁ。一瞬冷静になって思ったんだが。」
全員「ん?」
健「一度じゃ無理だよな。」
ジタン「確かに。全部で18人か・・・」
浩之「まず子供達だけで行かせて、その後俺らが向かえばいいんじゃないか?」
祐介「そうだね。」
しずか「それじゃあ。こんにちわ〜」
そして子供達が先に上がった。
健「さてと、何が分かるか・・・」
数分後
知世「みなさ〜ん。」
知世がのび太の部屋の窓から出てきた。
健「どうした〜?」
知世「とにかくこちらに来てくださいませ〜」
健「いや来てって・・・」
ジタン「行くしか無いだろ。な?」
フライヤ「あぁ。」
素子「そうだな。」
そう言って三人は塀を足場に二階ののび太の部屋に入った。
健「おいおい・・・行ってみるか・・・」
美琴「大丈夫かな・・・」
卑弥呼「さぁ?」
浩之「ま、行くか。」
祐介「うん。」
ティリア「そうね。」
そして残っていた六人も挑戦した。が。
健「どぁっ!!」
美琴「きゃっ!!」
卑弥呼「あ、あぁぁ!!」
浩之「よっと。」
祐介「うわっ!!」
ティリア「きゃっ!!」
浩之以外悪戦苦闘していた。
浩之「う〜ん、柏木の血なのか、たまの力なのか・・・恐るべし俺・・・」
健「この・・・」
その後悪戦苦闘した結果、健とティリアしか成功せず他の三人は玄関から入る事になった。
祐介「ふぅ・・・って、のび太君とドラえもんは?」
部屋に二人はいなかった。代わりにお座敷つりぼりがあった。
ビビ「いないんだよね。おばさんが言うには出かけて無いって言うけど・・・」
苺鈴「で、代わりにこれがあるのよね。何だっけこれ?」
しずか「お座敷つりぼりよね?でも水面が鏡のよう・・・」
さくら「本当〜鏡みた・・・」
さくらがお座敷つりぼりに近づいたその時。
ドラえもん「よいしょ。」
ドラえもんが出てきた。
さくら「うひゃあっ!!」
エーコ「ひゃあっ!! 青入道!!」
苺鈴「海坊主!!」
ドラえもん「むぅ!?」
スネ夫「ってドラえもんじゃないか。」
ドラえもん「あれ?どうしたのみ・・・って何この大人数・・・?」
健「あぁ。ちっと用があってな。」
のび太「どうしたのドラえも・・・あれ?」
続けてのび太も出てきた。
さくら「のび太君も。一体どうしたの?」
のび太「いや、それは僕達の台詞かと・・・」
ビビ「確かに・・・」
エーコ「まぁそんなつりぼりの中にいないで出てきなよ。」
ドラえもん「う、うん。」
とりあえず二人は出てきた。
ドラえもん「で、どうしたんです?」
健「あぁ。実はな。」
健はここに来た理由を話した。
ドラえもん「あぁ〜もしかしたらこれかな。」
卑弥呼「と、言うと?」
のび太「みんなには前に言ったよね。鏡面世界の事。」
小狼「確か全てが間逆の世界だったか?」
ドラえもん「うん。それをこの前また繋げたんだ。」
ジタン「何で繋げたか知りたい所だな。」
フライヤ「うむ。」
ドラえもん「ネ、ネズミぃ〜!?」
フライヤ「ん?」
フライヤを見たドラえもんが突然暴れだした。
しずか「あ、ドラちゃんはネズミが苦手なんです。」
フライヤ「そ、そうか。それはすまなかった。」
ドラえもん「ネズミ〜〜〜!!」
健「暴れるなっつぅの。誰か止めてくれないか?」
祐介「しょうがない・・・ちょっと手荒に行くよ?」
そう言って祐介は強めの電波をドラえもんに放った。
ドラえもん「うっ!?」
祐介の電波でドラえもんは落ちついた。
ティリア「流石ね。で、その鏡面世界で何をしていたの?」
のび太「はい。ちょっと警察には言えなかったので僕とドラえもんの二人で・・・」
素子「警察ならいるぞ。」
のび太「あ、警察の方だったんですか。じゃあ大丈夫かな?」
ドラえもん「どうだろう。とにかくアレの事教えようか?」
のび太「そうだね。じゃあドラえもんはあっちの方を。」
ドラえもん「分かったよ。」
ドラえもんはのび太の机の引き出しの中に入った。
のび太「じゃあついてきて。」
そう言ってのび太はつりぼりの中に入った。
のび太「あ、入る時は気をつけてね。」
ジャイアン「俺いっちば〜ん!!」
一番にジャイアンが飛び込んだ。が。
ジャイアン「いでっ!!」
鏡面世界で頭から床に落ちた。
のび太「だから気をつけてって・・・」
さくら「ほえぇ〜〜!? 何これ〜〜〜!!」
続けて桜が重力無視した逆立ちで出てきた。
のび太「もういいや・・・」
ジタン「ひゃ〜本当に左右違うだけでまんま同じだな。」
美琴「左右が違う世界か〜・・・確かに別次元の世界だよね。」
素子「それで一体何をしていたんだ。」
のび太「えっと・・・こっちです。」
そしてのび太は皆を案内し始めた。
浩之「しっかし何も無いな〜・・・人はいないのか?」
のび太「鏡面世界にいるのは鏡を越えてきた僕らだけだよ。」
浩之「つまり、俺らだけの世界っつぅわけか。何かいいな。」
素子「だからと言って、好き勝手していいと言うわけでは無いぞ。」
しずか「でもこっちで何かがあっても元の世界には何も影響は無いのよね?」
素子「だとしても常識と言う物は常に頭に刻んでおけ。」
苺鈴「なぁんか感じ悪いわねぇ・・・それよりどこに行くのよ?」
ジャイアン「くだらない物だったら承知しねぇぞ?」
のび太「もうすぐだよ。それにくだらなくは無いけど・・・ほらアレ。」
スネ夫「アレ? って・・・」
ほぼ全員「・・・」
一同その『アレ』を見て言葉を失った。
健「な・・・なんじゃこりゃーーーーーーー!?」
一同が来た場所、ビル街に囲まれた広い公園に異様な物体。巨大なロボットがそこにはあった。
ジャイアン「すげぇ!! 本物のロボットかよ!!」
さくら「ほえ〜・・・い、一体どうしたのこれ?」
のび太「えと・・・一番正しい表現は・・・拾った・・・だと思うけど・・・」
エーコ「どうやったらこんなでかい物拾ってこれるのよ!!」
のび太「話は最後まで聞いてよ〜さくらちゃんにはこの前ドラえもんが北極に行ったって事を言ったよね。」
さくら「え? うん。」
のび太「その時僕、変なボールを拾ったんだ。そのボールがこのロボットのパーツを転送してきて。」
ビビ「この前の小さな地震はそれだったんだ。」
のび太「で、鏡面世界に運んで作ってみたんだ。まさか警察に届けるわけにもいかないし。」
素子「確かに、こんなの届けられてもどうしようもないな。」
スネ夫「ねぇ。これ動かせれるの?」
のび太「コクピットはある事はあるけど、ただ・・・」
浩之「どうしたんだ?」
のび太「作ってて頭の所にコンピューターのスペースだと思うのを見つけたんだけど、それらしいのが無かったんだ。」
ジャイアン「じゃあ動かないじゃんかよ。」
のび太「だからさっきドラえもんが何とか動かせるように未来に向かったんだよ。」
健「なるほどな。お、来た来た。」
丁度その時ドラえもんが戻ってきた。
ドラえもん「お待たせ。何とか動かせれるかも知れないよ。」
スネ夫「どうするの?」
ドラえもん「ちょっと待ってね。」
ドラえもんはタケコプターで飛び、ロボットに何かをつけた。
ドラえもん「これでOK。」
降りるとドラえもんはジャイアンにある物を渡した。
ドラえもん「サイコントローラー。これを握って思えば思う通りに動かせるよ。」
ジャイアン「本当か? よ〜し。」
サイコントローラーを握ったジャイアンはロボットを動かそうと思った。するとロボットが動き出した。
祐介「これは凄いね。でも一体どこから何だろう・・・」
ドラえもん「そうなんだよね。見た事も無い合金だし・・・」
ジタン「まぁ確かにあっちじゃこんなの表に出せねぇだろうな。」
素子「見つけた時点で即押収だ。」
フライヤ「まぁそうじゃろうな。」
エーコ「ねぇねぇ。このロボット名前あるの?」
のび太「名前? 別に無いけど・・・」
知世「では今考えましょう。」
スネ夫「そうだね。何がいいと思う?」
エーコ「アントニオってのは?」
健「アゴ出てねぇだろ。厳しいぜ?」
ビビ「アゴの問題じゃないと思うんだけど・・・」
知世「ではスーパーさくらちゃんMk−Uと言うのは?」
さくら「それは私が嫌だよぉ・・・」
苺鈴「じゃあ百し・・・」
小狼「苺鈴、それは危ないぞ。」
ジタン「んじゃあバハムート零式・・・はまずいか。」
浩之「マルチやセリオの名前はまずいし・・・ジジィをもじってマグナムセバスバスターってのはどうだ?」
祐介「ださいよそれ。」
健「どいつもこいつもまともな名前思いつかないのかよ・・・お前らはどうだ?」
美琴「う〜ん・・・いっそ黒く塗ってトロンベにしたら?」
卑弥呼「やばいでしょそれは。夢は大きく、ダイナミックドリーム号とか。」
健「・・・聞いた俺がバカだった・・・はぁ・・・のび太、これ北極で拾ったって言ってたよな。」
のび太「うん。」
健「北極な〜・・・ザンダクロスってのはどうだ?」
ジタン「お、かっけぇじゃん。それでいいんじゃないか?」
健「サンタクロースをもじっただけだぞ?それでいいのか?」
のび太「僕はいいと思うよ。」
エーコ「あたしも賛成〜」
苺鈴「いいんじゃない?」
健「んじゃ、こいつはザンダクロスで決定だ。」
ビビ「決定はいいけど、ザンダクロスは安全なロボットなんですか? 兵器とか言わないですよね?」
ドラえもん「それは僕も気になっていたんだ。今調べてみる?」
卑弥呼「そうね。警察もいるんだしいいんじゃない?」
健「じゃあ調べてみるか。まず飛べるのか?」
のび太「ジャイアンお願い。」
ジャイアン「おう。」
ジャイアンが思うとザンダクロスは足のバーニアーで空に飛んだ。
健「飛べる事は飛べるか。んじゃあ次はどのくらいの運動能力があるのか。適当に何か動かしてくれ。」
ジャイアン「まっかされよう。」
今度は突然ラジオ体操第一をしだした。
健「こりゃまたよく動くもんだな。どっかの金ピカにも似てるし。」
美琴「兄貴、それは禁句だよ。さっき苺鈴も言おうとしてたし。」
健「そか。まぁ見た感じ武装は無さそうだし、大丈夫じゃないか?」
ドラえもん「そうだね。」
素子「何も外装から非武装だとは限らない。仕込まれた武装だってある物だぞ。」
ジタン「アンタが言うと説得力あるような無いような・・・まぁいい。適当に攻撃って思ってみたらどうだ?」
卑弥呼「てかさぁ。別に私らの世界に持っていくわけじゃないんだし、別にいいんじゃない?」
健「確かにな。どうする?素子さんよ。」
素子「あちらに持っていかなければ無害だろう。」
健「つ〜事だ。お前ら存分に遊んでいいぞ〜」
ジャイアン「おっしゃあ〜!! んじゃあ乗ろうぜ〜!!」
スネ夫「ジャイアン僕にも僕にも!!」
そして一部子供達はザンダクロスに乗り込んで遊びだした。
ティリア「あなた達はいいの?」
のび太「僕は別に。」
小狼「興味が無い。」
静香「私もちょっと。」
苺鈴「あたしは小狼と一緒がいいから。」
ティリア「そう。」
美琴「・・・ねぇ。ちょっといい?」
卑弥呼「どしたの?」
美琴「これさ、私と兄貴で話していた事なんだけど・・・」
ジタン「どうしたんだ?」
美琴「動き出した亡霊。ロイドを狙い始めたディザイアン。謎のクリーチャー。バルバトス。消えた学校。復活したガディム。リアラとカイルの出会い。DIO。レプリロイドの出現。健在かもしれない神の眼。ガーネット王女の異変。そしてこのザンダクロス・・・」
浩之「それが?」
美琴「・・・出来すぎてない? 短期間にこんな事が一斉に。」
ティリア「言われてみれば・・・」
祐介「偶然にしてはおかしい・・・」
健「更に俺らはそれに係わっている。まるで演劇でも演じてるかの様に・・・全てが何かに結び付けられて・・・」
素子「それに、ガーネット王女に関して気になる情報がある。」
健「気になる?」
ジタン「素子さん。出来ればそれは今は言わないで欲しい。時が来たら、彼女からも、俺からも言うからよ。」
素子「そうか。」
健「ま、とりあえず俺らが今すべき事は異変の原因を調べる事だな。」
フライヤ「そうじゃの。」
健「確実に何かが起きている。それだけは分かる。問題は何故起きたのか、だな。」
素子「可能性としては、作為的と言うのが一番有力だろうな。」
ドラえもん「じゃあ誰かが全部を?」
フライヤ「にわかには信じられぬな。」
健「だけど一番有力なのは事実だ。問題は、一体誰がって事だがな。」
浩之「にしたって・・・」
浩之は少々呆れ気味にザンダクロスを見た。明らかに暴れていたからだ。
浩之「大丈夫かよ・・・?」
健「さぁな。」
スネ夫「ジャイアン操縦が下手なんだよ!!」
ジャイアン「うっせぇ黙って座ってろ!!」
ビビ「ちょっと狭いんだから暴れなっ!!」
エーコ「きゃっ!! ビビどこ触ってんのよ!!」
ビビ「え?あわわ!! そ、そんなつもりは!!」
さくら「だけどどうしてこの中普通にいられるんだろう?」
知世「さぁ。不思議ですわ。」
さくら「でも凄いね〜ボタンも多いし。何のボタンなんだろう?」
そう思って桜はボタンの一つを押した。その時だった。
健「何だ?」
突然ザンダクロスの腹部から砲台のような物が出てきた。
ジタン「まさか・・・みんな伏せろ!!」
卑弥呼「え?」
ジタンが叫んだ瞬間だった。その砲から光線が放たれ、轟音が響き前方にあった超高層ビルが瓦礫の山と化してしまった。
さくら「う、うそ・・・私がやったの・・・?」
健「何てこった・・・みんな大丈夫か!?」
素子「あぁ。しかし、嫌な予想が当たったようだな・・・」
健「みんな降りて来い!! すぐにだ!!」
健の命令で桜達はすぐに降りてきた。
さくら「ごめんなさい・・・私のせいで・・・私が・・・!!」
自分のしてしまった事に、桜は泣いていた。
のび太「さくらちゃんのせいじゃないよ。これを拾って作った僕の責任だよ・・・」
ビビ「ザンダクロスってもしかしたら兵器なのかも・・・ここが鏡面世界でよかったよ。」
しずか「えぇ・・・」
健「みんな。ザンダクロスの事は誰にも言わない事だ。何か嫌な予感がする。」
のび太「うん・・・」
ドラえもん「だけどこんな強力な兵器は聞いた事が無い。もしかしたらどこかの星の兵器かも・・・」
健「別の星か・・・レプリロイドが来てからまだ間も無いんだ。その可能性が一番有力なのかもな・・・」
のび太「何の目的でザンダクロスは・・・一体何が起こっているんだろう・・・」
そんな事を思いながら、全員ザンダクロスを見上げるのだった。
偶然見つけてしまったザンダクロス。何故ザンダクロスはこの星に来たのか。謎は深まるばかりである・・・
続く
あ と が き
ついにザンダクロスが登場
そして一気に平均年齢の下がったメンバー
一応大人もいる事はいるんだけどね
まぁ劇中に出ている金ぴかは何なのか、言わずもがなさ